もう我慢しなくて良いですか? 【連載中】

青緑 ネトロア

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第一部

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捕縛した一団を連れてウィリスタ辺境伯領の領境へ辿り着いた一行は門番の検問を受ける。

一団は牢屋へ連行されたが、検問が終えるまで門前にて、夜を迎えることが余儀なくされてしまった。

ウィリスタ辺境伯へ届いた書簡より報されていた到着時期よりも早く着いたことが原因のようである。
本来は街や村を経由して向かう手筈だったため、長い旅程が組まれていた。
しかし街の反応から宿舎で休む事なく、突き進んだ影響であった。

これに枢機卿も黙って検問の沙汰を静かに待つ他なく、聖騎士へ野営を指示する。
一方で、これまで苦労してきた野営が活きていることに聖騎士たちは感激していた。

無駄なく組み立てられた天幕は始めの頃より立派に、そして中もスペースを広く確保された出来前となっている。
その中を隈なく、自分自身の目で安全を確認する枢機卿と神官たち。

「聖女様。準備が整いまして御座います。」

暫く経ち、枢機卿が天幕から現れると、そうメリシャへ告げられた。
中は絨毯を敷かれ、寝具や小道具などが設置されている。

一晩だけなのにと気になりつつ、今晩を過ごすことにした。


メリシャが眠りについた旨の確認が取れた後。
天幕の外では篝火を囲んで、ある集会が開かれていた。

「魔物が森に潜んでおりました。」
「領境にしては土地が荒れており、魔物が争った形跡を見つけました。」
「門兵の動向は以前変わらず、領境から一人も出ておりません。」

それは周辺の探索報告だった。
枢機卿は念の為に、周囲の情報を聖騎士に集めるよう言い含めていた。

検問で門を通らせず、門前で待たせるような行為は本来ならば商人や旅行者に扱われる対応である。
厳戒態勢だとしても異様と感じた枢機卿の個人的な判断であった。


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※お知らせ※

次回更新日程:2024年10月6日 17:00・予定

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