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20 難易度高すぎミッション②
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「待って待って……待って。スケール感が、明らかにおかしいよ? これって、少女が可愛くときめくラブストーリーではないの?」
あまりに鬼畜な新情報連発に、頭が追いつかなくて額に手を置いた私は、こことは違うどこか異世界に逃げたくなった。
異世界ものの需要って、そういうことですよね!
「違います。どうしてもレティシア様が良いと言い張り婚約者になったリアムと、幼馴染でレティシア様以外嫌だとずっと想い続けていたヴィクトル。主に二人の恋心を利用して、レティシア様はここから世界を救ってもらうんです」
「え。待って……それって、いわゆる救世主だけど、やってることは最低じゃない?」
二人の恋心を世界救済へ利用するって、どういうこと? レティシアってそもそも、どういう女の子なの?
「あの二人は、たとえそれを知っていていも、それで良いと言うと思います。レティシア様のためなら、それこそ何でもしますので」
「へ……へー……あの完璧なヒーローたちと、世界救うんだ……え。それって、私だよね? ……現代から来た聖女のミユさんでもなく? 待って、やめて。嘘でしょう」
思わず現実逃避して遠い目になった私に、すまなそうな表情のミユさんは、目を閉じて両手を合わせた。チベットスナギツネみたいな顔している美女見るの、嫌だよね……私も嫌だよ。
「嘘ではありません……ここで、レティシア様に頑張って貰わないと、この世界で生きることに決めた私も死んでしまうんで、どうかお願いします」
「世界救済のために……愛を語るヒーローたちの間を、のらりくらり……回避するの? 嘘でしょう」
「いえ。本当です。ギリギリのところで、彼らを翻弄してください。けど、幸い私の方にはこの先の小説の情報はあるので、二人で力を合わせて進んでいけば、きっと小説の展開よりも早く攻略することも可能だと思います」
喪女にはミッションインポッシブルな依頼を、さりげなくされた気がするけど、もう気にしない……!
小説の内容を終わらせてさえしまえば、世界は救われていて、その先は私は自由だもんね。
「けど、今は私……まだ出会ったばかりで、ときめくだけに終わっているけど、あの二人、どちらかに恋に落ちたらどうなるの?」
「ええ。魅力的ですもんね。仕方ありません。私の読んでいた小説本体では、かなり恋愛要素は強かったです。もちろん、あの二人とのラブシーンも……他のヒーローだって、そうでしたけど」
そう言ってから、何を思い出したのか、顔を赤くしたミユさん……まだ誰とも確たる関係でもないはずなのに、未来にどんな濃いラブシーンがあるの?
そっ……想像したいような、したくないような!
「とにかく、世界を救ってしまえば、私が誰かを選んでも大丈夫だよね?」
これよ。ここで大事なのは、これよ。早く救ってしまいたい。
「そうです! それに、世界を救ってからなら、どちらかと逃げることも可能ですし……きっと、大丈夫なはずです」
え。どうして、そこで少し罪悪感あることを口にしましたと言わんばかりに、私から目を逸らしたの……? 何か隠してそうで、怖いんだけど。
「ま……まあ良いわ。とにかく、物語を進めましょう……まずは、ここから私は何をしたら良いの?」
「とにかく、まだ会っていないなら、すぐにローエングリンとアッシュに会わないと……彼らにしか出来ない、特別な役回りがあるので……」
一応聖女っぽい役割もあるミユさんによる必死の説明を受け、今ここにある情報を纏めると、これから私……複数ヒーローが愛を語り迫り来る中で、世界を救うために、彼らの誰かと恋に落ちないように避け続ける無理ゲーを試みるみたい。
えっと、うん。……それは、絶対、無理だよね。
Fin
あまりに鬼畜な新情報連発に、頭が追いつかなくて額に手を置いた私は、こことは違うどこか異世界に逃げたくなった。
異世界ものの需要って、そういうことですよね!
「違います。どうしてもレティシア様が良いと言い張り婚約者になったリアムと、幼馴染でレティシア様以外嫌だとずっと想い続けていたヴィクトル。主に二人の恋心を利用して、レティシア様はここから世界を救ってもらうんです」
「え。待って……それって、いわゆる救世主だけど、やってることは最低じゃない?」
二人の恋心を世界救済へ利用するって、どういうこと? レティシアってそもそも、どういう女の子なの?
「あの二人は、たとえそれを知っていていも、それで良いと言うと思います。レティシア様のためなら、それこそ何でもしますので」
「へ……へー……あの完璧なヒーローたちと、世界救うんだ……え。それって、私だよね? ……現代から来た聖女のミユさんでもなく? 待って、やめて。嘘でしょう」
思わず現実逃避して遠い目になった私に、すまなそうな表情のミユさんは、目を閉じて両手を合わせた。チベットスナギツネみたいな顔している美女見るの、嫌だよね……私も嫌だよ。
「嘘ではありません……ここで、レティシア様に頑張って貰わないと、この世界で生きることに決めた私も死んでしまうんで、どうかお願いします」
「世界救済のために……愛を語るヒーローたちの間を、のらりくらり……回避するの? 嘘でしょう」
「いえ。本当です。ギリギリのところで、彼らを翻弄してください。けど、幸い私の方にはこの先の小説の情報はあるので、二人で力を合わせて進んでいけば、きっと小説の展開よりも早く攻略することも可能だと思います」
喪女にはミッションインポッシブルな依頼を、さりげなくされた気がするけど、もう気にしない……!
小説の内容を終わらせてさえしまえば、世界は救われていて、その先は私は自由だもんね。
「けど、今は私……まだ出会ったばかりで、ときめくだけに終わっているけど、あの二人、どちらかに恋に落ちたらどうなるの?」
「ええ。魅力的ですもんね。仕方ありません。私の読んでいた小説本体では、かなり恋愛要素は強かったです。もちろん、あの二人とのラブシーンも……他のヒーローだって、そうでしたけど」
そう言ってから、何を思い出したのか、顔を赤くしたミユさん……まだ誰とも確たる関係でもないはずなのに、未来にどんな濃いラブシーンがあるの?
そっ……想像したいような、したくないような!
「とにかく、世界を救ってしまえば、私が誰かを選んでも大丈夫だよね?」
これよ。ここで大事なのは、これよ。早く救ってしまいたい。
「そうです! それに、世界を救ってからなら、どちらかと逃げることも可能ですし……きっと、大丈夫なはずです」
え。どうして、そこで少し罪悪感あることを口にしましたと言わんばかりに、私から目を逸らしたの……? 何か隠してそうで、怖いんだけど。
「ま……まあ良いわ。とにかく、物語を進めましょう……まずは、ここから私は何をしたら良いの?」
「とにかく、まだ会っていないなら、すぐにローエングリンとアッシュに会わないと……彼らにしか出来ない、特別な役回りがあるので……」
一応聖女っぽい役割もあるミユさんによる必死の説明を受け、今ここにある情報を纏めると、これから私……複数ヒーローが愛を語り迫り来る中で、世界を救うために、彼らの誰かと恋に落ちないように避け続ける無理ゲーを試みるみたい。
えっと、うん。……それは、絶対、無理だよね。
Fin
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