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第190話 長いドリルの使い道
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俺が寝ている間に、そのようなことがあったらしい。そして。
「いやはや。驚いたのなんの。その子らは天才ジャな」
という第188話のキスキのセリフに繋がるわけである。その子ら、という言葉の中にはゼンシンも入っていたのだ。
「そんなに天才を量産しないでくれ。うちにはそういうのがわさわさいるんだから」
ハルミの剣技、ヤッサンの技量、アチラの舌? いずれも天才レベルであろう。そこにまた3人も追加か。
「ドリルすんだよーん」
「だよーん」
お笑いコンビとしか思えん。それにしてもお前ら、ずいぶんと仲良くなったものだな。
「ふたりで、こんなに長いドリルを作っていたのか」
「どこまでいけるか試してみたんだがしがしがし」
「だから、いちいち足を踏むな!」
「もうちょっといけそうだけどねあはははは」
「まだいけそうって、この細さで長さはすでに30cmはあるんだが」
いくら固い鉄とはいっても、この長さになればたわみが発生する。支えているのが片方の一部であるならなおさらだ。そしてこの細さ。
その上を、正確にまっすぐバイトを走らせるなど、人間業ではない。
「だから天才だと言うとるジャろ」
そりゃまあ、そうだけど。間違ってはいないけど。ウエモンの技量なのか、それとも魔バイトの機能なのか。
ん? 30cmってどこかで聞いたサイズだな。なんだっけ?
「スクナ、今度は35cmに挑戦しようよ」
「おっしゃー! どこまでも付いていきますぜ、おねいさん!」
どんなノリだよ。35cmのドリルか。直径4mmぐらいしかないのに、よくそんな長いものに螺旋加工ができるもの……んんん?? なんだろう、どこか引っかかってる。なんだっけ。この長さに関係があったような。
「よし、できたぞ、わははははは」
「我らの勝利なりぃ あはははは」
いったいなにと戦ってんだよ。しかし今度は35cmか。すごいけど。確かにすごいけど、こんなものがいったいなにに使えるのかっていう……おかしい、なんか喉まででかかったままで引っかかっているようなこの感覚。なんだっけ、なんだぐぇぇぇぇぇぇ、ぐ、ぐるじい。
「きゅっと絞めたら、その引っかかっているものが出てこないかなと思ったゾヨ」
「そんなことで出てくるわけないだろが!! 俺を殺す気か!!」
イズナのアホに首を絞められた。おかげで思考が拡散してしまったじゃないか、まったく。
「いま悪口が聞こえたゾヨ?」
「イズナのアホ、って言ったんだよ!」
「誤魔化す気さえなしかゾヨ!!」
なんだろ? 思い出せ。このドリルが長くなるとどうなるんだっけ?
「よぉぉし、次は40cmに挑戦だぁぁぁ」
「えいえいおー」
まだやるんか?!
「あぁぁん。途中でズレちゃったぁぁぁ」
「ごめん、私がちゃんと押さえてなかったから」
「いや、これはもう限界なんだと思うよ、スクナのせいじゃない」
「お前ら、もうちょっと考えろ」
「なんだとぉ!!」
「いや、あの、もうちょっと考えてください?」
俺は弱気か。
「なにをだよ!?」
「ウエモンは怒りながら聞くなよ。片方だけ押さえるから無理があるんだ。そのVブロックをもうひとつ使って、両側で鉄棒を支えればいいいだろ」
「それじゃ、先端にまで溝が入らないだろ」
「あっ! そうか。ウエモン。長く作っておいて、溝の入らない部分はあとから切り落としてしまえばいいんじゃない?」
「え?」
「溝の部分だけが40cmを越えていれば、我らの勝利よ」
「だからなんと戦っているのかと。でも、スクナは気がついたようだな。そう、ドリルはあとから先端に刃を入れないといけない。どうせ削るのだから、長い分には問題ないだろ」
「うぐっ。なんかむかつくけどスクナがそう言うなら信じよう。よし、スクナ。もう1回だ!」
「えいえいおー!!」
俺の言ったことはどうして信じないのだろう。
そんなこんながあって、最終的に長さ60cmのドリルができた。まだまだやれるとチーム・スクエモンは言っていたが、ゼンシンからストップがかかった。
「もう、鉄がありません」
昨日の夜にできたものに加えて、本窯でできた銑鉄の一部を買い上げた鉄も使い尽くしてしまったようだ。しかし、接着鉄じゃなくても、普通の銑鉄でドリルができることが分かったのは収穫だった。
確かに長いドリルはできた。使えるとは言っていない。技術者にありがちな、市場のニーズを無視した自分の技量誇示で……。いや、待てよ?
「がしがしがしがし」
「だからなんでいちいち俺の足を踏むんだよ!」
「なんか、バカにされた気がするからだがしがし」
お前は俺の足を踏まないと生きて行けない病気かなにかか。
そもそも、俺はドリルをなにに使おうとしていたのか。それはそろばんの生産のためである。特に珠を増産しないことには、アッセンブリ工数の短縮ができないのだった。
しかしこのドリルはあらゆる場面で有効だ。市場は無限とも思えるほど大きなものになる。そのことに引っ張られて、俺の思考は少々飛びすぎていたようだ。
ドリルの普及には旋盤やボール盤など、工作機械の普及が必須である。それがなければ、ただの漫才ネタに過ぎない。
だからそれはまだ考えちゃいけなかったのだ。考えるのはそろばん作りだ。そろばん作りにそんな長いドリルなんか必要ない。
ああ?! そうか、思い出した。そろばんの珠の元になるカバノキの角材。あの長さが30cmだったのだ。
それでスクエモンの言った30cmという数字に引っかかったんだな。
あー、すっきりした。分かってしまえばしょーもないことだった。
まあ、たまにはそういうこともある。発想というのは自分の持っている知識のネットワークだ。
数学の問題を物理の公式を使って解くようなやつには、そういう技能が備わっているのだ。
知識を詰め込んだだけでは発想は生まれない。もちろん知識がなくても生まれない。あっちの知識とこっちの知識が簡単にリークすること、それが発想力なのだ。
だから、たまには大外れになることもあるのだ。
「言い訳してるゾヨ?」
「やかましいよ。その通りだよ」
「でもすごいよな、このドリル」
「なんか、芸術を感じるね」
「「さすが私たちよね!」」
自画自賛しとる。でも、こいつらの会話を聞いているだけで、なんか和んでしまうのは不思議だ。
あのキスキの緩んだ顔。まるで、でれでれに溶けた餅だ。ハルミやミヨシを見るじじいと同じものを感じるな。
「ねぇこれ、なんかに使えないかなぁ」
「そうだね。これだけ長いんだから、なにかに使えそうだよね」
普通は先にニーズがあって、そのために作るんだけどな。
「なにに使えるかなぁ」
「ドリルすんのかーい、に使えるね」
「あははは。いやいや、それ以外で」
「つんつん」
「だからすなっての」
「つんつんぐりぐりぐり」
「だからドリルすな!」
「ぐりぐりぐり 痛いっ」
「スクナ、その辺でやめとけ。すでに危険領域に落ちているぞ」
「ユウさんが殴ったぁぁ、ぐすっ」
「私のスクナになにをする! がしがしがし」
私のユウになにをする、という俺の味方が現れないのは理不尽だと思う。痛い痛い。分かったから、もうしないから。
「じゃ、ドリルせんのかーい、って言ってみて」
「俺を混ぜるな!」
どんだけそのネタが気に入ったんだよ。
「これならすごく厚い壁とかだって貫けるね」
「できるとも。私たちの合作だもん。隣の部屋だって覗けるよ」
そこいらの壁を貫いたりするなよ。もう修理費は出さねぇぞ。……ん? 貫く?
ああ、まただ。なんか引っかかっている、いい加減しつこいな、俺の頭の中。さっきすっきりしたような気がしたのは、まだ途中だったか。
「ねぇ、ユウさん、これであの珠を一気に加工できない?」
「珠ってそろばんのか?」
「うん、あれ、穴を開けるとき、1個1個治具にセットしないといけないよね。縦に積んでおいて一気にざくっとかできないかな」
「うぅん。あの珠をどうやって積むかという問題があるなぁ。治具を深くすれば3つぐらいならいけるかな?」
「3つぐらいならいけるかもしれません。でも、それ以上は無理です」
と言ったのはゼンシンだった。
「そうなのか?」
「ええ。いまの構造的に、縦方向のストロークが足りないんです」
「ああ、そうか。そんな厚みのあるものを加工するようには作ってなかったな」
「あまり深くすると精度が怪しくなるんです。あの形状で完全な直角を出すのは難しいのです。現状ではこれが精一杯かと」
「それはボール盤の宿命だな」
ボール盤は上に回転機構がある。それは重い。それを支えているのは1本の支柱と、それに繋がったジョイント部(木同士の組み合わせと補強のために使ったL字型金具)だけである。
この状態で、垂直にドリルを降ろさなければならない。ドリルが少しでも斜めになれば、下の製品+治具がワヤになるか、ドリルがワヤ(折れる)になるかのどちらかである。
だからあまり距離を取ることができないのだ。つまり、スクナのこのアイデアは使えないということだ。
「そっか。一度にできたら早いと思ったのに、ダメか」
「ストロークを大きくするには、柱を2本にするなどボール盤の改良が必要だな。しかしそれはすぐってわけには……」
あああっ!!! 閃いた。そこまで言ったところで閃いた。
これこれ、これですよ、これ。これを待っていたんだ。これならいける。これで日に2万個の生産が可能になるぞ!?
「ゼンシン。例の旋盤にこれを装着してくれないか」
「え? ボール盤じゃなくて、旋盤にですか?」
「それと、旋盤のちょっとした設計変更も頼みたい」
「そうするとどうなるゾヨ?」
「次話で分かるよ」
「またまた気を持たせるヒキなノだ」
「いやはや。驚いたのなんの。その子らは天才ジャな」
という第188話のキスキのセリフに繋がるわけである。その子ら、という言葉の中にはゼンシンも入っていたのだ。
「そんなに天才を量産しないでくれ。うちにはそういうのがわさわさいるんだから」
ハルミの剣技、ヤッサンの技量、アチラの舌? いずれも天才レベルであろう。そこにまた3人も追加か。
「ドリルすんだよーん」
「だよーん」
お笑いコンビとしか思えん。それにしてもお前ら、ずいぶんと仲良くなったものだな。
「ふたりで、こんなに長いドリルを作っていたのか」
「どこまでいけるか試してみたんだがしがしがし」
「だから、いちいち足を踏むな!」
「もうちょっといけそうだけどねあはははは」
「まだいけそうって、この細さで長さはすでに30cmはあるんだが」
いくら固い鉄とはいっても、この長さになればたわみが発生する。支えているのが片方の一部であるならなおさらだ。そしてこの細さ。
その上を、正確にまっすぐバイトを走らせるなど、人間業ではない。
「だから天才だと言うとるジャろ」
そりゃまあ、そうだけど。間違ってはいないけど。ウエモンの技量なのか、それとも魔バイトの機能なのか。
ん? 30cmってどこかで聞いたサイズだな。なんだっけ?
「スクナ、今度は35cmに挑戦しようよ」
「おっしゃー! どこまでも付いていきますぜ、おねいさん!」
どんなノリだよ。35cmのドリルか。直径4mmぐらいしかないのに、よくそんな長いものに螺旋加工ができるもの……んんん?? なんだろう、どこか引っかかってる。なんだっけ。この長さに関係があったような。
「よし、できたぞ、わははははは」
「我らの勝利なりぃ あはははは」
いったいなにと戦ってんだよ。しかし今度は35cmか。すごいけど。確かにすごいけど、こんなものがいったいなにに使えるのかっていう……おかしい、なんか喉まででかかったままで引っかかっているようなこの感覚。なんだっけ、なんだぐぇぇぇぇぇぇ、ぐ、ぐるじい。
「きゅっと絞めたら、その引っかかっているものが出てこないかなと思ったゾヨ」
「そんなことで出てくるわけないだろが!! 俺を殺す気か!!」
イズナのアホに首を絞められた。おかげで思考が拡散してしまったじゃないか、まったく。
「いま悪口が聞こえたゾヨ?」
「イズナのアホ、って言ったんだよ!」
「誤魔化す気さえなしかゾヨ!!」
なんだろ? 思い出せ。このドリルが長くなるとどうなるんだっけ?
「よぉぉし、次は40cmに挑戦だぁぁぁ」
「えいえいおー」
まだやるんか?!
「あぁぁん。途中でズレちゃったぁぁぁ」
「ごめん、私がちゃんと押さえてなかったから」
「いや、これはもう限界なんだと思うよ、スクナのせいじゃない」
「お前ら、もうちょっと考えろ」
「なんだとぉ!!」
「いや、あの、もうちょっと考えてください?」
俺は弱気か。
「なにをだよ!?」
「ウエモンは怒りながら聞くなよ。片方だけ押さえるから無理があるんだ。そのVブロックをもうひとつ使って、両側で鉄棒を支えればいいいだろ」
「それじゃ、先端にまで溝が入らないだろ」
「あっ! そうか。ウエモン。長く作っておいて、溝の入らない部分はあとから切り落としてしまえばいいんじゃない?」
「え?」
「溝の部分だけが40cmを越えていれば、我らの勝利よ」
「だからなんと戦っているのかと。でも、スクナは気がついたようだな。そう、ドリルはあとから先端に刃を入れないといけない。どうせ削るのだから、長い分には問題ないだろ」
「うぐっ。なんかむかつくけどスクナがそう言うなら信じよう。よし、スクナ。もう1回だ!」
「えいえいおー!!」
俺の言ったことはどうして信じないのだろう。
そんなこんながあって、最終的に長さ60cmのドリルができた。まだまだやれるとチーム・スクエモンは言っていたが、ゼンシンからストップがかかった。
「もう、鉄がありません」
昨日の夜にできたものに加えて、本窯でできた銑鉄の一部を買い上げた鉄も使い尽くしてしまったようだ。しかし、接着鉄じゃなくても、普通の銑鉄でドリルができることが分かったのは収穫だった。
確かに長いドリルはできた。使えるとは言っていない。技術者にありがちな、市場のニーズを無視した自分の技量誇示で……。いや、待てよ?
「がしがしがしがし」
「だからなんでいちいち俺の足を踏むんだよ!」
「なんか、バカにされた気がするからだがしがし」
お前は俺の足を踏まないと生きて行けない病気かなにかか。
そもそも、俺はドリルをなにに使おうとしていたのか。それはそろばんの生産のためである。特に珠を増産しないことには、アッセンブリ工数の短縮ができないのだった。
しかしこのドリルはあらゆる場面で有効だ。市場は無限とも思えるほど大きなものになる。そのことに引っ張られて、俺の思考は少々飛びすぎていたようだ。
ドリルの普及には旋盤やボール盤など、工作機械の普及が必須である。それがなければ、ただの漫才ネタに過ぎない。
だからそれはまだ考えちゃいけなかったのだ。考えるのはそろばん作りだ。そろばん作りにそんな長いドリルなんか必要ない。
ああ?! そうか、思い出した。そろばんの珠の元になるカバノキの角材。あの長さが30cmだったのだ。
それでスクエモンの言った30cmという数字に引っかかったんだな。
あー、すっきりした。分かってしまえばしょーもないことだった。
まあ、たまにはそういうこともある。発想というのは自分の持っている知識のネットワークだ。
数学の問題を物理の公式を使って解くようなやつには、そういう技能が備わっているのだ。
知識を詰め込んだだけでは発想は生まれない。もちろん知識がなくても生まれない。あっちの知識とこっちの知識が簡単にリークすること、それが発想力なのだ。
だから、たまには大外れになることもあるのだ。
「言い訳してるゾヨ?」
「やかましいよ。その通りだよ」
「でもすごいよな、このドリル」
「なんか、芸術を感じるね」
「「さすが私たちよね!」」
自画自賛しとる。でも、こいつらの会話を聞いているだけで、なんか和んでしまうのは不思議だ。
あのキスキの緩んだ顔。まるで、でれでれに溶けた餅だ。ハルミやミヨシを見るじじいと同じものを感じるな。
「ねぇこれ、なんかに使えないかなぁ」
「そうだね。これだけ長いんだから、なにかに使えそうだよね」
普通は先にニーズがあって、そのために作るんだけどな。
「なにに使えるかなぁ」
「ドリルすんのかーい、に使えるね」
「あははは。いやいや、それ以外で」
「つんつん」
「だからすなっての」
「つんつんぐりぐりぐり」
「だからドリルすな!」
「ぐりぐりぐり 痛いっ」
「スクナ、その辺でやめとけ。すでに危険領域に落ちているぞ」
「ユウさんが殴ったぁぁ、ぐすっ」
「私のスクナになにをする! がしがしがし」
私のユウになにをする、という俺の味方が現れないのは理不尽だと思う。痛い痛い。分かったから、もうしないから。
「じゃ、ドリルせんのかーい、って言ってみて」
「俺を混ぜるな!」
どんだけそのネタが気に入ったんだよ。
「これならすごく厚い壁とかだって貫けるね」
「できるとも。私たちの合作だもん。隣の部屋だって覗けるよ」
そこいらの壁を貫いたりするなよ。もう修理費は出さねぇぞ。……ん? 貫く?
ああ、まただ。なんか引っかかっている、いい加減しつこいな、俺の頭の中。さっきすっきりしたような気がしたのは、まだ途中だったか。
「ねぇ、ユウさん、これであの珠を一気に加工できない?」
「珠ってそろばんのか?」
「うん、あれ、穴を開けるとき、1個1個治具にセットしないといけないよね。縦に積んでおいて一気にざくっとかできないかな」
「うぅん。あの珠をどうやって積むかという問題があるなぁ。治具を深くすれば3つぐらいならいけるかな?」
「3つぐらいならいけるかもしれません。でも、それ以上は無理です」
と言ったのはゼンシンだった。
「そうなのか?」
「ええ。いまの構造的に、縦方向のストロークが足りないんです」
「ああ、そうか。そんな厚みのあるものを加工するようには作ってなかったな」
「あまり深くすると精度が怪しくなるんです。あの形状で完全な直角を出すのは難しいのです。現状ではこれが精一杯かと」
「それはボール盤の宿命だな」
ボール盤は上に回転機構がある。それは重い。それを支えているのは1本の支柱と、それに繋がったジョイント部(木同士の組み合わせと補強のために使ったL字型金具)だけである。
この状態で、垂直にドリルを降ろさなければならない。ドリルが少しでも斜めになれば、下の製品+治具がワヤになるか、ドリルがワヤ(折れる)になるかのどちらかである。
だからあまり距離を取ることができないのだ。つまり、スクナのこのアイデアは使えないということだ。
「そっか。一度にできたら早いと思ったのに、ダメか」
「ストロークを大きくするには、柱を2本にするなどボール盤の改良が必要だな。しかしそれはすぐってわけには……」
あああっ!!! 閃いた。そこまで言ったところで閃いた。
これこれ、これですよ、これ。これを待っていたんだ。これならいける。これで日に2万個の生産が可能になるぞ!?
「ゼンシン。例の旋盤にこれを装着してくれないか」
「え? ボール盤じゃなくて、旋盤にですか?」
「それと、旋盤のちょっとした設計変更も頼みたい」
「そうするとどうなるゾヨ?」
「次話で分かるよ」
「またまた気を持たせるヒキなノだ」
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