異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい

千晶もーこ

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今日からジェイクがまたリカルド殿下の護衛に入る。

1時間目は無事終わり、昼休憩。

リカルド殿下は宣言通り、私達と一緒にガゼボへ向かい、昼食を取ることになった。
これにはジェイクが驚いている。

グレイさん、報告しなかったの?

グレイさんを見ると、ニヤリと笑った。

あ、これ、ドッキリ?サプライズ?
まあ、驚くところを見たかったということかしら。

「エメラルド隊長。昨日からこういう事になった。ふたりは私の魔除けだ。」
「魔除けですか?」

リカルド殿下は、昨日と同じことをジェイクにも説明した。
イチャつきOKの事も…。

「話は分かりました。こちらとしても護衛上、殿下に近づく人数が、減ることは助かります。しかし、イチャつき云々はお断りします。」
「そう言うと、オパール嬢が傷つくぞ。遠慮せず。」
「遠慮とかではなく、仕事中は仕事に集中します。それを分かってくれる婚約者です。それに、可愛い婚約者を皆様に見せる気はございません。」
「見せる気はって、もう知っているわよ?」

クレマが不思議そうに聞いた。

「うちの婚約者は、普段は美しい人ですが、私といる時は、さらに可愛くなるのです。」

私はジェイクが話す度に顔が赤くなっていくのが分かる。

「お願い。この話は、もうやめて頂ける?」
「プルメリア。愛されているわね…。」
「エメラルド隊長。…真顔で、よく言えるな。」

ふたりとも少し引いており、グレイさんは笑いをこらえているのか、俯いて肩を震わせている。

「グレイ。後で話がある。」
「はい、お手柔らかに!」
「はぁ…。」

その後、私とジェイクのことには触れることなく、私も特に気にせずいつも通りに過ごした。

護衛や侍女と離れ、教室に入ると、クレマが休憩中の事について質問してきた。

「気にならないの?」
「何が?」
「ふたりとも、婚約者が側にいないような振る舞いをしていたから。」
「仕事中だから。」
「それでも嬉しくなったり、楽しくなったり。」
「うーん。私にも分からないけど、気持ちが自然に切り替わったわね。エメラルド隊長とジェイクは違う様に感じる。」
「違わないでしょう。」
「不思議ね…。遠くから見ていたときは、ジェイクと認識していたけれど、今は、エメラルド隊長なのよ。」
「全く分からない。」

私とクレマのやり取りを黙って聞いていたリカルド殿下が、口を開く。

「似た者同士と言うことだろうな。そして、お互いを信頼している。そんな相手に出会えて、羨ましいよ。」

私はその言葉がとても嬉しかった。

「ええ。(それについては)神様に感謝します。」









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