【完結】私のことが大好きな婚約者さま

咲雪

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sideアレンディオ

13.対決

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 リリが王都にやって来た。1週間タウンハウスに滞在するらしい。

 
 今日はリリが登城する。待ち合わせ場所は騎士団訓練場だ。僕は王子教育の授業がずれ込んで待ち合わせ時間に遅れてしまった。

 遅れてごめんよー、リリー。

 訓練場に足を踏み入れると

 「「「「「「わあぁぁぁ、すっげー」」」」」」

 野太い野郎どもの歓声が。

 歓声の先を見ると、剣を落とし膝から落ちた騎士と、何故か剣先を地面に突き刺し仁王立ちした凛々しいリリがいた!

 僕は慌ててリリに駆け寄った。


 「リリ!何してるの?!」

 「あ、レン様?!わあー、久しぶり、元気にしてた?
 あ、いけない!淑女はこんな話し方してはいけないわ。アレンディオ殿下「あー、リリ、僕の前では敬語使わなくていいから。レンと呼んで!ところで、これはどういう状況なの?!」

 すると、ガハハという声が近づいて来た。がっしりした体つきの騎士団長。ワイルドだ。

 「お嬢ちゃんが『剣の稽古つけて欲しい』というから相手したら、あっという間に騎士をやっつけてね。いやー、すごい剣筋だった!おじさんとも打ち合いしてくれないかい?」

 「ダメだよ!リアーナ嬢はこれから僕と対決するんだから。団長は審判をしてくれ」


 そう、今日は約束の"剣の対決"をするために王城に招いたのだ。この日のために僕は騎士たちに混じって剣の練習をした。練習の成果を見せる時だ。


 「それではリアーナ嬢、始めようか?」

 「はい」

 僕とリリは身構える。

 「打ち合い、始め!」

 号令を聞くや否やリリの目が変わった。カーンと僕の模造剣を弾き飛ばし、喉元に剣先を寸止めした。瞬殺である。訓練中、騎士たちはあからさまに手を抜いていた(怪我をさせたら咎められるだろうから仕方のないことだとは理解してるが)が、リリは王子相手でも手加減なしだった。僕はそれが嬉しかった。

 握手をして対決を終えた。

 「はぁー、リアーナ嬢は強いね。参ったよ。僕はまだまだだね。これからも訓練するよ」

 リリはニコニコしながら

 「真剣勝負はいいね!この後、打ち合いの練習しよう?」

 「うん、やろう」

 少し休憩した後、僕たちは打ち合いをした。楽しかった。

 結局このあと、リリと団長が対決した。手加減はされているんだろうけど、長い打ち合いをした末リリが勝利した。

 「いやー、強いね。騎士団に入団しないかい?君だったらこの国初の女性騎士団長になれるよ?」

 ガハガハと団長がリリを勧誘した。

 「本当ですか?!目指してみようかな?」

 ダメだよ!リリは僕と結婚するんだから!勧誘に乗っちゃダメだよ!

 それにしても、リリ凄すぎだろ!

 

 
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