122 / 179
122 対魔族戦
しおりを挟む
戦いはすぐに乱戦となった。
敵味方入り乱れる中を突き進む。
「どっせえい!」
気合一番、盾を構えた体当たりで魔物を吹っ飛ばしているのはリョウさん。ラッセル車か、この人は。
次の瞬間、リョウさんは自分よりでかいオークをカチ上げで十メートルくらい吹っ飛ばした。
「リョウも大分人間離れしてきたわね」
カズサさんが苦笑混じりに評する。
まったく異論はない。一体何を食ったらこれだけのパワーを絞り出せるのだろうか。
「こっちも負けてらんないわ。さあ、サクサクいくわよ」
言いながら俺より前に出るカズサさん。その戦いぶりは夜叉と呼ぶにふさわしいものだったが、そんなことを言ったらどんな目に遭わされるかわからないので、心の中だけにとどめておく。
それにしても、リョウさんのことを人間離れしてると言ってたけど、傍目には自分も十分に人間離れしていることには気づいてなさそうだな。
俺がカズサさんの背中を守る形になっているが、それはそれでいい。今のカズサさんなら、変に掣肘するよりもそのまま突っ走ってもらった方がよさそうだ。
それにしても、カズサさんの剣技の冴えはすごい。ほとんど打ち合うことすらなく、一刀の下に魔物を切り捨てている。もはや達人の域ではなかろうか。
「コータロー、着いてきてる?」
「もっと早くてもいいぜ」
「言ったわね!」
うわ、ホントに早くなった。マジか!?
カズサさんの能力の高さにちょっとビビった時、ターゲットが視界に入った。
「カズサさん、いた。魔族だ。一時の方向」
「見えた。あれね」
「二体いる!?」
「チームで当たるわよ。わたしたちは右、ユキノとリョウは左をお願い」
「おう!」
二手に分かれる。
「まず俺から当たる」
カズサさんに先行して魔族に斬りかかる。
この前の魔族よりは格段に強い個体だった。スピードで上回りはするものの、容易にはダメージにはならない。
それでも互角以上に戦えている。俺だけでなく、カズサさんも。修行の成果ははっきりと現れていた。
「いける!」
手応えを感じた俺たちは、更なる攻勢に出た。
剣速を上げ、魔族を追い込む。
斜め下から振り上げた剣が魔族の腕を捉える。青い血が飛び散った。
続けてカズサさんの剣が魔族の背中にヒットした。
勝利を確信しかけたが、さすがに魔族は一筋縄ではいかなかった。痛がる素振りを見せずに振り回した腕がカズサさんを襲う。
「くっ」
かろうじて剣で受けたものの、パワーの差でカズサさんの身体は大きく飛ばされた。追撃しようとした魔族の前に飛び込む。
「まだ終わらんわけね。さすがに魔族。しぶてえや」
敵味方入り乱れる中を突き進む。
「どっせえい!」
気合一番、盾を構えた体当たりで魔物を吹っ飛ばしているのはリョウさん。ラッセル車か、この人は。
次の瞬間、リョウさんは自分よりでかいオークをカチ上げで十メートルくらい吹っ飛ばした。
「リョウも大分人間離れしてきたわね」
カズサさんが苦笑混じりに評する。
まったく異論はない。一体何を食ったらこれだけのパワーを絞り出せるのだろうか。
「こっちも負けてらんないわ。さあ、サクサクいくわよ」
言いながら俺より前に出るカズサさん。その戦いぶりは夜叉と呼ぶにふさわしいものだったが、そんなことを言ったらどんな目に遭わされるかわからないので、心の中だけにとどめておく。
それにしても、リョウさんのことを人間離れしてると言ってたけど、傍目には自分も十分に人間離れしていることには気づいてなさそうだな。
俺がカズサさんの背中を守る形になっているが、それはそれでいい。今のカズサさんなら、変に掣肘するよりもそのまま突っ走ってもらった方がよさそうだ。
それにしても、カズサさんの剣技の冴えはすごい。ほとんど打ち合うことすらなく、一刀の下に魔物を切り捨てている。もはや達人の域ではなかろうか。
「コータロー、着いてきてる?」
「もっと早くてもいいぜ」
「言ったわね!」
うわ、ホントに早くなった。マジか!?
カズサさんの能力の高さにちょっとビビった時、ターゲットが視界に入った。
「カズサさん、いた。魔族だ。一時の方向」
「見えた。あれね」
「二体いる!?」
「チームで当たるわよ。わたしたちは右、ユキノとリョウは左をお願い」
「おう!」
二手に分かれる。
「まず俺から当たる」
カズサさんに先行して魔族に斬りかかる。
この前の魔族よりは格段に強い個体だった。スピードで上回りはするものの、容易にはダメージにはならない。
それでも互角以上に戦えている。俺だけでなく、カズサさんも。修行の成果ははっきりと現れていた。
「いける!」
手応えを感じた俺たちは、更なる攻勢に出た。
剣速を上げ、魔族を追い込む。
斜め下から振り上げた剣が魔族の腕を捉える。青い血が飛び散った。
続けてカズサさんの剣が魔族の背中にヒットした。
勝利を確信しかけたが、さすがに魔族は一筋縄ではいかなかった。痛がる素振りを見せずに振り回した腕がカズサさんを襲う。
「くっ」
かろうじて剣で受けたものの、パワーの差でカズサさんの身体は大きく飛ばされた。追撃しようとした魔族の前に飛び込む。
「まだ終わらんわけね。さすがに魔族。しぶてえや」
0
あなたにおすすめの小説
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる