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第323話 あぁ、虫歯無情 子ネタ集2
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「しくしくしくしく」
「まだ歯が痛いノか!」
その1
「ものは相談なのだが、アマチャン」
「お主が相談とは珍しいな。ポテチ27袋で手を打つぞ?」
「ポテチがそんなに気に入ったのかよ! あとで届けさせるから、聞いてくれ」
「ふむ、なんじゃ?」
「このハルミが暴走したときに、なにか止めるような手段というか、魔法ってないものだろうか。俺に使えるような初級ぐらいのやつで」
(初級でそんなものあるわけないですよ、アメノミナカヌシノミコト様)
(分かっておるともスセリ。だが、上級ならアレがあるな)
(ありますわね。私が切望するあの魔法が)
(切望するでない! お主には無理じゃろ。だがユウの属性は光だし、ちょうど良いと思うのじゃが)
(まあ、それしかありませんわね)
「ないことはないが。それをどうするのじゃ?」
「ハルミが暴走したときに止めたいんだよ。あの関ヶ原のときも、アブクマダンジョンのときも、グジョウのときも、それができればもっと平和な物語になっていたはずなんだ」
「それはそれでつまらんじゃろ?」
「そうもそうか……じゃなくて! 迷惑なんだよ。毎回毎回、ハルミ暴走の後始末に明け暮れるのは大変だ。あのために何回骨折させられたことか」
「ふむ。それならひとつだけ、使えそうな魔法があるぞ」
「おおっ。あるか。それは俺に使えるようなやつか?」
「ああ、お主なら問題なく使えるであろう」
「じゃあ、それを教えてくれ」
「光速魔法のひとつでな、バディトリップというのじゃ」
「……アマチャンって」
「なんじゃ?」
「意外とどSなんだな」
「なんでじゃよ!」
「拘束魔法のひとつで、ボディクリップだろ? それはあれか、乳首とかに着けて痛みを楽しむ的な」
「あらステキな魔法だこと」
「違うわっ!!!」
「それは巨乳にも使えるのか。乳首以外にもあんなとことか、こんなとことかにも挟めるのか。3点責め痛ったぃなぁもう!! なんで殴るんだよ!」
「お主らは自分の趣味に走るでない。ボディではない、仲間を意味するバディじゃ。そしてクリップではない、緊急停止を意味するトリップじゃ」
「お主らって言うわりには、殴られたの俺だけじゃねぇか。それならそうと最初に言えよ。いててて。で、それを使うとどうなるんだ?」
「光の速さで発動して、仲間の危機を救うのじゃよ。スセリは知っておるじゃろうが!」
「ユウに乗ったほうが楽しいかなって」
「例えば、俺の指示を無視してハルミが走って行く。とても追いかけることはできない。そのときに、そのクリップを発動するとどうなる?」
「トリップな。これには詠唱も呪文も必要ない。ただ、お主がそう願えば発動するのじゃ。光の速さでな」
「だから光速なのか。それを受けたハルミはどうなるんだ? そこで止まるのか?」
「なんでハルミ限定なのじゃ? その魔法を受けると、ちょうどそうじゃな。首輪を引っ張られた犬のようになるかな?」
「拘束じゃねぇか!」
そんなわけで、俺はハルミに首輪を着けることに成功した。
「いや、着けられてないからな!? そんなもの使わないで!」
その2
「なあ、オウミ」
「なんなノだ?」
「お前は良く冗談で死ぬとか言ってるが、魔王も死ぬことがあるのか?」
「もちろんあるノだ……我を殺したらどんだけ経験値が入るだろう的なその目は止めるノだ」
「魔王にも寿命ってやつがあるのか?」
「それはないノだ。だが、神を殺せるように、魔物を殺せるように、我らだって殺せるノだ。もちろんそう簡単にはやられたりはしないノだ」
「そうか。じゃ、かつていた魔王で、死んだやつっているのか?」
「ああ、いたな。もうずいぶん昔なことなノだが」
「いたのか!? それはどんなやつだった?」
「名前をオラと言ったノだ。とっても威張りんぼだったノだ」
「オラついていたんかい。で、そいつがどうなったって?」
「我とは割と仲良くしていたノだが、あの日」
「なにか事件でもあったのか?」
「オラは死んじまっただ」
「やかましいわっ!!!」
「天国に行っただ。なんで怒るノだ!?」
「ダメ押しすんな!」
その3
「な、なん、なんでユウまでここにいるのだ!」
「うら若き女性がひとつの部屋に、素っ裸で男とふたりっきりってわけにはいかんだろ?」
男ふたりに素っ裸の女の子がひとりはいいのだろうか?
「それならミヨシを呼べ!!」
「ミヨシは買い出しに行った。ウエモンはスープ作りから離れられん。スクナは出かけている。モナカは小麦の収穫だ。他に女キャラはいな……あれ、もうひとりいたような気がする……けどいない!」
「う、うがぁぁ!!」
「さて、話が済んだのならハルミ殿。脱いでくれ」
「うぅぅぅぅう。Tシャツぐらい着ていても良いのではないか?」
「それでは筋肉の様子が分からんのだ。全部脱いでくれ」
「うがぁ……」
「パンツも脱げよ」
「ユウは黙ってろ!!」
これはモデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事。ハルミは自分にそう言い聞かせていた。これはプライド高いモデルの仕事なのだ。なにを恥ずかしがることがあるものか。
これはモデルの仕事、これはモデルの。
「素っ裸だけどな」
「だから黙ってろ!!」
「ユウ。ハルミ殿は慣れていないのだ。少し静かに見守ろうではないか」
「そうか。分かった」
「「じーーーーーー」」
「ふたりで穴の開くほど見つめるなぁぁぁぁ!」
そして決死の思いで全部脱ぎ終わったハルミに、カネマルから容赦ない指摘(ポージング)が飛ぶ。
「俺が彫りたいのは仁王像だ。まずは、阿形の金剛力士のポーズをとってくれ」
「そそそそ、それはいったいどんなポーズですか」
「そうか。ハルミ殿はその辺は詳しくないか。それなら私がポーズをつけ」
「いや、それなら俺がやろう」
「お主はいいから、そこに座っていてくれ」
「いやいやいや。俺だってポージングしたいぞ」
「「それなら一緒にやるか」」
「なんでそこで意気投合するのだ!?」
「ハルミ殿。左手はこのように直角に曲げて、手のひらは開いて前に突き出す感じで、そうそう」
「ハルミ、足はもっとがばっと開いてだな」
「それは開きすぎだ。肩幅ぐらいでいい。左足を少し前に、そうそう」
「あぁ、もう恥ずかしくて死ぬ」
「右手は錫杖を持つんだっけ?」
「持つのは金剛杵な。錫杖を持つものもあるが、金剛力士というのは本来金剛杵を持つもの、という意味だ」
「なるほど。さすがに詳しいな。しかし金剛杵なんてここにはないぞ?」
「手の形だけ、なにかを持っているような形に。下から支えているように、そうそうそんな感じでいい」
「これで完成か?」
「あとは、背中から前に向かって纏わせる天衣があると良いのだが」
「天衣?」
「天人の着る羽衣のことだ」
「そ、そそ、それは良いではないか。それを私に着せてくれっ」
「羽衣と言っても、ほとんど紐だぞ?」
「紐か、紐ならあるぞ。これでどうだ?」
「ちょっとイメージとは違うが、やってみるか。しかし、どうやってそれを固定する?」
「これの正式なやり方を俺は習っているから大丈夫だ」
「正式に!? 習った?! 誰にだ?」
「日本の古い神にだよ。ちょっとハルミ、後ろを向け」
「神のくせに仏像に詳しいやつがいるのか。世の中は広いな」
「ちょ、ちょちょ、ちょっと待てユウ! それはおかしいぞ。なんかおかしい。基本的にジャンルが間違っている」
「お前がジャンルとか言うな。こうするとランキングが上がるんだよ。いいから黙ってろ。この縄は後ろで交差させてこうして前に回して重ねて」
「ランキングってなに……待て待て!? いま、縄って単語が聞こえたが?」
「え? ああ、気のせいだ。これはここを通してこうこうこうするとこうなって、そしたら股から出して、きゅっとな」
「あぁぁん。なんか裸よりも数倍恥ずかしいのだが」
「できあがりっと。どうだ、カネマル」
「まあなんということでしょう!!」
「どこの加藤みどりさんだよ」
「誰だそれは? こんな世界があったとは驚きだ。しかし、美しい。これで行こう!」
「あの、これで行こうとか、盛り上がっているようですけど、これ、仏像とあまり関係ないのでは」
「そんなことはない。亀というのは昔から長寿の印で、縁起の良いものとされている。これはその甲羅をかたどった縛りでな」
「待て!! 今度は縛りって言っただろ?」
「言ってねぇよ! 亀甲縛りって言ったんだ」
「そうか、それなら……良くないっ!! 縛りじゃないか!! これ、仏像と関係ないだろ。どこの仏像に亀甲縛りなんてあるんだよ。なんか恥ずかしいとこを強調しただけの縛りだあぁぁん」
「こ、こら!! カネマル!! おっぱいを揉むやつがあるか!」
「ユウ、なにを言っている。触らなければ触感が分からんではないか。俺はこの美しい筋肉の付き方を彫刻で表現しなければならんのだ」
「いや、そこ。ほぼ脂肪だから。筋肉なんて一切ないから」
「それでもこれは必要な行為なのだ、もみもみ」
「止めんか! それは俺のだぞ!」
「私のだ!!!」
「良いではないか。ほれ、片方はお前にやるから」
「そ、そうか。それなら、もみもみもみ。ふむ。これは良いものだな」
「いやいやいや。おかしいから。私はモデルのはずなのに、なんでおっぱい揉まれてるの? 晩ご飯のおかずを分けるみたいに、片方やるってどういうことよ。それに縛られてそうされると、さすがの私も切れそうなんだが」
「モデルは黙っているように。もにもにもに」
「そうだ。まだまだ時間はある、もにもに」
「もにもに。おい、右と左を交代しよう。こんどはそっちももにもに」
「ね、ねぇ。ふたりともすごく息が上がってるんだけど。私、すごく危険なものを感じているんだけど。もういい加減にして欲しいんだけど」
と、そこに。
「ごらぁぁぁぁぁ!!! あんたらはなにをやってんのぉぉぉぉ!!!!」
と怒鳴り込んできたのは、買い物から帰ったミヨシであった。もうちょっと楽しんでいたかったのに、無粋なやつである。
「ユウは、しばらくご飯抜き!! カネマルさんまで一緒になってなにをやっているの。もうモデルなんかさせない!!」
「「そんな殺生なぁぁぁ!!」」
それからふたりで小1時間土下座して謝りまくって、ようやく許して貰いましたとさ。
「今回もコレで終わりなノか?」
「ネタが尽きたので、次回から正常化する予定でーす」
「まだ歯が痛いノか!」
その1
「ものは相談なのだが、アマチャン」
「お主が相談とは珍しいな。ポテチ27袋で手を打つぞ?」
「ポテチがそんなに気に入ったのかよ! あとで届けさせるから、聞いてくれ」
「ふむ、なんじゃ?」
「このハルミが暴走したときに、なにか止めるような手段というか、魔法ってないものだろうか。俺に使えるような初級ぐらいのやつで」
(初級でそんなものあるわけないですよ、アメノミナカヌシノミコト様)
(分かっておるともスセリ。だが、上級ならアレがあるな)
(ありますわね。私が切望するあの魔法が)
(切望するでない! お主には無理じゃろ。だがユウの属性は光だし、ちょうど良いと思うのじゃが)
(まあ、それしかありませんわね)
「ないことはないが。それをどうするのじゃ?」
「ハルミが暴走したときに止めたいんだよ。あの関ヶ原のときも、アブクマダンジョンのときも、グジョウのときも、それができればもっと平和な物語になっていたはずなんだ」
「それはそれでつまらんじゃろ?」
「そうもそうか……じゃなくて! 迷惑なんだよ。毎回毎回、ハルミ暴走の後始末に明け暮れるのは大変だ。あのために何回骨折させられたことか」
「ふむ。それならひとつだけ、使えそうな魔法があるぞ」
「おおっ。あるか。それは俺に使えるようなやつか?」
「ああ、お主なら問題なく使えるであろう」
「じゃあ、それを教えてくれ」
「光速魔法のひとつでな、バディトリップというのじゃ」
「……アマチャンって」
「なんじゃ?」
「意外とどSなんだな」
「なんでじゃよ!」
「拘束魔法のひとつで、ボディクリップだろ? それはあれか、乳首とかに着けて痛みを楽しむ的な」
「あらステキな魔法だこと」
「違うわっ!!!」
「それは巨乳にも使えるのか。乳首以外にもあんなとことか、こんなとことかにも挟めるのか。3点責め痛ったぃなぁもう!! なんで殴るんだよ!」
「お主らは自分の趣味に走るでない。ボディではない、仲間を意味するバディじゃ。そしてクリップではない、緊急停止を意味するトリップじゃ」
「お主らって言うわりには、殴られたの俺だけじゃねぇか。それならそうと最初に言えよ。いててて。で、それを使うとどうなるんだ?」
「光の速さで発動して、仲間の危機を救うのじゃよ。スセリは知っておるじゃろうが!」
「ユウに乗ったほうが楽しいかなって」
「例えば、俺の指示を無視してハルミが走って行く。とても追いかけることはできない。そのときに、そのクリップを発動するとどうなる?」
「トリップな。これには詠唱も呪文も必要ない。ただ、お主がそう願えば発動するのじゃ。光の速さでな」
「だから光速なのか。それを受けたハルミはどうなるんだ? そこで止まるのか?」
「なんでハルミ限定なのじゃ? その魔法を受けると、ちょうどそうじゃな。首輪を引っ張られた犬のようになるかな?」
「拘束じゃねぇか!」
そんなわけで、俺はハルミに首輪を着けることに成功した。
「いや、着けられてないからな!? そんなもの使わないで!」
その2
「なあ、オウミ」
「なんなノだ?」
「お前は良く冗談で死ぬとか言ってるが、魔王も死ぬことがあるのか?」
「もちろんあるノだ……我を殺したらどんだけ経験値が入るだろう的なその目は止めるノだ」
「魔王にも寿命ってやつがあるのか?」
「それはないノだ。だが、神を殺せるように、魔物を殺せるように、我らだって殺せるノだ。もちろんそう簡単にはやられたりはしないノだ」
「そうか。じゃ、かつていた魔王で、死んだやつっているのか?」
「ああ、いたな。もうずいぶん昔なことなノだが」
「いたのか!? それはどんなやつだった?」
「名前をオラと言ったノだ。とっても威張りんぼだったノだ」
「オラついていたんかい。で、そいつがどうなったって?」
「我とは割と仲良くしていたノだが、あの日」
「なにか事件でもあったのか?」
「オラは死んじまっただ」
「やかましいわっ!!!」
「天国に行っただ。なんで怒るノだ!?」
「ダメ押しすんな!」
その3
「な、なん、なんでユウまでここにいるのだ!」
「うら若き女性がひとつの部屋に、素っ裸で男とふたりっきりってわけにはいかんだろ?」
男ふたりに素っ裸の女の子がひとりはいいのだろうか?
「それならミヨシを呼べ!!」
「ミヨシは買い出しに行った。ウエモンはスープ作りから離れられん。スクナは出かけている。モナカは小麦の収穫だ。他に女キャラはいな……あれ、もうひとりいたような気がする……けどいない!」
「う、うがぁぁ!!」
「さて、話が済んだのならハルミ殿。脱いでくれ」
「うぅぅぅぅう。Tシャツぐらい着ていても良いのではないか?」
「それでは筋肉の様子が分からんのだ。全部脱いでくれ」
「うがぁ……」
「パンツも脱げよ」
「ユウは黙ってろ!!」
これはモデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事。ハルミは自分にそう言い聞かせていた。これはプライド高いモデルの仕事なのだ。なにを恥ずかしがることがあるものか。
これはモデルの仕事、これはモデルの。
「素っ裸だけどな」
「だから黙ってろ!!」
「ユウ。ハルミ殿は慣れていないのだ。少し静かに見守ろうではないか」
「そうか。分かった」
「「じーーーーーー」」
「ふたりで穴の開くほど見つめるなぁぁぁぁ!」
そして決死の思いで全部脱ぎ終わったハルミに、カネマルから容赦ない指摘(ポージング)が飛ぶ。
「俺が彫りたいのは仁王像だ。まずは、阿形の金剛力士のポーズをとってくれ」
「そそそそ、それはいったいどんなポーズですか」
「そうか。ハルミ殿はその辺は詳しくないか。それなら私がポーズをつけ」
「いや、それなら俺がやろう」
「お主はいいから、そこに座っていてくれ」
「いやいやいや。俺だってポージングしたいぞ」
「「それなら一緒にやるか」」
「なんでそこで意気投合するのだ!?」
「ハルミ殿。左手はこのように直角に曲げて、手のひらは開いて前に突き出す感じで、そうそう」
「ハルミ、足はもっとがばっと開いてだな」
「それは開きすぎだ。肩幅ぐらいでいい。左足を少し前に、そうそう」
「あぁ、もう恥ずかしくて死ぬ」
「右手は錫杖を持つんだっけ?」
「持つのは金剛杵な。錫杖を持つものもあるが、金剛力士というのは本来金剛杵を持つもの、という意味だ」
「なるほど。さすがに詳しいな。しかし金剛杵なんてここにはないぞ?」
「手の形だけ、なにかを持っているような形に。下から支えているように、そうそうそんな感じでいい」
「これで完成か?」
「あとは、背中から前に向かって纏わせる天衣があると良いのだが」
「天衣?」
「天人の着る羽衣のことだ」
「そ、そそ、それは良いではないか。それを私に着せてくれっ」
「羽衣と言っても、ほとんど紐だぞ?」
「紐か、紐ならあるぞ。これでどうだ?」
「ちょっとイメージとは違うが、やってみるか。しかし、どうやってそれを固定する?」
「これの正式なやり方を俺は習っているから大丈夫だ」
「正式に!? 習った?! 誰にだ?」
「日本の古い神にだよ。ちょっとハルミ、後ろを向け」
「神のくせに仏像に詳しいやつがいるのか。世の中は広いな」
「ちょ、ちょちょ、ちょっと待てユウ! それはおかしいぞ。なんかおかしい。基本的にジャンルが間違っている」
「お前がジャンルとか言うな。こうするとランキングが上がるんだよ。いいから黙ってろ。この縄は後ろで交差させてこうして前に回して重ねて」
「ランキングってなに……待て待て!? いま、縄って単語が聞こえたが?」
「え? ああ、気のせいだ。これはここを通してこうこうこうするとこうなって、そしたら股から出して、きゅっとな」
「あぁぁん。なんか裸よりも数倍恥ずかしいのだが」
「できあがりっと。どうだ、カネマル」
「まあなんということでしょう!!」
「どこの加藤みどりさんだよ」
「誰だそれは? こんな世界があったとは驚きだ。しかし、美しい。これで行こう!」
「あの、これで行こうとか、盛り上がっているようですけど、これ、仏像とあまり関係ないのでは」
「そんなことはない。亀というのは昔から長寿の印で、縁起の良いものとされている。これはその甲羅をかたどった縛りでな」
「待て!! 今度は縛りって言っただろ?」
「言ってねぇよ! 亀甲縛りって言ったんだ」
「そうか、それなら……良くないっ!! 縛りじゃないか!! これ、仏像と関係ないだろ。どこの仏像に亀甲縛りなんてあるんだよ。なんか恥ずかしいとこを強調しただけの縛りだあぁぁん」
「こ、こら!! カネマル!! おっぱいを揉むやつがあるか!」
「ユウ、なにを言っている。触らなければ触感が分からんではないか。俺はこの美しい筋肉の付き方を彫刻で表現しなければならんのだ」
「いや、そこ。ほぼ脂肪だから。筋肉なんて一切ないから」
「それでもこれは必要な行為なのだ、もみもみ」
「止めんか! それは俺のだぞ!」
「私のだ!!!」
「良いではないか。ほれ、片方はお前にやるから」
「そ、そうか。それなら、もみもみもみ。ふむ。これは良いものだな」
「いやいやいや。おかしいから。私はモデルのはずなのに、なんでおっぱい揉まれてるの? 晩ご飯のおかずを分けるみたいに、片方やるってどういうことよ。それに縛られてそうされると、さすがの私も切れそうなんだが」
「モデルは黙っているように。もにもにもに」
「そうだ。まだまだ時間はある、もにもに」
「もにもに。おい、右と左を交代しよう。こんどはそっちももにもに」
「ね、ねぇ。ふたりともすごく息が上がってるんだけど。私、すごく危険なものを感じているんだけど。もういい加減にして欲しいんだけど」
と、そこに。
「ごらぁぁぁぁぁ!!! あんたらはなにをやってんのぉぉぉぉ!!!!」
と怒鳴り込んできたのは、買い物から帰ったミヨシであった。もうちょっと楽しんでいたかったのに、無粋なやつである。
「ユウは、しばらくご飯抜き!! カネマルさんまで一緒になってなにをやっているの。もうモデルなんかさせない!!」
「「そんな殺生なぁぁぁ!!」」
それからふたりで小1時間土下座して謝りまくって、ようやく許して貰いましたとさ。
「今回もコレで終わりなノか?」
「ネタが尽きたので、次回から正常化する予定でーす」
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