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第15章 南へ
第235話 情報収集
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「こんにちは。この町は初めてですか?」
宿に荷物を置いたあと、情報収集のため、街の中心部にあるギルドに顔を出すと、受付の女性――レティナと書かれていた――が笑顔で応対してくれた。
ギルドはアティアス達も住むエルドニアにも広く存在しているが、国を超えてもそのネットワークは張られていて、困ったときには役に立つ場所だ。
とはいえ、やはり海を隔てていることもあって情報共有の速度は遅い。
「ああ。仕事じゃなく、今回は旅行だけどな」
一応、冒険者登録がされていることを確認するため、アティアスから順にギルドの身分証を見せながら答えた。
その身分証には、爵位などの身分までは記載されていない。
ただ、最初に登録したギルドの支部は書かれているから、アティアス達がエルドニアから来たことはすぐにわかるだろう。
レティナは少し目を細めて、それぞれの身分証とアティアスの顔を何度か確認する様子が見てとれた。
「……どうかしたか?」
「あ、いえ。……念のためお聞きしますけど、あのゼルム家の方ですよね?」
ゼバーシュでは聞きなれたことではあったけれど、遠く離れたこのグリマルトでそれを聞かれることがあるとは思っていなかったアティアスは、面食らった顔で聞き返した。
「一応そうだが……。よく知っているな? エルドニアならともかく、ここでは知られてないと思うんだが」
それに対して、レティナは笑いながら答えた。
「あはは。ですね。実はわたし、だいぶ前のことですけど、ウメーユのギルドで働いていたことがあるんですよ」
「へぇ、それは奇遇ですわね」
その話を聞いたウィルセアが驚いた顔をしつつ返す。
レティナは彼女に向かって答えた。
「ええ。一度だけですけど、マッキンゼ子爵にもお会いしたことがあります。……そのお嬢様なんですよね?」
「あ、はい。そうですわ。今はこのお二方と共にしておりますが」
ウィルセアは一歩引いてふたりを手で指し示す。
そのとき、エミリスがなにかに気づいたような顔を見せた。
「えっと、私、一度お会いしてますよね?」
するとレティナは意外そうな顔で返した。
「記憶力、すごいですね。はい、以前確かにお会いしています」
「それは本当か? いつのことだ?」
アティアスの記憶には全くなく、エミリスに確認する。
「えと、初めてウメーユに行ったときですね。懐かしいですー」
初めてウメーユに行ったときというのは、結婚式のあとの旅でウメーユに立ち寄ったときのことだ。
ちょうど収穫祭があったときだったということもあり、アティアスにもその記憶ははっきりと残っていた。
とはいえ、少し立ち寄っただけのギルドの受付の顔までは覚えているはずもない。
「覚えていなくて当然ですから。わたしは、『すごく若い冒険者だな』って思ったのと、あとはその髪……ですか。はっきり覚えています」
レティナはエミリスの髪を指で指しながら笑った。
「まぁ、確かにこいつは目立つからな」
「むー、こいつじゃないですしっ」
アティアスに言われたエミリスは、笑いながらも彼の肩にゴツゴツと頭突きを繰り返す。
それを片手でいなしながら、アティアスがわしゃっと短めの彼女の髪をかき分けると、エミリスは頬を緩めて動きを止めた。
「まぁそれはそれ。……で、この町で気をつけておかないといけないこととか何かあるか? なにぶん、初めてだからな」
「そうですね……。特に……と言いたいところですが、この町では兵士と問題を起こさないでくださいね」
「? それは普通のことじゃないのか?」
兵士と問題を起こさないというのは、しごく当たり前のことだ。
貴族としての立場を持つエルドニアならまだしも、国外で問題を起こすようなことがあれば、場合によっては国家間の問題にさえなりうるからだ。
しかし、レティナは周りをちらっと確認してから、小さく首を振った。
「確かにそうですけれど、この町の領主はそれこそ『神』と崇められるほどの魔導士なんです。遺跡はもうご覧になられましたか?」
「いや、まだだが……」
「あの遺跡の塔に住んでいるんですが、そこから町の端まで魔法で撃ち抜くことができるって噂も聞きます」
「それは――」
その話が真実ならば、明らかに普通の魔導士でないことは確かだろう。
魔法は声の届く範囲でしか使えないという制限があるからだ。一部の例外を除いては。
「私ならこの町ごとふっと――モガッ!」
鼻息荒く言いかけたエミリスの口をとっさに押さえつつ、アティアスは考える。
真実はわからないが、それほど高名な魔導士なのだとしたら、エミリスのように濃い魔人の血を引く者なのかもしれないと思えた。
「まぁ、ご安心ください。わたし、この街に赴任して3年くらい経ちますが、噂しか聞いたことがないくらいなので」
「そうか。とりあえず気にはかけておくよ」
「はい。それが良いでしょう。せっかく来られたのですから、ごゆっくりしていってください。わからないことがあればできるだけお答えしますから」
「ああ、ありがとう」
レティナに礼を言うと、アティアスはふたりに目配せして、昼食を摂ろうとギルドに併設された食堂へと向かった。
宿に荷物を置いたあと、情報収集のため、街の中心部にあるギルドに顔を出すと、受付の女性――レティナと書かれていた――が笑顔で応対してくれた。
ギルドはアティアス達も住むエルドニアにも広く存在しているが、国を超えてもそのネットワークは張られていて、困ったときには役に立つ場所だ。
とはいえ、やはり海を隔てていることもあって情報共有の速度は遅い。
「ああ。仕事じゃなく、今回は旅行だけどな」
一応、冒険者登録がされていることを確認するため、アティアスから順にギルドの身分証を見せながら答えた。
その身分証には、爵位などの身分までは記載されていない。
ただ、最初に登録したギルドの支部は書かれているから、アティアス達がエルドニアから来たことはすぐにわかるだろう。
レティナは少し目を細めて、それぞれの身分証とアティアスの顔を何度か確認する様子が見てとれた。
「……どうかしたか?」
「あ、いえ。……念のためお聞きしますけど、あのゼルム家の方ですよね?」
ゼバーシュでは聞きなれたことではあったけれど、遠く離れたこのグリマルトでそれを聞かれることがあるとは思っていなかったアティアスは、面食らった顔で聞き返した。
「一応そうだが……。よく知っているな? エルドニアならともかく、ここでは知られてないと思うんだが」
それに対して、レティナは笑いながら答えた。
「あはは。ですね。実はわたし、だいぶ前のことですけど、ウメーユのギルドで働いていたことがあるんですよ」
「へぇ、それは奇遇ですわね」
その話を聞いたウィルセアが驚いた顔をしつつ返す。
レティナは彼女に向かって答えた。
「ええ。一度だけですけど、マッキンゼ子爵にもお会いしたことがあります。……そのお嬢様なんですよね?」
「あ、はい。そうですわ。今はこのお二方と共にしておりますが」
ウィルセアは一歩引いてふたりを手で指し示す。
そのとき、エミリスがなにかに気づいたような顔を見せた。
「えっと、私、一度お会いしてますよね?」
するとレティナは意外そうな顔で返した。
「記憶力、すごいですね。はい、以前確かにお会いしています」
「それは本当か? いつのことだ?」
アティアスの記憶には全くなく、エミリスに確認する。
「えと、初めてウメーユに行ったときですね。懐かしいですー」
初めてウメーユに行ったときというのは、結婚式のあとの旅でウメーユに立ち寄ったときのことだ。
ちょうど収穫祭があったときだったということもあり、アティアスにもその記憶ははっきりと残っていた。
とはいえ、少し立ち寄っただけのギルドの受付の顔までは覚えているはずもない。
「覚えていなくて当然ですから。わたしは、『すごく若い冒険者だな』って思ったのと、あとはその髪……ですか。はっきり覚えています」
レティナはエミリスの髪を指で指しながら笑った。
「まぁ、確かにこいつは目立つからな」
「むー、こいつじゃないですしっ」
アティアスに言われたエミリスは、笑いながらも彼の肩にゴツゴツと頭突きを繰り返す。
それを片手でいなしながら、アティアスがわしゃっと短めの彼女の髪をかき分けると、エミリスは頬を緩めて動きを止めた。
「まぁそれはそれ。……で、この町で気をつけておかないといけないこととか何かあるか? なにぶん、初めてだからな」
「そうですね……。特に……と言いたいところですが、この町では兵士と問題を起こさないでくださいね」
「? それは普通のことじゃないのか?」
兵士と問題を起こさないというのは、しごく当たり前のことだ。
貴族としての立場を持つエルドニアならまだしも、国外で問題を起こすようなことがあれば、場合によっては国家間の問題にさえなりうるからだ。
しかし、レティナは周りをちらっと確認してから、小さく首を振った。
「確かにそうですけれど、この町の領主はそれこそ『神』と崇められるほどの魔導士なんです。遺跡はもうご覧になられましたか?」
「いや、まだだが……」
「あの遺跡の塔に住んでいるんですが、そこから町の端まで魔法で撃ち抜くことができるって噂も聞きます」
「それは――」
その話が真実ならば、明らかに普通の魔導士でないことは確かだろう。
魔法は声の届く範囲でしか使えないという制限があるからだ。一部の例外を除いては。
「私ならこの町ごとふっと――モガッ!」
鼻息荒く言いかけたエミリスの口をとっさに押さえつつ、アティアスは考える。
真実はわからないが、それほど高名な魔導士なのだとしたら、エミリスのように濃い魔人の血を引く者なのかもしれないと思えた。
「まぁ、ご安心ください。わたし、この街に赴任して3年くらい経ちますが、噂しか聞いたことがないくらいなので」
「そうか。とりあえず気にはかけておくよ」
「はい。それが良いでしょう。せっかく来られたのですから、ごゆっくりしていってください。わからないことがあればできるだけお答えしますから」
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