異世界召喚 ~依頼されたのは魔王討伐ではなく……~

オフィス景

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166 呪いの正体

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 そこへ後続のシルヴィアたちが追いついてきた。

 周囲の惨状に、歴戦の猛者たちも息を呑んだ。

「コータロー、無事!?」

 駆け寄ってきたシルヴィアを見て、魔族の男がわずかに眉をひそめたーーように見えた。

「こいつはヤバい。下がってろ」

「わたしも一緒にーー」

「いや。離れたところにいて回復の準備しててくれ。絶対必要になるし、その方がありがたい。おまえを守りながら戦える相手じゃない」

「…そんなに……」

「ああ。だから頼む」

「わかった」

 表情は固かったが、シルヴィアは頷いて俺の側から離れた。

 入れ換わりにミネルヴァとレイナが近づいてきた。

「あぶねえから離れててくれ」

「わかってる。でも、始まっちゃったら受け渡しできないから」

 そう言ってミネルヴァは軽く唇を合わせてきた。

 身体に力が漲る。相変わらずミネルヴァの身体強化は協力だ。

「わたしも」

 レイナのキスで開かれたのは鑑定眼。魔族を見れば、どこを攻めたらいいのかがわかるようになった。

「ありがてえ。おまえらがついててくれれば、俺は絶対に負けねえよ」

 心の底からの感謝を告げる。

「ーーおい、どういうことだ?」

 そう問いかけてきたのは、対峙している魔族だった。なぜか、ものすごく驚いた顔をしている。

「何がだ?」

「なぜその女たちがここにいる?」

「は?」

 何を言い出すんだ、このトンチキ?   まるでシルヴィアたちのことを知ってるような口ぶりだか……

「なぜ封印が解けている?」

「封印?」

 謎が深まりかけたが、ひとつピコンと閃くものがあった。

「あーーみんなにかかってた呪いの正体ってーー」

「醜く見えるよう、容姿に封印を施しておいたはずだ」

「やっぱりそういうことか」

 やっと諸々の疑問が解けた。誰が何のためにあんなわけのわからない呪いをかけたのか、ずっと疑問だったのだが、これで全部腑に落ちた。

「貴様が解いたのか?」

「まあそういうことになるのかな」

「そう簡単に解けるはずはないんだがな」

「真実の愛の勝利ってところだな」

 思いっきり胸を張って言ってやった。

「呪いはよく効いてたみたいだぜーー俺以外の人間にはな」

「貴様には効かなかったというのか」

「だな。最初っから三人とも超絶美人に見えてたぜ」

 鏡を見れば、多分ドヤ顔してると思う。でも、ここはどんだけドヤってもいいはずだ。

「だから、三人とも俺の嫁になってもらった」

「何だとっ!?」

 魔族の驚きはなぜか尋常ではなかった。

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