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番外編2『元夫の農業日記』
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第一日目
今日から、私も農業を始めることにした。リネットを理解するためだ。まずはクワを握ってみたが、重い。そして、土は固い。護衛の騎士が「殿下、それは岩です」と教えてくれた。恥ずかしい。リネットは、こんなものを毎日……。
第七日目
村の子供に「へっぴりごし!」と笑われた。屈辱だ。だが、リネットも笑っていた。彼女が笑うのを見るのは、久しぶりな気がする。……まあ、良しとしよう。
第十五日目
種を撒いた。リネットが「愛情を込めて」と言っていたので、一粒一粒に「元気に育て」と話しかけながら植えた。騎士たちが遠くから生暖かい目で見ている。気にするな、私。これもリネットのためだ。
第三十日目
私が植えた区画だけ、芽が出ない。なぜだ。隣の畑の作物は青々としているというのに。リネットに聞いたら「愛情が重すぎたのかもしれませんわね」と言われた。意味がわからない。だが、彼女は少し優しかった。
第四十五日目
隣国の王子がリネットに求婚しに来た。断じて許さん。私は国境の封鎖を命じたが、宰相に泣いて止められた。解せぬ。
第六十日目
リネットが、敵に襲われた。私が、守らなければ。そう思ったのに、私は無様に傷を負った。情けない。だが、彼女が、私を救ってくれた。彼女の作った魔法の果実。それは、どんな宝石よりも甘く、温かい味がした。
第九十日目
農業大臣になったリネットは、本当に輝いている。彼女の隣に立つために、私は皇太子を続けると決めた。畑仕事は、あまり上達しなかった。だが、わかったことがある。
土を耕すことも、国を耕すことも、きっと同じだ。愛情を込めて、根気よく続ければ、いつか必ず豊かな実りが得られる。
私のリネットへの愛情も、いつか実を結ぶだろうか。
……いや、今日、彼女に「愛しています」と言われた。
人生で、一番嬉しい収穫記念日だ。
日記は、今日で終わりにしよう。明日からは、日記ではなく、私たちの未来を、彼女と共に描いていくのだから。
今日から、私も農業を始めることにした。リネットを理解するためだ。まずはクワを握ってみたが、重い。そして、土は固い。護衛の騎士が「殿下、それは岩です」と教えてくれた。恥ずかしい。リネットは、こんなものを毎日……。
第七日目
村の子供に「へっぴりごし!」と笑われた。屈辱だ。だが、リネットも笑っていた。彼女が笑うのを見るのは、久しぶりな気がする。……まあ、良しとしよう。
第十五日目
種を撒いた。リネットが「愛情を込めて」と言っていたので、一粒一粒に「元気に育て」と話しかけながら植えた。騎士たちが遠くから生暖かい目で見ている。気にするな、私。これもリネットのためだ。
第三十日目
私が植えた区画だけ、芽が出ない。なぜだ。隣の畑の作物は青々としているというのに。リネットに聞いたら「愛情が重すぎたのかもしれませんわね」と言われた。意味がわからない。だが、彼女は少し優しかった。
第四十五日目
隣国の王子がリネットに求婚しに来た。断じて許さん。私は国境の封鎖を命じたが、宰相に泣いて止められた。解せぬ。
第六十日目
リネットが、敵に襲われた。私が、守らなければ。そう思ったのに、私は無様に傷を負った。情けない。だが、彼女が、私を救ってくれた。彼女の作った魔法の果実。それは、どんな宝石よりも甘く、温かい味がした。
第九十日目
農業大臣になったリネットは、本当に輝いている。彼女の隣に立つために、私は皇太子を続けると決めた。畑仕事は、あまり上達しなかった。だが、わかったことがある。
土を耕すことも、国を耕すことも、きっと同じだ。愛情を込めて、根気よく続ければ、いつか必ず豊かな実りが得られる。
私のリネットへの愛情も、いつか実を結ぶだろうか。
……いや、今日、彼女に「愛しています」と言われた。
人生で、一番嬉しい収穫記念日だ。
日記は、今日で終わりにしよう。明日からは、日記ではなく、私たちの未来を、彼女と共に描いていくのだから。
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