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第210話 オンタケ噴火
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「あの仙人がどうした? なにかまずいことでもあったのか、されたのか!?」
「私のお尻を触ったのだ!」
「あのエロ仙人め、やりおったな!! 俺でさえもまだ生では触ってないのに! で、それがどうした?」
「生とか言うな! でな、そのときに、つい反射的にこの刀で」
「おいっ!! おま、そ、それは、お前。殺人罪に匹敵」
「殴ってしまったのだ」
殴っただけかよ!! 紛らわしいな、おい。
「斬ったわけじゃないんだよな? まあ、そのぐらいの反撃なら、普通に許される範囲内だろう。たとえそれでこぶたんができても、次のページではもう直っているような」
「なんだそれは? いくら突然だといっても斬るはずはないだろ。私はそんなこと願っていないのだから。当てたのも面のほうだ。その程度には冷静だったのだ。しかし、その瞬間に仙人様は消えてしまったのだ。……ん? ああいうとき、刀で殴るのは許容範囲内なのか?」
「あ、いや、それは俺にはするなよ。絶対するなよ。ダメ絶対! そ、それで仙人はどうなった?」
「仙人様は、その、体格が小さい方だろ?」
「そりゃ体長50cmほどだったから小さいな。それが?」
「私が殴った拍子にどっかに飛んで行ったんじゃないかと思うんだ」
なんだそれ?
この非常時にお前らはどんだけコントをやれば気が済むんだよ。
「探したのか?」
「ああ、その辺はもれなく探したのだが、影も形も見えん。ユウ、一緒に探してくれないか」
「それを言うならくまなく探した、だ。しかしなんでいなくなったりするのだろう。なにか都合の悪いことでも……あっ、痛たたたぁぁぁいぃぃぃぃぃ」
「なんだ、どうした?」
「また、また、足が痛い。いまぶつかったときに折れたのかもしれない。もうお前と関わると俺はこんなんばっかりか。今度は右足だ、あぁ痛いっ」
「今度は右足か。次に右手をやったら四肢をフルコンプだな」
「言ってる場合かっ!! 毎回毎回お前はもう。それより外の様子はどうだったんだ?」
「ああ、外はなんだか分からんが、溶岩がここを避けて流れているとのことだ」
「溶岩が避けている? どうして?」
「さぁ? そこはさっぱり分からん」
「まあ、いいか。とりあえずは安心ということだな……あ、ああぁ、ダメだ。安心したら気が遠くなってきた。俺は気絶するから、あとは頼んだ。俺を連れてさっきの部屋に戻ってそこで助けをまヘ……くてっ」
「あ、おい!! ユウ、こらぁ。お前がここで気絶したら、私は誰に頼ればいいのだ!! もう仙人様もいないのに?! どうすればいいんだ!? 起きてくれ、起きろぉぉ!!」
こういうときは、実に頼りがいのないやつなのだ。
「あ、そうだ。こういうときは!」
はいユウ、おっぱいだぞ。
…… ……。
「あぁ、最後の手段もダメかぁぁぁ。どうすれば」
(安易な最後の手段だな! すでにずっと全裸なのだから、いまさら効き目なんかあるはずないだろ)
「そうだ、こういうときは落ち着けって、仙人様に言われたんだった。落ち着くんだ。落ち着くんだ。で、落ち着くにはどうすればいいのだろう? もういっそ外に出てまた走ってくるか!?」
(こ、こらこら。お前、そんな落ち着き方があるか!! 外にはまだ溶岩が流れてるんだぞ。もう忘れたのか)
「そうか、外はダメか。じゃあどうすれば良い……あれ? さっきから誰かに話しかけられているような気がするのだが。これは作者が話のつじつまを合わせるときに良くやる注釈ってやつか?」
(誰が注釈だ! 俺だよ、俺)
「おれおれ詐欺?」
(やかましいわ! そんなとこだけユウの影響を受けるな)
「ではいったいお前あなたは誰様どなたですか。どうして私の頭の中でしゃべっているのでおられるですの?」
(言葉が混乱してるぞ。そんなことより、ユウはさっきの部屋で待てと言っておったであろう。ユウを抱えてそこへ戻れ)
「は、はい。そうですよね。それが正解ですよね。どなたか存じませんがありがとうございます」
(やれやれ。こんなのを指揮してユウとやらは戦っていたのか。苦労したことであろうな。力だけは無双のようであるが、誰かが正しく指導してやらないと、なにをやらかすか分からん子だ)
……そしてこれからが本当の注釈である。もうお分かりのことと思うが、ハルミの中(正確にはミノオウハルの中)でしゃべっているのはクドウ仙人である。
それはこんな事情による。
ハルミの尻をうはうは見ながら外に出たクドウは、洞窟の外を見て、溶岩がここにやってこない理由を知った。
もともと洞窟のすぐ左側(溶岩が流れてくる側)の崖には大きな岩がくっついていた。ハルミはその下をくり抜いて走り、そして切り刻みながら戻って来たのである。
その後、繰り返した地震の揺れによって、地盤を失った岩は崩れ落ちた。
その岩に当たって溶岩(火砕流)は流れを変え、洞窟を迂回したのであった。動物たちもその岩陰に集まっていたのである。
結果的にハルミの暴走は、この洞窟とその中の人を(それに動物たちを何匹か)救ったのである。
クドウはずっと考えていた。自分だけが逃げることは簡単である。しかし、このふたりを抱えては逃げられない。では、どうするか。別に放置しておいてもかまわない。自分と縁のある人間ではないのだから。
そもそもが自然災害である。ふたりを助けないといけない理由などないのだ。
仙人とは不老長寿の術を会得した人間の総称であり、魔王はもちろん魔人ほどの力も魔力も持たないのが普通である。事象改変力が極小なのである。
特にクドウはユウ以上の人間嫌いであり、関わり合いを避けて人里離れたところに好んで暮らしていたのだ。そんな日々を過ごしているうちに、いつの間にか仙人になっていたという変わり種である。
まるでニートの最終形態である。
(やかましいわ! 俺だって相当な修行をしたんだ。読者に誤解を招くようなことを言うでない)
クドウにできることと言えば、雲やカスミを採取するために空に昇ることぐらいである。それで溶岩は回避できる。ただし、クドウひとりならである。それはふたりを見捨てるということでもある。
自分に縁もゆかりもない連中と、生死を共にするほどの義務も覚悟もない。しかし、ここで見捨てるというのも目覚めの悪い話である。
どうしたものかと悩みながらで外を見たクドウは、そこにハルミが切りまくった痕跡を確認した。それが結果として溶岩の流れを逸らしていることを知った。
なんだ、大丈夫ではないか。良かった良かった。
溶岩の心配がなくなって、クドウはホッと気が抜けたのである。それだけなら良かったのだが、緩んだついでに、目の前にあった魅惑的な尻に引かれて、なでなでなでなでしてしまったのである。4回ほどはなでたらしい。
そのとたんに、ハルミからの手ひどいしっぺ返しをくらったのだ。ミノオウハルでどつかれたのである。
そのときにどうした加減か、クドウはミノウオウハルの中に吸収されてしまったのであった。
女の尻に見とれて道を誤るというのは、仙人には稀に良くあることである。クドウは、同じような理由で空から落ちた久米仙人の遠い親戚なのかも知れない。
(それなら、いつか俺の寺も建ててもらえるのかな。クドウ寺とか、カッコ良いではないか)
と、ミノオウハルの中に入ったクドウはつぶやく。仙人としてのいままでの生き方に、特に執着はないようである。
クドウの部屋に戻ったハルミは、ユウを抱きかかえたまま途方に暮れていた。
「ここにいろって言われたけど、ここにいたらどうなるのかしら?」
そう思う間もなく、転送呪文でやってきたのはイズナに導かれたオウミであった。
「助けに来たノだ!! みんな無事……ハルミか!? なんなノだ、そのサービスショットは?!」
「サービスなんかしてません!! オウミ様。ユウを安全なところに運んでください」
「まか、まか、まかせろ、ノだ。ちょっと驚いたノだ。3人とも一緒に運ぶノだ」
「私たちはふたりですけど?」
「なんだか分からんけど、我のアイテムボックスは3人分を要求しているノだ。それより急ぐノだ」
「はい、ありがとうございます。でも、溶岩は流れが変わって大丈夫なようですけど」
「あれは一時的なノだ。あの岩はそんなに長くは持たない。その上に」
「まだなにか?」
「オンタケの噴火はまだ収まっていないノだ。すぐ飛ぶぞ!! ひょいっ!!」
オウミがふたり(だか3人だか)を助け出したあと3分後に、オンタケはそれまでで最大規模の大噴火を起こした。
それは山体崩壊を誘発し、岩陰に非難していた動物たちもろとも洞窟を、というよりその谷そのものを、火砕流で埋め尽くしたのであった。
「私のお尻を触ったのだ!」
「あのエロ仙人め、やりおったな!! 俺でさえもまだ生では触ってないのに! で、それがどうした?」
「生とか言うな! でな、そのときに、つい反射的にこの刀で」
「おいっ!! おま、そ、それは、お前。殺人罪に匹敵」
「殴ってしまったのだ」
殴っただけかよ!! 紛らわしいな、おい。
「斬ったわけじゃないんだよな? まあ、そのぐらいの反撃なら、普通に許される範囲内だろう。たとえそれでこぶたんができても、次のページではもう直っているような」
「なんだそれは? いくら突然だといっても斬るはずはないだろ。私はそんなこと願っていないのだから。当てたのも面のほうだ。その程度には冷静だったのだ。しかし、その瞬間に仙人様は消えてしまったのだ。……ん? ああいうとき、刀で殴るのは許容範囲内なのか?」
「あ、いや、それは俺にはするなよ。絶対するなよ。ダメ絶対! そ、それで仙人はどうなった?」
「仙人様は、その、体格が小さい方だろ?」
「そりゃ体長50cmほどだったから小さいな。それが?」
「私が殴った拍子にどっかに飛んで行ったんじゃないかと思うんだ」
なんだそれ?
この非常時にお前らはどんだけコントをやれば気が済むんだよ。
「探したのか?」
「ああ、その辺はもれなく探したのだが、影も形も見えん。ユウ、一緒に探してくれないか」
「それを言うならくまなく探した、だ。しかしなんでいなくなったりするのだろう。なにか都合の悪いことでも……あっ、痛たたたぁぁぁいぃぃぃぃぃ」
「なんだ、どうした?」
「また、また、足が痛い。いまぶつかったときに折れたのかもしれない。もうお前と関わると俺はこんなんばっかりか。今度は右足だ、あぁ痛いっ」
「今度は右足か。次に右手をやったら四肢をフルコンプだな」
「言ってる場合かっ!! 毎回毎回お前はもう。それより外の様子はどうだったんだ?」
「ああ、外はなんだか分からんが、溶岩がここを避けて流れているとのことだ」
「溶岩が避けている? どうして?」
「さぁ? そこはさっぱり分からん」
「まあ、いいか。とりあえずは安心ということだな……あ、ああぁ、ダメだ。安心したら気が遠くなってきた。俺は気絶するから、あとは頼んだ。俺を連れてさっきの部屋に戻ってそこで助けをまヘ……くてっ」
「あ、おい!! ユウ、こらぁ。お前がここで気絶したら、私は誰に頼ればいいのだ!! もう仙人様もいないのに?! どうすればいいんだ!? 起きてくれ、起きろぉぉ!!」
こういうときは、実に頼りがいのないやつなのだ。
「あ、そうだ。こういうときは!」
はいユウ、おっぱいだぞ。
…… ……。
「あぁ、最後の手段もダメかぁぁぁ。どうすれば」
(安易な最後の手段だな! すでにずっと全裸なのだから、いまさら効き目なんかあるはずないだろ)
「そうだ、こういうときは落ち着けって、仙人様に言われたんだった。落ち着くんだ。落ち着くんだ。で、落ち着くにはどうすればいいのだろう? もういっそ外に出てまた走ってくるか!?」
(こ、こらこら。お前、そんな落ち着き方があるか!! 外にはまだ溶岩が流れてるんだぞ。もう忘れたのか)
「そうか、外はダメか。じゃあどうすれば良い……あれ? さっきから誰かに話しかけられているような気がするのだが。これは作者が話のつじつまを合わせるときに良くやる注釈ってやつか?」
(誰が注釈だ! 俺だよ、俺)
「おれおれ詐欺?」
(やかましいわ! そんなとこだけユウの影響を受けるな)
「ではいったいお前あなたは誰様どなたですか。どうして私の頭の中でしゃべっているのでおられるですの?」
(言葉が混乱してるぞ。そんなことより、ユウはさっきの部屋で待てと言っておったであろう。ユウを抱えてそこへ戻れ)
「は、はい。そうですよね。それが正解ですよね。どなたか存じませんがありがとうございます」
(やれやれ。こんなのを指揮してユウとやらは戦っていたのか。苦労したことであろうな。力だけは無双のようであるが、誰かが正しく指導してやらないと、なにをやらかすか分からん子だ)
……そしてこれからが本当の注釈である。もうお分かりのことと思うが、ハルミの中(正確にはミノオウハルの中)でしゃべっているのはクドウ仙人である。
それはこんな事情による。
ハルミの尻をうはうは見ながら外に出たクドウは、洞窟の外を見て、溶岩がここにやってこない理由を知った。
もともと洞窟のすぐ左側(溶岩が流れてくる側)の崖には大きな岩がくっついていた。ハルミはその下をくり抜いて走り、そして切り刻みながら戻って来たのである。
その後、繰り返した地震の揺れによって、地盤を失った岩は崩れ落ちた。
その岩に当たって溶岩(火砕流)は流れを変え、洞窟を迂回したのであった。動物たちもその岩陰に集まっていたのである。
結果的にハルミの暴走は、この洞窟とその中の人を(それに動物たちを何匹か)救ったのである。
クドウはずっと考えていた。自分だけが逃げることは簡単である。しかし、このふたりを抱えては逃げられない。では、どうするか。別に放置しておいてもかまわない。自分と縁のある人間ではないのだから。
そもそもが自然災害である。ふたりを助けないといけない理由などないのだ。
仙人とは不老長寿の術を会得した人間の総称であり、魔王はもちろん魔人ほどの力も魔力も持たないのが普通である。事象改変力が極小なのである。
特にクドウはユウ以上の人間嫌いであり、関わり合いを避けて人里離れたところに好んで暮らしていたのだ。そんな日々を過ごしているうちに、いつの間にか仙人になっていたという変わり種である。
まるでニートの最終形態である。
(やかましいわ! 俺だって相当な修行をしたんだ。読者に誤解を招くようなことを言うでない)
クドウにできることと言えば、雲やカスミを採取するために空に昇ることぐらいである。それで溶岩は回避できる。ただし、クドウひとりならである。それはふたりを見捨てるということでもある。
自分に縁もゆかりもない連中と、生死を共にするほどの義務も覚悟もない。しかし、ここで見捨てるというのも目覚めの悪い話である。
どうしたものかと悩みながらで外を見たクドウは、そこにハルミが切りまくった痕跡を確認した。それが結果として溶岩の流れを逸らしていることを知った。
なんだ、大丈夫ではないか。良かった良かった。
溶岩の心配がなくなって、クドウはホッと気が抜けたのである。それだけなら良かったのだが、緩んだついでに、目の前にあった魅惑的な尻に引かれて、なでなでなでなでしてしまったのである。4回ほどはなでたらしい。
そのとたんに、ハルミからの手ひどいしっぺ返しをくらったのだ。ミノオウハルでどつかれたのである。
そのときにどうした加減か、クドウはミノウオウハルの中に吸収されてしまったのであった。
女の尻に見とれて道を誤るというのは、仙人には稀に良くあることである。クドウは、同じような理由で空から落ちた久米仙人の遠い親戚なのかも知れない。
(それなら、いつか俺の寺も建ててもらえるのかな。クドウ寺とか、カッコ良いではないか)
と、ミノオウハルの中に入ったクドウはつぶやく。仙人としてのいままでの生き方に、特に執着はないようである。
クドウの部屋に戻ったハルミは、ユウを抱きかかえたまま途方に暮れていた。
「ここにいろって言われたけど、ここにいたらどうなるのかしら?」
そう思う間もなく、転送呪文でやってきたのはイズナに導かれたオウミであった。
「助けに来たノだ!! みんな無事……ハルミか!? なんなノだ、そのサービスショットは?!」
「サービスなんかしてません!! オウミ様。ユウを安全なところに運んでください」
「まか、まか、まかせろ、ノだ。ちょっと驚いたノだ。3人とも一緒に運ぶノだ」
「私たちはふたりですけど?」
「なんだか分からんけど、我のアイテムボックスは3人分を要求しているノだ。それより急ぐノだ」
「はい、ありがとうございます。でも、溶岩は流れが変わって大丈夫なようですけど」
「あれは一時的なノだ。あの岩はそんなに長くは持たない。その上に」
「まだなにか?」
「オンタケの噴火はまだ収まっていないノだ。すぐ飛ぶぞ!! ひょいっ!!」
オウミがふたり(だか3人だか)を助け出したあと3分後に、オンタケはそれまでで最大規模の大噴火を起こした。
それは山体崩壊を誘発し、岩陰に非難していた動物たちもろとも洞窟を、というよりその谷そのものを、火砕流で埋め尽くしたのであった。
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