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第15章 南へ
第236話 謎の事件
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「遺跡も見に行くか?」
昼食後、アティアスは満足そうにお腹を押さえていたエミリスに尋ねた。
もちろん、彼女が満足しているということは、かなりの量の食事が胃袋に流し込まれたことは言うまでもない。
「んー、遺跡はじっくり見たいですし、明日でいいんじゃないですか?」
「そうか。なら他にどこか希望はあるか?」
「えと、私は何かデザートが食べたいですっ」
「まだ食べる気かよ。俺はもう無理だって」
エミリスがどんどん注文するものだから、味見と称してそれを少しずつ貰って食べているだけで満腹だった。
ウィルセアもそれは同じようで、アティアスの話に頷いて同意していた。
「えぇー、食事はともかくデザートはあまり種類なかったですし……」
「種類はともかく、同じもの何個も頼んでたろ?」
「それはそれ、これはこれですー」
エミリスは開き直りながらも鼻をヒクヒクさせて匂いを探っている様子だ。
かといって、別に何か行くアテがあるわけでもないから、諦めて好きにさせることにした。
ふと、彼女が足を止める。
「何かいい店でも見つかったか?」
アティアスには全く分からないが、鼻の利くエミリスならば離れた店からでも甘い匂いくらい十分嗅ぎ分けられるだろう。
しかし、目を細めて険しい顔をするのを見て、そうではないことに気付く。
「……どうしました?」
ウィルセアも彼女がの様子が変だということに気付いて、顔を覗き込む。
「血の匂いがします。それも……」
エミリスはそこまで言って、口を噤んだ。
彼女の様子からして、ただ少し怪我をした程度の話ではないのだろうということはすぐにわかった。
「……見に行くか?」
アティアスが促すと、エミリスは小さな声で「そうですね……」と呟いた。
◆
エミリスが向かった先は暗い路地の先にある廃屋だった。
オアシスの町ということもあり、高い建物はあまりない。
にもかかわらず、その路地は鬱蒼とした木々が影を落としていて、昼間だというのに暗く感じた。
それは言い換えれば『涼しい』ということでもあるが、その廃屋に近づくにつれ、常人の嗅覚であるアティアスにも、そよ風に交じった血の匂いが微かに感じられた。
エミリスは無言のまま先導し、迷いなく廃屋の扉を開く。
もっとも、鍵など掛かっていなかったが。
(エミーの様子からすると、たぶん……)
なんとなくわかった。
もし誰か人がいるなら、躊躇せずに入っていくとは思えなかったからだ。
扉を開けた先は建物の外観に比べると、予想外に綺麗な広間となっていた。
――床一面に、赤黒い血痕が大量に付いていることを除けば。
見たところまだ完全に乾いていないところもあるから、それほど時間は経っていないのだろう。
しかし、その部屋のなかには、誰もいない。
血痕だけが残されているにもかかわらず、引き摺ったような跡もなく、ただ血の海が広がっているだけの光景が異様に思えた。
「誰もいないな……」
アティアスが呟くが、エミリスはゆっくり首を振った。
「いえ、いるんです。……もちろん、生きてはいませんけど」
「どう見ても誰もいないが?」
エミリスが見ているほうに目を凝らしても、誰かがいるようには見えなかった。
「もちろん私にも見えないです。でもいますよ」
そう言ったあと、彼女は左手を前に翳した。
そして目の前に拳ほどの大きさの氷を創り出すと、それをゆっくりと前に移動させていく。
それが血痕の中ほどまでいくと、今度は突然支えを失って血痕の中に落下――しなかった。
脛ほどの高さだろうか。
そのあたりで一度跳ねたような動きをした氷の塊は、もう一度同じ場所で浮いたまま止まった。
「……いま、私は何もしてません」
エミリスなら氷を操ってそんな動きをさせることくらい容易いだろうが、そんな嘘をつくような性格でもない。
となると、氷の下には見えないけれど何かがあるということだ。
「前のアレか?」
「だと思います。魔導士かどうかはもうわかりませんけど……」
アティアスは港町フェルトンで見えない何者かに襲われたことを思い浮かべた。
同じことを考えたエミリスははっきりと頷く。
「ひとりだけか? それにしては血の量が多い気がするが」
「いえ、3人いますね。たぶんふたりが男で、もうひとりは女性かと」
「よくそこまでわかるな」
「まぁ、見えなくてもカタチは大体わかりますから」
エミリスにとっては、離れた相手を魔力で調べるのと同じことなのだろう。
見えなくてもそこにある以上、彼女の探知から逃れることはできない。
「エミーは何だと思う?」
「え? 人……だとは思いますけど?」
「いや、そういう意味じゃない。どうやって姿を消してるのか、ってことだよ。死んでいてもってことは、本人の魔法とかじゃないってことだろ? そもそも魔法かどうかも分からないが……」
何も分からない以上、今は推測しかない。
普通の魔法ではありえないが、自分たちが知らぬ魔法もあるのかもしれないという考えはあった。
「あーなるほど。それなら、私は何かの魔法だと思いますよ。ほら、例えばワイヤードさんが髪の色変えたり、若返って見せたりしたことがありましたよね?」
「確かにあったな」
「あれって、本当に姿を変えてるわけじゃなくて、そう見えるように魔法で誤魔化してるだけなんですよ。だから、もしかしたら同じような感じで見えなくすることだってできるかも……?」
以前、エミリスの父親であるワイヤードは、彼女の髪を黒く見せる魔法をかけたことがあった。
その魔法は時間が経つと解けるようだったが、通常の魔法とは違って、長い効果を持っていた。
「となると、誰かがそういう魔法をかけていた、ってことになるが?」
「私はそうだと思います。その目的も、なんでここで死んでるのかもわかりませんけど」
「そうだな。……ただ、残念だが俺たちがここでできることはないな」
状況は全くわからないが、すでに全員死んでいるのなら、もうどうしようもない。
埋葬することくらいはできるだろうが、完全に部外者の自分達が手を出すこともないと考えた。
「はい。手を出さない方がいいと思います。……人が来る前に行きましょうか」
「ああ」
後ろ髪を引かれるような気持ちもあったが、アティアスは早々にこの場を立ち去ることにした。
昼食後、アティアスは満足そうにお腹を押さえていたエミリスに尋ねた。
もちろん、彼女が満足しているということは、かなりの量の食事が胃袋に流し込まれたことは言うまでもない。
「んー、遺跡はじっくり見たいですし、明日でいいんじゃないですか?」
「そうか。なら他にどこか希望はあるか?」
「えと、私は何かデザートが食べたいですっ」
「まだ食べる気かよ。俺はもう無理だって」
エミリスがどんどん注文するものだから、味見と称してそれを少しずつ貰って食べているだけで満腹だった。
ウィルセアもそれは同じようで、アティアスの話に頷いて同意していた。
「えぇー、食事はともかくデザートはあまり種類なかったですし……」
「種類はともかく、同じもの何個も頼んでたろ?」
「それはそれ、これはこれですー」
エミリスは開き直りながらも鼻をヒクヒクさせて匂いを探っている様子だ。
かといって、別に何か行くアテがあるわけでもないから、諦めて好きにさせることにした。
ふと、彼女が足を止める。
「何かいい店でも見つかったか?」
アティアスには全く分からないが、鼻の利くエミリスならば離れた店からでも甘い匂いくらい十分嗅ぎ分けられるだろう。
しかし、目を細めて険しい顔をするのを見て、そうではないことに気付く。
「……どうしました?」
ウィルセアも彼女がの様子が変だということに気付いて、顔を覗き込む。
「血の匂いがします。それも……」
エミリスはそこまで言って、口を噤んだ。
彼女の様子からして、ただ少し怪我をした程度の話ではないのだろうということはすぐにわかった。
「……見に行くか?」
アティアスが促すと、エミリスは小さな声で「そうですね……」と呟いた。
◆
エミリスが向かった先は暗い路地の先にある廃屋だった。
オアシスの町ということもあり、高い建物はあまりない。
にもかかわらず、その路地は鬱蒼とした木々が影を落としていて、昼間だというのに暗く感じた。
それは言い換えれば『涼しい』ということでもあるが、その廃屋に近づくにつれ、常人の嗅覚であるアティアスにも、そよ風に交じった血の匂いが微かに感じられた。
エミリスは無言のまま先導し、迷いなく廃屋の扉を開く。
もっとも、鍵など掛かっていなかったが。
(エミーの様子からすると、たぶん……)
なんとなくわかった。
もし誰か人がいるなら、躊躇せずに入っていくとは思えなかったからだ。
扉を開けた先は建物の外観に比べると、予想外に綺麗な広間となっていた。
――床一面に、赤黒い血痕が大量に付いていることを除けば。
見たところまだ完全に乾いていないところもあるから、それほど時間は経っていないのだろう。
しかし、その部屋のなかには、誰もいない。
血痕だけが残されているにもかかわらず、引き摺ったような跡もなく、ただ血の海が広がっているだけの光景が異様に思えた。
「誰もいないな……」
アティアスが呟くが、エミリスはゆっくり首を振った。
「いえ、いるんです。……もちろん、生きてはいませんけど」
「どう見ても誰もいないが?」
エミリスが見ているほうに目を凝らしても、誰かがいるようには見えなかった。
「もちろん私にも見えないです。でもいますよ」
そう言ったあと、彼女は左手を前に翳した。
そして目の前に拳ほどの大きさの氷を創り出すと、それをゆっくりと前に移動させていく。
それが血痕の中ほどまでいくと、今度は突然支えを失って血痕の中に落下――しなかった。
脛ほどの高さだろうか。
そのあたりで一度跳ねたような動きをした氷の塊は、もう一度同じ場所で浮いたまま止まった。
「……いま、私は何もしてません」
エミリスなら氷を操ってそんな動きをさせることくらい容易いだろうが、そんな嘘をつくような性格でもない。
となると、氷の下には見えないけれど何かがあるということだ。
「前のアレか?」
「だと思います。魔導士かどうかはもうわかりませんけど……」
アティアスは港町フェルトンで見えない何者かに襲われたことを思い浮かべた。
同じことを考えたエミリスははっきりと頷く。
「ひとりだけか? それにしては血の量が多い気がするが」
「いえ、3人いますね。たぶんふたりが男で、もうひとりは女性かと」
「よくそこまでわかるな」
「まぁ、見えなくてもカタチは大体わかりますから」
エミリスにとっては、離れた相手を魔力で調べるのと同じことなのだろう。
見えなくてもそこにある以上、彼女の探知から逃れることはできない。
「エミーは何だと思う?」
「え? 人……だとは思いますけど?」
「いや、そういう意味じゃない。どうやって姿を消してるのか、ってことだよ。死んでいてもってことは、本人の魔法とかじゃないってことだろ? そもそも魔法かどうかも分からないが……」
何も分からない以上、今は推測しかない。
普通の魔法ではありえないが、自分たちが知らぬ魔法もあるのかもしれないという考えはあった。
「あーなるほど。それなら、私は何かの魔法だと思いますよ。ほら、例えばワイヤードさんが髪の色変えたり、若返って見せたりしたことがありましたよね?」
「確かにあったな」
「あれって、本当に姿を変えてるわけじゃなくて、そう見えるように魔法で誤魔化してるだけなんですよ。だから、もしかしたら同じような感じで見えなくすることだってできるかも……?」
以前、エミリスの父親であるワイヤードは、彼女の髪を黒く見せる魔法をかけたことがあった。
その魔法は時間が経つと解けるようだったが、通常の魔法とは違って、長い効果を持っていた。
「となると、誰かがそういう魔法をかけていた、ってことになるが?」
「私はそうだと思います。その目的も、なんでここで死んでるのかもわかりませんけど」
「そうだな。……ただ、残念だが俺たちがここでできることはないな」
状況は全くわからないが、すでに全員死んでいるのなら、もうどうしようもない。
埋葬することくらいはできるだろうが、完全に部外者の自分達が手を出すこともないと考えた。
「はい。手を出さない方がいいと思います。……人が来る前に行きましょうか」
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