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[作戦会議、アイザックside]
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「何、今の…」
気の所為?
…気の所為では、なかった。
それは、昨日サリーナの兄達とアイザックによって、話し合いが行なわれた際に遡る。
◇
「アイザック殿下がいらっしゃった。応接間へ案内してくれ。」
「畏まりました。」
リオン、リックに付いて、僕はスウィンティー家の応接間へ案内された。
「早速、作戦会議だ。」
「ザック。僕達は、殿下ならと思ってる。」
「リーナの気持ちが一番だけどね。」
「それは、分かっているよ。…でも、公爵は良いのか?」
「父上も承知の上だよ。」
「その変の虫よりも、リーナを思ってくれる殿下の頑張りに期待していますよ。」
「分かった。サリーナを振り向かせてみせるよ。」
「そのためには、リーナとちゃんと話せるようにならないとね。」
「…話せる。」
「そうかな。」
「ちゃんと、目を見て話してください。」
「それは、無理かもしれない。」
「そんな、はっきり…。」
「サリーナが可愛すぎて、見惚れてしまう!」
「他の人に取られますよ?」
「…嫌だな。」
「見惚れたら、見惚れたと言えばいいのではないですか?」
「良いのか?」
「さぁ…?」
「アドバイザーとして、アレックス殿下も来てもらうだったかな?」
「いや、それは面倒くさくなる。」
「じゃあ、ザックが後でアドバイスを受けなよ。」
「それは、遠慮したい…。」
「えー。」
「とりあえず、学校の送り迎えで牽制する?」
「分かった。何時に来ればいい?」
「いや、まだ婚約しているわけではないし、学校で待ち合わせの方がいいだろ。」
「では、馬車降り場にいるよ。」
「了解。」
「これで、虫たちが諦めてくれればいいんだけどな。」
「ザックが、本当に婚約者になってくれれば、簡単なんだけどね。」
「頑張るよ。手始めに、帰ったらトレーニングだ。」
「頑張るのはいいけど、リーナの好みは筋肉に身長だけじゃないからね。」
「分かっているよ。」
ふと見た窓からは、サリーナが契約獣達と遊んでいるのが見えた。
僕達は応接室から出て、外にいるサリーナの元へ行った。
「用事は、終わったのですか?」
「ああ。バッチリ作戦会議ができたよ。」
「なんの作戦会議ですか?」
「リーナを守る会、のだ。」
「何ですか、それ?」
「だから、可愛いリーナを守るんだよ。」
「何からですか?」
「「虫!」」
「はぁ…。それは、虫よけハーブを持ち歩く様にします。…アイザック様、兄様達に付き合わせてしまって、申し訳ございません。」
本当の虫だと思っているのか?
「いや。僕も必要だと思ったから、ここにいるんだよ。」
「虫よけハーブですか?ハーブはこちらではなく、裏庭にございます。メル案内を…」
こういう所もあるんだな。
…なんて、可愛い。
「欲しいときは、いつでも仰ってくださいね。」
「ありがとう。」
その時、契約獣の狼がボールを咥えて戻ってきた。
「いーな!ほってきたぞ!」
「え?」
話してる!?
「「「あっ…」」」
その後、僕は公爵から契約獣は話すことができる事を聞いた。
魔力が強い為なのか、他に理由があるのかは聞かなかった。
きちんと、本人から聞きたい。
「どうか、内密にお願いいたします。」
あたり前だ。
これが知れたら、ライバルがもっと増える。今でさえ、ライバルが多そうなのに!
「王子様、久しぶりね。お城であった以来。あの時から随分変わりましたわね。リーナの好みに近づいているわ。」
「ヒョウ殿!そう思いますか!?この辺りは筋肉も良い感じだと思うのです!」
サリーナの顔が赤くなる。
どうしたんだ?
あ、サリーナの好みに近づけて嬉しくて、はしゃいでしまった。
しかも、サリーナの前で…。
恥ずかしい…。
「ふたりとも、顔が赤いね。」
「ゴホン!では、殿下。よろしくお願いいたします。」
「はい。」
当たり前だけど…僕の知らない事がたくさんあるんだろうな。
僕は、もっとサリーナのことが知りたい。
よし!サリーナが話してもいいと思えるような男になろう。
本当に、頑張ろう。
気の所為?
…気の所為では、なかった。
それは、昨日サリーナの兄達とアイザックによって、話し合いが行なわれた際に遡る。
◇
「アイザック殿下がいらっしゃった。応接間へ案内してくれ。」
「畏まりました。」
リオン、リックに付いて、僕はスウィンティー家の応接間へ案内された。
「早速、作戦会議だ。」
「ザック。僕達は、殿下ならと思ってる。」
「リーナの気持ちが一番だけどね。」
「それは、分かっているよ。…でも、公爵は良いのか?」
「父上も承知の上だよ。」
「その変の虫よりも、リーナを思ってくれる殿下の頑張りに期待していますよ。」
「分かった。サリーナを振り向かせてみせるよ。」
「そのためには、リーナとちゃんと話せるようにならないとね。」
「…話せる。」
「そうかな。」
「ちゃんと、目を見て話してください。」
「それは、無理かもしれない。」
「そんな、はっきり…。」
「サリーナが可愛すぎて、見惚れてしまう!」
「他の人に取られますよ?」
「…嫌だな。」
「見惚れたら、見惚れたと言えばいいのではないですか?」
「良いのか?」
「さぁ…?」
「アドバイザーとして、アレックス殿下も来てもらうだったかな?」
「いや、それは面倒くさくなる。」
「じゃあ、ザックが後でアドバイスを受けなよ。」
「それは、遠慮したい…。」
「えー。」
「とりあえず、学校の送り迎えで牽制する?」
「分かった。何時に来ればいい?」
「いや、まだ婚約しているわけではないし、学校で待ち合わせの方がいいだろ。」
「では、馬車降り場にいるよ。」
「了解。」
「これで、虫たちが諦めてくれればいいんだけどな。」
「ザックが、本当に婚約者になってくれれば、簡単なんだけどね。」
「頑張るよ。手始めに、帰ったらトレーニングだ。」
「頑張るのはいいけど、リーナの好みは筋肉に身長だけじゃないからね。」
「分かっているよ。」
ふと見た窓からは、サリーナが契約獣達と遊んでいるのが見えた。
僕達は応接室から出て、外にいるサリーナの元へ行った。
「用事は、終わったのですか?」
「ああ。バッチリ作戦会議ができたよ。」
「なんの作戦会議ですか?」
「リーナを守る会、のだ。」
「何ですか、それ?」
「だから、可愛いリーナを守るんだよ。」
「何からですか?」
「「虫!」」
「はぁ…。それは、虫よけハーブを持ち歩く様にします。…アイザック様、兄様達に付き合わせてしまって、申し訳ございません。」
本当の虫だと思っているのか?
「いや。僕も必要だと思ったから、ここにいるんだよ。」
「虫よけハーブですか?ハーブはこちらではなく、裏庭にございます。メル案内を…」
こういう所もあるんだな。
…なんて、可愛い。
「欲しいときは、いつでも仰ってくださいね。」
「ありがとう。」
その時、契約獣の狼がボールを咥えて戻ってきた。
「いーな!ほってきたぞ!」
「え?」
話してる!?
「「「あっ…」」」
その後、僕は公爵から契約獣は話すことができる事を聞いた。
魔力が強い為なのか、他に理由があるのかは聞かなかった。
きちんと、本人から聞きたい。
「どうか、内密にお願いいたします。」
あたり前だ。
これが知れたら、ライバルがもっと増える。今でさえ、ライバルが多そうなのに!
「王子様、久しぶりね。お城であった以来。あの時から随分変わりましたわね。リーナの好みに近づいているわ。」
「ヒョウ殿!そう思いますか!?この辺りは筋肉も良い感じだと思うのです!」
サリーナの顔が赤くなる。
どうしたんだ?
あ、サリーナの好みに近づけて嬉しくて、はしゃいでしまった。
しかも、サリーナの前で…。
恥ずかしい…。
「ふたりとも、顔が赤いね。」
「ゴホン!では、殿下。よろしくお願いいたします。」
「はい。」
当たり前だけど…僕の知らない事がたくさんあるんだろうな。
僕は、もっとサリーナのことが知りたい。
よし!サリーナが話してもいいと思えるような男になろう。
本当に、頑張ろう。
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