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sideアレンディオ
22.初夜
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アレンディオの生理的な性的表現が少しあります。別にエロくはないですが。
⭐︎他の部分は匂わせ程度です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
複数の医者がグルで原因が毒だとわからなかった兄上は、解毒薬を与えると劇的に回復した。1年後、兄上とイザベラは婚姻し、立太子した。僕とリリも、学園を卒業後すぐに式を挙げることになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
婚姻式当日。快晴。多くの人が祝福してくれた。
リリは、初めて会った時みたいにキラキラ輝いていた。僕に気づくと微笑んだ。
大聖堂のヴァージンロードを侯爵と歩くリリ。リリには柔らかい顔で微笑んでいるのに、僕が目に入ると渋い顔になった。こんな目出度い日にまでヤ・メ・ロ!ほんとに大人気ない。
神前で誓いの言葉を交わし、リリのヴェールを上げ、しばし見つめ合う。そして軽く口付けた。当然のことながら、僕のファーストキスだ。
式が滞りなく終わり、披露宴。終わりに近づくと途中で新婦であるリリが退席した。これから念入りに磨かれるらしい。僕は宴が終わったあと湯浴みし、急いで夫婦の寝室に向かった。
ドアをノックし、
「お待たせ」
と部屋に入ると、薄明かりの中、スケスケのナイトドレスを身に付けたリリは恥ずかしそうにベッドに腰掛けていた。リリの元へ行こうとすると、ソファーに可愛らしい物が目に入った。
僕が初めてプレゼントした"ディオ"がちょこんと座っていた。
「まだ大事にしてくれていたんだね。僕の部屋にも"アナ"がいるよ。明日、一緒に座らせよう」
「まぁ!アナもいるの!アナとディオも夫婦になれるね!」
リリはとても嬉しそうに喜んだ。僕もだ。
さあ、いよいよ"初夜"である。
大きなベッドの真ん中で、僕たちは正座をして向き合った。
「予めリリに伝えなければならないことがあるんだ。」
「?」
「実は、僕は経験がないんだ」
「閨教育は受けなかったの?」
「いや、座学は受けた。実技はせず、娼婦と男娼の交わりを3回ほど見学した。初夜本番で失敗するのは怖いけど、どうしてもリリ以外とは無理だったんだ。周りからは呆れられたんだけど。リリも呆れた?」
「どうして?まっさらなレン様で嬉しいわ。まだ何も描いてない真っ白なキャンバスに、2人で一緒に色を塗っていくみたいで、素敵だと思わない?」
「ぷはは。面白い発想だね」
「そうだわ。私も座学で習ったことしかわからないから、2人の知識を総動員して、手探りでしましょう」
リリは僕の両手を取り、腕をぶんぶんと上下した。
こんなこと言われると、普通の男なら、プライドを傷つけられたり萎えてしまうのだろうか。でも、"リリらしいな"と嬉しく思ってしまう僕はどこかおかしいのかもしれない。
「ぷはは。『知識を総動員』って、くくく。おかげで緊張が解けたよ」
初夜のムードではないが、これが僕とリリだ。
リリと僕は互いに膝立ちし、リリは僕の首の後ろに両腕を回し、僕に触れるだけの口付けをした。僕らは何度も啄むような口付けをし、やがて深いものになっていった。
「愛してるわ‥‥レン、きて」
ここにきて、初めて呼び捨てするとは。僕はリリをベッドに押し倒した。
「僕も愛している。ずっとずっとリリだけを愛してる」
僕らは明け方まで何度も愛しあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カーテンの隙間から朝のやさしい光が差し込む。
リリの肌には、所有印があちこちに。昨夜を思い返す。
ナイトウェアを肌蹴させ、初めて見たリリの裸体。鍛えているので引き締まった体、形のよいハリのあるふくらみ。想像以上に美しかった。ごくりと生唾を飲み込む。
僕だって男だ。精通してからは、リリに夢想し自分で慰めることもあった。それがリアルになるのだ、やっと抱ける。嬉しくてたまらなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リリは全然起きそうにない。体力のあるリリを疲れさせるとは、どれだけ激しく‥‥。
幸せそうに眠るリリの頬に触れるだけのキスをし、下唇をそっと指でなぞる。リリはむにむにしたがそれでも起きそうにない。
シーツには破瓜の痕が。乾いたそれの上をうっそりと指で撫でた。
あぁ、かわいそうなリリ。もう僕から逃げられないよ
僕の唯一
最愛
fin. ~side アレンディオ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お読みいただきありがとうございました。
本編はこれにて完結です。あと番外編が6話あります。もう少し、お付き合いくださると嬉しいです。
それにしても、リアーナ編のおまけ程度のはずだったアレンディオ編。それがどうしてこうなった???
⭐︎他の部分は匂わせ程度です。
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複数の医者がグルで原因が毒だとわからなかった兄上は、解毒薬を与えると劇的に回復した。1年後、兄上とイザベラは婚姻し、立太子した。僕とリリも、学園を卒業後すぐに式を挙げることになった。
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婚姻式当日。快晴。多くの人が祝福してくれた。
リリは、初めて会った時みたいにキラキラ輝いていた。僕に気づくと微笑んだ。
大聖堂のヴァージンロードを侯爵と歩くリリ。リリには柔らかい顔で微笑んでいるのに、僕が目に入ると渋い顔になった。こんな目出度い日にまでヤ・メ・ロ!ほんとに大人気ない。
神前で誓いの言葉を交わし、リリのヴェールを上げ、しばし見つめ合う。そして軽く口付けた。当然のことながら、僕のファーストキスだ。
式が滞りなく終わり、披露宴。終わりに近づくと途中で新婦であるリリが退席した。これから念入りに磨かれるらしい。僕は宴が終わったあと湯浴みし、急いで夫婦の寝室に向かった。
ドアをノックし、
「お待たせ」
と部屋に入ると、薄明かりの中、スケスケのナイトドレスを身に付けたリリは恥ずかしそうにベッドに腰掛けていた。リリの元へ行こうとすると、ソファーに可愛らしい物が目に入った。
僕が初めてプレゼントした"ディオ"がちょこんと座っていた。
「まだ大事にしてくれていたんだね。僕の部屋にも"アナ"がいるよ。明日、一緒に座らせよう」
「まぁ!アナもいるの!アナとディオも夫婦になれるね!」
リリはとても嬉しそうに喜んだ。僕もだ。
さあ、いよいよ"初夜"である。
大きなベッドの真ん中で、僕たちは正座をして向き合った。
「予めリリに伝えなければならないことがあるんだ。」
「?」
「実は、僕は経験がないんだ」
「閨教育は受けなかったの?」
「いや、座学は受けた。実技はせず、娼婦と男娼の交わりを3回ほど見学した。初夜本番で失敗するのは怖いけど、どうしてもリリ以外とは無理だったんだ。周りからは呆れられたんだけど。リリも呆れた?」
「どうして?まっさらなレン様で嬉しいわ。まだ何も描いてない真っ白なキャンバスに、2人で一緒に色を塗っていくみたいで、素敵だと思わない?」
「ぷはは。面白い発想だね」
「そうだわ。私も座学で習ったことしかわからないから、2人の知識を総動員して、手探りでしましょう」
リリは僕の両手を取り、腕をぶんぶんと上下した。
こんなこと言われると、普通の男なら、プライドを傷つけられたり萎えてしまうのだろうか。でも、"リリらしいな"と嬉しく思ってしまう僕はどこかおかしいのかもしれない。
「ぷはは。『知識を総動員』って、くくく。おかげで緊張が解けたよ」
初夜のムードではないが、これが僕とリリだ。
リリと僕は互いに膝立ちし、リリは僕の首の後ろに両腕を回し、僕に触れるだけの口付けをした。僕らは何度も啄むような口付けをし、やがて深いものになっていった。
「愛してるわ‥‥レン、きて」
ここにきて、初めて呼び捨てするとは。僕はリリをベッドに押し倒した。
「僕も愛している。ずっとずっとリリだけを愛してる」
僕らは明け方まで何度も愛しあった。
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カーテンの隙間から朝のやさしい光が差し込む。
リリの肌には、所有印があちこちに。昨夜を思い返す。
ナイトウェアを肌蹴させ、初めて見たリリの裸体。鍛えているので引き締まった体、形のよいハリのあるふくらみ。想像以上に美しかった。ごくりと生唾を飲み込む。
僕だって男だ。精通してからは、リリに夢想し自分で慰めることもあった。それがリアルになるのだ、やっと抱ける。嬉しくてたまらなかった。
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リリは全然起きそうにない。体力のあるリリを疲れさせるとは、どれだけ激しく‥‥。
幸せそうに眠るリリの頬に触れるだけのキスをし、下唇をそっと指でなぞる。リリはむにむにしたがそれでも起きそうにない。
シーツには破瓜の痕が。乾いたそれの上をうっそりと指で撫でた。
あぁ、かわいそうなリリ。もう僕から逃げられないよ
僕の唯一
最愛
fin. ~side アレンディオ~
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お読みいただきありがとうございました。
本編はこれにて完結です。あと番外編が6話あります。もう少し、お付き合いくださると嬉しいです。
それにしても、リアーナ編のおまけ程度のはずだったアレンディオ編。それがどうしてこうなった???
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