悪役貴族転生【女装】悪役令嬢ルート~99通りで断罪される悪役に転生して女装したら死亡フラグが無くなる代わりに周囲の目が怖くなってくんだけど?

あずももも

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2章 女装してギルドを堕とした

19話 魔王ジュリオン様の右腕エロディーさん(サキュバス)1

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「それにしても……ふふっ、どうしてくれようかしらねぇ、人間の小娘ども……ふむ。素質はそこそこに高い……その系統の魔物とかけ合わせて内乱を起こさせる裏切り者部隊を作るのも良いかしらぁ……うふふ……」

……あー、どうしよー。

魔王ジュリオン様ルートが人気な理由のドスケベ魔族さんが、こんなタイミングで復活してるよ……。

――紫の肌に白い髪という「ザ・魔族」な部分を除けばぼんきゅっぼんで紐紐で妖艶なサキュバスさん。

エロディーさん。

名前からして運営さんから優遇されてるね。
だって見た目も種族もエロいもん。

あ、でも、この人、お嬢様方からはめっちゃ嫌われてたはず。

なにしろサキュバスで魔王ジュリオン様の右腕で、発言がとにかくジュリオン様上げ――しかも単純に力に心酔するタイプだから、事あるごとに「抱いて」とか「抱かれた」とか「魔王様の子を身籠もる」とか言ってたし。

そりゃあジュリオン様メス堕ちからの男性キャラからあんなことやこんなことされた末の背孕みとかいう凶器でマッドな妄想が大好物な方々からしてみれば、完全に異端だ。

あとジュリオン様ガチ恋勢の淑女の皆様。

まぁその分、男性ユーザーと海外勢からは大人気なんだけどね……だってこういうの、男なら好きでしょ?

僕?

今は女装してるからノーコメントで……。

「ひっ……!?」
「――倒せそうになかったら、自決用の魔道具を。女としての矜持ですの」
「ゴブリンとかローパー相手にって渡されてるのを、こんなところで……!」
「わたくしたち、ちゃんと真面目にこつこつやってきたのに、どうして……!」

で、そんな彼女――なお普通に「女も行ける」発言により、さらに男性ユーザーから人気をかき集めている魔族――に、不運にも見初められてしまったのは、ほぼ確実に全員が僕と同い年~2歳上の少女たち。

や、だって学園で出てくる1~3年生のヒロインたちだし……メインじゃないからそこまでの人気はないけど、刺さる人には刺さるキャラデザと設定があるとかないとか。

サブキャラとモブキャラの中間みたいなポジションだから、ことあるごとにチュートリアルで酷使されてたような?

一応で明らかなモブたちとは違い、目まである立ち絵もあった――はず。

本当のモブは顔がないからね。

まぁさっきの町の全ての人たちはちゃんと顔があったから、そのへんはゲームとリアルの差なんだろうけども……メインじゃないヒロインたち(幼)が居るってことは、やっぱり10年後のシナリオ開始まではゲームに沿うんだろう。

ちなみに僕は、彼女たちの名前とかぜーんぜん覚えてない。

だって、魔王ジュリオン様倒すルートだとエンカウントとか攻略するヒマないし……ほら、僕、ゲームのシステムと攻略面が好きなタイプだったから……全ルート回すのが楽しかったから……。

ともあれ、現在7~9歳という小学校低学年な少女たち――下位貴族のお嬢様たちだったはず――が、この初心者ダンジョンに居るのは不自然じゃない。

成長限界が早いのは、攻略対象であってもサブキャラの宿命か……でも、完全なモブ生徒たちよりは多少強かったはず。

ちなみにモブ生徒たちは初期レベルが1でステータスも最低値――だから、主人公の前に出てくるモブサブの子たち、恐らくはこうして自主的にダンジョン潜りしつつ経験を積んでいたんだろう。

完全なレベル1と、レベル1なりに多少の経験値積んだのでは結構変わるからね、スキルシステムで。

じゃなきゃ主人公パーティーに入っても中盤までですら活躍できないし。

……いけないいけない、完全にゲーム脳になってる……ここは一応現実だから、この子たちもまたゲームに出てくるキャラクターと同時に生きているんだ。

あの「ばあさん、朝食はまだかね……?」「やぁねぇおじいちゃん、おととい食べたでしょ」って爺さんみたいに人間味あふれた本物の人間のはずなんだ。

「けれど、封印を解いた場所が弱っちいダンジョンねぇ……使役できる魔物も弱っちいし、苗床たちも弱っちい……いっそのこと、ペットとして飼っちゃおうかしらぁ? ちょっと芋っぽいけど……将来そこそこかわいくはなりそうだしぃ……? 人間の精気って、おいしいのよねぇ……♥」

「「「「ひぃっ……!」」」」

あ、はい、そっちの方が良いと思います。
ほら、みんなかわいいし、モンスターにあげちゃうのはもったいないですよ!

あと僕が個人的に嬉しいです!

女の子同士のいろいろが嫌いな男なんて居ませんから!

「――あら。もうひとりお客さん……ふぅん、貴女、かわいいじゃない」

「……え?」

気がついたら物陰に隠れてたはずの僕と――視線がばっちり合ってる、エロいエロディーさん。

うわ、舌なめずりしてる……あー、貴女、男女ともに美形がお好きでしたねぇ……だって魔王ジュリオン様見初めた魔族さんだもんねぇ……。

てか……あれ?

僕のこと、男ってばれて……ない?

サキュバスさんなのに?

ぽんこつサキュバスさん?

………………………………。

……あ、そっか……昼前にお屋敷で全身あわあわされたから体もいい匂いだし、服もエミリーちゃんのだから女の子の匂いが染みついてるもんね。

しかもいいもん食ってたしな、ジュリオン様……そりゃあ初見なら騙せるか。

ていうかたぶん、ぱんつ脱がされるまではバレないまである。

しかも、ついさっきにはエミリーちゃんとアメリアちゃんにきゃっきゃうふふされながらかわいくされたばかりだからね。

「………………………………」

それはそれとして、高位な魔族であるはずのエロディーさんにすら、サキュバスっていう種族のエロディーさんにすら――男ってばれない悲しさも浮かんでる。

いいもんいいもん、ジュリオン様ってば成長したらかっこ良くなるのは確定してるもん。

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