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3章
何だよその適当なやつ!騙したってのかよ!
しおりを挟むテーブルの上に焼きたてのマルゲリータピザと、俺の目の前には半熟卵が乗ったカルボナーラ。桃山の前にはほうれん草と舞茸の和風パスタが並んだ。すげぇ美味そう~!
「いただきまーす♪」
「まーす♪」
まさかあの桃山と二人でこんな洒落た店でイタリアンを食う時が来るとはな。
変な気分だけど、美味いパスタに俺は大満足だった。
「うま~♪お前良い店知ってんな~♪」
「だろー?姉ちゃんに連れて来て貰った事があるんだ。そん時に美味かったし、雰囲気良かったからお気に入り♪」
「姉ちゃん、岬って言うのか?お前と似てるとかすげぇ美人じゃん」
「うん。姉ちゃん美人だよ。優しいし、センスあるし、モテるよ。でも怒ると怖い」
「はは、桃山みてぇじゃん。性格まで似てるんだな」
「……俺にセンスがあるのは認めるけど、俺は優しくなんかねぇよ」
「あ、美人とモテるのは否定しねぇんだ?」
「事実だからな」
「そうかよ。で?恋愛相談したいんだろ?聞いてやるよ」
俺が本題を切り出すと、桃山はボーッとして見ていた。まるで俺の言ってる意味が分からないと言うような顔で。
「何それ?どゆ事?」
「お前が言ったんじゃん。俺に恋愛相談したいって」
「いつ?」
「会う前の電話でだよ!」
「あー、あれね」
思い出したような反応しやがる桃山。まさか嘘だったとかじゃねぇよな?てか嘘だったとしたら何が目的で俺を誘ったんだ?マジでこいつは謎過ぎるっ!
桃山はニコニコ笑いながらピザを一切れ取り皿に乗せて俺に渡して来た。
「サンキュ……なぁ、嘘だったのか?」
「んー、じゃあ本当にしようか?」
「テメェ!何だよその適当なやつ!騙したってのかよ!」
「だってさー、嘘でも吐かなきゃお前来なかっただろ」
「だからって嘘つくんじゃねぇよ!俺は疲れてんだよ!これ食ったら帰って寝る!」
ケロッと認めやがった!俺を騙しといて全く反省してねぇし!
あー本当こいつ、中身はそのまんまだわ!
俺は急いで食っちまおうとここからは桃山を相手する事なく黙って残りのパスタを食った。
「なぁ、何で疲れてんの?」
「…………」
「激しいエッチでもしちゃった?」
「…………」
「てか誰とした?」
「…………」
「おーい?たかやーん?」
「うるっせぇな!シカトしてんだから話かけんな!」
「あは♪喋った~♪」
ダメだ。一切話が通じねぇ。このままこいつと居ても疲れるだけだ。
俺がどんなに悪態をついても相変わらず楽しそうに笑いながらピザをかじって桃山は言った。
「俺さ、次の好きな人決めたんだわ」
「あ?次の?」
次のって、こいつは茜に未練があるんじゃねぇのか?どう言う事だ?
俺は目の前にいる桃山の意味深な言葉に食い入るようにフォークを止めて聞いていた。
そして桃山はピザの耳を食った後、自分の指をペロッと舐めて俺に言った。
「そ♡俺次は貴哉狙うわ♡」
「はぁ!?」
これは予想してなかった。
いや、出来なかった。だって、俺は桃山と最近まで付き合っていた茜と仲が良い。それに俺と茜は似てないだろ。
でも桃山の好みは見た目は関係ない筈。だってあの俺や茜とは正反対のみんなのアイドル伊織の追っかけもやってたんだ。またまた正反対の筋肉モリモリスポーツマンのなっちの事だって凄い気に入ってるし、それぞれ外見は違った。
茜と俺の見た目の共通点と言えばこのキツい目付きぐらいじゃん?
あ、桃山のタイプ思い出した。確か「センスのある奴」が好きなんだ。センスセンスうるせぇ奴だなって思った事があるけど、こいつは好き嫌いが激しいけど、センスというのがあればそいつの事は気に入って攻撃しない。それ以外には攻撃的になるか相手にすらしない。
そっか、俺はセンスがあるのか~。
「って、センスって何だよ!俺にんなもんねぇだろ!ふざけんじゃねぇ!」
「おわ、いきなり叫ぶなよ。ビックリした~♪」
ビックリしたと言う割には態度を変えずに笑顔でパスタを食い始めてる。
本当にこいつの言う事やる事は理解できねぇわ!
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