29 / 38
4章 俺も初体験
28.邪魔しやがったな
しおりを挟む朱里んちはごくごく普通のアパートだった。俺が住んでるアパートと大差ないぐらいの1LDK。部屋は割と片付いていて、気分良く過ごせそうだった。
「よし、俺先にシャワーするから朱里はイメトレでもして待ってな」
「う、うん……」
久しぶりに使う事になる穴を解さないといけないからな。一緒に入っても良かったけど、一人で弄る姿を見せるのはさすがに童貞には刺激が強過ぎるだろ。
俺はシャワーを出してボディソープを泡立てて下半身を洗いながら穴に指を這わせる。
う、やっぱりキツいな。
まぁでも初めてじゃねぇし少しやりゃ良くなるだろ。
「ん……はぁ……」
本当は俺が朱里に挿れたいとこだけど、また土壇場になってごねられても面倒だから我慢する事にした。
しばらく自分で弄ってると、前も反応して来た。一回抜いといてもいいけど、あんま長くやってると朱里が寝ちまうからな。ほどほどにやって早く上がろう。
「はぁ、朱里……」
早く上がらなきゃいけないのに、久しぶりだからか妙に興奮して自分で弄る指をなかなか抜けずにいた。むしろ二本に増やして中をかき混ぜる。
風呂の中でシャワーの音に混じってくちゅくちゅっといやらしい音が響いてそれも俺を刺激した。
もう片方の手で前を触ると勃っている事に気付く。
やば、止まらない。
「どんなけ溜まってんだよ俺……ふ、んぁ♡」
穴を弄ってオナニーなんかした事ないのに普通にイケそうだった。
かき混ぜる指を更に奥まで挿れて特に敏感な部分に触れると自然と体がビクンと反応した。
あ、イク……♡
俺は目を閉じて朱里を思い浮かべる。
まるで朱里にされてるように、前も擦って絶頂を迎える準備を整える……
「あん♡朱里ぃ♡」
「せ、千くん!ごめん!」
「うわぁ!?」
イクのと同時に風呂場のドアが勢い良く開いて朱里が飛び込んで来た。
それに対して俺は驚いて中途半端にイッちまった。
ああん!?何邪魔してくれてんだぁ!?
「朱里テメェ!良いとこで入って来るんじゃねぇよ!」
「だって!なかなか出て来ないから心配でっそしたら千くんのエッチな声がしてっ」
「あーもう最悪!中途半端過ぎ!」
「ごめん!で、でも何で一人でしてたの!?俺とするんじゃなかったの!?」
着替えたのかTシャツにハーツパンツ姿の朱里は出続けるシャワーに打たれてびしょびしょだった。
そして射精の途中で終わった俺のアソコはすっかり元気を失くしいた。
イッたのにイッてないこの感覚が気持ち悪くてムカつく!俺は朱里を睨みながら教えてやった。
「何でってお前に挿れられる準備してたからに決まってんだろ!自分で弄ってケツの穴柔らかくしてたんだよ!お前の為にな!」
「俺の為に!?」
「そうだよ!お前が童貞だっつーからやりやすいようにしてたんだ!あーもう気持ち悪ぃ!」
「千くん……あの、続きは俺がしてもいい?」
「はぁ?テメェが出来んのかよ!?」
「やらせてくれないか?俺なりにちゃんと調べたから」
朱里はシャワーを俺に当てて優しく泡と精子が付いた体を流してくれた。
そして自分も濡れた服を脱いで全裸になってタオルで優しく俺を拭いた。
その時に見えた朱里の下半身は大きく膨れ上がり、もう準備OKと言わんばかりに反り上がっていた。
てか風呂場でやるんじゃねぇのかよ。
俺はまだ収まらない怒りで朱里のやる事全てが癇に障った。それでも朱里は優しく丁寧に俺を扱って、拭き終わるとそのまま俺を持ち上げてお姫様抱っこして運ぼうとしていた。
「おい!無理だって!」
「大丈夫♡俺も男だよ」
俺とほぼ同じ背格好の朱里に持ち上げられる訳ないと思っていたら、ニコッと笑って本当に俺を抱き上げやがった。
って、すげぇ無理してんじゃん!顔辛そう過ぎるんだけど!
でもさ、なんかさ、こういうの嫌いじゃねぇよ。
朱里ってばめちゃくちゃかっこいいじゃん……
0
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
僕の恋人は、超イケメン!!
刃
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
三ヶ月だけの恋人
perari
BL
仁野(にの)は人違いで殴ってしまった。
殴った相手は――学年の先輩で、学内で知らぬ者はいない医学部の天才。
しかも、ずっと密かに想いを寄せていた松田(まつだ)先輩だった。
罪悪感にかられた仁野は、謝罪の気持ちとして松田の提案を受け入れた。
それは「三ヶ月だけ恋人として付き合う」という、まさかの提案だった――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる