106 / 258
第7章 ゼバーシュの魔女
第101話 危機
しおりを挟む
「くそっ! キリがねぇな!」
「ホントにねー」
目前に迫ったワイルドウルフを2人で連携して切り捨てながら、ついナハトは愚痴を溢し、それにミリーも同意する。
まだまだ体力には十分余裕があるし、怪我も負っていないが、町に入ってくるワイルドウルフの数が多すぎて休む余裕もなかった。
さらにその背後には、数は少ないながらも人よりも二回りは大きいブラウンベアーも控えているようで、この先が思いやられる状況だった。
周囲にも同じように傭兵のチームが何組もいるのだが、獣たちが魔法を使ってくることで、どうしても消極的な行動になってしまい、効率的に倒せているのは自分たちのパーティだけだった。
相手もそれがわかっているのか、こちらにばかり頭数が増えてきているようにすら感じる。
「せめてバラバラに来てくれればな」
ワイルドウルフ達は列を成して進んでくるため、迂闊には飛び込めない。
後退しながら隙を見て1頭ずつ数を減らしているが、数が多すぎてキリがない。
「ナハト、ミリー! 路地に入って順番に処理しよう!」
その状況を冷静に判断し、トーレスが提案する。
狭い路地ならば、同時に何頭も入ってこれないため、倒しやすいと考えたのだ。
「わかった! ミリー、先に入って中の安全を確認してくれ!」
「うん!」
ナハトの言葉にミリーが応え、近くにあった路地に飛び込む。
トーレスよりも先にミリーに突入させたのは、中にワイルドウルフがいる可能性も考えてのことだ。
「大丈夫! トーレスも早く!」
「了解!」
ミリーの呼びかけにトーレスが答えて、続いてナハトも飛び込む。
路地の反対側からも来るかもしれず、トーレスを間にして魔法での攻撃を防ぎ、ナハトとミリーが入ってきたワイルドウルフを倒していく、という算段だ。
――ザシュッ!
最初に飛び込んできた狼をナハトが一撃で倒す。
しかし、それを見た後続のワイルドウルフは動きを止めて、円陣を組むように路地を取り囲み始めた。
「ちっ! こいつら慎重だな!」
なかなか攻撃を仕掛けて来ず、かと言ってこちらから攻めるのも難しい状況に陥ってしまった。
これならまだ攻めてきてくれたほうが対処しやすいくらいだ。
「このまま休憩も無しだといずれ耐えられなくなるな……」
トーレスが苦々しく呟く。
食事も睡眠も取らずに守りに入るのは体力が持たない。特にトーレスは守りの要であり、気を抜く訳にはいかなかった。
「こっちからも!」
ミリーの側、ナハトと反対の路地の入り口のほうも同様に、獣達が取り囲み始めていた。
これで完全に逃げ道を失ったことになる。
「……だいぶ前にアティアス達が同じように挟まれてたな」
ナハトがその時のことを思い出す。
怪しげな男たちに挟まれていたアティアスとノードを、あの時は自分たちが助けたのだった。
「逃げ道が無くなると厳しいな。しばらく様子を見て打開できそうになければ、体力があるうちに一か八かで打って出るしかないな……」
トーレスが冷静に考えを言う。
「そうね。……都合よく誰か助けに来てくれたり……するわけないか」
半分諦め混じりにミリーも同意する。
ナハトと2人で打って出れば、ある程度は倒せるだろう。どこまで体力が続くかはわからないが、どうしようもない場合はそれしかないと腹を括った。
「どうせできることがないなら、今のうちにやるほうがマシじゃないか? 少しでも可能性が高い」
現状を考えると、それが最善だと思えた。
待ったところで助けなど来るはずもない。ならば自分たちが元気なうちに、少しでも数を減らしながら突破する方がいいと。
「よし、そうしよう。……ミリー、言い残すことはないか?」
「何言ってるの! まだ可能性はあるでしょ」
「はは、そうだな」
トーレスの問いかけにミリーが答える。
ミリーはまだ諦めていない。それが分かっただけでも、可能性はあると信じたい。
「それじゃ、俺が先に行くから、ミリー、援護してくれ」
「わかったわ」
そう言うや否や、ナハトは集中力を高めて、勢いよく路地から飛び出してワイルドウルフの一角に斬り掛かる。
まず上段から振り下ろした剣で一頭を叩き斬り、返す刃で右から来た狼の頭を弾き飛ばす。
逆の左からナハトの死角を狙ってきた狼は、彼の後ろからミリーが突き出した剣で首を貫かれた。
2人がうまく連携して、ワイルドウルフの攻撃を対処していく様子は見事だった。
「――危ないっ!」
突然ミリーが叫び、トーレスに飛びかかった狼の背中に剣を突き刺す。
ミリーは細身だが長く剣士をしていたことで、それなりの筋力も持ち合わせていた。それに加え、どうしても男に比べて見劣りする部分を補うため、突きを得意としていた。
「すまない!」
トーレスが礼を言うが、ミリーは全力で動き回っていることもあって、早くも肩で息をしていた。
体力はそう長く持ちそうもなかった。
完全に周囲を囲まれていることもあり、自分で戦えないトーレスを庇いながら戦うのは余計に体力を消耗する。
かといって、トーレスがいないと魔法であっという間にやられてしまうだろう。
……万事休すか。
トーレスは心の中で呟く。
マッキンゼ領の魔導士が相手だと思っていたのが、まさかこれほどの数の獣たちが攻めてくるとは予想していなかった。
「――きゃっ!」
そのとき、疲れで一瞬油断した隙を突かれたのか、ミリーの左腕にワイルドウルフの一頭が噛み付く。
その拍子に持っていた剣を落としてしまい、好機と捉えた狼たちが、一斉に彼女へと飛びかかろうとした。
「くそっ!」
それを黙って見ていられず、トーレスは少しでも彼女の盾になろうと彼女の前に飛び出した。
自らに噛みつこうとするワイルドウルフの牙が視界に入り、彼は咄嗟に目を閉じた。
――これまでか!
自分は噛み殺されるのだろう。
一瞬の時間が長く感じられるなか、覚悟を決めてその時を待った。
――しかし、その時は待っても来なかった。
「…………?」
不思議に思って目を開けると、そこには見覚えのある少女が立っていた。
「なんとか間に合って良かったです。……以前、助けてもらったお礼に来ましたよ」
「ホントにねー」
目前に迫ったワイルドウルフを2人で連携して切り捨てながら、ついナハトは愚痴を溢し、それにミリーも同意する。
まだまだ体力には十分余裕があるし、怪我も負っていないが、町に入ってくるワイルドウルフの数が多すぎて休む余裕もなかった。
さらにその背後には、数は少ないながらも人よりも二回りは大きいブラウンベアーも控えているようで、この先が思いやられる状況だった。
周囲にも同じように傭兵のチームが何組もいるのだが、獣たちが魔法を使ってくることで、どうしても消極的な行動になってしまい、効率的に倒せているのは自分たちのパーティだけだった。
相手もそれがわかっているのか、こちらにばかり頭数が増えてきているようにすら感じる。
「せめてバラバラに来てくれればな」
ワイルドウルフ達は列を成して進んでくるため、迂闊には飛び込めない。
後退しながら隙を見て1頭ずつ数を減らしているが、数が多すぎてキリがない。
「ナハト、ミリー! 路地に入って順番に処理しよう!」
その状況を冷静に判断し、トーレスが提案する。
狭い路地ならば、同時に何頭も入ってこれないため、倒しやすいと考えたのだ。
「わかった! ミリー、先に入って中の安全を確認してくれ!」
「うん!」
ナハトの言葉にミリーが応え、近くにあった路地に飛び込む。
トーレスよりも先にミリーに突入させたのは、中にワイルドウルフがいる可能性も考えてのことだ。
「大丈夫! トーレスも早く!」
「了解!」
ミリーの呼びかけにトーレスが答えて、続いてナハトも飛び込む。
路地の反対側からも来るかもしれず、トーレスを間にして魔法での攻撃を防ぎ、ナハトとミリーが入ってきたワイルドウルフを倒していく、という算段だ。
――ザシュッ!
最初に飛び込んできた狼をナハトが一撃で倒す。
しかし、それを見た後続のワイルドウルフは動きを止めて、円陣を組むように路地を取り囲み始めた。
「ちっ! こいつら慎重だな!」
なかなか攻撃を仕掛けて来ず、かと言ってこちらから攻めるのも難しい状況に陥ってしまった。
これならまだ攻めてきてくれたほうが対処しやすいくらいだ。
「このまま休憩も無しだといずれ耐えられなくなるな……」
トーレスが苦々しく呟く。
食事も睡眠も取らずに守りに入るのは体力が持たない。特にトーレスは守りの要であり、気を抜く訳にはいかなかった。
「こっちからも!」
ミリーの側、ナハトと反対の路地の入り口のほうも同様に、獣達が取り囲み始めていた。
これで完全に逃げ道を失ったことになる。
「……だいぶ前にアティアス達が同じように挟まれてたな」
ナハトがその時のことを思い出す。
怪しげな男たちに挟まれていたアティアスとノードを、あの時は自分たちが助けたのだった。
「逃げ道が無くなると厳しいな。しばらく様子を見て打開できそうになければ、体力があるうちに一か八かで打って出るしかないな……」
トーレスが冷静に考えを言う。
「そうね。……都合よく誰か助けに来てくれたり……するわけないか」
半分諦め混じりにミリーも同意する。
ナハトと2人で打って出れば、ある程度は倒せるだろう。どこまで体力が続くかはわからないが、どうしようもない場合はそれしかないと腹を括った。
「どうせできることがないなら、今のうちにやるほうがマシじゃないか? 少しでも可能性が高い」
現状を考えると、それが最善だと思えた。
待ったところで助けなど来るはずもない。ならば自分たちが元気なうちに、少しでも数を減らしながら突破する方がいいと。
「よし、そうしよう。……ミリー、言い残すことはないか?」
「何言ってるの! まだ可能性はあるでしょ」
「はは、そうだな」
トーレスの問いかけにミリーが答える。
ミリーはまだ諦めていない。それが分かっただけでも、可能性はあると信じたい。
「それじゃ、俺が先に行くから、ミリー、援護してくれ」
「わかったわ」
そう言うや否や、ナハトは集中力を高めて、勢いよく路地から飛び出してワイルドウルフの一角に斬り掛かる。
まず上段から振り下ろした剣で一頭を叩き斬り、返す刃で右から来た狼の頭を弾き飛ばす。
逆の左からナハトの死角を狙ってきた狼は、彼の後ろからミリーが突き出した剣で首を貫かれた。
2人がうまく連携して、ワイルドウルフの攻撃を対処していく様子は見事だった。
「――危ないっ!」
突然ミリーが叫び、トーレスに飛びかかった狼の背中に剣を突き刺す。
ミリーは細身だが長く剣士をしていたことで、それなりの筋力も持ち合わせていた。それに加え、どうしても男に比べて見劣りする部分を補うため、突きを得意としていた。
「すまない!」
トーレスが礼を言うが、ミリーは全力で動き回っていることもあって、早くも肩で息をしていた。
体力はそう長く持ちそうもなかった。
完全に周囲を囲まれていることもあり、自分で戦えないトーレスを庇いながら戦うのは余計に体力を消耗する。
かといって、トーレスがいないと魔法であっという間にやられてしまうだろう。
……万事休すか。
トーレスは心の中で呟く。
マッキンゼ領の魔導士が相手だと思っていたのが、まさかこれほどの数の獣たちが攻めてくるとは予想していなかった。
「――きゃっ!」
そのとき、疲れで一瞬油断した隙を突かれたのか、ミリーの左腕にワイルドウルフの一頭が噛み付く。
その拍子に持っていた剣を落としてしまい、好機と捉えた狼たちが、一斉に彼女へと飛びかかろうとした。
「くそっ!」
それを黙って見ていられず、トーレスは少しでも彼女の盾になろうと彼女の前に飛び出した。
自らに噛みつこうとするワイルドウルフの牙が視界に入り、彼は咄嗟に目を閉じた。
――これまでか!
自分は噛み殺されるのだろう。
一瞬の時間が長く感じられるなか、覚悟を決めてその時を待った。
――しかし、その時は待っても来なかった。
「…………?」
不思議に思って目を開けると、そこには見覚えのある少女が立っていた。
「なんとか間に合って良かったです。……以前、助けてもらったお礼に来ましたよ」
13
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる