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151 予知姫
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予知姫はその日によって違う場所で辻占いをしているらしい。まずはそこを探さなければならないということで、情報を持っていそうな男を訪ねた。
「久しぶりだな、コータロー。元気だったかよ」
「おまえもな、ジャック。なんか貫禄ついたんじゃないか?」
「わははは、おかげさんでいい商売させてもらってるよ」
台詞だけ聞くと悪い商人みたいに聞こえるが、ジャックがそんなの男じゃないことはわかってる。
「シルヴィア姫もご無沙汰してます」
「その節は色々とお世話になりました」
「こちらこそ。あの結婚式は今思い出すだけでも感動的でしたね」
「ジャックさんには本当にご尽力いただいて、ありがとうございました」
「どういたしましてーーそちらがミネルヴァ様ですか?」
「はじめまして、ミネルヴァです」
「オランド商会のジャック・オランドです。以後お見知りおきを」
挨拶を終えたところで用件を切り出す。
「予知姫にはどこに行けば会える?」
「んー、あのお嬢ちゃん気紛れなんだよな」
苦笑しつつ、いそうな場所をいくつか教えてもらった。
しばらくとりとめのない雑談を交わした後、俺たちは再会を約して別れた。
教えられた場所を巡ってみるが、最初の二ヶ所は外れだった。
「なかなか見つからないな」
「そうですね。でも、これはこれでデートみたいで楽しいかも」
シルヴィアもミネルヴァも楽しんでくれているようだ。そういうことならばと沿道の店を冷やかしながらぶらぶらと歩いていく。
「あの人だかりは何でしょう?」
シルヴィアの指差す先を見ると、二十人くらいだろうか、それなりの大人数が集まっていた。
近づいて行くと、人だかりの中心にマントとフードで全身を覆った小柄な人がいた。テーブルと椅子を出して一対一でお客さんの相手をしているらしい。
「この人っぽいな」
「そうね」
今は占いの最中のようなので、おとなしく見守る。声が小さくて何を話しているかまではわからなかったが、人の話だから聞き耳をたてるのも不粋だろう。
ややあって嬉しい結果を伝えられたらしいお姉さんが満面の笑みで立ち上がった。
お姉さんを見送った占い師さんと目があった。フードとスカーフで目以外は隠れているのでよくわからないが、俺の顔を見て驚いた?
「…あなたは……」
俺の目から視線を外さないまま、占い師さんが立ち上がった。
ゆっくりとした動作でフードを外した。続けてスカーフも取り去る。
現れたのは、シルヴィアやミネルヴァにも負けない超絶美少女だった。
「久しぶりだな、コータロー。元気だったかよ」
「おまえもな、ジャック。なんか貫禄ついたんじゃないか?」
「わははは、おかげさんでいい商売させてもらってるよ」
台詞だけ聞くと悪い商人みたいに聞こえるが、ジャックがそんなの男じゃないことはわかってる。
「シルヴィア姫もご無沙汰してます」
「その節は色々とお世話になりました」
「こちらこそ。あの結婚式は今思い出すだけでも感動的でしたね」
「ジャックさんには本当にご尽力いただいて、ありがとうございました」
「どういたしましてーーそちらがミネルヴァ様ですか?」
「はじめまして、ミネルヴァです」
「オランド商会のジャック・オランドです。以後お見知りおきを」
挨拶を終えたところで用件を切り出す。
「予知姫にはどこに行けば会える?」
「んー、あのお嬢ちゃん気紛れなんだよな」
苦笑しつつ、いそうな場所をいくつか教えてもらった。
しばらくとりとめのない雑談を交わした後、俺たちは再会を約して別れた。
教えられた場所を巡ってみるが、最初の二ヶ所は外れだった。
「なかなか見つからないな」
「そうですね。でも、これはこれでデートみたいで楽しいかも」
シルヴィアもミネルヴァも楽しんでくれているようだ。そういうことならばと沿道の店を冷やかしながらぶらぶらと歩いていく。
「あの人だかりは何でしょう?」
シルヴィアの指差す先を見ると、二十人くらいだろうか、それなりの大人数が集まっていた。
近づいて行くと、人だかりの中心にマントとフードで全身を覆った小柄な人がいた。テーブルと椅子を出して一対一でお客さんの相手をしているらしい。
「この人っぽいな」
「そうね」
今は占いの最中のようなので、おとなしく見守る。声が小さくて何を話しているかまではわからなかったが、人の話だから聞き耳をたてるのも不粋だろう。
ややあって嬉しい結果を伝えられたらしいお姉さんが満面の笑みで立ち上がった。
お姉さんを見送った占い師さんと目があった。フードとスカーフで目以外は隠れているのでよくわからないが、俺の顔を見て驚いた?
「…あなたは……」
俺の目から視線を外さないまま、占い師さんが立ち上がった。
ゆっくりとした動作でフードを外した。続けてスカーフも取り去る。
現れたのは、シルヴィアやミネルヴァにも負けない超絶美少女だった。
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