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「あ、アンタ! わ、私を嵌めたのね!」
キャロラインがなんか叫んでる。
「嵌めた? 止して頂戴、人聞きの悪い」
「惚けるんじゃないわよ! あの男を使って私を陥れたのね! なんて悪辣なの! アンタそれでも貴族なの!」
「貴族云々はともかく、アランに聞いた所によるとあなたの方からアランを誘ったそうじゃない? そうよね? アラン?」
「はい、お嬢様。おっしゃる通りでございます」
「あぐ...そ、それは...」
キャロラインは何も言えなくなった。
「あなたが自分から嵌まりに行ったんじゃない? 貴族令嬢とは思えない腰使いだって聞いたわよ?」
「ちょ、ちょっと止めてよ!」
キャロラインの顔が真っ赤になった。
「えぇ、そりゃもう。自分から私の上に跨がって激しく求めて来て」
「きゃあ~! アンタはもう黙りなさい!」
キャロラインが慌ててアランを遮った。
「貞淑が求められる貴族令嬢として有り得ない行動だと思わない? あなたの方こそ本当に貴族なの?」
「グゥッ!...こ、この...」
キャロラインが恨めし気に睨み付けて来る。
「フィンレイ伯のおっしゃる通りです。誠に申し訳ございません...」
いつの間にか復活していたウィンバース男爵が私に頭を下げる。ただまだ顔色は悪いが。
「この娘は勘当しますので何卒ご容赦を...」
「そ、そんな! お、お父様! ど、どうして!?」
キャロラインが真っ青な顔になってウィンバース男爵に取り縋る。
パシン!
「きゃあああっ! い、痛い~!」
ウィンバース男爵に引っ叩かれたキャロラインが吹っ飛ぶ。
「どうしたもこうしたもあるかぁ! このバカ娘がぁ!」
「ふぇ~ん! お父様酷いわぁ~ 」
キャロラインが泣き崩れた。
「フィンレイ伯、我が愚娘が大変ご迷惑をお掛けしました...言葉もありません...慰謝料含む賠償に関しましては後日改めてということでよろしいでしょうか...」
「いいえ、ウィンバース男爵に賠償して貰うことは何もありません。これから色々と大変になるでしょうが、ご息女の教育を間違えた結果です。真摯に受け止めて下さいな」
「有り難きお言葉...肝に銘じます...」
そう言ってまだ泣き喚いているキャロラインを引き摺るようにして連れて行った。なんとも後味の悪い雰囲気になった所を、
「フハハハッ! 中々に楽しい余興であった! 皆の者、待たせてスマンな! 晩餐会を始めよう!」
国王陛下が音頭を取って晩餐会がようやくスタートした。
「アンリ、お疲れ様」
クリフトファー様が私の手を取った。
「一曲踊って貰えるかな?」
「えぇ、喜んで」
私はニッコリと微笑んだ。
キャロラインがなんか叫んでる。
「嵌めた? 止して頂戴、人聞きの悪い」
「惚けるんじゃないわよ! あの男を使って私を陥れたのね! なんて悪辣なの! アンタそれでも貴族なの!」
「貴族云々はともかく、アランに聞いた所によるとあなたの方からアランを誘ったそうじゃない? そうよね? アラン?」
「はい、お嬢様。おっしゃる通りでございます」
「あぐ...そ、それは...」
キャロラインは何も言えなくなった。
「あなたが自分から嵌まりに行ったんじゃない? 貴族令嬢とは思えない腰使いだって聞いたわよ?」
「ちょ、ちょっと止めてよ!」
キャロラインの顔が真っ赤になった。
「えぇ、そりゃもう。自分から私の上に跨がって激しく求めて来て」
「きゃあ~! アンタはもう黙りなさい!」
キャロラインが慌ててアランを遮った。
「貞淑が求められる貴族令嬢として有り得ない行動だと思わない? あなたの方こそ本当に貴族なの?」
「グゥッ!...こ、この...」
キャロラインが恨めし気に睨み付けて来る。
「フィンレイ伯のおっしゃる通りです。誠に申し訳ございません...」
いつの間にか復活していたウィンバース男爵が私に頭を下げる。ただまだ顔色は悪いが。
「この娘は勘当しますので何卒ご容赦を...」
「そ、そんな! お、お父様! ど、どうして!?」
キャロラインが真っ青な顔になってウィンバース男爵に取り縋る。
パシン!
「きゃあああっ! い、痛い~!」
ウィンバース男爵に引っ叩かれたキャロラインが吹っ飛ぶ。
「どうしたもこうしたもあるかぁ! このバカ娘がぁ!」
「ふぇ~ん! お父様酷いわぁ~ 」
キャロラインが泣き崩れた。
「フィンレイ伯、我が愚娘が大変ご迷惑をお掛けしました...言葉もありません...慰謝料含む賠償に関しましては後日改めてということでよろしいでしょうか...」
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クリフトファー様が私の手を取った。
「一曲踊って貰えるかな?」
「えぇ、喜んで」
私はニッコリと微笑んだ。
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