異世界でカイゼン

soue kitakaze

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第152話 マツマエ

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「さて。カンキチが統治魔法? とやらをマスターしたところで、このおっさんの処遇だが」

「だ、だれがおっさんやねん。ワイはまだ28才のぴっちぴちで痛っ」
「いちいちうるさいぞ。黙ってろ!」

 思い切り殴ったのはユウコである。エルフの里を苦しめた極悪人に容赦する気はないようだ。

 ずんぐりむっくりで碧眼短髪。背はユウコぐらいしかないおっさん。これがエルフを苦しめていた極悪商人である。

「お前の名前は」
「痛たたた、少しは加減したってや、美人なのに容赦ありまへんな 痛痛痛すんまへんっ」

 ユウコの3連発である。

「ワイは、マツマエでおます。全国を股にかける商人ですがな」

 妙なカンサイ弁が混じっているようなのだが。

「お前はどの国の人間だ?」
「へぇ。アズマ生まれでトウホグ育ち。その後諸国を放浪してスルガやらミノやらとホッカイを行ったり来たり痛っ」

 思わず殴ったのは俺である。

「生まれも育ちもカンサイの要素なんかまるでないじゃねぇか! そんな中途半端な方言を使うと、本物のカンサイ人に怒られるぞ」

「殴っておいて怒られるぞもなにもありまへんがな。これは商売であちこちに行っているうちに、いろんな言葉が混ざってしもて。だけど個性の強い大阪弁が一番前に出やすいねん。すんまへんなぁ痛ぃぃ。なんであんさんが殴るんでっか」

「なんとなくよ!」

 ユウコ、強い(小並感)。

「カラマツをいくらで買った?」
「それは商売上の秘密で痛いっ」
「1本8円だったな」
「ぐぅぅぅ。分かってるなら聞かんといてぇな」

「ハチミツ1瓶は?」
「マツの旦那に聞いて痛い痛いっ」
「マツ様は女性だ!!」
「ええっ!?」

「ユウさん、こいつ死ぬまで殴っていいですか?」
「好きなだけ殴っていいぞ。この物語は人が死なないようにできているからな」

「ちょっと待って。悪かった悪かった。ワイが悪かった。堪忍したってぇな痛痛い痛痛い痛っ。知らんかったんやから仕方なあたあたたた痛痛」

「はぁはぁはぁ。あと587発ね」
「ちょっとちょっと待ってぇな。それほんとに死んじゃうから」

「もういいだろユウコ、そのぐらいにしておけ。判決は俺が下す」
「カンキチ様。こいつの気持ち悪いカンサイ弁がすっごい気に入らなくてはぁはぁ。でもこのぐらいにしておきます」

「マツ、すまなかったな。俺が未熟だった」
「いえ、とんでもありません。クラーク……カンキチ様にはどれだけ感謝していることか」
「それでも俺がしっかりしていれば、こんな苦労はさせなかったものを」

「えっと。そのちっこいのはなんかエラいさんでおまっか痛い痛い痛」
「このお方はホッカイ国の魔王様であらせらあせれでせえれろ!」

 ユウコ、格好つけて言い慣れない言葉を使うな。

「あらせらあれれって、魔王様ぁぁぁぁ?! これは失礼をばいたしました拙者はマツマエとかなんとかいう不埒ものやねん」

 お前もテンパってんじゃねぇよ。不埒とか自分で言っちゃってどうする。とかなんかともおかしいだろ。

「お前のやったことは、俺の統治魔法で把握した。確かにぼったくりには違いないが、それはマツのほうから言った値段のようだな」
「へえ、そうでおます。あのときは、助けたお礼で最初だけのサービス値段なのかな、と思ってましたんや。だけどそれから値段交渉なんかいっさいなかった。マツ殿がその値段でいいなら、まあ良いかなってずっと痛痛痛」

「マツはどうしてそんな値段を言った?」
「いや、私は、その。恩人でもあるし、この里が生き延びられる値段を言ったまでで。まさかそれがそんな常識外れだとは思わなかったのです」

「マツマエは、それに付け込んで大もうけを企んだわけだな」
「それが商人っちゅうものでし痛痛痛」

 痛が3発後ろに付くのが、マツマエのキャラになりました。

「そんなキャラ付け止めて!!」

「相手の無知に付け込むとか、最低だな、お前は」
「そういえば、ユウさんもエルフをひとり10円で使おうという契約を」
「なんだと!! ユウ! どういうことだ!」

「いや、それはアレだ。そのなんだ。ほら、痛痛痛ってユウコ、お前もその場にいただろうが痛痛痛」
「あんさんも同じでんがな」
「やかましいわ!」

「ユウの場合はまだ契約はしていないようだな。そういう話をしただけか」

「だってマツがそれでいいって言うものだから、俺としては反対する理由がないし痛痛痛」
「そうでっしゃろ? 商売人としては自分が思っている値段より安ければ、それに文句を付けるほうがおかしいのや痛痛痛」

「それにしたって限度というものがあるだろう。しかし、そういう意味ではユウも同罪ということになる」
「いや、お前は俺の眷属だろ。ご主人様に向かって痛痛痛。ユウコはうちの社員だろうが!!」

「あんさん、その年で社長はんでっか。これは驚いた。エチ国にええ乳した子がおりますよってこんど遊びに来て痛痛痛」
「そのええ乳について詳しく痛痛痛。俺のキャラ付けはいらん!」

 眷属とか魔王についてのコメントがないようなのだが、大丈夫だろうな?

「意気投合しているところ悪いが判決を下す」
「へぇ、お手柔らかにお願いしまっさ痛痛痛。これいつまで続くん?」

 キャラだからね。

「エルフとの取り引きにおいて、マツマエの売値に関しては適正であった。しかし買値は異常だ。ただし買値についてはマツがそう言ったから、という言い訳は立つ。だが、相場を知りながらいつまでも黙って暴利をもくろんだのは許しがたい行為である。よって、マツマエは今後このエルフの里で買い付けを行うことは禁止する。ただし、売ることはかまわない」

「そんな殺生な。でもそしたら、あの山積みされた材木はいったいどないするつもりでっか?」
「それは俺が引き取る。適正価格でな」

「あ、あんさんは?」
「俺はグース。オワリの商人だ。お前さんの商売敵だよ」
「へぇぇ。そんなお方までおったのでっか。かないまへんなぁ痛痛痛」

「よし、これで一件落着と」
「カンキチ様。ユウさんが倉庫の番人に適正料金を払うことも加えてください」
「あひゃほへへほ?」

「当然ですよ! ユウさん。倉庫番の人にも私たちと同じお給料を上げてください」
「いや、さすがにそれは無理だ。彼らはうちの社員ではない」
「だって、だって。気の毒で」

 そんなことぐらいで泣くんじゃない!

「それはここをもっと豊かにすればいいことだ。それこそ俺にまかせろ。ここには素晴らしい商品がすでにある。それを売って儲けるだけだ。そうだろ、グース」
「ああ、それは俺にまかせてもらおう」
「あの、ワイにも少しぐらいは痛痛痛」

「ただし事情が分かった以上、倉庫番は10円というわけには行くまい。ひとり月給で1万。おそらくそのぐらいが相場だろう。それでどうだ、マツ」
「…… ……」

「マツ?」
「マツ様?」
「聞き慣れない単位の金額を聞いたので思考停止しておます痛痛痛」

「そんな程度で固まっては困るんだがなぁ」
「なんだユウ。まだあるような口ぶりだな?」
「もちろんだよカンキチ。ここには極めて優秀な薬があるんだ」

「薬だと?」
「薬でっか? 痛痛痛」
「ああ、あれなノか」

「あ、そうだ。俺のかゆみを止めてくれた、アレか」
「そうだ。俺も覚えがあるが、オウミのあのアレルギー魔法はそれはもう辛いぞ。回復魔法なしではかゆくて夜も寝られんほどだ。それをあの一瞬で止めたあの薬はすごい。あれを増産したら間違いなく売れるだろう」

「あんなもので良いのですか? あれは里の子供たちでも作れるものですよ?」
「それなら増産も可能だな? じゃんじゃん作ってくれ。症状別のものは1瓶100円。総合薬のナオールは500円で買い取ろう。それを売るのはグースの仕事だ」

「仕入れが100円と500円か。充分だ、まかせとけ。あの機能でその値段なら需要はいくらでもある。血の気の多いエチ国や、まだ争いの絶えないアズマ国などでは回復魔法使いが足りていないのだ。あの薬はそれを補える。確実にニーズはあるだろう」

「あの、それワイにも扱わせていただくわけには痛痛痛」
「お前はここから買うのは禁止と言われたばかりだろ!」
「それは木材とかの話でっしゃろ。薬なんかここで作っているとは知りまへんでしたがな。ユウはんが決めた値段で買いますよって、ワイにも売らせてや痛痛痛」

「どうするマツ?」
「カンキチ様。私はマツマエには命を救われたことがあるのです。だからここの商売のうまみをすべて取り上げるのは気の毒かなとは思っていました」

「ついでに俺からも言わせてもらうのなら、ここに食料を運んでくるのはこいつしかいないそうだ。しかし、それだけのためにこの不便な里にまでやってくるのは割に合わないのではないかな、という気はする」

「そ、そ、そうでんねん。ここは雪深い山の中にあるので、運送費がたこうつきまんねん痛痛痛。だから食料に針や糸を売るだけでは足がでまんねん痛痛痛」
「魔王権限で強制的にやらせることもできるが」
「そんな殺生な! ワイにも養わないといけない家族がおりますねん。赤字になっては続けられまへん痛痛痛」

「ということだが、商売仇となるグースはどうだ?」
「俺の販路はオワリ、ミノ、エチ、それにせいぜいヤマトまでだ。聞けばマツマエはアズマ出身だという。そちら限定で薬を売らせてやるというのはどうかな。それなら俺と競合しない」

「おおっ、それでんがな。そうしてくんなはれ。ニホンをふたつに分けて、真ん中から西があんさん。東がワイということでどないだす?」
「ふむ。ふたつに割るか。グースはそれで良いか?」

「俺はそれで良いと思う。ニホンの大商圏はカンサイとアズマ。このふたつだ。それを分け合うのなら、文句はない」

「ちょっと待ってください」
「ん? お前もいたのかってぐらい存在感のなかったモナカ?」
「存在感がなくて悪かったですね。出番がなかったんですよ。そんなことより、ここの商品を売る場合は、シキミ研究所と専属契約を必須としてください」

 なんだ、シキミ研究所って? あ、俺の名前じゃないか。あの研究所、そんな名前になったのか!?

(研究所の名前を付けるのずっと忘れてましたねん)
(作者がヘタなカンサイ弁でしゃべるな)

「専属契約でっか? お嬢さん、それはちょっと強欲すぎまへんか。商売というのは自由競争が前提でっせ。それに、そもそもここの商品とおたくとは無関係ですやろ」
「マツマエさんが売りたいのは、この薬だけで良いのですか?」

「え? いや、別にそんなことは言ってまへんが。まだなにかあるんでっか?」

 食いついた?!

「例えば、この包丁です」
「ステンレス包丁じゃないか。モナカまで持ち歩いてんのか?!」
「先ほど、オウミ様がカンキチ様を呼びに行くときに、一緒に持ってきてもらったのです。こんなこともあろうかと思って」

 お前は用意周到か!

「包丁ぐらい珍しくありまへんがな。あれは重いから、相当な値段じゃないと割に」
「これ1本5,000円ですよ?」

「はぁぁぁ!? そ、それこそ暴利でっしゃろ。そんなもん売れるわけが」
「先月は、ミノ国だけでこれを780本売ってますけど?」
「はぁぁぁぁ!?」

「マツマエ、売れるのにはちゃんとした理由があるんだよ。それ、錆びないんだ」
「はぁぁぁぁ!?」

「コピペしたノだ?」
「してない」

「それ、持たせてもらってもよろしいやろか?」
「はい、どうぞ。あと、これも良かったら召し上がれ」
「あ、どうも。平ぺったい食べ物でんな。ぱりぱり!? うまい! なんでっかこれ。なんて名前の食べ物でっか?」

「それはポテチというお菓子です。じゃ、こちらはどうでしょう」
「ポテチ? 聞いたことおまへんな。いろいろあるねんなぁ。おぉぉ、これもいける。これもなんぼでいけまっせ。これもお菓子でっか?」

「それは爆裂コーンです。では、その包丁でこの紙を切ってみてください」
「爆裂? ほぉ、なかなかインパクトある名前でんな。それでこれで切って見ろと? そらやってみるぐらいは……さっくり。おおっ。キレイに切れた。切れ味は最高級レベルでんな。しかも、これが錆びない? それが信じられまへんが本当ならその値段でも頷けますが」

「ちなみに、こちらのはさらに特殊な包丁で、ダマク・ラカス包丁と言います」
「なんや、キモいのがでてきたな。形は確かに包丁やな。紙は切れるが、これも錆びないのでっか?」
「それは、こちらの木片を切ってみてください」

「包丁いうのは木を切るもんではないでっしゃろ。これを? まあ、やってみまっけど……切れますな。ええっ!! 切り口がすごいねん。まるでカンナで削ったようにつるつるでんねん。なんやなんこれ! ワイも全国歩いとるけど、こんなん見たことありまへんで」

「それ全部、所長の発明ですよ」
「はぁぁぁぁ!?」

「コピペ?」
「してない」

「それ、全部お前に取り扱わせてやることが可能だ。俺の専属になればな。それでも嫌か?」
「えーと。あれがああして、こうなってと。あれだからあれはこっちに、えーとそれはどうすればどうなるんだ」

「返事がない? 嫌なのか?」
「あ、すんまへん。嫌だなんてとんでもない。つい、この先のことを考えてしまいました。とても魅力あるお話でんな、社長はん」
「社長じゃなくて、所長と呼んでくれ。俺は開発専門だ。社長はまた別にいる」

「そうでっか。おたくは確かミノ国でしたな。近いうちにご挨拶に伺います。それで社長さんの名前はなんとおっしゃるのですやろ?」
「トヨタ侯爵のエースというやつだ」

「そうでっか。エース……エース? どこかで聞いたような。エースさん? あああっトヨタ侯爵様のエース!? それほんまでっか?! あのトヨタ家の養子で、就任する部署でことごとく売り上げを何倍にもしたというあの伝説のエース様でっか?! それが社長でっか!!」

「あいつって、そんなにすごいやつだったんか?」俺
「我は知らなかったノだ」 オウミ
「私も知らないーい」 モナカ
「私も聞いたことないですな」 シャイン
「私なんか、ぜんぜん知らなーい」ユウコ
「お前ら、そういうとこは無知なんだな」 グース

「あれ? そういえばさっきグースさんとおっしゃいましたな。もしやあんさんはアイゾウ家の異端児と呼ばれたあのグースさんで?」
「知ってるのか。それ悪口なのか褒め言葉なのか、理解に苦しむとこだがな」

「商人の間では称賛の言葉でっせ。誰にも売れないと思っていた商品をつぎつぎにヒット商品にして、それでいてすぐ本人はそこから姿を消すという神出鬼没さ。あんさんも近いうちに伝説になりまっせ」
「生きているうちにはやめてもらいたい。あれは俺が転籍させられたからだ。好きで消えたわけじゃない」

「そうでおましたか。それはそれは、ほんとに素晴らしい方々を巡り会えたもんや。今日はワイの人生で一番大きな出会いとなりました。商売の神様に感謝や」

「じゃあ、春になって俺がミノ国に戻ったころに、シキミ研究所まで来てくれ。そこで正式な契約をしよう。それまでにできる範囲でいいから準備をしてもらいたい」

「へぇ、どんな準備でっしゃろ?」
「販売ルートの確立と、倉庫や拠点の確保だ」
「ルートは持ってますさかいに、拠点といいますとお店ということ?」
「そうだ。直販店を作ろうと思う。その第1号店をお前にまかせたい」

「ワイ。ワイ。ワイは、ワイワイ言うてまんねん」
「ユウコ、殴っていいぞ」
「はい。ぼかっぼかっぼかっ」
「あ痛い痛い痛っ。つい感傷にふけってしまっただけでんがな。あんさんは芸人よりツッコミがはきつうおまんな痛痛痛」

「うん、キャラ復活だ」
「そんなキャラいりまへんがな。これで念願だった自分の店が出せる。しかもアズマ国に。と思たらもうすっかり舞い上がってしもて痛痛痛。なぜ?!」
「なんでもいいから殴りたかった」

「そんだけの理由で叩かんといて!」


 これでシキミ研究所は、カンサイはグース、アズマはマツマエによって、ニホンの2大商圏に販路を持つことになった。
 この国を貧困たらしてめている流通の不備。それが解消される道筋が立ったのである。

 さらに、自分の作った商品を全国販売するという野望にも、俺は一歩近づいたのであった。

「そんな野望、いつ持ったノだ?」
「たった今」
「その言い方だとずっと前から持っていたように聞こえるノだ」
「後付け作業も大事なのだよ」
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