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70 バカ登場
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駐留部隊が到着した。
とは言え、自ら絡んでいく必要もないので、こちらは淡々と撤収の準備だ。
最後にガンテスさんのところへ出来上がった装備を受け取りに行く。
「うおー、すげえ。いい出来ですねえ」
オリハルコンの剣は、これまで使っていた剣とは輝きからして違った。いかにも切れそうだ。
「こっちの鎧はもっとすごいぞ。よほどの剣でなければ、傷をつけることすらかなわん」
「わたしの出る幕なくなっちゃいそう……」
シルヴィアがしょぼんとしかけたが、珍しくガンテスさんからフォローが入る。
「そんなことはない。切りつけられれば、刃は防いでも衝撃までは防ぎきれん。大質量をぶつけられた時だって同じことだ。高性能ではあるが、万能ではないからな」
「そうですか」
「これからもあてにさせてもらうぜ」
そう言うと、シルヴィアは嬉しそうに頷いた。
「うん。頑張るね」
「じゃあガンテスさん、今回は本当にありがとうございました」
メンバー揃って頭を下げた。
「礼を言うのはこちらの方だ。おぬしが絡むと本当に退屈せんわ。また呼ぶかもしれんが、よろしく頼むぞ」
「こちらこそ。呼んでもらえれば、いつでも飛んできますよ」
笑顔で挨拶を交わして工房を辞去しようとした時だった。
ノックもなしに工房の扉が乱暴に開かれた。
「何だ?」
入って来たのは、妙に偉そうな態度の二人組だった。格好からすると国軍の兵士のようだったが、身にまとう雰囲気はチンピラと言った方が近かった。
男たちはガンテスさんを見て、嫌な感じの笑いを顔に貼りつけた。
「おまえがガンテスだな。これからブロディ将軍閣下がここに参られる。最高の剣を閣下に献上するように」
いっそ清々しいまでにキッパリと寝言をほざきやがった。
一応自分の耳を疑って、他のメンバーを見回してみたが、皆同じように呆気にとられていた。どうやら聞き間違いではないらしい。
ああ、そうか。こいつら、バカなんだな。
理解した。
理解はしたが、何の解決にもならんな……
何が厄介かって、権力を持ったバカほど厄介なものはない。
見るからに雑魚なこいつらが権力を持っているとはこれっぽっちも思わないが、こいつらのバックにいるのが因縁のブロディ将軍だってのがひっかかる。
悪い予感しかしねえ。
とっととフェイドアウトしたいところだが、そうしたら今度はガンテスさんが心配になる。
チラリとカズサさんを伺うと、小さく頷かれた。
「今日はこれで店仕舞いだ。おまえら早く帰れ」
機先を制しようとガンテスさんが言った。
「まあまあ、そう言わずに」
「バカタレ、ややこしいことになるぞ」
「それがわかってて、ほっとくわけにいかないでしょ」
「ったく……」
ガンテスさんが説得の無益を悟ったタイミングで、バカの親玉が姿を現した。
とは言え、自ら絡んでいく必要もないので、こちらは淡々と撤収の準備だ。
最後にガンテスさんのところへ出来上がった装備を受け取りに行く。
「うおー、すげえ。いい出来ですねえ」
オリハルコンの剣は、これまで使っていた剣とは輝きからして違った。いかにも切れそうだ。
「こっちの鎧はもっとすごいぞ。よほどの剣でなければ、傷をつけることすらかなわん」
「わたしの出る幕なくなっちゃいそう……」
シルヴィアがしょぼんとしかけたが、珍しくガンテスさんからフォローが入る。
「そんなことはない。切りつけられれば、刃は防いでも衝撃までは防ぎきれん。大質量をぶつけられた時だって同じことだ。高性能ではあるが、万能ではないからな」
「そうですか」
「これからもあてにさせてもらうぜ」
そう言うと、シルヴィアは嬉しそうに頷いた。
「うん。頑張るね」
「じゃあガンテスさん、今回は本当にありがとうございました」
メンバー揃って頭を下げた。
「礼を言うのはこちらの方だ。おぬしが絡むと本当に退屈せんわ。また呼ぶかもしれんが、よろしく頼むぞ」
「こちらこそ。呼んでもらえれば、いつでも飛んできますよ」
笑顔で挨拶を交わして工房を辞去しようとした時だった。
ノックもなしに工房の扉が乱暴に開かれた。
「何だ?」
入って来たのは、妙に偉そうな態度の二人組だった。格好からすると国軍の兵士のようだったが、身にまとう雰囲気はチンピラと言った方が近かった。
男たちはガンテスさんを見て、嫌な感じの笑いを顔に貼りつけた。
「おまえがガンテスだな。これからブロディ将軍閣下がここに参られる。最高の剣を閣下に献上するように」
いっそ清々しいまでにキッパリと寝言をほざきやがった。
一応自分の耳を疑って、他のメンバーを見回してみたが、皆同じように呆気にとられていた。どうやら聞き間違いではないらしい。
ああ、そうか。こいつら、バカなんだな。
理解した。
理解はしたが、何の解決にもならんな……
何が厄介かって、権力を持ったバカほど厄介なものはない。
見るからに雑魚なこいつらが権力を持っているとはこれっぽっちも思わないが、こいつらのバックにいるのが因縁のブロディ将軍だってのがひっかかる。
悪い予感しかしねえ。
とっととフェイドアウトしたいところだが、そうしたら今度はガンテスさんが心配になる。
チラリとカズサさんを伺うと、小さく頷かれた。
「今日はこれで店仕舞いだ。おまえら早く帰れ」
機先を制しようとガンテスさんが言った。
「まあまあ、そう言わずに」
「バカタレ、ややこしいことになるぞ」
「それがわかってて、ほっとくわけにいかないでしょ」
「ったく……」
ガンテスさんが説得の無益を悟ったタイミングで、バカの親玉が姿を現した。
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