純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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キッチリと決めれる訳ないじゃん、俺が!

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「、、、、あと、5日、それまでに完璧に準備せねば」

拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦。お元気ですか?俺は怪我も治ってすこぶる元気です。なのですが、俺は1つある事で困っているです。

それは、、、、

「フユさんの誕生日、完璧に遂行せねばならねー」

9月12日は我が同居人兼恋人でもある村瀬冬人むらせふゆとの記念すべき30歳の誕生日なのである。
俺がいつそれを知ったのかと言うと、昨夜怪我が治ったよ~と雅之兄さんに報告していた時に遡ると分かる。


○○○○○○○○○


『もしもし、雅之兄さん?、俺、朔羅さくら

『朔か、どーした?』

『怪我、捻挫治ったから一応報告しようと思って』

『ぁ、そっか。もう治ったのか、早いな。良かった、、報告ありがとね』

大阪での入院中に頼りになった雅之兄さんに報告しなきゃ、ダメな気がしたし心配してたからね。

お風呂上がりで寝室で寝る準備をしていていたんだよね、その時、、、、

『全然、言わないと怒るでしょ、兄さん』

『まぁね、、、ってそう言えばそろそろ、フユヒトの誕生日だ、12日って』

『へぇ、フユさんの誕生日ねぇ、、、、、、、、え!!?!?』

『?、朔どーした?』

『ちょッ、ちょっと待って兄さん!』

ガチャッ  ドタバタッ

俺に兄さんの言葉に驚きを隠せないまま、寝室の扉を勢い良く開け、1階に居るはずのフユさんを除く様に階段を駆け降りる。

『朔羅、どーした?』

『ぁ、いや、寝る前に水飲もうかなって』

『そうか、俺は書斎に戻るな』

『うん、、、、兄さん、、フユさん12日誕生日なの!?』

書斎に戻るフユさんを見つめてから、電話に戻り兄さんに確認する。フユさんに聞かれない様に少し声を落として話題に戻る、

『?、そうだが、、、、まさか、朔知らなかったのか?』

『知らねーよ、ぇ、本当に9月12日??』

『そうだよ、カレンダーにも丸付けてるし、、、、まさか恋人に伝えとないとは、フユヒトめ (小声 』

『?、兄さんなんか言った?』

『んや、何も言ってないよ』

最後になんか不穏な事を言っていた気がするが、今はフユさんの誕生日で頭がいっぱいだった俺。誕生日意外と知らなかったと言うか聞いていなかった。

『祝うんでしょ?朔の事だし』

『当たり前じゃん、恋b、同居人として日々の感謝を伝える機会と思えば!』

『そう、頑張りなさい。朔なら出来るよ』

『うん、、、、頑張る』


と言う事があったのが昨夜である。そして現在朝俺は迷いに迷って、キッチンにしゃがみ込んでいる状況に陥っている。

「プレゼントって何贈ればいいんだよ。まず、贈られて嬉しい物とか分かんねーよ、と言うかあの人何が好みなんだよ、」

そう、フユさんに贈るプレゼントを迷っていたのだ。何故なら、恋人の誕生日なんて言う状況人生初だしましてやあの村瀬大先生へのプレゼントなんて失敗をすればその日の体がどうなるか、、、、

それに、30歳って言う節目であり、一年に一度しかない誕生日を祝えるとか嬉しいし、失敗なんて許されないし、完璧に終わらせてあの村瀬冬人を泣かせるぐらいの事をしなきゃじゃん!!

俺はそう意気込んでいるが、中々、無理だ。

「あの人の事だから何貰っても嬉しいとか言うし、あの人多分色々貰ってるから定番の物とか聞かないし、」 ブツブツ

「朔、、、おは、、、」

「時計はマジでないし、ネクタイとか?いや、それだと毎日付けるし、マジで分かんないんだけど、ホント、!」

「朔羅、?」

「!、、、ふ、フユさん?」

俺が頭の中大混乱していると、背後からフユさんの声が聞こえて俺はビックリしながら振り返る。そこにはいつも通りの表情だけど少し不思議そうにしているフユさんが俺の顔を見つめながら立っていた。

俺は居るとは思わず少し焦ってしまったと同時に冷や汗が出て顔を真っ青をする。何故なら、今の独り言を聞かれたのではないかと言う焦りと動揺からだ。

「フユさん、今の独り言聞こえた?」

「いや、早口の小声で聞き取れはしなかったからな」

「ホッ、、、、そっか。それなら良いんだけど、ぁ、朝ご飯出来てるから、食べよ」

「あぁ、そうだな、、、、何か隠しているか?俺に?」

「!、か、隠してないよ。何も、 (何なの?こー言う時に妙に勘が鋭いんだけど!!天然なのに!)」

「本当にか?隠し事はダメと言ったよな?」

「だから、隠してないって、!早くご飯ご飯!今日俺朝から仕事だし、!(確かにそう言う約束だけど今回のしょうがねーからな!?アンタの大事な誕生日祝う為なんだからな!)」

「、、、、分かった」

フユさんを全力で説得する。まだ納得しきれていないのか不満そうな表情で俺を見つめながら朝ご飯食べ進めるフユさん。絶対にバレてはいけない5日間のスタートだな。今回の今回ので結構緊張するし、バレたら全てがおじゃんだしな、、、、!!

当日まで何とかバレずにしたい。最高の誕生日を送って欲しいし、俺は!






















「はぁぁ、、、、疲れたぁ、」

仕事終わり、俺は1人大きなため息をしながら道を歩いていた。今日は成太せいた君に送ってもらわなかったし、フユさんの迎えも頼んでいない。

仕事中にメンバーのみんなや仕事仲間にプレゼント何が良いかを聞いてみたりした。

『俺はゲームとかアクセかな』

『僕は朔から貰ったら何でも嬉しいけどな』

玲央れお、フユさん仕事忙しくてゲームしねーよ、、いと、それ答えになってないし、言われるのは嬉しいけど』

『誕プレって何気にむずいよな、』

『!マコさんは?確か、流太りゅうた君にあげたよね?』

『そん時まだ付き合ってなかったけど、アクセかな。アイツ全然持ってなかったから』

『オシャレ~、流石マコさん。それに比べてひじりと来たら、、、、チッ』

『僕も、まさ君から誕プレ貰ったけどお揃いのマグカップとか、靴とかだったな』

『お揃いの物は既に貰ってるし、やっぱり普段から使ってる物が良いかな』

『はいはーい、俺達には?経験豊富な俺とあおにお任せあれ!』

『そうそう、色んな事教えてあげるよ、りつが主にだけど、』

『2人には聞くなってマコさんから教育受けてるから、、ごめん』

『『マコ~、ちょっと後でお話ししよっか~』』

『しねーよ、馬鹿年長者』


何てみんなに聞いたりもしたけど、何かもっと訳が分からなくなってしまったんだな。あの人にプレゼントするって言う事自体、時計をプレゼントした以来だし、誕プレに関しては初だしな。

「、、、、はぁぁ、、、、ぁ、此処」

俺はため息を吐きながら、歩いていると気付いたら、フユさんに連れて来て貰った喫茶店に辿り着いていた。俺は徐に喫茶店の扉を開ける。

カランカランッ

「いらっしゃいませ、、って、朔羅君じゃないか」

「マスターさん、お久しぶりです」

「1ヶ月ぶりかな?お仕事忙しくてあんまり来てくれなかったから心配してたよ」

「すみません、時間中々作れなくて」

フユさんに教えて貰って以降、俺自身も1人で訪れる事があって、その度に相談事をしたりしていた1人でもあるんだよね、マスターさんは、、、、

「それで、今日は何のご相談かな?」

「実はフユさんの誕生日プレゼント何が良いかなって悩んでいて、」

「そっか、冬人ふゆと君の誕生日か、そろそろ、、、、カフェオレ淹れるね」

「はい、」

マスターさんの優しい声がお店にあっていてやっぱり落ち着く。カフェオレを1口飲んでリラックスする。

「私は朔羅君があげたいプレゼントをあげるのが1番だと思うよ」

「やっぱり、そうなんですかね。でも、いざあげたい物ってなると、もっと悩んでしまって」

「1つに決めきれないか」

「はい、沢山ありすぎて、1番気持ちを込めれる物ってなるとまた悩んじゃって」

「それなら、花はどうだ?」

「花ですか、、、、ん?、この声は、、、、!」 ギギギギギッ

マスターさんとは違うだけど聞き慣れた渋い声が店内に響き渡る。俺はその声の方向を見ると、驚いて硬直する。

「き、清正きよまささん!居たんですか!」

「あぁ、居たぞ。朔が来る前からな」

「居たなら、居るって言って下さいよ、マスターさん」

「ごめんね、どんな反応するかなって楽しみで、」

「もぉ、」

そこに居たのは大先輩でありマスターさんの番である豊宮清正とよみやきよまささんが居た。ホント、心臓に悪いよ、この人。こっち後輩だからな。

「、、、、それで、花って言うのは」

「あぁ、花にも花言葉はあるだろ?」

「はい、それは知ってますけど、」

「なら、自分の伝えたい気持ちを花に代弁して貰うのはどうだ?」

「ぇ?、、、、ぁ!」

「そう、朔もう分かったか?」

「はい!、俺やってみます!!今日はありがとうございました!」

「頑張ってね、朔羅君」

「お前なりにやってみなさい」

「はい!お金此処に置いておきます。では!」

俺はそう言ってお金をカウンターに置き、喫茶店から出る。そしてその足で素早く家に帰り、自分の自室に入り、段ボールを開ける。フユさんは書斎に居たから良かった。

「ぇっと、確か昔清正さんに貰った本は、、、、あった!」

俺はその本を見てある決心をする。フユさんにあげたいプレゼントが着々と決まっていくのであった。

「絶対に笑顔にしてやる、、、、!!」






























































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