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4章 女装して路地裏から町を堕とした
66話 ヘイトに細心の注意を払いながらサブヒロインをゲット
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契約魔法――貴族の中でも、一部の人にしか使えない、高等技術。
レベル、または魔力――あるいは精神的に劣位な相手にしか発動させられない。
発動した内容は、意思に反してでも拒否できない。
悪用しようとすれば、どんなことでもできる――ってのが(ジュリオン様の)薄い本のお決まりのパターンになってたらしい便利魔法。
ゲーム内では、ジュリオン様がいろんなルートでメインヒロインたちにやってたやつ。
だってジュリオン様ったら悪役だもん。
そして「術者の死亡により解除される」っていう解決方法しかないもんだから、ジュリオン様はだいたい殺されるんだけども。
殺される理由までばっちりのジュリオン様。
ジュリオン様がけちょんけちょんにされるまでが大体のルートのテンプレだからね。
もちろんジュリオン様にメインヒロインたちが先にNTRされるとか大炎上不可避だからか、別にえっちなこととかはされたりはしないんだけどね。
製作会社の意図に反してか想定通りかでジュリオン様が実質かわいそうなヒロインになってはいるものの、さすがにNTRはダメなんだろう。
あれだ、少年向けのマンガに登場する悪役らしく、せいぜいが屈辱的な格好とか話し方とか強制したり、ひたすらに荷物持ちとかメイドさんやれとかそういうやつ。
で、高笑いしながら悦に入るだけのお子様ジュリオン様。
ちょっぴりヒロインたちがぞくぞくすることをしてくれつつも、親御さんもまあまあ安心な程度のイベントスチル。
だからこそジュリオン様のぽんこつさが演出され、ユーザーからの好感度も高い……っと。
「2人は、以後10年間、盗みを働けない」
「2人は、以後10年間、私の元で労働を拒否できない」
うんうん、良い出だし。
「えっ……ってことは俺たち、殺されない……?」
テオくんが、思わずって感じでつぶやく。
そうそう、ちゃんと育てるから。
だからあとで後ろからぶすりとかやめてね?
ジュリオン様の背中とおしりは大切なんだから。
リラちゃんの敏捷さは使い方次第。
それをこそ泥として使い続けるのは――結果としてダンジョンで主人公くんの役に立てるとしても、それはあまりにもったいなさ過ぎる。
そして、そんなリラちゃんを制御?してるのはお兄ちゃんのテオくん。
こちらもまた――頭も良さそうだし、このままスラムで腐らせるのはもったいない。
だけども盗みは彼らの生きる術で、貴族の元での強制労働とか絶対一生涯に恨まれる。
たとえすべてがうまく行ったとしても、生きてるあいだずっとこの子からの闇討ちを警戒しなきゃでおちおち眠れもしないだろう。
だから恨まれないように、アメも用意しなきゃね。
「ただし……私は、1日3食の栄養バランスを考えた食事を成長期のカロリーに合わせて支給する義務を持つ」
おやつもあるよ。
エミリーちゃんに任せ――ると1年で子ブタちゃんたちになっちゃいそうだから僕から渡さないとだけども。
「加えて労働時間は1日8時間、週休2日、病気や怪我の際は追加の休暇で適切に管理する」
病気と怪我では無制限に有休扱い。
うちはホワイト経営を目指すんだ。
「……は? え?」
「何言ってんだ? この子――ふべっ」
リラちゃんリラちゃん、一応これ断罪シーン断罪シーン。
傍目にはやらかした孤児が激おこな貴族から迫られてるシーン。
あ、でも孤児だからこそお金とかほしいよね。
大丈夫、終わったあとポイ捨てとかしないから。
「賃金は――時間給ではあるが、ギルドの依頼基準で、労働に見合った分を支給。もちろん勉学も労働に含めるし、休憩時間も含める」
たぶんおじいちゃんとかが「こづかいをやろう」するだろうから、釘は刺しとかないとだけど、子供には多すぎない程度のおこづかいもあげるね。
よし、これなら僕のおこづかいで済む範囲のおちんぎんになるはずだ。
格安だけども、きっとこそ泥しながらの生活よりはコスパは良いだろう。
こんなことで家のお金とか……まぁ奴隷って言えばすんなり通りそうではあるけども、無心とかしたら「この盆暗が……」とか、今度はパパンたちからのヘイトが溜まりそうだし。
ジュリオン様は四面楚歌なんだ。
「……2人の身分は、奴隷ではなく使用人とする。平民のままであるため、勤務時間外は出入りも許可する」
着の身着のまま――ルーシーちゃんみたいなことにはしないからね。
あと、お休みの日とかは町に戻って良いからね。
この契約のせいで家のものとか盗めないし脱走できないし裏切れない。
だからこそゆるゆる、だからこそ嬉しいお休みだ。
こんな感じで宣言しとけば、奴隷扱いな怒りとか収まるでしょ……収まるよね?
「………………………………」
「デコ、痛ぇ……」
契約魔法が、僕たち3人に染み渡っていく。
――今回は対等ではなく一方的な契約だから2人は拒否できず、僕にしても僕にとって得になることしか話してないからね。
魔力が現時点でやばそうな貴族のジュリオン様と――多少はあっても平民の子供の範疇だろう2人だし、そもそも精神的にも中身現代社会一般リーマンと子供だし。
レベル、または魔力――あるいは精神的に劣位な相手にしか発動させられない。
発動した内容は、意思に反してでも拒否できない。
悪用しようとすれば、どんなことでもできる――ってのが(ジュリオン様の)薄い本のお決まりのパターンになってたらしい便利魔法。
ゲーム内では、ジュリオン様がいろんなルートでメインヒロインたちにやってたやつ。
だってジュリオン様ったら悪役だもん。
そして「術者の死亡により解除される」っていう解決方法しかないもんだから、ジュリオン様はだいたい殺されるんだけども。
殺される理由までばっちりのジュリオン様。
ジュリオン様がけちょんけちょんにされるまでが大体のルートのテンプレだからね。
もちろんジュリオン様にメインヒロインたちが先にNTRされるとか大炎上不可避だからか、別にえっちなこととかはされたりはしないんだけどね。
製作会社の意図に反してか想定通りかでジュリオン様が実質かわいそうなヒロインになってはいるものの、さすがにNTRはダメなんだろう。
あれだ、少年向けのマンガに登場する悪役らしく、せいぜいが屈辱的な格好とか話し方とか強制したり、ひたすらに荷物持ちとかメイドさんやれとかそういうやつ。
で、高笑いしながら悦に入るだけのお子様ジュリオン様。
ちょっぴりヒロインたちがぞくぞくすることをしてくれつつも、親御さんもまあまあ安心な程度のイベントスチル。
だからこそジュリオン様のぽんこつさが演出され、ユーザーからの好感度も高い……っと。
「2人は、以後10年間、盗みを働けない」
「2人は、以後10年間、私の元で労働を拒否できない」
うんうん、良い出だし。
「えっ……ってことは俺たち、殺されない……?」
テオくんが、思わずって感じでつぶやく。
そうそう、ちゃんと育てるから。
だからあとで後ろからぶすりとかやめてね?
ジュリオン様の背中とおしりは大切なんだから。
リラちゃんの敏捷さは使い方次第。
それをこそ泥として使い続けるのは――結果としてダンジョンで主人公くんの役に立てるとしても、それはあまりにもったいなさ過ぎる。
そして、そんなリラちゃんを制御?してるのはお兄ちゃんのテオくん。
こちらもまた――頭も良さそうだし、このままスラムで腐らせるのはもったいない。
だけども盗みは彼らの生きる術で、貴族の元での強制労働とか絶対一生涯に恨まれる。
たとえすべてがうまく行ったとしても、生きてるあいだずっとこの子からの闇討ちを警戒しなきゃでおちおち眠れもしないだろう。
だから恨まれないように、アメも用意しなきゃね。
「ただし……私は、1日3食の栄養バランスを考えた食事を成長期のカロリーに合わせて支給する義務を持つ」
おやつもあるよ。
エミリーちゃんに任せ――ると1年で子ブタちゃんたちになっちゃいそうだから僕から渡さないとだけども。
「加えて労働時間は1日8時間、週休2日、病気や怪我の際は追加の休暇で適切に管理する」
病気と怪我では無制限に有休扱い。
うちはホワイト経営を目指すんだ。
「……は? え?」
「何言ってんだ? この子――ふべっ」
リラちゃんリラちゃん、一応これ断罪シーン断罪シーン。
傍目にはやらかした孤児が激おこな貴族から迫られてるシーン。
あ、でも孤児だからこそお金とかほしいよね。
大丈夫、終わったあとポイ捨てとかしないから。
「賃金は――時間給ではあるが、ギルドの依頼基準で、労働に見合った分を支給。もちろん勉学も労働に含めるし、休憩時間も含める」
たぶんおじいちゃんとかが「こづかいをやろう」するだろうから、釘は刺しとかないとだけど、子供には多すぎない程度のおこづかいもあげるね。
よし、これなら僕のおこづかいで済む範囲のおちんぎんになるはずだ。
格安だけども、きっとこそ泥しながらの生活よりはコスパは良いだろう。
こんなことで家のお金とか……まぁ奴隷って言えばすんなり通りそうではあるけども、無心とかしたら「この盆暗が……」とか、今度はパパンたちからのヘイトが溜まりそうだし。
ジュリオン様は四面楚歌なんだ。
「……2人の身分は、奴隷ではなく使用人とする。平民のままであるため、勤務時間外は出入りも許可する」
着の身着のまま――ルーシーちゃんみたいなことにはしないからね。
あと、お休みの日とかは町に戻って良いからね。
この契約のせいで家のものとか盗めないし脱走できないし裏切れない。
だからこそゆるゆる、だからこそ嬉しいお休みだ。
こんな感じで宣言しとけば、奴隷扱いな怒りとか収まるでしょ……収まるよね?
「………………………………」
「デコ、痛ぇ……」
契約魔法が、僕たち3人に染み渡っていく。
――今回は対等ではなく一方的な契約だから2人は拒否できず、僕にしても僕にとって得になることしか話してないからね。
魔力が現時点でやばそうな貴族のジュリオン様と――多少はあっても平民の子供の範疇だろう2人だし、そもそも精神的にも中身現代社会一般リーマンと子供だし。
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