20 / 201
第一部 ラクルス村編 第二章 禁忌の少女
4.君の本当の気持ちを言えよ!!
しおりを挟む
現れたのは犬の獣人。
年齢はわかりにくいが、青年だろうか。
両腕には筋肉がモリモリで、何より目立つのが右手に持つ反り返った剣。
村の見張りが持っているような木刀ではなく、本物の金属の剣だ。
彼はその刃先を僕らに――リラにまっすぐ向けている。
「ブルフおじさん……」
リラが僕の陰に隠れるようにしながら呟く。
その声にはあきらかな警戒と怯えが混じっていた。
「知り合いなの?」
「里で隣の家に住んでいた。お父さんを磔にした」
言う、リラの身体は震えていた。
恐怖なのか、それとも……
だが、いずれにしてもここは逃げるしか。
そう僕が思ったときだった。
「ちょっと待って、ブルフ。あんたはいつも慌てすぎなのよ」
ブルフを追うように――実際追ってきたのだろうが――もう1人の獣人が現れた。
こちらは女性だ。何しろ胸が大きい。
その額からは角が生えている。
どこかで見たことがある――そう、アベックニクスと同じ角だ。
ひょっとして、アベックニクスの獣人だろうか?
「こっちは村長さん達を連れているんだからね。ひとりで突っ走らないで」
彼女の言葉通り、その後ろには村長が――獣人ではなく、ラクルス村の村長がいた。
さらに、老齢の村長を支えるように僕とスーンのお父さん達まで。
---------------
僕は必死に頭の中で状況を整理する。
今いるのはラクルス村からエルデンス村へ向かう道。
広さはぎりぎり馬車が通れる程度で、周囲は森。
その場にいるのは、僕、リラ、スーン、ブルフ、女性獣人、ラクルス村の村長、僕のお父さん、スーンのお父さんの8人。
リラは怯えと警戒。
スーンは困惑。
ブルフは明らかな敵意。
女性獣人はそんなブルフをなだめている。
村長は僕とスーンを睨んでいて、僕とスーンのお父さんは心配げにこちらを見ている。
そんな中、僕は必死に考えていた。
――これ、どういう状況だ?
ブルフ達はリラを追ってきた。
村長やお父さん達と一緒にいると言うことは、途中でラクルス村に立ち寄ったはずだ。
おそらく、僕らが旅立って数時間後くらいかもしれない。
僕とスーンのお父さんが一緒なのは、僕らも一緒に村から抜け出したと理解したから。
単にいなくなったと気づいたのか、あるいはジラかキドを尋問したのか。
――それは正直どっちでもいいか。
獣人達はリラを追ってきた。
リラの言葉を信じるならば、禁忌の子――獣人と人族のハーフである彼女を殺すために。
――なら、村長やお父さん達は?
僕がそこまで思考したあたりで、事態はすでに動き始めていた。
「リラ、人族の子に迷惑をかけちゃダメでしょう? さあ、里に戻りましょう」
女性獣人が優しそうな声で言う。
だが、リラは僕の背にしがみつくようにして動かない。
――どうする? どうするのが最善だ?
――いや、そもそもこの状況は……
警戒しつつも動けない僕。
そんな僕らに、今度は村長が言う。
「スーン、勝手に地図や食料、ランタンを持ち出し、パドまで連れ出しおって。パドも冒険はここまでだ。
彼らはその子を引き渡せば大事にはしないと約束してくれた。彼女を渡して、ワシらは村に戻るぞ」
村長は獣人とトラブルになるのを避けようとしている。
そのためにリラを引き渡せと言っている。
――だけど。
僕が何かを言う前に、スーンが言った。
「村長、リラは人族と獣人のハーフで、その人達は彼女を殺そうとしているんです」
「それが真実だという証拠もあるまい。いずれにせよ、ワシらには関わりなきこと。獣人達とワシらは不干渉であるのが暗黙の了解なのだ」
その言葉で、逆に理解する。
少なくとも村長はリラの事情をあらかた知っている。
獣人達に聞いたのか、あるいはジラかキドから聞いたのか。
いずれにせよ、その上でなおリラを彼らに引き渡すと言っているのだ。
――そんなこと。
ブルフが僕らに語る。
「人族の子よ。リラが君たちを惑わしたことは申し訳ないと考える。謝罪しろというならばそれもしよう。
いずれにしても、これは我らの問題。リラは責任を持って我らで始末する」
――始末、か。
始末とはこの場合殺すという意味だとしか思えない。連れ戻すことを始末とは普通言わない。
村長だってそのくらい分かるはずだ。
僕は村長に訴える。
「村長、分かるでしょう。彼は始末と言いました。その言葉の意味は……」
だが、他ならぬ僕のお父さんによって、その言葉は遮られた。
「パド、村長は村にとっての致命的な不利益を避けようとされているんだ」
お父さんの言葉の意味。
村にとって致命的な不利益。
村長が避けるべき絶対的なこと。
獣人との諍いは村に致命的な不利益をもたらす。
今、リラをかばって村を危険にさらすのは、村長としてあり得ない選択肢ということか。
僕の力について説明したときの村長の言葉を思い出す。
『もしもパドの存在が村にとって致命的な不利益になる日が来れば、村長として別の判断をせざるをえなくなる』
いや、それだけじゃない。
もしもここで僕が力を使ってまでリラを庇えば、僕も村にとって致命的な不利益をもたらす存在と見なすしかなくなる。
お父さんの言葉は、その警告だ。
――どうする?
――どうしたらいい?
僕には力がある。
だけど、逆に言えば力しかない。
経済力も権力も交渉力も何もない。
――そんな僕が、一体どうやったらリラを助けられる?
必死に考えて。
それでも答えが出なくて。
そんな僕に、スーンが苦しげに言った。
「パド、さすがにこれは……」
リラを救うのはもう無理。
これ以上逆らえば、今度は僕とスーンがラクルス村を裏切ることになる。
スーンはそう言っている。
――だけどっ。
僕が何も言えないでいると、リラが小さく息を吐く。
それはため息とは少し違った、何かを決意したような。
そして彼女は言う。
「パド、もういいわ。迷惑をかけてゴメンね。
スーンもありがとう。ジラとキドにもお礼を言っておいて。
ブルフおじさん、ナターシャおばさん、迷惑をかけてごめんなさい。
私は里に戻るから、パド達には手出ししないで」
ナターシャおばさんというのは女性獣人のことらしい。
いずれにせよ、リラは僕の背後から進み出てブルフ達の方へと歩く。
――こんな。
――こんなことっ。
僕はリラの背に呼びかける。
リラ。
僕と彼女の付き合いは長くない。
だけど。
それでも。
「リラ、本当にいいの!?」
「……ええ。元々、あの川原で私は死んでいたはずだったし。お父さんが殺されたときに、本当は私も死にたいって思ったし。
さっきも言ったでしょう。あんたに私の何が分かるのって。私とあんたは違うのよ。あんたやスーンには帰る場所があるんでしょう? 私はもう、死んでもいいのよ」
でも、それはリラの本心じゃないんだろう?
だって、もしそう思っているなら……
「嘘だ」
僕の言葉に、リラの肩が震える。
「だって、もし本当に死んでもいいと思っているなら、どうしてそんなに震えているんだよ!?」
リラは震えていた。
必死に隠そうとしているのかもしれないけど、隠しきれていない。
「死にたくないんだろ?」
僕の言葉に、リラの足が止まる。
「助けてほしいんだろ?」
リラが僕の方を振り向く。
「そんな言葉は助ける力がある人間が言うことよ。あんたがいくら馬鹿力を持っていても、どうにもならないこともあるのよ!! 分かりなさいよ!!」
叫ぶリラの声は、僕には鳴き声のようにも悲鳴のようにも聞こえた。
リラの言葉は正しい。
お父さんの言葉も、スーンの言葉も正しい。
獣人との対立を避けようとする村長の判断だって間違っていない。
獣人達の行動は納得できないけれど、彼らには彼らなりの理屈があるのかもしれない。
――だけど。
――それでも。
助けられる見込みなんてなかった。
それでも、リラを見捨てるなんていう選択肢もなかった。
だから、僕は叫んだ。
「助けるよ。助けてみせるよ。だから、だから、君の本当の気持ちを言えよっ!!」
大人達とスーンは、僕らのやりとりをじっと見ていた。
獣人達はリラを無理矢理連れて行くこともできただろう。
実際、ブルフはそういうそぶりも見せていたがナターシャが抑えているようだ。できるだけ穏便に済ましたいのだろう。
リラは僕に向かって小さく呟いた。
「じゃあ……助けてよ」
「……リラ?」
「死にたくなんてない。こんなの悔しいよ。だから、助けてくれるなら助けてよ」
――それが、君の本心なんだね。
――だったら、僕は。
「わかった」
僕はうなずき、身構えた。
――リラ、君のことは僕がまもる!!
年齢はわかりにくいが、青年だろうか。
両腕には筋肉がモリモリで、何より目立つのが右手に持つ反り返った剣。
村の見張りが持っているような木刀ではなく、本物の金属の剣だ。
彼はその刃先を僕らに――リラにまっすぐ向けている。
「ブルフおじさん……」
リラが僕の陰に隠れるようにしながら呟く。
その声にはあきらかな警戒と怯えが混じっていた。
「知り合いなの?」
「里で隣の家に住んでいた。お父さんを磔にした」
言う、リラの身体は震えていた。
恐怖なのか、それとも……
だが、いずれにしてもここは逃げるしか。
そう僕が思ったときだった。
「ちょっと待って、ブルフ。あんたはいつも慌てすぎなのよ」
ブルフを追うように――実際追ってきたのだろうが――もう1人の獣人が現れた。
こちらは女性だ。何しろ胸が大きい。
その額からは角が生えている。
どこかで見たことがある――そう、アベックニクスと同じ角だ。
ひょっとして、アベックニクスの獣人だろうか?
「こっちは村長さん達を連れているんだからね。ひとりで突っ走らないで」
彼女の言葉通り、その後ろには村長が――獣人ではなく、ラクルス村の村長がいた。
さらに、老齢の村長を支えるように僕とスーンのお父さん達まで。
---------------
僕は必死に頭の中で状況を整理する。
今いるのはラクルス村からエルデンス村へ向かう道。
広さはぎりぎり馬車が通れる程度で、周囲は森。
その場にいるのは、僕、リラ、スーン、ブルフ、女性獣人、ラクルス村の村長、僕のお父さん、スーンのお父さんの8人。
リラは怯えと警戒。
スーンは困惑。
ブルフは明らかな敵意。
女性獣人はそんなブルフをなだめている。
村長は僕とスーンを睨んでいて、僕とスーンのお父さんは心配げにこちらを見ている。
そんな中、僕は必死に考えていた。
――これ、どういう状況だ?
ブルフ達はリラを追ってきた。
村長やお父さん達と一緒にいると言うことは、途中でラクルス村に立ち寄ったはずだ。
おそらく、僕らが旅立って数時間後くらいかもしれない。
僕とスーンのお父さんが一緒なのは、僕らも一緒に村から抜け出したと理解したから。
単にいなくなったと気づいたのか、あるいはジラかキドを尋問したのか。
――それは正直どっちでもいいか。
獣人達はリラを追ってきた。
リラの言葉を信じるならば、禁忌の子――獣人と人族のハーフである彼女を殺すために。
――なら、村長やお父さん達は?
僕がそこまで思考したあたりで、事態はすでに動き始めていた。
「リラ、人族の子に迷惑をかけちゃダメでしょう? さあ、里に戻りましょう」
女性獣人が優しそうな声で言う。
だが、リラは僕の背にしがみつくようにして動かない。
――どうする? どうするのが最善だ?
――いや、そもそもこの状況は……
警戒しつつも動けない僕。
そんな僕らに、今度は村長が言う。
「スーン、勝手に地図や食料、ランタンを持ち出し、パドまで連れ出しおって。パドも冒険はここまでだ。
彼らはその子を引き渡せば大事にはしないと約束してくれた。彼女を渡して、ワシらは村に戻るぞ」
村長は獣人とトラブルになるのを避けようとしている。
そのためにリラを引き渡せと言っている。
――だけど。
僕が何かを言う前に、スーンが言った。
「村長、リラは人族と獣人のハーフで、その人達は彼女を殺そうとしているんです」
「それが真実だという証拠もあるまい。いずれにせよ、ワシらには関わりなきこと。獣人達とワシらは不干渉であるのが暗黙の了解なのだ」
その言葉で、逆に理解する。
少なくとも村長はリラの事情をあらかた知っている。
獣人達に聞いたのか、あるいはジラかキドから聞いたのか。
いずれにせよ、その上でなおリラを彼らに引き渡すと言っているのだ。
――そんなこと。
ブルフが僕らに語る。
「人族の子よ。リラが君たちを惑わしたことは申し訳ないと考える。謝罪しろというならばそれもしよう。
いずれにしても、これは我らの問題。リラは責任を持って我らで始末する」
――始末、か。
始末とはこの場合殺すという意味だとしか思えない。連れ戻すことを始末とは普通言わない。
村長だってそのくらい分かるはずだ。
僕は村長に訴える。
「村長、分かるでしょう。彼は始末と言いました。その言葉の意味は……」
だが、他ならぬ僕のお父さんによって、その言葉は遮られた。
「パド、村長は村にとっての致命的な不利益を避けようとされているんだ」
お父さんの言葉の意味。
村にとって致命的な不利益。
村長が避けるべき絶対的なこと。
獣人との諍いは村に致命的な不利益をもたらす。
今、リラをかばって村を危険にさらすのは、村長としてあり得ない選択肢ということか。
僕の力について説明したときの村長の言葉を思い出す。
『もしもパドの存在が村にとって致命的な不利益になる日が来れば、村長として別の判断をせざるをえなくなる』
いや、それだけじゃない。
もしもここで僕が力を使ってまでリラを庇えば、僕も村にとって致命的な不利益をもたらす存在と見なすしかなくなる。
お父さんの言葉は、その警告だ。
――どうする?
――どうしたらいい?
僕には力がある。
だけど、逆に言えば力しかない。
経済力も権力も交渉力も何もない。
――そんな僕が、一体どうやったらリラを助けられる?
必死に考えて。
それでも答えが出なくて。
そんな僕に、スーンが苦しげに言った。
「パド、さすがにこれは……」
リラを救うのはもう無理。
これ以上逆らえば、今度は僕とスーンがラクルス村を裏切ることになる。
スーンはそう言っている。
――だけどっ。
僕が何も言えないでいると、リラが小さく息を吐く。
それはため息とは少し違った、何かを決意したような。
そして彼女は言う。
「パド、もういいわ。迷惑をかけてゴメンね。
スーンもありがとう。ジラとキドにもお礼を言っておいて。
ブルフおじさん、ナターシャおばさん、迷惑をかけてごめんなさい。
私は里に戻るから、パド達には手出ししないで」
ナターシャおばさんというのは女性獣人のことらしい。
いずれにせよ、リラは僕の背後から進み出てブルフ達の方へと歩く。
――こんな。
――こんなことっ。
僕はリラの背に呼びかける。
リラ。
僕と彼女の付き合いは長くない。
だけど。
それでも。
「リラ、本当にいいの!?」
「……ええ。元々、あの川原で私は死んでいたはずだったし。お父さんが殺されたときに、本当は私も死にたいって思ったし。
さっきも言ったでしょう。あんたに私の何が分かるのって。私とあんたは違うのよ。あんたやスーンには帰る場所があるんでしょう? 私はもう、死んでもいいのよ」
でも、それはリラの本心じゃないんだろう?
だって、もしそう思っているなら……
「嘘だ」
僕の言葉に、リラの肩が震える。
「だって、もし本当に死んでもいいと思っているなら、どうしてそんなに震えているんだよ!?」
リラは震えていた。
必死に隠そうとしているのかもしれないけど、隠しきれていない。
「死にたくないんだろ?」
僕の言葉に、リラの足が止まる。
「助けてほしいんだろ?」
リラが僕の方を振り向く。
「そんな言葉は助ける力がある人間が言うことよ。あんたがいくら馬鹿力を持っていても、どうにもならないこともあるのよ!! 分かりなさいよ!!」
叫ぶリラの声は、僕には鳴き声のようにも悲鳴のようにも聞こえた。
リラの言葉は正しい。
お父さんの言葉も、スーンの言葉も正しい。
獣人との対立を避けようとする村長の判断だって間違っていない。
獣人達の行動は納得できないけれど、彼らには彼らなりの理屈があるのかもしれない。
――だけど。
――それでも。
助けられる見込みなんてなかった。
それでも、リラを見捨てるなんていう選択肢もなかった。
だから、僕は叫んだ。
「助けるよ。助けてみせるよ。だから、だから、君の本当の気持ちを言えよっ!!」
大人達とスーンは、僕らのやりとりをじっと見ていた。
獣人達はリラを無理矢理連れて行くこともできただろう。
実際、ブルフはそういうそぶりも見せていたがナターシャが抑えているようだ。できるだけ穏便に済ましたいのだろう。
リラは僕に向かって小さく呟いた。
「じゃあ……助けてよ」
「……リラ?」
「死にたくなんてない。こんなの悔しいよ。だから、助けてくれるなら助けてよ」
――それが、君の本心なんだね。
――だったら、僕は。
「わかった」
僕はうなずき、身構えた。
――リラ、君のことは僕がまもる!!
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。
課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」
強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!
やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!
本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!
何卒御覧下さいませ!!
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる