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俺達はこれを乗り越えるれるから、家族なんだ、、、、
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「おじいちゃん、おばあちゃん、急に来てごめんね」
「良いの、良いの朔羅ちゃんが来てくれて嬉しいよ」
「そうだ、そうだ、お菓子あるから沢山食べな」
「うん、」
その日の夕方一旦家に帰ってから、祖父母の家に行った。フユさんがまだ居なかった事もあった事もあるけど、この2人に会いたくなった。
「それにしても朔羅ちゃんが急に来るなんて珍しいね、なにかあったの?」
「ううん、何もないよ、ただ会いたくなって」
「嬉しい事を言ってくれる、よしお小遣 「お小遣いは要らないからね、おじいちゃん」 、、、、そうか」
「今日は夜ご飯食べて行くかい?」
「ううん、フユさん達待ってるし、、18時半には帰るよ」
「そうか、そうだ、筑前煮作ったから良かったら持って帰りなさい、好きでしょう朔羅ちゃん」
「!、好き、ありがとう、おばあちゃん」
「そう言って貰えると嬉しいな」
「、、、、、、、、ねぇ、おじいちゃん、おばあちゃん、1つ聞きたい事があるんだけど良い?」
「「聞きたい事?」」
俺は真剣な顔をして祖父母の顔を見る。
今日来た目的はフユさんに言う前に、経験者である2人にも聞かないと、、、、
「その、ママって咲夜兄さんを妊娠したのって、確か17歳の時だったよね?」
「そうだね、、それがどうしたんだい?」
「それをパパから聞かされた時、どう思ったの?」
「「、、、、」」
「そうだな、優朔から聞かされた時、まず最初お父さんは顔をぶん殴ってたな」
「ッ、そりゃあ人様の息子さんを妊娠させたんだ、それもまだお互いに学生の身で」
「でも、すぐに祝福して色々買ったり準備もしてたな」
「え、そうなの?」
「あぁ、2人がちゃんと話し合って産むと決めたんだ、それなのに俺や母さんがダメと言って良い立場ではない、それに、、、、」
「「あの2人は本当に幸せそうだったからな」」
「!、」
「でも俺的には、学生中に妊娠しても全然良いと思ってる。好きな人との子供で産みたいって思ってるんだったら産んで育てても良いって」
「もし相手がダメとか堕ろせなんて言ったら俺はぶん殴るな、」
「お父さんは威力強いからダメだよ笑、、、、それで、朔羅ちゃんは、何でこんな質問をしたの?」
「、、、、おじいちゃん、おばあちゃん、今度ちゃんと説明する。その時はフユさんも連れて来るから」
「「、、、、分かった」」
「朔羅、ちゃんと悩んで良い、ちゃんと話し合いなさい、、、、俺と母さんは朔羅の味方だ」
「うん、、、、ありがとう、!」
その後、俺はおばあちゃんお手製の筑前煮の入った紙袋を持って家に帰った。
ちゃんと言おう、絶対に言おう、そう心に決めた。
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ガチャッ
「ただいま」
「「「、、、、」」」
リビングの扉を開けると、そこには他のみんなが揃ってソファに座っていて黙っている。
ただならぬ雰囲気を感じて俺は少し緊張を抱く。
「朔君、ちょっと良いかな」
「な、何?」
「まずはここに座って」
「う、うん」
俺は対面の方のソファに座る。何だがフユさんの顔が怖いのは気のせいだろうか。
「勝手に中を見ちゃって、まずはごめんなさい、、、、これ、って本物だよね?」
スッ
「!、」
夏人さんがテーブルに置いたのはまさかのエコー写真と妊娠検査薬と母子手帳だった。
リュックの中に入れっぱなしだったんだよね、それも開けたまま。
「朔君の部屋の掃除しようと思って、リュックを机から落としてその時に、、、、」
「その時に驚いた声を聞いて駆けつけた私が冬人お兄様に伝えたのですわ」
「、、、、、、、、」
「朔羅、俺は驚かないし、、、、言ってくれ、言って欲しい」
「、、、、実は」
フユさんの言葉を聞いて、俺は当初の予定通り妊娠の事を言った。夏人さんと日和さんは驚きの表情を浮かべて俺の方に見て、俺は全身に穴が開くんじゃないか、と思ってしまう。
何も言わずに黙っているフユさんを見て、俺は冷や汗が出る。
「、、、、何故、検査したその日に言ってくれなかったんだ?俺は嬉しいと言うと、前に言ったはずだろう?」
「フユさん、その時に言ったでしょ?、雅之兄さんの反応が怖いって、だから言ったらまずそっちを心配するんじゃないかって、、、、思って」
「だからと言って、俺が堕ろせなんて言う訳もないだろ!、お腹に居る子は俺の大切なお前との間に出来た子なんだ、愛するに決まってる」
「雅之にもし怒られても素直に言うつもりだ。殴られるのも覚悟している、、、、それぐらい、朔羅を愛しているんだ」
「で、でも、俺高校生だし、学校とか休まないといけないし」
「それなら俺が何とかする。それとも朔羅は産みたくないのか?」
「!そんな事ない!、フユさんとの子供だもん、産みたい」
「その言葉を聞けて良かった、、、、」チュッ
フユさんに優しくキスをされて、俺は一筋の涙を流す。
受け入れられるのは分かっていたけど、実際に聞くと嬉しくなる。
「んん゛ッ」
すると、日和さんの咳払いが聞こえて来た。
「朔羅、冬人お兄様、夏人お兄様が可哀想になるのでイチャイチャはそこまでにして貰っても?」
「「ぁ、ごめん」」
「俺は勿論祝福するし、おめでとうって言う気持ちでいっぱい、医者として色々手伝うつもり」
「私も手伝える事があったらいつでも言って、料理の代わりだったりね、」
「ありがとう、2人共、、、、フユさん、とりあえずなんだけど、まずはお義父さん達に報告したいな。兄さん達の決戦はその後って事でさ」
「、、、、そうだな、あの人達、、、、ヤバい事になりそうだ」
「「、、、、分かる」」
「3人が言うのも何となく理解出来ちゃうよ、俺」
俺は3人の優しさに感動をしながらも、兄さん達の報告時、どうなるかと言う不安を抱きながら、夜ご飯を作るのであった。
因みに、つわりはあまり悪くない方だった。
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「妊娠しました、、、、」
「「「「!、、、、」」」」
「産む事も決めてる、ダメと言われても育てるつもりだ」
金曜日の夕方俺とフユさんは村瀬邸に赴き、、妊娠した事をお義父さん、お義母さん、秋人さん、楓斗さんの4人に伝えた。
みんな驚いた顔をして俺の方を見た。エコー写真と母子手帳を机の上に置く。
「、、、、ダメなんて言うわけないでしょう、冬人。寧ろ喜ぶよ、僕達は、、、、それに孫、初孫、、、、クッ(泣)」
「すまん、四季は嬉しさのあまり泣いてしまった」
「驚いたが、良い報告で良かった。もし何かあったらすぐに俺は相談しなさい、朔」
「さ、朔ちゃんと冬人兄さんの子供、、、、天使じゃないか、それは、、、、!!」
「、、みんな、喜んでくれてるって事で良いよね?フユさん」
「良いだろう、、でも受け入れてくれて良かった」
「孫、孫、、、、最高」
「母さん、孫フィーバーだな、完全に」
「春人さん、どうしよう、僕お金無駄遣いしちゃうかも」
「良いだろ?優朔と衣羽羅が出来なかった分のお金を使おう」
「ヤバい、フユさんお金がまた沢山使われる!次は生まれても居ない孫だ!」
「朔ちゃん良いの良いの、母さん達はお金を使うのが大好きな祖父母に変化するから」
「そうそう、無駄に止めていたら刺激するだけだ」
「、、、、確かにウチの祖父母も俺に対して金めっちゃ使うし、」
「そこで納得をするのか?朔羅」
「今日はお祝いパーティーをしよう、春人さん、ね?」
「そうだな、四季。夏人も呼んで、、、朔羅君はつわりは大丈夫か?」
「大丈夫です、お義父さん。俺は軽い方みたいです」
「それなら良かった、新たな家族が増えたお祝いをしよう」
「朔ちゃん朔ちゃん、甥か姪かまだ分かんないけど、沢山可愛がるね、お金は何円が良いかな?」
「楓斗落ち着け、お前は軽々とお金を出そうとするな」
「秋人兄さんはお金じゃなくて服を出すだろうな、多分」
「、、、、良いじゃないか、」
「図星だったのかよ笑」
それから俺達はパーティーをした。なんか色んな人に祝福をして貰った嬉しさもあるけど、普通にこうやって産んでも良いんだよって肯定をされるのが嬉しい。
「フユさん、ラスボスは雅之兄さんだね」
「そうだな、、本当に日曜日言うのか?」
「うん、、、、言いたい。兄さんは家族だもん、もしダメって言われても押し通す」
「そうか、俺はその気持ちを応援する」ナデナデ
「ありがとうフユさん、、、、それでさ、夏人さん本当に大丈夫かな、潰れてたけど」
「大丈夫だろう、佐藤さんが部屋まで運んだんだから、」
「夏人さんお酒弱かったね」
「寧ろ父さんが強過ぎるんだろうな」
そんな会話をしながら村瀬邸のフユさんの部屋に向かう俺とフユさんであった。
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「いらっしゃい、雅之兄さん達」
「お邪魔します、いきなり朔から日曜日に来て、何て言われて驚いたよ」
「それはごめん、久しぶりに会いたくなってさ」
兄達とその伴侶である椿輝君、柚輝君、麻央君、玲子さんの7人を家に呼ぶ。夏人さんには何かあった時用に居て貰う。
「それで、朔が私達を呼ぶ、何て他に何か理由があるんでしょ?」
「雅陽さん、そんないきなり本題に行かなくても」
「良いのよ、麻央。その顔な感じ、深刻な話なんでしょ」
「雅陽ちゃん、鋭いね~」
「そうだね~、、咲夜さん体調大丈夫?」
「大丈夫だっての、お前らは一々聞くな。で、朔俺達に何の用なんだ?村瀬さんがそんなに真剣な顔をしているって事は余程の事なんだろう」
「流石咲夜兄さん笑、、、、その、、、、俺、実は、、、、」
兄さん達と対面にソファに座り、俺の隣に座るフユさんが俺の緊張を感じて、俺の手の上に手を置き包み込むように握る。
それに勇気を与えられて、雅之兄さんの方に視線を向けて口を開く。
「、、、、妊娠、しました」
「病院にも行って診断を受けた」
「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」
「マジの話?」
「うん、、、、これ、エコー写真と母子手帳、、3ヶ月だって」
「そうか、、おめでとう」
「、、、、ありがとう、咲夜兄さん」
「それにしても16歳で妊娠かぁ、、大変だろうが支える」
「俺も俺も、何かあったら、言ってねー」
「椿輝と同意、と言っても咲夜さんも同じ妊婦なんだけどね」
「ふふっ、麻陽と雅玲と年が近いわね」
「そうですね、雅陽さん、朔君の子だったら絶対可愛いですよね」
「僕も出来るだけ色々手伝うよ、おめでとう、朔君」
「アンタも同じでしょ?雅之、、、、って、雅之?」
「「、、、、兄さん/雅之」」
俺とフユさんの報告に一才の発言をせず顔を下に向けている雅之兄さん。プルプルと震える兄さんを見て俺とフユさんは不安を感じる。
「朔、、、、フユヒトと話し合いをさせてくれ、席を外してくれないか?」
「ぅ、うん、、、、分かった」
「じゃあ、俺と柚輝一緒に居るね~」
「咲夜さん、雅之君の事よろしく~」
「あぁ、分かった」
「、、、、フユさん、お願いね」
「あぁ、分かった、朔羅」
俺はそのまま席を外し、椿輝君と柚輝君の2人と一緒に別室に向かう。
雅之兄さんから出るオーラが少し不穏で少し怖かった。
あんな声のトーンの雅之兄さん、初めて見た。
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朔羅が別室に入った途端、リビングの空気が一変した。
雅之から凄いドス黒いオーラが出て、初めて見る顔をしていた。
「フユヒト、立ってくれないか?」
「え、ぁ、あぁ、」
「、、、、朔が妊娠、あの朔が妊娠したのか、、、、ハハッ、、、、キッ」ブンッ
ドンッ
「ッ、、、、」
いきなり、雅之にぶん殴られた。いきなり過ぎてビックリしたが、雅之からしたら当然なのか。
「「「「「!!?!?」」」」」
「ちょッ、お前何してんだ!!」
「そうよ!いくら、冬人でも!」
「雅之君、落ち着いて!!」
「お前、言ったよな?成人するまではいくらフユヒトでも妊娠させたら許さないって、俺言ったよな??!!」
俺の首根っこを掴んでそう叫ぶ雅之。
「確かに、そう言われた。だが、俺は朔羅との子供を育てるし、朔羅が産みたいと望んでいるのに、それを否定なんてする訳がない」
「ッ、だがな、まだ朔は高校生だ!もし、世間にバレたらどうする!?バッシングがお前にも朔にも来るだろう!?世間から祝福されるか?」
「!」
「雅之、良い加減にしろ!!それ聞いて朔が喜ぶかよ!!お前の過保護も良い加減にしなさい!」
「そうよ、2人が決めて産むってなったのに、アンタが反対してどうなのよ!」
「そうですよ、、僕は2人が幸せならそれで良いし、、、、こんな姿朔君は見たくないですよ」
「雅之さん、、、、もう少し、考えて下さい」
「、、、、俺は朔君の味方で兄様の味方です。だから、その2人が大好きな貴方にはそんな事言わないで下さい」
「だが、、、、!」
「雅之、、、、」
「なんだよ、フユヒト」
俺は頭の中で整理しながら、雅之の腕を掴んでから、雅之の目を見る。
此処でちゃんと言わないと、これから朔羅をちゃんと向き合えないし、雅之と親友を続けられない。
「朔羅本人は高校に通い続けたいと言っている、俺はそれを支えるつもりだ。本人自身は世間に報告するつもりでもある、俺は朔羅がもし辛い思いをするなら一緒に受け入れる」
「世間に祝福されなくても、俺は朔羅と幸せになる道を一緒に歩むつもりだ。雅之だって、本当に祝福したいんだろう?、お前が俺達の幸せを願っていると言う気持ちと同じように、俺達はお前から、雅之から本心で祝って欲しいんだ」
「!、、、、」
「お前が居たから、俺は朔羅と出会えて俺の人生が変わったんだ、、、、雅之が俺達を掛け合わしてくれたんだよ」
「、、、、、、、、あぁ、もう(涙目)」
「ハァァ、、、、フユヒトにそこまで言われたら、反対なんて出来ないじゃないか」
「雅之」
「本当に朔羅を幸せにしてくれよな、絶対に」
「あぁ、絶対に朔羅を人生を賭けて幸せにする。雅之との約束だからな」
「あぁ、、、、フユヒト、おめでとう」
雅之兄さんのそう言われて、俺は嬉しくなった。ちゃんとその言葉を聞けた喜びもあった。
だが、次の瞬間、、、、
バシッ
「イテッ」
「お前、いきなり殴るのダメだからな」
「そうよ、、本当にいきなりビックリするわよ」
「ご、ごめん、兄さん、姉さん」
「僕、本当にビビったんですからぁ(涙目)」
「朔君も同じ気持ちですよ、絶対、、、、ちゃんと後で謝りましょうね??雅之さん」
「は、はい、玲子さん」
「冬人兄様、良かったね」
「そうだな、夏人、、、、後で手当してくれないか?」
「任せて」
無事、雅之にも伝えられて、祝福をして貰った。それを早く朔羅に見せたいと同時に殴られた頬を朔羅に見せたくないと言う気持ちがある。
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別室に移動してから、約10分が経った。
俺と柚輝君、椿輝君はトランプゲームをしたいると、扉を叩く音が聞こえる。
コンコンッ
「はーい」
ガチャッ
「もうリビングに戻って良いよ、朔君」
「夏人さん、教えてくれてありがと、、、、無事終わった?」
「うん、、、、ただ、ちょっと驚くかもしれないけど」
「「「驚く???」」」
夏人さんの言葉に俺達は顔を見合わせる。
リビングに戻ると、穏やか雰囲気で大丈夫なんだな、って思っていると、、、、フユさんの顔を見て俺は驚愕する。
「!!?!?ふ、フユさん!?何で、顔腫れて、」
「、、、、」
「「雅之が殴った」」
「ウグッ、、、」
咲夜兄さんと雅陽姉さんの言葉に気まずそうな顔をする兄さんに俺は一瞬で視線を向ける。
「兄さん?、、、、兄さん、何で殴ったの?」
「本当、ごめん、マジでごめんなさい、朔」
「フユさん、痛みとかない?」
「大丈夫だ、」
「嘘くさい」
「朔、、、、聞いてくれるか?」
「、、、、何、兄さん」
「さっきはちゃんと言えなかったが、、、、言わせてくれ」
「妊娠おめでとう、、あんなに小さかった朔がお母さんになるなんてな、、、、嬉しい、、、、おめでとう、本当におめでとう」
「!、、、、ありがとう、兄さん。兄さんのおかげで俺、此処まで大きくなれた、、、、ありがとう」
俺はフユさんに抱きついてそう言う。あぁ、兄さんから聞きたかった言葉を聞けて本当に嬉しい。
抱きしめて貰える嬉しさを感じながら、俺は先ほどの事を思い出して顔を上げる。
「でも、後で殴った事はちゃんと聞くからね?」
「は、はい」
「あぁ言うちゃっかりとした所、咲夜さんに似てる気がする」
「そうかな?椿輝君、僕は雅陽さんに似てる気がするけど」
「確かに、どっちの要素もありますね、まぁ、それに比べたら雅之さんは天然ですけど」
「玲子ちゃんって本当に雅之君好きだよね笑」
「兄様、後で色々朔君から聞かれると思うけどちゃんと言うんだよ」
「、、、、分かっている、」
こうやって、妊娠報告を祝福して貰えて嬉しい。パパもママもこうやって祝福されたのかな、、そう思いながら俺は雅之兄さんを正座させる。
「いくら本心を言わせて本当に怒っているからと言って殴るのはダメでしょう」
「ごめんなさい」
「親友だからとか関係なしとして俺は暴力を振るう兄さんは嫌いです」
「誠に申し訳ございませんでした」
「、、、、雅之のあぁ言う所初めて見た」
「そう?結構雅之は朔に叱られたりしてるわよ、冬人」
「そうなんですか」
「兄様、そんなイメージ雅之君になかったのね笑」
「圧の強い所、咲夜さんに似たんじゃないですか?」
「、、、、確かにそうかもしれないなぁ、良い所を似たな」
「それで良いの?咲夜さんは笑」
「私よりも朔君に叱られている雅之さんは反省しているみたいね、、、、へぇ」
「、、、、玲子ちゃん、落ち着いて、、、、!」
拝啓、天国のママ、パパ。
俺は妊娠しました。来年の8月出産予定です。色んな人を巻き込んだりしてしまったけど、本当に祝福って嬉しいんだなって思いました。
因みに、次の日他メンバー(翠君)&マネージャーに報告しました。驚かれて泣かれました。
「成太君が楽屋で倒れそうになったんだよね、報告したら」
「余程嬉しかったんだろうな、」
「嬉しさのあまり口から魂が抜け出そうとしてたんだけど」
「それは、大変だったな、、、、だが、此処に俺と朔羅の子が居るのか」ナデナデ
俺のお腹を撫でるフユさん。その目は既に父親の顔だった。
「、、、、もし、この子が相手を連れて来たら俺はどうすれば良いんだ。その前に仕事は早めに休ませないとだな、後で色々予定表を組まなきゃだな」
「オメー、親バカになるのはえーよ、まだ性別分かってねーし」
「女の子でも男の子でも、俺とお前の子だぞ?可愛いに決まっているだろう?」
「、、、、確かにそうだわ」
「だろう?」
「どっちも親バカじゃないか」
「夏人お兄様、アレは諦めが肝心ですわよ」
「そうだね、日和」
「でも、幸せそうで良かったですわ」
「朔羅、愛してる、、、、」チュッ
「///////// 俺も、、、、愛してるよ、フユさん」
「アレは羨ましいな」
「私も、、、、後で響子さんにして来よう」
「良いの、良いの朔羅ちゃんが来てくれて嬉しいよ」
「そうだ、そうだ、お菓子あるから沢山食べな」
「うん、」
その日の夕方一旦家に帰ってから、祖父母の家に行った。フユさんがまだ居なかった事もあった事もあるけど、この2人に会いたくなった。
「それにしても朔羅ちゃんが急に来るなんて珍しいね、なにかあったの?」
「ううん、何もないよ、ただ会いたくなって」
「嬉しい事を言ってくれる、よしお小遣 「お小遣いは要らないからね、おじいちゃん」 、、、、そうか」
「今日は夜ご飯食べて行くかい?」
「ううん、フユさん達待ってるし、、18時半には帰るよ」
「そうか、そうだ、筑前煮作ったから良かったら持って帰りなさい、好きでしょう朔羅ちゃん」
「!、好き、ありがとう、おばあちゃん」
「そう言って貰えると嬉しいな」
「、、、、、、、、ねぇ、おじいちゃん、おばあちゃん、1つ聞きたい事があるんだけど良い?」
「「聞きたい事?」」
俺は真剣な顔をして祖父母の顔を見る。
今日来た目的はフユさんに言う前に、経験者である2人にも聞かないと、、、、
「その、ママって咲夜兄さんを妊娠したのって、確か17歳の時だったよね?」
「そうだね、、それがどうしたんだい?」
「それをパパから聞かされた時、どう思ったの?」
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「そうだな、優朔から聞かされた時、まず最初お父さんは顔をぶん殴ってたな」
「ッ、そりゃあ人様の息子さんを妊娠させたんだ、それもまだお互いに学生の身で」
「でも、すぐに祝福して色々買ったり準備もしてたな」
「え、そうなの?」
「あぁ、2人がちゃんと話し合って産むと決めたんだ、それなのに俺や母さんがダメと言って良い立場ではない、それに、、、、」
「「あの2人は本当に幸せそうだったからな」」
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「でも俺的には、学生中に妊娠しても全然良いと思ってる。好きな人との子供で産みたいって思ってるんだったら産んで育てても良いって」
「もし相手がダメとか堕ろせなんて言ったら俺はぶん殴るな、」
「お父さんは威力強いからダメだよ笑、、、、それで、朔羅ちゃんは、何でこんな質問をしたの?」
「、、、、おじいちゃん、おばあちゃん、今度ちゃんと説明する。その時はフユさんも連れて来るから」
「「、、、、分かった」」
「朔羅、ちゃんと悩んで良い、ちゃんと話し合いなさい、、、、俺と母さんは朔羅の味方だ」
「うん、、、、ありがとう、!」
その後、俺はおばあちゃんお手製の筑前煮の入った紙袋を持って家に帰った。
ちゃんと言おう、絶対に言おう、そう心に決めた。
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リビングの扉を開けると、そこには他のみんなが揃ってソファに座っていて黙っている。
ただならぬ雰囲気を感じて俺は少し緊張を抱く。
「朔君、ちょっと良いかな」
「な、何?」
「まずはここに座って」
「う、うん」
俺は対面の方のソファに座る。何だがフユさんの顔が怖いのは気のせいだろうか。
「勝手に中を見ちゃって、まずはごめんなさい、、、、これ、って本物だよね?」
スッ
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夏人さんがテーブルに置いたのはまさかのエコー写真と妊娠検査薬と母子手帳だった。
リュックの中に入れっぱなしだったんだよね、それも開けたまま。
「朔君の部屋の掃除しようと思って、リュックを机から落としてその時に、、、、」
「その時に驚いた声を聞いて駆けつけた私が冬人お兄様に伝えたのですわ」
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「朔羅、俺は驚かないし、、、、言ってくれ、言って欲しい」
「、、、、実は」
フユさんの言葉を聞いて、俺は当初の予定通り妊娠の事を言った。夏人さんと日和さんは驚きの表情を浮かべて俺の方に見て、俺は全身に穴が開くんじゃないか、と思ってしまう。
何も言わずに黙っているフユさんを見て、俺は冷や汗が出る。
「、、、、何故、検査したその日に言ってくれなかったんだ?俺は嬉しいと言うと、前に言ったはずだろう?」
「フユさん、その時に言ったでしょ?、雅之兄さんの反応が怖いって、だから言ったらまずそっちを心配するんじゃないかって、、、、思って」
「だからと言って、俺が堕ろせなんて言う訳もないだろ!、お腹に居る子は俺の大切なお前との間に出来た子なんだ、愛するに決まってる」
「雅之にもし怒られても素直に言うつもりだ。殴られるのも覚悟している、、、、それぐらい、朔羅を愛しているんだ」
「で、でも、俺高校生だし、学校とか休まないといけないし」
「それなら俺が何とかする。それとも朔羅は産みたくないのか?」
「!そんな事ない!、フユさんとの子供だもん、産みたい」
「その言葉を聞けて良かった、、、、」チュッ
フユさんに優しくキスをされて、俺は一筋の涙を流す。
受け入れられるのは分かっていたけど、実際に聞くと嬉しくなる。
「んん゛ッ」
すると、日和さんの咳払いが聞こえて来た。
「朔羅、冬人お兄様、夏人お兄様が可哀想になるのでイチャイチャはそこまでにして貰っても?」
「「ぁ、ごめん」」
「俺は勿論祝福するし、おめでとうって言う気持ちでいっぱい、医者として色々手伝うつもり」
「私も手伝える事があったらいつでも言って、料理の代わりだったりね、」
「ありがとう、2人共、、、、フユさん、とりあえずなんだけど、まずはお義父さん達に報告したいな。兄さん達の決戦はその後って事でさ」
「、、、、そうだな、あの人達、、、、ヤバい事になりそうだ」
「「、、、、分かる」」
「3人が言うのも何となく理解出来ちゃうよ、俺」
俺は3人の優しさに感動をしながらも、兄さん達の報告時、どうなるかと言う不安を抱きながら、夜ご飯を作るのであった。
因みに、つわりはあまり悪くない方だった。
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「産む事も決めてる、ダメと言われても育てるつもりだ」
金曜日の夕方俺とフユさんは村瀬邸に赴き、、妊娠した事をお義父さん、お義母さん、秋人さん、楓斗さんの4人に伝えた。
みんな驚いた顔をして俺の方を見た。エコー写真と母子手帳を机の上に置く。
「、、、、ダメなんて言うわけないでしょう、冬人。寧ろ喜ぶよ、僕達は、、、、それに孫、初孫、、、、クッ(泣)」
「すまん、四季は嬉しさのあまり泣いてしまった」
「驚いたが、良い報告で良かった。もし何かあったらすぐに俺は相談しなさい、朔」
「さ、朔ちゃんと冬人兄さんの子供、、、、天使じゃないか、それは、、、、!!」
「、、みんな、喜んでくれてるって事で良いよね?フユさん」
「良いだろう、、でも受け入れてくれて良かった」
「孫、孫、、、、最高」
「母さん、孫フィーバーだな、完全に」
「春人さん、どうしよう、僕お金無駄遣いしちゃうかも」
「良いだろ?優朔と衣羽羅が出来なかった分のお金を使おう」
「ヤバい、フユさんお金がまた沢山使われる!次は生まれても居ない孫だ!」
「朔ちゃん良いの良いの、母さん達はお金を使うのが大好きな祖父母に変化するから」
「そうそう、無駄に止めていたら刺激するだけだ」
「、、、、確かにウチの祖父母も俺に対して金めっちゃ使うし、」
「そこで納得をするのか?朔羅」
「今日はお祝いパーティーをしよう、春人さん、ね?」
「そうだな、四季。夏人も呼んで、、、朔羅君はつわりは大丈夫か?」
「大丈夫です、お義父さん。俺は軽い方みたいです」
「それなら良かった、新たな家族が増えたお祝いをしよう」
「朔ちゃん朔ちゃん、甥か姪かまだ分かんないけど、沢山可愛がるね、お金は何円が良いかな?」
「楓斗落ち着け、お前は軽々とお金を出そうとするな」
「秋人兄さんはお金じゃなくて服を出すだろうな、多分」
「、、、、良いじゃないか、」
「図星だったのかよ笑」
それから俺達はパーティーをした。なんか色んな人に祝福をして貰った嬉しさもあるけど、普通にこうやって産んでも良いんだよって肯定をされるのが嬉しい。
「フユさん、ラスボスは雅之兄さんだね」
「そうだな、、本当に日曜日言うのか?」
「うん、、、、言いたい。兄さんは家族だもん、もしダメって言われても押し通す」
「そうか、俺はその気持ちを応援する」ナデナデ
「ありがとうフユさん、、、、それでさ、夏人さん本当に大丈夫かな、潰れてたけど」
「大丈夫だろう、佐藤さんが部屋まで運んだんだから、」
「夏人さんお酒弱かったね」
「寧ろ父さんが強過ぎるんだろうな」
そんな会話をしながら村瀬邸のフユさんの部屋に向かう俺とフユさんであった。
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「お邪魔します、いきなり朔から日曜日に来て、何て言われて驚いたよ」
「それはごめん、久しぶりに会いたくなってさ」
兄達とその伴侶である椿輝君、柚輝君、麻央君、玲子さんの7人を家に呼ぶ。夏人さんには何かあった時用に居て貰う。
「それで、朔が私達を呼ぶ、何て他に何か理由があるんでしょ?」
「雅陽さん、そんないきなり本題に行かなくても」
「良いのよ、麻央。その顔な感じ、深刻な話なんでしょ」
「雅陽ちゃん、鋭いね~」
「そうだね~、、咲夜さん体調大丈夫?」
「大丈夫だっての、お前らは一々聞くな。で、朔俺達に何の用なんだ?村瀬さんがそんなに真剣な顔をしているって事は余程の事なんだろう」
「流石咲夜兄さん笑、、、、その、、、、俺、実は、、、、」
兄さん達と対面にソファに座り、俺の隣に座るフユさんが俺の緊張を感じて、俺の手の上に手を置き包み込むように握る。
それに勇気を与えられて、雅之兄さんの方に視線を向けて口を開く。
「、、、、妊娠、しました」
「病院にも行って診断を受けた」
「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」
「マジの話?」
「うん、、、、これ、エコー写真と母子手帳、、3ヶ月だって」
「そうか、、おめでとう」
「、、、、ありがとう、咲夜兄さん」
「それにしても16歳で妊娠かぁ、、大変だろうが支える」
「俺も俺も、何かあったら、言ってねー」
「椿輝と同意、と言っても咲夜さんも同じ妊婦なんだけどね」
「ふふっ、麻陽と雅玲と年が近いわね」
「そうですね、雅陽さん、朔君の子だったら絶対可愛いですよね」
「僕も出来るだけ色々手伝うよ、おめでとう、朔君」
「アンタも同じでしょ?雅之、、、、って、雅之?」
「「、、、、兄さん/雅之」」
俺とフユさんの報告に一才の発言をせず顔を下に向けている雅之兄さん。プルプルと震える兄さんを見て俺とフユさんは不安を感じる。
「朔、、、、フユヒトと話し合いをさせてくれ、席を外してくれないか?」
「ぅ、うん、、、、分かった」
「じゃあ、俺と柚輝一緒に居るね~」
「咲夜さん、雅之君の事よろしく~」
「あぁ、分かった」
「、、、、フユさん、お願いね」
「あぁ、分かった、朔羅」
俺はそのまま席を外し、椿輝君と柚輝君の2人と一緒に別室に向かう。
雅之兄さんから出るオーラが少し不穏で少し怖かった。
あんな声のトーンの雅之兄さん、初めて見た。
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朔羅が別室に入った途端、リビングの空気が一変した。
雅之から凄いドス黒いオーラが出て、初めて見る顔をしていた。
「フユヒト、立ってくれないか?」
「え、ぁ、あぁ、」
「、、、、朔が妊娠、あの朔が妊娠したのか、、、、ハハッ、、、、キッ」ブンッ
ドンッ
「ッ、、、、」
いきなり、雅之にぶん殴られた。いきなり過ぎてビックリしたが、雅之からしたら当然なのか。
「「「「「!!?!?」」」」」
「ちょッ、お前何してんだ!!」
「そうよ!いくら、冬人でも!」
「雅之君、落ち着いて!!」
「お前、言ったよな?成人するまではいくらフユヒトでも妊娠させたら許さないって、俺言ったよな??!!」
俺の首根っこを掴んでそう叫ぶ雅之。
「確かに、そう言われた。だが、俺は朔羅との子供を育てるし、朔羅が産みたいと望んでいるのに、それを否定なんてする訳がない」
「ッ、だがな、まだ朔は高校生だ!もし、世間にバレたらどうする!?バッシングがお前にも朔にも来るだろう!?世間から祝福されるか?」
「!」
「雅之、良い加減にしろ!!それ聞いて朔が喜ぶかよ!!お前の過保護も良い加減にしなさい!」
「そうよ、2人が決めて産むってなったのに、アンタが反対してどうなのよ!」
「そうですよ、、僕は2人が幸せならそれで良いし、、、、こんな姿朔君は見たくないですよ」
「雅之さん、、、、もう少し、考えて下さい」
「、、、、俺は朔君の味方で兄様の味方です。だから、その2人が大好きな貴方にはそんな事言わないで下さい」
「だが、、、、!」
「雅之、、、、」
「なんだよ、フユヒト」
俺は頭の中で整理しながら、雅之の腕を掴んでから、雅之の目を見る。
此処でちゃんと言わないと、これから朔羅をちゃんと向き合えないし、雅之と親友を続けられない。
「朔羅本人は高校に通い続けたいと言っている、俺はそれを支えるつもりだ。本人自身は世間に報告するつもりでもある、俺は朔羅がもし辛い思いをするなら一緒に受け入れる」
「世間に祝福されなくても、俺は朔羅と幸せになる道を一緒に歩むつもりだ。雅之だって、本当に祝福したいんだろう?、お前が俺達の幸せを願っていると言う気持ちと同じように、俺達はお前から、雅之から本心で祝って欲しいんだ」
「!、、、、」
「お前が居たから、俺は朔羅と出会えて俺の人生が変わったんだ、、、、雅之が俺達を掛け合わしてくれたんだよ」
「、、、、、、、、あぁ、もう(涙目)」
「ハァァ、、、、フユヒトにそこまで言われたら、反対なんて出来ないじゃないか」
「雅之」
「本当に朔羅を幸せにしてくれよな、絶対に」
「あぁ、絶対に朔羅を人生を賭けて幸せにする。雅之との約束だからな」
「あぁ、、、、フユヒト、おめでとう」
雅之兄さんのそう言われて、俺は嬉しくなった。ちゃんとその言葉を聞けた喜びもあった。
だが、次の瞬間、、、、
バシッ
「イテッ」
「お前、いきなり殴るのダメだからな」
「そうよ、、本当にいきなりビックリするわよ」
「ご、ごめん、兄さん、姉さん」
「僕、本当にビビったんですからぁ(涙目)」
「朔君も同じ気持ちですよ、絶対、、、、ちゃんと後で謝りましょうね??雅之さん」
「は、はい、玲子さん」
「冬人兄様、良かったね」
「そうだな、夏人、、、、後で手当してくれないか?」
「任せて」
無事、雅之にも伝えられて、祝福をして貰った。それを早く朔羅に見せたいと同時に殴られた頬を朔羅に見せたくないと言う気持ちがある。
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別室に移動してから、約10分が経った。
俺と柚輝君、椿輝君はトランプゲームをしたいると、扉を叩く音が聞こえる。
コンコンッ
「はーい」
ガチャッ
「もうリビングに戻って良いよ、朔君」
「夏人さん、教えてくれてありがと、、、、無事終わった?」
「うん、、、、ただ、ちょっと驚くかもしれないけど」
「「「驚く???」」」
夏人さんの言葉に俺達は顔を見合わせる。
リビングに戻ると、穏やか雰囲気で大丈夫なんだな、って思っていると、、、、フユさんの顔を見て俺は驚愕する。
「!!?!?ふ、フユさん!?何で、顔腫れて、」
「、、、、」
「「雅之が殴った」」
「ウグッ、、、」
咲夜兄さんと雅陽姉さんの言葉に気まずそうな顔をする兄さんに俺は一瞬で視線を向ける。
「兄さん?、、、、兄さん、何で殴ったの?」
「本当、ごめん、マジでごめんなさい、朔」
「フユさん、痛みとかない?」
「大丈夫だ、」
「嘘くさい」
「朔、、、、聞いてくれるか?」
「、、、、何、兄さん」
「さっきはちゃんと言えなかったが、、、、言わせてくれ」
「妊娠おめでとう、、あんなに小さかった朔がお母さんになるなんてな、、、、嬉しい、、、、おめでとう、本当におめでとう」
「!、、、、ありがとう、兄さん。兄さんのおかげで俺、此処まで大きくなれた、、、、ありがとう」
俺はフユさんに抱きついてそう言う。あぁ、兄さんから聞きたかった言葉を聞けて本当に嬉しい。
抱きしめて貰える嬉しさを感じながら、俺は先ほどの事を思い出して顔を上げる。
「でも、後で殴った事はちゃんと聞くからね?」
「は、はい」
「あぁ言うちゃっかりとした所、咲夜さんに似てる気がする」
「そうかな?椿輝君、僕は雅陽さんに似てる気がするけど」
「確かに、どっちの要素もありますね、まぁ、それに比べたら雅之さんは天然ですけど」
「玲子ちゃんって本当に雅之君好きだよね笑」
「兄様、後で色々朔君から聞かれると思うけどちゃんと言うんだよ」
「、、、、分かっている、」
こうやって、妊娠報告を祝福して貰えて嬉しい。パパもママもこうやって祝福されたのかな、、そう思いながら俺は雅之兄さんを正座させる。
「いくら本心を言わせて本当に怒っているからと言って殴るのはダメでしょう」
「ごめんなさい」
「親友だからとか関係なしとして俺は暴力を振るう兄さんは嫌いです」
「誠に申し訳ございませんでした」
「、、、、雅之のあぁ言う所初めて見た」
「そう?結構雅之は朔に叱られたりしてるわよ、冬人」
「そうなんですか」
「兄様、そんなイメージ雅之君になかったのね笑」
「圧の強い所、咲夜さんに似たんじゃないですか?」
「、、、、確かにそうかもしれないなぁ、良い所を似たな」
「それで良いの?咲夜さんは笑」
「私よりも朔君に叱られている雅之さんは反省しているみたいね、、、、へぇ」
「、、、、玲子ちゃん、落ち着いて、、、、!」
拝啓、天国のママ、パパ。
俺は妊娠しました。来年の8月出産予定です。色んな人を巻き込んだりしてしまったけど、本当に祝福って嬉しいんだなって思いました。
因みに、次の日他メンバー(翠君)&マネージャーに報告しました。驚かれて泣かれました。
「成太君が楽屋で倒れそうになったんだよね、報告したら」
「余程嬉しかったんだろうな、」
「嬉しさのあまり口から魂が抜け出そうとしてたんだけど」
「それは、大変だったな、、、、だが、此処に俺と朔羅の子が居るのか」ナデナデ
俺のお腹を撫でるフユさん。その目は既に父親の顔だった。
「、、、、もし、この子が相手を連れて来たら俺はどうすれば良いんだ。その前に仕事は早めに休ませないとだな、後で色々予定表を組まなきゃだな」
「オメー、親バカになるのはえーよ、まだ性別分かってねーし」
「女の子でも男の子でも、俺とお前の子だぞ?可愛いに決まっているだろう?」
「、、、、確かにそうだわ」
「だろう?」
「どっちも親バカじゃないか」
「夏人お兄様、アレは諦めが肝心ですわよ」
「そうだね、日和」
「でも、幸せそうで良かったですわ」
「朔羅、愛してる、、、、」チュッ
「///////// 俺も、、、、愛してるよ、フユさん」
「アレは羨ましいな」
「私も、、、、後で響子さんにして来よう」
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