6 / 201
第一部 ラクルス村編 第一章 ラクルス村のパドくんはチートが過ぎて大変です
3.僕は幸せになりたい!!
しおりを挟む
僕を抱いたまま、お父さんは破壊された部屋の外へ出た。
気を失ったお母さんを何人かの大人が介抱している。
「○×▼……」
お父さんが僕に何か話しかけるが、言葉が分からない。
次に大人達は何かを話しあい、僕はお母さんの横に寝かされた。
言葉が分からないので、何を話しているのか分からないけど。
これから、どうしたらいいだろう?
あまりにも大きな力を持って産まれた僕。
立ち上がろうとするだけで床に穴を開け、ジャンプするだけで天井を壊した。
こんな力を持って、これからまともに暮らしていけるのだろうか。
僕はジッと考える。
考えて考えて、答えは出た。
こんな力を持っていたら、普通に暮らしていけない。
それが答えだ。
立ち上がるだけで床を壊す。
お皿を持てばそれも壊す。
木登りをしたら木が倒れる。
それだけじゃない。
誰かと手をつないだら、相手を捻挫させるかもしれない。
他の子どもと喧嘩をしたら相手を大けがさせてしまうかもしれない。
両親に抱きついたら二人を殺してしまうかもしれない。
……うん、無理だ。
こんな力をそのままに普通に暮らしたら周りに迷惑がかかるに決まっている。
そんな力を持った子どもが普通に暮らせるわけがない。
前世では体が弱くてずっと病院にいた。
家族にも迷惑をかけた。
そういう自覚がある。
隣に横たわるお母さんを見る。
前世のお母さんとは全く別人だ。
金髪だし、若いし、やせているし。
でも、僕を産んでくれたお母さんだ。
僕の力は、きっとこのお母さんに迷惑をかける。
そして、今回は――力が強すぎて、きっとこの世界でのお父さんやお母さんに迷惑をかける。
というか、すでに迷惑をかけている。
――どうすればいい?
――どうしたらいい?
――僕はどうするべきだ?
――どうしたら、迷惑をかけないですむ?
考える。
一生懸命考える。
前世の記憶や知識を持っているといっても、11年間の病室の中で見聞きしたことだけだ。
学校にも通っていないから、11歳の他の子よりも知識は少ないだろう。
それでも、ただの赤ん坊よりは考えられるはずだ。
考えろ、僕。
これからどうしたらいいのか考えるんだ。
考えた結果、4種類の候補を思いついた。
1つ目。
この世界での生をあきらめること。
つまり、自殺。
2つ目。
体を一切動かさずに一生を終えること。
今からでも全身麻痺のふりをする。
3つ目。
開き直って、この力を使いまくる。
いっそ、魔王か勇者か王様を目指す。
4つ目。
がんばって力を制御する。
力を抑える方法を身につけて、人並みの幸せを手に入れる。
考えついた4つを1つ1つ検討してみる。
1つ目。
自殺というとアレだけど、おねーさん神様は言っていた。
産まれて1年未満の魂は転生すると。
だから、それもありなのかもしれない。
次の世では、普通に産まれてくるかもしれない。
……だけど。
それは本当に正しいのだろうか?
魂としては産まれて11年たっているのではないか?
だとしたら、自殺したら僕の魂は転生せず消滅してしまうのでは?
仮に転生できても、今度こそ記憶を消されるだろう。
転生先だって恐竜時代や、核戦争後の世界になるかもしれない。
そもそも、あのおねーさんの言うことがどこまで信用できるのかも分からない。
――それに。
となりに寝るお母さんを見る。
僕が死んだら――きっとこのお母さんは悲しむ。
僕の遺体にすがりついて泣く前世のお母さんの姿が頭に浮かぶ。
――あんな悲しい顔を、このお母さんにもさせるのか?
だめだ。
やっぱり、自殺はだめだ。
僕はこの世界で幸せにならなくちゃいけない。
それが前世のお母さんを泣かせ、隣で寝ているお母さんのお腹を痛めて転生した僕の義務だろう。
2つ目。
今からでも全身麻痺のふりをする。
たぶんできる。
前世では産まれた時から下半身麻痺でベッドから動けなかった僕だ。
一生そういう演技を続けることくらいできるだろう。
……だけど。
せっかく生まれ変わったのにそれでいいのか?
また一生寝たまま人生を終えるのか?
――嫌だ。絶対に嫌だ。
病室のベッドで僕はテレビの向こう側に行きたいと思った。
街を歩く人々をうらやましいと思った。
公園を走り回る子ども達と一緒に遊びたいと思った。
学校に通って、仕事について、結婚したいと思った。
お金持ちになりたかったわけでも、社長さんになりたかったわけでも、総理大臣になりたかったわけでもない。
ただ、自分の足で世界を駆け回りたかった。
家族と一緒に食事をしたかった。
――すべてかなわないことだと分かっていたけど。
それでも自分の足で立って、歩いて、病院の外の世界を走りまわりたかったのだ。
転生して、僕は自分の足で立ち上がれるようになった。
ジャンプもできた。
きっと歩くこともできる。
――それなのに。
その幸せを捨てるようなこと、絶対にしたくない。
3つ目。
開き直って、この力を使いまくる。
これは考えるまでもなく却下だ。
そんなことをしたら、きっとみんな怖がる。
魔王や勇者を目指す?
僕はそんな大それたことがしたいわけじゃない。
ただ、家族や友達と幸せに暮らしたいだけだ。
――結局、答えは決まっていた。
4つ目。
がんばって力を制御する。
これしかない。
確かに僕は呪いのようなチートを持って産まれてしまった。
だけど、それでも前世の歩けるようになる可能性が0の体とは違うのだ。
だったら、僕は自分の足で歩きたい。
がんばればきっとできる。
がんばろう。
がんばって、前世では手に入れられなかった人生を手に入れよう。
だって、僕は――
――僕は幸せになりたい!!
前世のお母さんのためにも、この世界のお母さんのためにも。
そう決意して、僕はもう1度お母さんの寝顔を見る。
このお母さんの元で、幸せな人生を歩むんだ。
あのひげ面のお父さんと一緒に、幸せになるんだ。
――僕の覚悟がまとまったころ。
「う、ぅぅぅ……」
お母さんの口元からうめき声が聞こえた。
どうやら目を覚ましたようだ。
お母さんはゆっくりと目を開ける。
そして、僕が横に寝ているのに気がつき――
「きやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
悲鳴を上げたのだった。
お母さんは後ずさるように僕から離れ、僕を指さして金切り声で何事かをまくし立てまくる。
お父さんがお母さんに駆け寄り、何かを叫ぶ。
他の大人達はどうしたらいいのか分からずオロオロするばかりだ。
言葉は分からない。
分からないけど――
お母さんが僕におびえ、お父さんがそれを必死になだめているのだということだけ分かった。
僕を指さし震えるお母さんの目は、僕のことを化け物だといわんばかりだ。
――僕は幸せになれるのだろうか?
泣き叫ぶお母さんを見て、僕は少しだけ不安を感じた。
気を失ったお母さんを何人かの大人が介抱している。
「○×▼……」
お父さんが僕に何か話しかけるが、言葉が分からない。
次に大人達は何かを話しあい、僕はお母さんの横に寝かされた。
言葉が分からないので、何を話しているのか分からないけど。
これから、どうしたらいいだろう?
あまりにも大きな力を持って産まれた僕。
立ち上がろうとするだけで床に穴を開け、ジャンプするだけで天井を壊した。
こんな力を持って、これからまともに暮らしていけるのだろうか。
僕はジッと考える。
考えて考えて、答えは出た。
こんな力を持っていたら、普通に暮らしていけない。
それが答えだ。
立ち上がるだけで床を壊す。
お皿を持てばそれも壊す。
木登りをしたら木が倒れる。
それだけじゃない。
誰かと手をつないだら、相手を捻挫させるかもしれない。
他の子どもと喧嘩をしたら相手を大けがさせてしまうかもしれない。
両親に抱きついたら二人を殺してしまうかもしれない。
……うん、無理だ。
こんな力をそのままに普通に暮らしたら周りに迷惑がかかるに決まっている。
そんな力を持った子どもが普通に暮らせるわけがない。
前世では体が弱くてずっと病院にいた。
家族にも迷惑をかけた。
そういう自覚がある。
隣に横たわるお母さんを見る。
前世のお母さんとは全く別人だ。
金髪だし、若いし、やせているし。
でも、僕を産んでくれたお母さんだ。
僕の力は、きっとこのお母さんに迷惑をかける。
そして、今回は――力が強すぎて、きっとこの世界でのお父さんやお母さんに迷惑をかける。
というか、すでに迷惑をかけている。
――どうすればいい?
――どうしたらいい?
――僕はどうするべきだ?
――どうしたら、迷惑をかけないですむ?
考える。
一生懸命考える。
前世の記憶や知識を持っているといっても、11年間の病室の中で見聞きしたことだけだ。
学校にも通っていないから、11歳の他の子よりも知識は少ないだろう。
それでも、ただの赤ん坊よりは考えられるはずだ。
考えろ、僕。
これからどうしたらいいのか考えるんだ。
考えた結果、4種類の候補を思いついた。
1つ目。
この世界での生をあきらめること。
つまり、自殺。
2つ目。
体を一切動かさずに一生を終えること。
今からでも全身麻痺のふりをする。
3つ目。
開き直って、この力を使いまくる。
いっそ、魔王か勇者か王様を目指す。
4つ目。
がんばって力を制御する。
力を抑える方法を身につけて、人並みの幸せを手に入れる。
考えついた4つを1つ1つ検討してみる。
1つ目。
自殺というとアレだけど、おねーさん神様は言っていた。
産まれて1年未満の魂は転生すると。
だから、それもありなのかもしれない。
次の世では、普通に産まれてくるかもしれない。
……だけど。
それは本当に正しいのだろうか?
魂としては産まれて11年たっているのではないか?
だとしたら、自殺したら僕の魂は転生せず消滅してしまうのでは?
仮に転生できても、今度こそ記憶を消されるだろう。
転生先だって恐竜時代や、核戦争後の世界になるかもしれない。
そもそも、あのおねーさんの言うことがどこまで信用できるのかも分からない。
――それに。
となりに寝るお母さんを見る。
僕が死んだら――きっとこのお母さんは悲しむ。
僕の遺体にすがりついて泣く前世のお母さんの姿が頭に浮かぶ。
――あんな悲しい顔を、このお母さんにもさせるのか?
だめだ。
やっぱり、自殺はだめだ。
僕はこの世界で幸せにならなくちゃいけない。
それが前世のお母さんを泣かせ、隣で寝ているお母さんのお腹を痛めて転生した僕の義務だろう。
2つ目。
今からでも全身麻痺のふりをする。
たぶんできる。
前世では産まれた時から下半身麻痺でベッドから動けなかった僕だ。
一生そういう演技を続けることくらいできるだろう。
……だけど。
せっかく生まれ変わったのにそれでいいのか?
また一生寝たまま人生を終えるのか?
――嫌だ。絶対に嫌だ。
病室のベッドで僕はテレビの向こう側に行きたいと思った。
街を歩く人々をうらやましいと思った。
公園を走り回る子ども達と一緒に遊びたいと思った。
学校に通って、仕事について、結婚したいと思った。
お金持ちになりたかったわけでも、社長さんになりたかったわけでも、総理大臣になりたかったわけでもない。
ただ、自分の足で世界を駆け回りたかった。
家族と一緒に食事をしたかった。
――すべてかなわないことだと分かっていたけど。
それでも自分の足で立って、歩いて、病院の外の世界を走りまわりたかったのだ。
転生して、僕は自分の足で立ち上がれるようになった。
ジャンプもできた。
きっと歩くこともできる。
――それなのに。
その幸せを捨てるようなこと、絶対にしたくない。
3つ目。
開き直って、この力を使いまくる。
これは考えるまでもなく却下だ。
そんなことをしたら、きっとみんな怖がる。
魔王や勇者を目指す?
僕はそんな大それたことがしたいわけじゃない。
ただ、家族や友達と幸せに暮らしたいだけだ。
――結局、答えは決まっていた。
4つ目。
がんばって力を制御する。
これしかない。
確かに僕は呪いのようなチートを持って産まれてしまった。
だけど、それでも前世の歩けるようになる可能性が0の体とは違うのだ。
だったら、僕は自分の足で歩きたい。
がんばればきっとできる。
がんばろう。
がんばって、前世では手に入れられなかった人生を手に入れよう。
だって、僕は――
――僕は幸せになりたい!!
前世のお母さんのためにも、この世界のお母さんのためにも。
そう決意して、僕はもう1度お母さんの寝顔を見る。
このお母さんの元で、幸せな人生を歩むんだ。
あのひげ面のお父さんと一緒に、幸せになるんだ。
――僕の覚悟がまとまったころ。
「う、ぅぅぅ……」
お母さんの口元からうめき声が聞こえた。
どうやら目を覚ましたようだ。
お母さんはゆっくりと目を開ける。
そして、僕が横に寝ているのに気がつき――
「きやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
悲鳴を上げたのだった。
お母さんは後ずさるように僕から離れ、僕を指さして金切り声で何事かをまくし立てまくる。
お父さんがお母さんに駆け寄り、何かを叫ぶ。
他の大人達はどうしたらいいのか分からずオロオロするばかりだ。
言葉は分からない。
分からないけど――
お母さんが僕におびえ、お父さんがそれを必死になだめているのだということだけ分かった。
僕を指さし震えるお母さんの目は、僕のことを化け物だといわんばかりだ。
――僕は幸せになれるのだろうか?
泣き叫ぶお母さんを見て、僕は少しだけ不安を感じた。
10
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。
課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」
強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!
やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!
本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!
何卒御覧下さいませ!!
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる