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第13章 暗躍
第181話 ウメーユでの面会
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「アティアス様、面会希望の方が来ておりますが、いかがいたしましょうか?」
3日後、アティアスが執務をしているとき、ひとりの兵士が伝えにきた。
「あ、トーレスさんですね。覚えのある魔力ですから、間違いないです」
いつものようにソファで寝転がっていたエミリスが、体を起こしながら先に答えた。
そのすぐ横の床で同じく寝転がっているポチもあくびをする。
「あ、はい。そのお方です。よくわかりますね……」
「知っている魔導士の人なら、近くにくれば魔力の感じでだいたいわかりますから。でも魔力ない人は、いるのはわかりますけど、区別つかないです」
「なるほど……」
エミリスの検知能力も以前より上達したのか、ワイヤードが魔力を感知していたように、ある程度魔力の質で誰なのかを特定できるレベルに達していた。
ミリーには魔力がないからわからないが、トーレスがいることで近くに来たことがわかったのだ。
「それじゃ、通してくれ」
「はっ!」
アティアスが許可すると、元気よく返事をした兵士が呼びに戻っていった。
それを見届けてから、アティアスが何気なく聞いた。
「魔力がわかるってことは、魔法を使おうとしてるとかもわかったりするのか?」
「んー、そうですねぇ。ある程度なら。でもどんな魔法を使おうとしてるのかとかはわからないです」
「そうか。まぁ、魔法の差はあっても、魔力自体は同じで構成が違うだけだからな」
「そうそう、そんな感じですー。出してる魔力そのものは感じ取れるんですけどね」
エミリスは大きく伸びをしながらソファから立ち上がって、アティアスの近くに立った。
「それでは、私は客人にお茶を淹れて来ますわ」
「すまんな」
ウィルセアはそう言ってトーレスたちが来る前に、ひとり執務室を離れた。
彼女と入れ違いになるように、執務室の扉がノックされた。
「アティアス様、お連れいたしました」
「ああ、入ってくれ」
返事をすると、すぐに扉が開く。
そこには先日顔を合わせたばかりのトーレスとミリーが立っていた。
「やぁ、アティアス。エミーも」
「わざわざすまない。すぐお茶が入ると思うから、ゆっくりしてくれ」
「いやいや、ふたりは俺たちの恩人だからね。いくらでも足を運ぶさ」
謙遜しながらトーレスは言う。
「何言ってるんだよ。初めてテンセズに行ったとき、俺はトーレスたちに助けてもらったのを忘れてないよ。ナハトもそうだけど、恩人なのは一緒さ」
「はは、そんなこともあったな」
ノードとふたりでテンセズに滞在していたとき、路地で襲われそうになった時もそうだし、シオスンの屋敷でもそうだ。
彼らがいなかったら、アティアスはすでに生きていないかもしれなかった。
「とりあえず立ってなくて座ってくれ」
「すまない」
アティアスが促すと、トーレスは先ほどまでエミリスが寝転がっていたソファに腰掛けた。
すぐ近くにはポチがいることもあって、少し緊張気味で。
「この子、この前のヘルハウンドよね?」
「そうですよ。可愛いですー。――ポチ、おいで」
「バウ」
ミリーが聞くと、エミリスが答えた。
声をかけると、すぐにポチは彼女の足元に寄っていって、足に鼻を擦り付けた。
「まさか、人に慣れるヘルハウンドがいるとは思わなかったな」
「俺もだよ」
トーレスがその様子を見ながらしみじみと言うと、アティアスも同意する。
そのとき扉がノックされたあと、すぐに開いた。
顔を見せたのはトレイにお茶を載せて持っているウィルセアと、彼女に呼ばれたノードだった。
「お茶が入りました、アティアス様。あと、ノードさんに声を掛けました」
「ああ、ありがとう」
ウィルセアはまずトーレスたちにお茶を出してから、アティアスのデスクの上にも置く。
そして、すぐに彼の後ろに立った。
「ノードはたまに会ってるんだっけ?」
「だな。テンセズでの仕事は優先して頼んでるんでな」
アティアスの質問にノードが答える。
実力のあるノードはたまにテンセズを訪れて、町長に指示を出したりする役目も受け持っていた。
もちろんひとりではなく、主にオースチンなどの魔導士数人と一緒にだ。
マドン山脈には魔獣が出ることもあり、安全のためでもある。
「じゃあ、ここで初めて顔を合わすのは、ウィルセアだけか。挨拶を」
「はい」
アティアスに促されて、ウィルセアが一歩前に出て、優雅に礼をする。
「私はウィルセア・マッキンゼと申します。こちらでアティアス様、エミリスさんのお手伝いをさせてもらっています。お見知りおきくださいませ」
「はじめまして、私は流しの冒険者をやってる、魔導士のトーレスだ。こっちは妻のミリー」
「ミリーよ。はじめまして。……ウィルセアさんって、もしかしてあの?」
名乗りながらも、ミリーはウィルセアに聞いた。
「はい。父ヴィゴールが、あのマッキンゼ子爵です」
「うわー、やっぱり。子爵令嬢なのね……」
ミリーが驚くのも当然だ。
まだ大人とは言い難い年齢の令嬢が、自領ではなくアティアスの領地にいることだけでも、普通では考えられない。
ましてや、そんな彼女が、自分にお茶を出してきたのだから。
「いえいえ、ただの小娘ですから。お気になさらずとも構いませんわ」
ウィルセアは謙遜するが、ノードがそれを補足する。
「とは言っても、ここの執務の補助はほとんどウィルセアがやってるんだ。アティアスの右腕みたいなもんさ」
「若いのにすごいな……」
「そんな大したこと……ありませんわ」
トーレスが感嘆するのを見て、ウィルセアは恐縮しっぱなしだった。
「今晩、時間あるならうちで夕食でもどうかな?」
「ふふ、久しぶりに腕を奮いますよ?」
アティアスが聞くと、エミリスもそう言って頷く。
トーレスとミリーは小さく頷き合ってから、答えた。
「それじゃ、お言葉に甘えるとするよ」
「エミーの料理、すっごく美味しいから楽しみ」
場が和んだところで、アティアスが本題を切り出した。
「それじゃ、さっさと仕事を話をしてしまおうかな」
3日後、アティアスが執務をしているとき、ひとりの兵士が伝えにきた。
「あ、トーレスさんですね。覚えのある魔力ですから、間違いないです」
いつものようにソファで寝転がっていたエミリスが、体を起こしながら先に答えた。
そのすぐ横の床で同じく寝転がっているポチもあくびをする。
「あ、はい。そのお方です。よくわかりますね……」
「知っている魔導士の人なら、近くにくれば魔力の感じでだいたいわかりますから。でも魔力ない人は、いるのはわかりますけど、区別つかないです」
「なるほど……」
エミリスの検知能力も以前より上達したのか、ワイヤードが魔力を感知していたように、ある程度魔力の質で誰なのかを特定できるレベルに達していた。
ミリーには魔力がないからわからないが、トーレスがいることで近くに来たことがわかったのだ。
「それじゃ、通してくれ」
「はっ!」
アティアスが許可すると、元気よく返事をした兵士が呼びに戻っていった。
それを見届けてから、アティアスが何気なく聞いた。
「魔力がわかるってことは、魔法を使おうとしてるとかもわかったりするのか?」
「んー、そうですねぇ。ある程度なら。でもどんな魔法を使おうとしてるのかとかはわからないです」
「そうか。まぁ、魔法の差はあっても、魔力自体は同じで構成が違うだけだからな」
「そうそう、そんな感じですー。出してる魔力そのものは感じ取れるんですけどね」
エミリスは大きく伸びをしながらソファから立ち上がって、アティアスの近くに立った。
「それでは、私は客人にお茶を淹れて来ますわ」
「すまんな」
ウィルセアはそう言ってトーレスたちが来る前に、ひとり執務室を離れた。
彼女と入れ違いになるように、執務室の扉がノックされた。
「アティアス様、お連れいたしました」
「ああ、入ってくれ」
返事をすると、すぐに扉が開く。
そこには先日顔を合わせたばかりのトーレスとミリーが立っていた。
「やぁ、アティアス。エミーも」
「わざわざすまない。すぐお茶が入ると思うから、ゆっくりしてくれ」
「いやいや、ふたりは俺たちの恩人だからね。いくらでも足を運ぶさ」
謙遜しながらトーレスは言う。
「何言ってるんだよ。初めてテンセズに行ったとき、俺はトーレスたちに助けてもらったのを忘れてないよ。ナハトもそうだけど、恩人なのは一緒さ」
「はは、そんなこともあったな」
ノードとふたりでテンセズに滞在していたとき、路地で襲われそうになった時もそうだし、シオスンの屋敷でもそうだ。
彼らがいなかったら、アティアスはすでに生きていないかもしれなかった。
「とりあえず立ってなくて座ってくれ」
「すまない」
アティアスが促すと、トーレスは先ほどまでエミリスが寝転がっていたソファに腰掛けた。
すぐ近くにはポチがいることもあって、少し緊張気味で。
「この子、この前のヘルハウンドよね?」
「そうですよ。可愛いですー。――ポチ、おいで」
「バウ」
ミリーが聞くと、エミリスが答えた。
声をかけると、すぐにポチは彼女の足元に寄っていって、足に鼻を擦り付けた。
「まさか、人に慣れるヘルハウンドがいるとは思わなかったな」
「俺もだよ」
トーレスがその様子を見ながらしみじみと言うと、アティアスも同意する。
そのとき扉がノックされたあと、すぐに開いた。
顔を見せたのはトレイにお茶を載せて持っているウィルセアと、彼女に呼ばれたノードだった。
「お茶が入りました、アティアス様。あと、ノードさんに声を掛けました」
「ああ、ありがとう」
ウィルセアはまずトーレスたちにお茶を出してから、アティアスのデスクの上にも置く。
そして、すぐに彼の後ろに立った。
「ノードはたまに会ってるんだっけ?」
「だな。テンセズでの仕事は優先して頼んでるんでな」
アティアスの質問にノードが答える。
実力のあるノードはたまにテンセズを訪れて、町長に指示を出したりする役目も受け持っていた。
もちろんひとりではなく、主にオースチンなどの魔導士数人と一緒にだ。
マドン山脈には魔獣が出ることもあり、安全のためでもある。
「じゃあ、ここで初めて顔を合わすのは、ウィルセアだけか。挨拶を」
「はい」
アティアスに促されて、ウィルセアが一歩前に出て、優雅に礼をする。
「私はウィルセア・マッキンゼと申します。こちらでアティアス様、エミリスさんのお手伝いをさせてもらっています。お見知りおきくださいませ」
「はじめまして、私は流しの冒険者をやってる、魔導士のトーレスだ。こっちは妻のミリー」
「ミリーよ。はじめまして。……ウィルセアさんって、もしかしてあの?」
名乗りながらも、ミリーはウィルセアに聞いた。
「はい。父ヴィゴールが、あのマッキンゼ子爵です」
「うわー、やっぱり。子爵令嬢なのね……」
ミリーが驚くのも当然だ。
まだ大人とは言い難い年齢の令嬢が、自領ではなくアティアスの領地にいることだけでも、普通では考えられない。
ましてや、そんな彼女が、自分にお茶を出してきたのだから。
「いえいえ、ただの小娘ですから。お気になさらずとも構いませんわ」
ウィルセアは謙遜するが、ノードがそれを補足する。
「とは言っても、ここの執務の補助はほとんどウィルセアがやってるんだ。アティアスの右腕みたいなもんさ」
「若いのにすごいな……」
「そんな大したこと……ありませんわ」
トーレスが感嘆するのを見て、ウィルセアは恐縮しっぱなしだった。
「今晩、時間あるならうちで夕食でもどうかな?」
「ふふ、久しぶりに腕を奮いますよ?」
アティアスが聞くと、エミリスもそう言って頷く。
トーレスとミリーは小さく頷き合ってから、答えた。
「それじゃ、お言葉に甘えるとするよ」
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「それじゃ、さっさと仕事を話をしてしまおうかな」
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