38 / 201
【番外編】 魔女と新たなる弟子
【番外編7】元王宮魔法使いと滅びかけの村
しおりを挟む
(こりゃあ、ひどいね)
地震(仮)の日から2日目の朝。
ようやくたどり着いたラクルス村は、それはもうひどい有様だった。
そもそも、ラクルス村にたどり着く前から、大木が倒れ、崖が崩れ、地面がひび割れしている様をずいぶん見かけたのだが、村の被害はそんなものではなかった。
多くの家屋が倒れ、人々は気力なく地面に座り込んだり倒れたりしている。
怪我人も多く、布も満足になさそうだ。
水は近くに川があるのでなんとかなっているのだろうが、なによりも屋根のある建物の大半がなくなってしまっている。
雨でも降ったら……いや、そうでなくてもこの時期、日中の温度は怪我人達の体力をどんどん奪うだろう。
(リラを連れてきて正解だったね)
自分1人ではとても手が足りない状況だ。
リラがいっしょでも難しいだろう。
というか、まず何からすべきなのか。
薬師としては怪我人の治療だろうが、薬草には限りがある。魔法での治療に至っては、ブシカといえど4、5人が限度だ。
学術師としてはこの状況の原因を知りたい。魔法使いとしてもだ。
もしも想像通りだとしたら……
――と。
「リラ?」
背後から声をかけてきたのはリラと同い年くらいの少女。
「ほんとだ、リラじゃん」
もう1人、少年が言う。他にも数人の少年少女がバケツを盛ってこっちにやってきた。
バケツの中身は川の水か?
「スーン、ジラ……その、あの時は色々と迷惑をかけて……」
「あー、今はそのことはいいよ。それより早く水を届けなくちゃ。本当は色々話もしたいけどさ、こういう状況だし」
ジラ達はそう言って、駆け出そうとする。
「ちょい待ち」
ブシカは彼らを止める。
「なんだよ、おばあちゃん。悪いけど今は浮浪者に恵みを与える状況じゃないぜ」
「私は薬師のブシカだよ。リラの師匠でもある。浮浪者には用がなくても、薬師には用がある状況じゃないのか?」
その言葉に、少年達は顔を見合わせた。
---------------
村の中央に、特にひどい怪我を負った人々が集められていた。
村長の娘ナーシャや、マリーンらが即席の看護師として働いていたが、当然のことながら彼女たちも医療知識などない。
村長も大けがをし、大人達は復旧作業に追われているらしい。
怪我人をみる中心にいるのはアボカドだった。確かに、ラクルス村の住人よりは知識もあるだろうが、やはり彼も医者や薬師ではない。
「ブシカさん!? 助かります」
アボカドが薬師であるブシカをみて顔を輝かせたのも無理からぬことだ。
「色々聞きたいことはあるが、まずは怪我人の治療が最優先だね。どのくらいいる?」
「重傷なのはここにいる7人ほど、かすり傷ならほぼ全員。それとは別に村長がひどい高熱で。
あとは――パドくんが、未だに目を覚まさなくて……」
重傷だという7人を見るが、あくまでも骨折程度であり、感染症などを併発しなければ命に別状はなさそうだ。
「リラ、アセントの粉を全員に飲ませて。生水は避けて、かならず沸かしたお湯で飲ませるんだよ」
リラに持ってきた薬を処方するように指示。
万能ではないが、だいたいの感染症を抑える薬だ。
「添え木は――大丈夫そうだね。熱がある者もいない。こっちの彼は傷口にヌカチャの軟膏を」
矢継ぎ早にリラに言う。
「はい」
リラは答えて動く。
きちんと指示通りにできるか心配がないわけでもないが、ある程度は任せるしかない。
「次は……」
村長か、それともパドか。
正直にわかには判断できない。
だが。
「アボカド、この騒動、原因はパドかい?」
「それは……」
いいよどむアボカド。
代わりに叫んだのはジラだった。
「違う!! パドのせいじゃない。パドは『闇』から村を護っただけだ」
「『闇』? なんだいそれは?」
「黒い人間みたいなので、指を伸ばして攻撃してきて。パドがやっつけた」
――黒い人間。
リラが見たというモノと同じだろうか。
ジラの言葉をアボカドが補足する。
「地震はパドくんが地面を殴りつけた時に起きました。ジラくんの言うとおり、パド君はお母さんのお腹を刺されて必死に戦ったのも事実だと思いますけど」
――やはり、そうなのか。
200倍の力。
もしも、全力で地面を殴ればこういう被害が起きてもおかしくない。
「村長はどんな様子?」
「右足を骨折しして、かなり熱があるみたいですね」
彼はブシカと同じく老齢だ。
感染症がおきているのかもしれない。
だとしたら、優先して診るべきはそちらか。
「リラ、私は村長のところに行ってくる。ここは任せるが、何か問題が起きたらすぐに知らせろ」
---------------
村長の右足は骨折だけでなく、大きな切り傷があり、しかもすでに膿み始めていた。
一応、薬草はまいてあるようだったが、それ以前にこれでは傷が塞がるまい。
(これは魔法が必要だね)
怪我を縫う技術はこの世界にはない。
薬で治る状況ではないし、魔法でまずは傷と骨折を治してしまうのが確実だ。
回復魔法で傷を癒やし、滋養強壮に効く薬を飲ませる。
半ば意識がないので薬を飲ませるのも大変だったが、村長の孫だというジラも協力してくれた。
「ありがとう。ブシカばあちゃん」
ジラが頭を下げる。
「いや、村長には私も世話になっているからね」
いいつつもウンザリする気持ちもある。
(まいったね、こりゃあ大赤字だ)
アボカドもずいぶん薬を提供している様子だったが、この状況では代金を受け取るのは難しいだろう。
自給自足の生活を送っている自分はまだしも、行商人のアボカドは頭を抱えたいだろうなと想像する。
「次はパドを診るよ。村長の治療の続きは彼の意識が戻ってからだ」
---------------
(やっぱり、こういうことかい)
目を冷まさないパド。ブシカは魔力病だと看破した。
急激に大量の魔力を使ったがために、身体が耐えきれなかったのだ。
1ヶ月と同じである。よって治療法も同じ――
――なのだが。
(なんだい、これは?)
パドの左腕を見て戦慄するブシカ。
彼の左手は、手首から先がなくなっていた。
事故や戦いで切り落とされた傷ではない。
不自然なほどに綺麗に切り取られている。
(パド、あんたまさか……)
気を失ったままのパドに問いかけたい。
(……自分の左手を代償にしたのかい?)
ここに来るまでに、ブシカも大体の経緯を村人達から聞かされていた。
突然襲いかかって来た『闇』にパドの母が殺され賭け、パドは結界魔法や回復魔法で村人や母親を救い、漆黒の刃の魔法で『闇』を倒した。
このうち、結界魔法は崖から落ちたときに使ったものだと思われる。
問題は残りの2つだ。
おそらく、その魔法の代償がこの左手なのだろう。
---------------
パドの家にはもう1人患者がいた。
パドの母、サーラである。
パドの魔法によって一命を取り留めたものの、目を覚ました彼女は普通の状況ではなかった。
記憶と心を失い、ただひたすらに微笑み続けるだけの状態になってしまったのだ。
夫のバズに許可をもらい、サーラの瞳をのぞき込む。
(なんだ、これは!?)
ブシカは戦慄する。
サーラの肉体には闇の魔力とでも形容すべき力が渦巻いていた。
(パド、あんたは一体なにと契約したんだ?)
---------------
その後、村長が目を覚まし、改めて対面した。
「ブシカ殿、ありがとうございます。これで村はギリギリのところで救われるかもしれません」
死者が出なかったのは不幸中の幸いだと村長は言った。
実際、リラに対して『治療するだけ無駄だから安楽死させよう』などという指示を出さないですんだとホッとしている自分がいる。
そういう判断も薬師には時として必要だが、リラにはまだ早い考え方だ。
教え方はスパルタ式だが、弟子の心をないがしろにしているわけではない。
「このお礼は必ず……」
村長はそう言うが。
「できない約束はしない方が良いよ。こっちははなっから期待していないんだからさ」
「しかし……」
「変に約束しちまうと、後々まで尾を引くだろう? 私はまだしも、アボカドは商人だ。そんな約束をされたら取り立てないわけにはいかなくなっちまう」
今のラクルス村は生き残るだけでも大変な状況だ。
夏はまだしもあと4ヶ月もすれば寒気がおとずれ、さらに1ヶ月後には雪が降り始める。
畑も大分壊れていたし、村唯一のかまども破壊されたらしい。
とてもブシカやアボカドに薬代を払うどころではないだろう。
アボカドもブシカもそんなことは分かった上で人々を助けた。
ならば、不可能な約束をするべきではないのだ。
村長もその理屈は分かっているようすだ。
「すみません」
深々と頭を下げた。
「ところで、もう1つ相談が……」
村長はそう言って話し出した。
その話は、ブシカの想定していたことだった。
想定したことではあったが……
「本気で言っているのかい?」
「はい」
「恨まれるよ」
「私はもうすぐ天に召される年齢です。孫に代を譲る前に、恨まれ役は引き受けておくべきだと」
「そうか」
「はい。パドの意識が戻り次第、パドとサーラをこの村から追放します。つきましては、一時的でも良いので、2人を受け入れてはもらえないでしょうか?」
村長はそういって、今度は先ほど以上に丁重に頭を下げた。
(やれやれ。本当に次から次へとやっかいごとが続くね)
ブシカはため息を吐きたいのをぐっとこらえた。
地震(仮)の日から2日目の朝。
ようやくたどり着いたラクルス村は、それはもうひどい有様だった。
そもそも、ラクルス村にたどり着く前から、大木が倒れ、崖が崩れ、地面がひび割れしている様をずいぶん見かけたのだが、村の被害はそんなものではなかった。
多くの家屋が倒れ、人々は気力なく地面に座り込んだり倒れたりしている。
怪我人も多く、布も満足になさそうだ。
水は近くに川があるのでなんとかなっているのだろうが、なによりも屋根のある建物の大半がなくなってしまっている。
雨でも降ったら……いや、そうでなくてもこの時期、日中の温度は怪我人達の体力をどんどん奪うだろう。
(リラを連れてきて正解だったね)
自分1人ではとても手が足りない状況だ。
リラがいっしょでも難しいだろう。
というか、まず何からすべきなのか。
薬師としては怪我人の治療だろうが、薬草には限りがある。魔法での治療に至っては、ブシカといえど4、5人が限度だ。
学術師としてはこの状況の原因を知りたい。魔法使いとしてもだ。
もしも想像通りだとしたら……
――と。
「リラ?」
背後から声をかけてきたのはリラと同い年くらいの少女。
「ほんとだ、リラじゃん」
もう1人、少年が言う。他にも数人の少年少女がバケツを盛ってこっちにやってきた。
バケツの中身は川の水か?
「スーン、ジラ……その、あの時は色々と迷惑をかけて……」
「あー、今はそのことはいいよ。それより早く水を届けなくちゃ。本当は色々話もしたいけどさ、こういう状況だし」
ジラ達はそう言って、駆け出そうとする。
「ちょい待ち」
ブシカは彼らを止める。
「なんだよ、おばあちゃん。悪いけど今は浮浪者に恵みを与える状況じゃないぜ」
「私は薬師のブシカだよ。リラの師匠でもある。浮浪者には用がなくても、薬師には用がある状況じゃないのか?」
その言葉に、少年達は顔を見合わせた。
---------------
村の中央に、特にひどい怪我を負った人々が集められていた。
村長の娘ナーシャや、マリーンらが即席の看護師として働いていたが、当然のことながら彼女たちも医療知識などない。
村長も大けがをし、大人達は復旧作業に追われているらしい。
怪我人をみる中心にいるのはアボカドだった。確かに、ラクルス村の住人よりは知識もあるだろうが、やはり彼も医者や薬師ではない。
「ブシカさん!? 助かります」
アボカドが薬師であるブシカをみて顔を輝かせたのも無理からぬことだ。
「色々聞きたいことはあるが、まずは怪我人の治療が最優先だね。どのくらいいる?」
「重傷なのはここにいる7人ほど、かすり傷ならほぼ全員。それとは別に村長がひどい高熱で。
あとは――パドくんが、未だに目を覚まさなくて……」
重傷だという7人を見るが、あくまでも骨折程度であり、感染症などを併発しなければ命に別状はなさそうだ。
「リラ、アセントの粉を全員に飲ませて。生水は避けて、かならず沸かしたお湯で飲ませるんだよ」
リラに持ってきた薬を処方するように指示。
万能ではないが、だいたいの感染症を抑える薬だ。
「添え木は――大丈夫そうだね。熱がある者もいない。こっちの彼は傷口にヌカチャの軟膏を」
矢継ぎ早にリラに言う。
「はい」
リラは答えて動く。
きちんと指示通りにできるか心配がないわけでもないが、ある程度は任せるしかない。
「次は……」
村長か、それともパドか。
正直にわかには判断できない。
だが。
「アボカド、この騒動、原因はパドかい?」
「それは……」
いいよどむアボカド。
代わりに叫んだのはジラだった。
「違う!! パドのせいじゃない。パドは『闇』から村を護っただけだ」
「『闇』? なんだいそれは?」
「黒い人間みたいなので、指を伸ばして攻撃してきて。パドがやっつけた」
――黒い人間。
リラが見たというモノと同じだろうか。
ジラの言葉をアボカドが補足する。
「地震はパドくんが地面を殴りつけた時に起きました。ジラくんの言うとおり、パド君はお母さんのお腹を刺されて必死に戦ったのも事実だと思いますけど」
――やはり、そうなのか。
200倍の力。
もしも、全力で地面を殴ればこういう被害が起きてもおかしくない。
「村長はどんな様子?」
「右足を骨折しして、かなり熱があるみたいですね」
彼はブシカと同じく老齢だ。
感染症がおきているのかもしれない。
だとしたら、優先して診るべきはそちらか。
「リラ、私は村長のところに行ってくる。ここは任せるが、何か問題が起きたらすぐに知らせろ」
---------------
村長の右足は骨折だけでなく、大きな切り傷があり、しかもすでに膿み始めていた。
一応、薬草はまいてあるようだったが、それ以前にこれでは傷が塞がるまい。
(これは魔法が必要だね)
怪我を縫う技術はこの世界にはない。
薬で治る状況ではないし、魔法でまずは傷と骨折を治してしまうのが確実だ。
回復魔法で傷を癒やし、滋養強壮に効く薬を飲ませる。
半ば意識がないので薬を飲ませるのも大変だったが、村長の孫だというジラも協力してくれた。
「ありがとう。ブシカばあちゃん」
ジラが頭を下げる。
「いや、村長には私も世話になっているからね」
いいつつもウンザリする気持ちもある。
(まいったね、こりゃあ大赤字だ)
アボカドもずいぶん薬を提供している様子だったが、この状況では代金を受け取るのは難しいだろう。
自給自足の生活を送っている自分はまだしも、行商人のアボカドは頭を抱えたいだろうなと想像する。
「次はパドを診るよ。村長の治療の続きは彼の意識が戻ってからだ」
---------------
(やっぱり、こういうことかい)
目を冷まさないパド。ブシカは魔力病だと看破した。
急激に大量の魔力を使ったがために、身体が耐えきれなかったのだ。
1ヶ月と同じである。よって治療法も同じ――
――なのだが。
(なんだい、これは?)
パドの左腕を見て戦慄するブシカ。
彼の左手は、手首から先がなくなっていた。
事故や戦いで切り落とされた傷ではない。
不自然なほどに綺麗に切り取られている。
(パド、あんたまさか……)
気を失ったままのパドに問いかけたい。
(……自分の左手を代償にしたのかい?)
ここに来るまでに、ブシカも大体の経緯を村人達から聞かされていた。
突然襲いかかって来た『闇』にパドの母が殺され賭け、パドは結界魔法や回復魔法で村人や母親を救い、漆黒の刃の魔法で『闇』を倒した。
このうち、結界魔法は崖から落ちたときに使ったものだと思われる。
問題は残りの2つだ。
おそらく、その魔法の代償がこの左手なのだろう。
---------------
パドの家にはもう1人患者がいた。
パドの母、サーラである。
パドの魔法によって一命を取り留めたものの、目を覚ました彼女は普通の状況ではなかった。
記憶と心を失い、ただひたすらに微笑み続けるだけの状態になってしまったのだ。
夫のバズに許可をもらい、サーラの瞳をのぞき込む。
(なんだ、これは!?)
ブシカは戦慄する。
サーラの肉体には闇の魔力とでも形容すべき力が渦巻いていた。
(パド、あんたは一体なにと契約したんだ?)
---------------
その後、村長が目を覚まし、改めて対面した。
「ブシカ殿、ありがとうございます。これで村はギリギリのところで救われるかもしれません」
死者が出なかったのは不幸中の幸いだと村長は言った。
実際、リラに対して『治療するだけ無駄だから安楽死させよう』などという指示を出さないですんだとホッとしている自分がいる。
そういう判断も薬師には時として必要だが、リラにはまだ早い考え方だ。
教え方はスパルタ式だが、弟子の心をないがしろにしているわけではない。
「このお礼は必ず……」
村長はそう言うが。
「できない約束はしない方が良いよ。こっちははなっから期待していないんだからさ」
「しかし……」
「変に約束しちまうと、後々まで尾を引くだろう? 私はまだしも、アボカドは商人だ。そんな約束をされたら取り立てないわけにはいかなくなっちまう」
今のラクルス村は生き残るだけでも大変な状況だ。
夏はまだしもあと4ヶ月もすれば寒気がおとずれ、さらに1ヶ月後には雪が降り始める。
畑も大分壊れていたし、村唯一のかまども破壊されたらしい。
とてもブシカやアボカドに薬代を払うどころではないだろう。
アボカドもブシカもそんなことは分かった上で人々を助けた。
ならば、不可能な約束をするべきではないのだ。
村長もその理屈は分かっているようすだ。
「すみません」
深々と頭を下げた。
「ところで、もう1つ相談が……」
村長はそう言って話し出した。
その話は、ブシカの想定していたことだった。
想定したことではあったが……
「本気で言っているのかい?」
「はい」
「恨まれるよ」
「私はもうすぐ天に召される年齢です。孫に代を譲る前に、恨まれ役は引き受けておくべきだと」
「そうか」
「はい。パドの意識が戻り次第、パドとサーラをこの村から追放します。つきましては、一時的でも良いので、2人を受け入れてはもらえないでしょうか?」
村長はそういって、今度は先ほど以上に丁重に頭を下げた。
(やれやれ。本当に次から次へとやっかいごとが続くね)
ブシカはため息を吐きたいのをぐっとこらえた。
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。
課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」
強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!
やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!
本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!
何卒御覧下さいませ!!
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる