60 / 121
【4日目】
58
しおりを挟む
「そうですね。佐藤さんが黒だったとすれば戸上さんの真が確定しますが、今のところ、それを証明することはできません」
「俺は戸上が真だと思うがな」
太い腕を組んで野村忠司が言った。
「日高は多分、狂人だろ。佐藤が黒なのはほぼ間違いないから、残りは恐らく二狼だな」
「そうかな。決めつけちゃうのはまだ早いと思うけど」
桜庭のんが慎重派の意見を示した。
「両方偽って可能性もあるんだし」
「両方偽はさすがにないやろ」
片岡啓作が軽快に突っ込んだ。
「ほんなら真は誰やねんって話になんで」
「あくまで可能性の話。私も佐藤さんは黒だと思うけど、身内切りもあり得るからね」
「なるほど」
俺は感心していた。この子、のん気なようでいて意外と鋭い。
ゲームを多角的な視点から捉えており、思い込みによる視野狭窄を避けている。
ただ、全ての可能性を考慮したからといって、必ず正しい結論が導き出せるかというと、それはまた別の話なんだけど。
短い時間で処刑する相手を決めなきゃいけないとなると、余計にね。
「あの、もしかして私、今日吊られます?」
頬の横あたりまで手を挙げて、斎内紫帆が言った。
「まだ吊るって決まったわけでもないやろ。日高が偽やとしたら、その日高が黒出したあんたは白の可能性高いし」
片岡啓作が隣を向いて話しかける。
「何か言いたいことあったら言うとき」
「私、村人なんですけど」
「そりゃ誰でもそう言うよ」
日高巳継が吹き出して茶々を入れ、「ちょっと黙っとき」と片岡啓作が制する。
「俺は戸上が真だと思うがな」
太い腕を組んで野村忠司が言った。
「日高は多分、狂人だろ。佐藤が黒なのはほぼ間違いないから、残りは恐らく二狼だな」
「そうかな。決めつけちゃうのはまだ早いと思うけど」
桜庭のんが慎重派の意見を示した。
「両方偽って可能性もあるんだし」
「両方偽はさすがにないやろ」
片岡啓作が軽快に突っ込んだ。
「ほんなら真は誰やねんって話になんで」
「あくまで可能性の話。私も佐藤さんは黒だと思うけど、身内切りもあり得るからね」
「なるほど」
俺は感心していた。この子、のん気なようでいて意外と鋭い。
ゲームを多角的な視点から捉えており、思い込みによる視野狭窄を避けている。
ただ、全ての可能性を考慮したからといって、必ず正しい結論が導き出せるかというと、それはまた別の話なんだけど。
短い時間で処刑する相手を決めなきゃいけないとなると、余計にね。
「あの、もしかして私、今日吊られます?」
頬の横あたりまで手を挙げて、斎内紫帆が言った。
「まだ吊るって決まったわけでもないやろ。日高が偽やとしたら、その日高が黒出したあんたは白の可能性高いし」
片岡啓作が隣を向いて話しかける。
「何か言いたいことあったら言うとき」
「私、村人なんですけど」
「そりゃ誰でもそう言うよ」
日高巳継が吹き出して茶々を入れ、「ちょっと黙っとき」と片岡啓作が制する。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる