【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ6th season

pino

文字の大きさ
100 / 156
6章

お前にキスされたいから寝るの♡

しおりを挟む

 12月25日終業式が終わってとうとう冬休み突入~♪赤点まみれの期末テストで一時はどうなるかと思ったけど、毎日の放課後補習と冬休みの宿題どっさりで何とか俺も冬休みゲットだぜ!

 さてさて早速愛しの空くんと帰ってデートでもしますかね~♪


「秋山~」

「んー?」


 俺が浮き足だって空の席まで歩いてると、柳瀬に呼び止められた。
 あ、そういやこいつの事忘れてた。何か機嫌良さそうだけど?


「これ、俺と心からのクリスマスプレゼント♪秋山にはいろいろ世話になったからさ♪」

「マジ?お前良い奴じゃん♪サンキュー」

「それじゃあまた来年な!」

「おう!」


 柳瀬は俺に小さい紙袋を渡してニコニコ笑いながら教室の前の方へ行った。柳瀬が向かった先には心がいた。
 ほう、あいつら上手くいったのか。

 俺がお洒落な紙袋に何が入ってるのか覗いてると、空がやって来て不満そうに聞いてきた。


「それ誰からー?」

「空♪柳瀬と心からだよ。お礼だってさ♪」

「ふーん。すっかり仲良しに戻ってんじゃん」

「なぁ、これ何かな?何か高そうな箱に入ってるけど」


 紙袋の中から茶色い小さな箱を出して空に聞く。見たところ菓子か何かっぽいけど。


「それチョコだよ。高いだけあって美味しいよ~。そのサイズでも二千円とかするんじゃない?」

「チョコが二千円!?」

「プレゼントとかに良いよな。それよりも帰ろう?早く着替えて出掛けようぜ♪」


 俺が箱を見ながら驚いてると、空に強制的に紙袋にしまわれて、手を引かれた。
 そうだった!今日は空とデートするんだった。

 俺と空が付き合い出した事は隠すつもりはない。てか空とは普段からこんな感じだから周りも特別いじってきたりしない。
 でも俺は違った。空の正式な恋人になったから、昨日までとは気持ちが違っていた。
 前付き合ってた時より空の事を気にするようになったし、何よりも空といたいって思うんだ。
 
 そう、俺は空の事がより一層好きになっていた。


「空♡今日どこ行くんだ?」

「まずランチしよう♡そんで映画観て、イルミ見に行こう♪」


 イルミネーションと言うワードが出て来てドキッとして伊織と最後に会った日を思い出す。あの日の事を空は知らない。
 だから誤魔化すように話を進めた。


「何の映画?」

「今一番人気の恋愛系だよ」

「それ眠くならないやつか?」

「貴哉はどうだろ?」

「寝るな」

「寝たらキスして起こしてあげる♡」

「それなら寝まくろう♡そしたらお前ずっとキスしてなきゃだな♪」

「寝る気満々かよっ!」

「違うって。お前にキスされたいから寝るの♡」

「貴哉♡なぁ、すげぇ嬉しい事いっぱい言ってくれるな♡それって付き合い始めだからぁ?」


 パァッと笑顔を輝かせて聞いて来る可愛い空くん。まぁ付き合ってる感を出すのもあるけど、ただ素直に思ったからだ。今回は空だけを見ようと思ってるから自然と思って言っちまう感じ。
 もう空相手に恥ずかしいとかはないからな。


「んーん!思ったから言ってるんだ♡空が嫌じゃないならずっとこのままでいるぜ~♡」

「めちゃくちゃ嬉しいぃ♡貴哉大好きぃ♡」

「俺も大好きだ♡早くキスしてぇな♡」

「したーい♡」


 昨日の空は俺が傷付けたのもあってか少し落ち着いてたけど、今日はすっかりいつもの空だな。
 このままなら上手くやって行ける気がする。
 俺は順調な事が嬉しくて、つい空の手をとってギュッと繋いで歩いてしまう。まだ学校だけど、手を繋ぐぐらいいいだろ。今日はクリスマスだしな!


「貴哉、いいのか?」

「いいだろ。これぐらいなら友達同士でもするだろ」

「いや、しねぇだろ。貴哉がいいならいいけど」

「あー、昼飯何食う?今日はどこ行っても混んでそうだよな~……ん?」


 空のチャラ男号まで駐輪場を歩いていると、ゆらりと立つ細長い金髪の男がこちらへ向かって歩いて来たのが目に入った。
 遠くからでも良く分かるあいつは桃山だ。こんなとこで何してんだ?


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

どうしょういむ

田原摩耶
BL
苦手な性格正反対の難あり双子の幼馴染と一週間ひとつ屋根の下で過ごす羽目になる受けの話。 穏やか優男風過保護双子の兄+粗暴口悪サディスト遊び人双子の弟×内弁慶いじめられっ子体質の卑屈平凡受け←親友攻め 学生/執着攻め/三角関係/幼馴染/親友攻め/受けが可哀想な目に遭いがち 美甘遠(みかもとおい) 受け。幼い頃から双子たちに玩具にされてきたため、双子が嫌い。でも逆らえないので渋々言うこと聞いてる。内弁慶。 慈光宋都(じこうさんと) 双子の弟。いい加減で大雑把で自己中で乱暴者。美甘のことは可愛がってるつもりだが雑。 慈光燕斗(じこうえんと) 双子の兄。優しくて穏やかだが性格が捩れてる。美甘に甘いようで甘くない。 君完(きみさだ) 通称サダ。同じ中学校。高校にあがってから美甘と仲良くなった親友。美甘に同情してる。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

処理中です...