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第一部
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それから数日宿屋で過ごしたメリシャと枢機卿は散策に出る事にした。
王都に着いた日に回る予定だったが、アクシデントが起こり、聖騎士による護衛に増援が必要になり、延期となっていた。
早朝に配置の報告を受けた枢機卿は食後に教えると、メリシャは気分転換ができると歓喜する。
滞在中は夫人から戴いた貴族のマナーや礼儀作法に対しての本を復習として、ぎこちない枢機卿と学んでいた。
その間もルーは子犬の身体で部屋中を警戒し、時々メリシャに疲れが視えると陰から癒していた。
ネリは窓から外へ飛んでいき、周囲を壁で覆い隠し、枢機卿が警戒している者が近寄れないように徹底していた。
相手の中には高貴な貴族も居るようで、数回壁を迂回する行動を取っていたが、相手をするのに嫌気が差したネリは一帯を不可侵の結界で覆い隠し、許可のない者を惑わせて帰すように施した。
その中には教会内で枢機卿に敵意を持つ者が一部おり、定期連絡で来ていた際に迷子となっていたが仮とはいえメリシャの家族となった枢機卿を敵視しているため、これを放置する事にした。
ネリ達にとってメリシャが一番であり、優先度が低くても養父となった枢機卿は守る範囲に含まれるのだから。
この行動によって、彼らが再び会えるまでの期間が延びたとも言えるだろう。
「メリシャ。楽しいか?」
「うん!お養父様と屋台のお料理を食べれて嬉しい。また来ようね。」
「ええ、また来よう。」
(メリシャ様に喜んでもらえて良かった。そろそろ会うかもしれん。気を引き締めねば…)
「ね、お養父様。あれも食べてみたいな。」
「おう。そうだな、買って行こうか。」
メリシャとの散策中も陰から護衛する聖騎士がいるとはいえ、枢機卿は周囲に気を配って警戒を行っていた。
服装や身形で一定層の判断が下せるが、服装や環境に慣れた高位貴族などが居れば、対処の仕様がないためだった。
その反面、メリシャとの会話によって一定の緊張が解れて散策を楽しんでいる自分がいる事に、枢機卿はまだ気付かない。
「おい!そこの女。少し止まれ。」
そんな状況の中、メリシャに向けて乱暴に声を掛ける者が現れた。
周囲を警戒していた聖騎士も、側にいた枢機卿も咄嗟にメリシャを隠す事ができず、呆気に取られる。
メリシャは声を掛けられた方向へ振り返った先に居たのは、付き人を連れた少年だった。
少年は笑みを浮かべていたが、メリシャには何処か気味の悪そうな笑みに視えていた。
王都に着いた日に回る予定だったが、アクシデントが起こり、聖騎士による護衛に増援が必要になり、延期となっていた。
早朝に配置の報告を受けた枢機卿は食後に教えると、メリシャは気分転換ができると歓喜する。
滞在中は夫人から戴いた貴族のマナーや礼儀作法に対しての本を復習として、ぎこちない枢機卿と学んでいた。
その間もルーは子犬の身体で部屋中を警戒し、時々メリシャに疲れが視えると陰から癒していた。
ネリは窓から外へ飛んでいき、周囲を壁で覆い隠し、枢機卿が警戒している者が近寄れないように徹底していた。
相手の中には高貴な貴族も居るようで、数回壁を迂回する行動を取っていたが、相手をするのに嫌気が差したネリは一帯を不可侵の結界で覆い隠し、許可のない者を惑わせて帰すように施した。
その中には教会内で枢機卿に敵意を持つ者が一部おり、定期連絡で来ていた際に迷子となっていたが仮とはいえメリシャの家族となった枢機卿を敵視しているため、これを放置する事にした。
ネリ達にとってメリシャが一番であり、優先度が低くても養父となった枢機卿は守る範囲に含まれるのだから。
この行動によって、彼らが再び会えるまでの期間が延びたとも言えるだろう。
「メリシャ。楽しいか?」
「うん!お養父様と屋台のお料理を食べれて嬉しい。また来ようね。」
「ええ、また来よう。」
(メリシャ様に喜んでもらえて良かった。そろそろ会うかもしれん。気を引き締めねば…)
「ね、お養父様。あれも食べてみたいな。」
「おう。そうだな、買って行こうか。」
メリシャとの散策中も陰から護衛する聖騎士がいるとはいえ、枢機卿は周囲に気を配って警戒を行っていた。
服装や身形で一定層の判断が下せるが、服装や環境に慣れた高位貴族などが居れば、対処の仕様がないためだった。
その反面、メリシャとの会話によって一定の緊張が解れて散策を楽しんでいる自分がいる事に、枢機卿はまだ気付かない。
「おい!そこの女。少し止まれ。」
そんな状況の中、メリシャに向けて乱暴に声を掛ける者が現れた。
周囲を警戒していた聖騎士も、側にいた枢機卿も咄嗟にメリシャを隠す事ができず、呆気に取られる。
メリシャは声を掛けられた方向へ振り返った先に居たのは、付き人を連れた少年だった。
少年は笑みを浮かべていたが、メリシャには何処か気味の悪そうな笑みに視えていた。
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