悪役貴族転生【女装】悪役令嬢ルート~99通りで断罪される悪役に転生して女装したら死亡フラグが無くなる代わりに周囲の目が怖くなってくんだけど?

あずももも

文字の大きさ
58 / 147
3章 女装して捨て子を堕とした

41話 進むメス堕ちフラグに恐怖

しおりを挟む
「ぬ、脱ぐって……で、でも、ぼく……」

「正直貴方の服は臭いので、もう下着まで脱いでしまいましょうか」

「!?」

さっ、と――見た目女子中身女装な僕から「脱いで」って言われて、少し冷え始めてた顔がまた真っ赤になり、思わずという形でおまたを抑えているルーシーくん。

や、今日の仕事も仕事だったし……あと、たぶん髪とかも……ね。

大丈夫、ちゃんと洗えばそのうち綺麗になるから。

「大丈夫です、ここには他に誰も居ませんから」
「で、でも、ユリアさまが居ますっ!」

「?」

何言ってるんだろこの子。

「ほら、さっさとお脱ぎになってすっぽんぽんになりなさい。それとも僕が脱がしましょうか?」

あわあわするだけの少年に詰め寄るも――なんか異様にすばしっこく逃げられる。

「……そんなに嫌?」
「だ、だって! 女の子相手でも――――」

「……僕に脱がされるのも、見られるのも……嫌?」

「       」

かちんと固まる彼。

お、よく分からないけどもいい感じだ。

後はこのままするりとひん剥けば、お湯を取りに行くあいだに逃げられることも――――――って、待て待て待て。

だから思考……思考の方向性。

あと、デリカシー。
現代人に必須なスキルの配慮が致命的に足りていないぞ僕。

冷静で的確な判断ができ、かつ創作物であってもこの世界の誰よりも人間関係の機知には優れてる前世持ちの僕なら分かるでしょ?

彼視点に置き換えてみよう?

――農家の末っ子の男子が厄介払いされて追放され、命からがら奇跡的に町へとたどり着き――たぶん町の入り口の衛兵さんたちも「よくあることだしかわいそうだから」って、そのまま通してあげて。

道行く人に――汚い格好だから足蹴にされながらもどうにかギルドの建物にたどり着いたと思ったら、怖そうなチンピラさんたちに囲まれて。

もうダメだって思ったら超絶美少女――うん、世界観的にも客観的な判断だ――な、話を聞いてると貴族の令嬢っぽい僕に助けられて。

んでいろいろ世話を焼かれて面倒を見られて、初日のお給料まで分けてもらえて。

うん、初心な少年なら淡い恋心を抱いてもしょうがない。
少なくとも前世の僕が彼の立場ならまず間違いなく惚れる。

だって男ってばバカでちょろいもん。
前世も今世も男な僕が証人だ。

んで、そんな子からなんかいろいろささやかれて、気がついたら宿屋に連れ込まれて「脱げ」って言われたり「脱がせられたいの?」って言われたら?

いくら子供でも情緒、崩壊しない?

………………………………。

……その、ごめんなさい。

違うんだ……僕も何かから電波受けて思考がおかしくなってるんだ……。

そうだ、きっとエロディーさんのせいに違いない。
あのぽんこつサキュバスを倒してからおかしくなったんだ、きっとそうだ。

サキュバスを倒して得た経験値だから、きっとなんかやらしい成分が含まれてたんだろう。

だから僕がメス堕ちして周囲の男を堕とそうって思考回路にさせられてるのもしょうがない。

うん、僕は反省した。

これからは気をつける。

「       」

でも、どっちにしても彼と服を綺麗にしないと一緒に寝るのはなぁ。

あ、服なら僕のをあげれば良いのか。

屋敷を出る直前に大人のお姉さんたちにあわあわされたからすっごくいい匂いが染みついてるし、エミリーちゃんの服とか着たりしてやっぱ女の子の匂い着いてるし、あとなぜかジュリオン様ボディからもいい匂いが発せられてる気がするけども、これはもう体臭ってことで我慢してもらおう。

大丈夫、ここで無理やり裸に剥くよりはまだ100倍くらい健全だから。

「……服に関しましては、僕が先日ダンジョンで獲得しました寝間着を着てもらえば良いので、下着までを脱いでおいてください」

「     」

「ああ、裸は冗談ですからね。僕が出ているうちに下着になっていてください」

僕はさりげなく部屋を後にする。

こういう気遣いは男ならではだ。

「宿の方にお湯をいただいてきます。体も服も洗わないといけませんから」

「――――あ、ちょ、ユリアさ――――」

ぱたん。

「……ふぅ」

あー、思考誘導怖すぎ。

あれだ、どんな強い力を持つよりも精神攻撃できる方がやばいってやつだ。

やっぱりエロディーさんは強かったんだね。
もう爆発四散したけども。

……けど、いくら女装してる僕がかわいいからといっても、しょせんは子供。
こんな子供の言ったことであそこまで恥ずかしがられるとなぁ……うーん。

これはいっそのこと一緒にすっぽんぽんになって女装もバラせば、「なんだ、男同士か」って安心させられるか?

女装ってバラせば好感度もがっつりと下がって、扱いやすくなるだろうし。

そうだ、脱ごう。
それで解決だ。

……それにしても。

「……くすっ」

なんだかやっぱり、男が僕の言葉ひとつでうろたえる姿を見てるとなぜか無性に愉しく――――――

「くすくす……」

あれ?

なんで僕、こんなに愉しいんだろ?

「……嬢ちゃん」

「あら、宿の」

と――なぜか僕の前にタライを持って来ていたおじさん――おばさんと同じく人の良さそうな人なんだ――が、僕をなにかかわいそうなものを見る目で見てくる。

あれ?
お風呂用のお湯、頼んでたっけ?

「ありがとうございます、ちょうど良いところに――」

「……いたいけな坊主の性癖、破壊しないでやってくれねぇか……」

え?

………………………………。

……あっ。

この世界……このちゃんとした宿でも床も壁も天井もドアも全部木製で、そういや金属製のでっかいやつを差し込んで回して閉めるタイプの鍵だから、つまりは防音性とかはそんなになくって――

「悪い、聞こえちまってな。立ち聞きなんかはこれっきりにするが……男はな、女にゃどう逆立ちしたって敵わないんだ。それはもう神話の時代から、そうできてるんだ。ましてや純朴な男――ただの坊主がとんでもねぇ美人の嬢ちゃんにあんなご無体なことをされた日にゃ、初恋も生涯の性癖も……」

「………………………………善処します」

ごめんなさい、僕、男です。

男だけど女装してます。
あと精神侵食受けてます。

でも、反省したから許して……?
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

処理中です...