ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

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112 面倒くさい奴

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「リーナと?」

ルーフは、呆けた顔をしている。

「ええ。したことないでしょ?」
「リーナ。いくらなんでも、それは危険じゃないか!?」

焦ったようにアイザックが止めにはいる。

「そうだ。怪我でもしたら。」

我に返ったルーフも、否定的だ。

「バリアを張っておくわ。」
「…リーナ、本気か?」
「ええ。危ないと思ったらやめますから。」
「…分かった。俺も行く。」
「え?ザック様もですか?」
「ああ。念の為、明日も休みを取っているし、問題ない。」
「おいおいおい!止めないのか?」

ザック様の言葉に驚いているのは黒豹だ。

「知らないところで何かあるより良い。」
「さすが、ザック様。話がわかりますね。それでは、今日は帰りましょうか。」
「分かった。」

ルーフは素直に頷く。

「パールとアルも行きましょうね。」
「「は~い。」」

私達が帰ろうと話をしていると、黒狼が声をかけてきた。

「ちょっと待て。力比べに来たんだろう?面白そうだから、相手してやるよ!」
「いや、遠慮する。」
「は?」
「お前達とやるより、リーナとの方が楽しそうだ。」
「ふん!そんな人間より強いぞ?」
「………そうか?」
「何だ、その返事は!」

さっきまで興味なさそうだったじゃないの。
これって、あれね。引かれると気になるやつ。なんて言うんだっけ?天の邪鬼みたいな…。
ま、いいか。

「ルーフ。その気になってくれたんだし、戦っていったら?」
「…」
「どうしたの?」
「こいつも面倒くさそうなんだが…。」

こいつ

「森にはこんな魔獣しかいないのか?」

あー、なるほど。
ルーフの中で黒豹くんも黒狼くんも『面倒くさい』のね。

「ねぇ~、帰るんじゃなかったの~?」

なかなか動かない私達を気にして、アルがそばにやってきた。

「アル。ごめんなさい。少し待ってね。」
「う~ん。じゃあ、その辺飛んでるから、帰るときに言って。」
「分かったわ。」

アルは、戦いに興味はないのね。

「空のお散歩~。いってきま~す!」

そういえば、来るときに『ピクニックみたい』って…。

「それで、ルーフもパールもどうするんだ?」
「私は、もういいわ。」

ザック様の問いかけに、パールは疲れ気味に答える。

「ええー。もう帰るの!?」
「少し静かにしてもらえる…?」
「パール、俺と戦おう!そして、俺が勝ったら番になろう!」
「さっきも嫌だといったでしょ!」
「でもさ~」

このやり取り…また、始まってしまった。

「ルーフは?」
「面倒くさい…が、気にはなるな。」
「では、リーナの言う通り。せっかくだから戦って来たらどうだ?」
「…」

1回断った手前、素直になれないのかしらね。

「ルーフ。」
「何だ?」
「勝ったら、貴方の好きなお肉を奮発してもらう様にお父様へ話してあげるわ。」
「行ってくる。」

ルーフは、黒狼の前に進み出た。

「お!やる気になったな!」
「肉の為にな。」




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