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1章 女装して屋敷を堕とした(7歳スタート・すでに手遅れっぽいけど)
6話 今世の妹アメリアちゃん(病弱伯爵令嬢ヒロイン)2
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ウェーブのかかった長い紫の髪、眠そうというよりも血の気のなくて弱々しい幼い顔は、彼女の直接の母親、元愛人――側室、現母親――正室なソフィーヌ母さんを想像させる姿。
髪の色は、侯爵な父親の家系が、紫。
んで母親の――王族から嫁いできた王家の血が、銀。
僕はそのどちらも受け継ぎ、っていうか母親の方を強く受け継いでベースが銀髪で、まるで王家で産まれた王子まである。
一方でアメリアちゃんはソフィーヌ母さん――薄い青系統のソフィーヌさんと父さんの紫が混じった薄紫。
うん……見た目からして病弱属性だね。
キャラデザの都合なのかただの偶然なのか、それは分からないけども。
「アメリアさまぁ、ジュリオンさまお連れしましたぁ!」
「エミリー、声量を9割落とせ」
「はい!!」
うんうんえらいえらい、声量が9割になってるね。
でもね、僕は声量を1割にしようねって言ったんだよ?
「落とせ」
「は――もがもが!」
僕はエミリーちゃんのお口をチャック。
もうちょっと落とそうね?
9割にするんじゃない、9割減だからね?
アメリアちゃん、高校生になっても大きな音聞くだけで寝込むレベル虚弱体質なんだから。
この子もまた盛大なデメリット付きのスキル、加えて体質もあって刺激には弱いんだからね?
「あ、あのっ、エミリーさまは元気な方で……わたしも、慣れているので……」
病室と言っていい空間でも元気すぎるエミリーちゃん7歳児、そんな彼女をお口チャックさせたら逆に気を遣うアメリアちゃん5歳児。
……アメリアちゃんの方が年上でも違和感がないねぇ……あ、あと彼女専属の使用人たちも止めようとしてないあたり、普段からこうなんだねぇ……。
うん……エミリーちゃんはエミリーちゃんだから……ムードメーカーだから……悪い子じゃないどころか良い子ではあるから……。
「……おにいさま」
「……ああ」
気まずい。
うーん、相手は5歳の女の子、しかも一応は家族。
優しく接してあげたいところだけど……なにしろこれまでがジュリオン様(幼)だからなぁ……急に優しくしたら、この子はともかく使用人たちからは違和感しか持たれない。
あと――なによりも、魔族との内通……いや、魔族による洗脳を疑われるのが、まずい。
ジュリオン様魔王ルートがあるように、この世界には魔王軍――人間と同等の思考能力を持ち、かつ、人間を遙かにしのぐ戦闘力を持つ種族――魔族が存在する。
数は少ないけども、代わりにいくらでも生み出すモンスターを使役し、人間よりも高レベルの魔法を使って大軍or単騎で頻繁に越境。
重要人物をさくっと暗殺したり精神汚染系統の魔法で操ってきたり情報ぶっこ抜いたりしてくる、舐めプもしないで戦争を続けている、マジの敵。
それこそ、本編で主人公くんが大活躍するのはその魔族を束ねる魔王軍そのものを弱体化、あるいは壊滅させるからこそだしな。
まさに英雄、勇者。
ゲームとしての分かりやすいシナリオだ。
そしてジュリオン様――僕の家、デュクロワ家はそいつらから王国を守る辺境伯。
本来なら勇者サイドのはずがジュリオン様は基本が敵モードだし――けどもそんなのからはまだ10年早い今の時代では、当然ながら最も狙われるし、実際狙われているはずだ。
普段は――いくら1年の大半を留守にしているといっても、生まれつきの病弱で動けないアメリアちゃんや僕、奉公に来ているとはいえ一応は親戚のエミリーちゃんと没交渉だとはいえ――領地自体、そしてこの屋敷にはさらに厳重なセキュリティーが掛けられているはず。
父親に反抗的だったぼんくら次男がその辺の事情を詳しく知らされるはずもなし、そもそも7歳児だし、だからジュリオン様として見聞きした情報とゲーム内情報からそう推測してるだけだけども、間違ってはいないはずだ。
実際、魔王ルートでも魔族のひとりが「ついに人間の中でも特に厄介な存在を寝返らせたのだ!」とか言ってたし。
ジュリオン様……マジでなにやってくれちゃったの……?
ちなみにそこからどうやってジュリオン様が魔王になったのかとかは不明。
一応で魔族からの手引きっていうかスカウトで――ってのは描写されてたけどね、ユーザーに人気のとある魔族とかに。
まぁジュリオン様強いし、溢れる魔力と戦闘力っていう魔族サイド的な魅力ステータスで押さえつけたのかもね……ジュリオン様、悪役だからこそカリスマあるし。
んで誰も自分を認めてくれないところをヨイショされ、コロッと行ったと……いやいやもっときっとなにかこう深刻な理由があったはずだ、じゃないといくらなんでもジュリオン様過ぎる。
まぁゲームだし、細かいことは気にしない――とはいってもこの世界がゲームに酷似している以上、仮に僕が魔族に与したらなにかしらの経緯をたどって魔王になることは可能なんだろう。
そんな理由があるから、僕はすぐに言動を変えることはできない。
尊大な、傲慢で物知らずな7歳のぼんぼんでなければならない。
だから、アメリアちゃんに対しても、せいぜいが顔を見るって程度で――。
「……おにいさまは、おねえさまだったのですね」
「ああ……。………………………………ん?」
What?
この子、今なんて言った??
「使用人のみなさまが褒めていらした、セレスティーヌお母さまの娘……おねえさまなのですね……!」
待って待って、ちょっと待って?
さすがに性別を疑われるとは……いや、確かにかわいく仕上げられてるけどさ?
ほら、ちゃんと着いて、
………………………………。
……って、人前で確かめられるか。
一瞬不安にはなったけども、ジュリオン様の生きてきた記憶をどうにか読み取り、あと、さっきお風呂であわあわされてたとき、女の人の手が伸びてきそうになるのを必死でガードしてたのを思い出してひと安心。
いや、まぁ……ね?
前世の記憶からすれば、確かにお子様サイズ過ぎて無いも同然だったけどさぁ……。
髪の色は、侯爵な父親の家系が、紫。
んで母親の――王族から嫁いできた王家の血が、銀。
僕はそのどちらも受け継ぎ、っていうか母親の方を強く受け継いでベースが銀髪で、まるで王家で産まれた王子まである。
一方でアメリアちゃんはソフィーヌ母さん――薄い青系統のソフィーヌさんと父さんの紫が混じった薄紫。
うん……見た目からして病弱属性だね。
キャラデザの都合なのかただの偶然なのか、それは分からないけども。
「アメリアさまぁ、ジュリオンさまお連れしましたぁ!」
「エミリー、声量を9割落とせ」
「はい!!」
うんうんえらいえらい、声量が9割になってるね。
でもね、僕は声量を1割にしようねって言ったんだよ?
「落とせ」
「は――もがもが!」
僕はエミリーちゃんのお口をチャック。
もうちょっと落とそうね?
9割にするんじゃない、9割減だからね?
アメリアちゃん、高校生になっても大きな音聞くだけで寝込むレベル虚弱体質なんだから。
この子もまた盛大なデメリット付きのスキル、加えて体質もあって刺激には弱いんだからね?
「あ、あのっ、エミリーさまは元気な方で……わたしも、慣れているので……」
病室と言っていい空間でも元気すぎるエミリーちゃん7歳児、そんな彼女をお口チャックさせたら逆に気を遣うアメリアちゃん5歳児。
……アメリアちゃんの方が年上でも違和感がないねぇ……あ、あと彼女専属の使用人たちも止めようとしてないあたり、普段からこうなんだねぇ……。
うん……エミリーちゃんはエミリーちゃんだから……ムードメーカーだから……悪い子じゃないどころか良い子ではあるから……。
「……おにいさま」
「……ああ」
気まずい。
うーん、相手は5歳の女の子、しかも一応は家族。
優しく接してあげたいところだけど……なにしろこれまでがジュリオン様(幼)だからなぁ……急に優しくしたら、この子はともかく使用人たちからは違和感しか持たれない。
あと――なによりも、魔族との内通……いや、魔族による洗脳を疑われるのが、まずい。
ジュリオン様魔王ルートがあるように、この世界には魔王軍――人間と同等の思考能力を持ち、かつ、人間を遙かにしのぐ戦闘力を持つ種族――魔族が存在する。
数は少ないけども、代わりにいくらでも生み出すモンスターを使役し、人間よりも高レベルの魔法を使って大軍or単騎で頻繁に越境。
重要人物をさくっと暗殺したり精神汚染系統の魔法で操ってきたり情報ぶっこ抜いたりしてくる、舐めプもしないで戦争を続けている、マジの敵。
それこそ、本編で主人公くんが大活躍するのはその魔族を束ねる魔王軍そのものを弱体化、あるいは壊滅させるからこそだしな。
まさに英雄、勇者。
ゲームとしての分かりやすいシナリオだ。
そしてジュリオン様――僕の家、デュクロワ家はそいつらから王国を守る辺境伯。
本来なら勇者サイドのはずがジュリオン様は基本が敵モードだし――けどもそんなのからはまだ10年早い今の時代では、当然ながら最も狙われるし、実際狙われているはずだ。
普段は――いくら1年の大半を留守にしているといっても、生まれつきの病弱で動けないアメリアちゃんや僕、奉公に来ているとはいえ一応は親戚のエミリーちゃんと没交渉だとはいえ――領地自体、そしてこの屋敷にはさらに厳重なセキュリティーが掛けられているはず。
父親に反抗的だったぼんくら次男がその辺の事情を詳しく知らされるはずもなし、そもそも7歳児だし、だからジュリオン様として見聞きした情報とゲーム内情報からそう推測してるだけだけども、間違ってはいないはずだ。
実際、魔王ルートでも魔族のひとりが「ついに人間の中でも特に厄介な存在を寝返らせたのだ!」とか言ってたし。
ジュリオン様……マジでなにやってくれちゃったの……?
ちなみにそこからどうやってジュリオン様が魔王になったのかとかは不明。
一応で魔族からの手引きっていうかスカウトで――ってのは描写されてたけどね、ユーザーに人気のとある魔族とかに。
まぁジュリオン様強いし、溢れる魔力と戦闘力っていう魔族サイド的な魅力ステータスで押さえつけたのかもね……ジュリオン様、悪役だからこそカリスマあるし。
んで誰も自分を認めてくれないところをヨイショされ、コロッと行ったと……いやいやもっときっとなにかこう深刻な理由があったはずだ、じゃないといくらなんでもジュリオン様過ぎる。
まぁゲームだし、細かいことは気にしない――とはいってもこの世界がゲームに酷似している以上、仮に僕が魔族に与したらなにかしらの経緯をたどって魔王になることは可能なんだろう。
そんな理由があるから、僕はすぐに言動を変えることはできない。
尊大な、傲慢で物知らずな7歳のぼんぼんでなければならない。
だから、アメリアちゃんに対しても、せいぜいが顔を見るって程度で――。
「……おにいさまは、おねえさまだったのですね」
「ああ……。………………………………ん?」
What?
この子、今なんて言った??
「使用人のみなさまが褒めていらした、セレスティーヌお母さまの娘……おねえさまなのですね……!」
待って待って、ちょっと待って?
さすがに性別を疑われるとは……いや、確かにかわいく仕上げられてるけどさ?
ほら、ちゃんと着いて、
………………………………。
……って、人前で確かめられるか。
一瞬不安にはなったけども、ジュリオン様の生きてきた記憶をどうにか読み取り、あと、さっきお風呂であわあわされてたとき、女の人の手が伸びてきそうになるのを必死でガードしてたのを思い出してひと安心。
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