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二週目第一試合
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──武舞台に上がってきた相手からは、険呑な雰囲気をぶつけられている。正直に言えば、殺気そのものだ。ピリピリと頬が切り裂かれていくような幻覚まで感じられる。なんでここまで明確な殺気をぶつけられるのだろうか? 試合開始の声が告げられたが、相手は動かない。自分も動かない。このままではしょうがないので、話をしてみる事にした。
「なあ、一つだけ聞きたい。なんでそこまで明確に殺気をぶつけてくるんだ? いやまあ、戦うんだからある程度の殺気が混じるのは分かる。だが、そちらのそれはまるで親兄弟を殺された恨みつらみの様な殺気だ。そこまでの殺気を向けられる様な事、した覚えがないのだが」
まあ、義賊頭としてそれなりの後ろ暗い事もやったが、ここまで明確な殺気をぶつけられるような外道な真似はした記憶がないんだけど……すると相手が口を開いた。
「それはな。お前をここで倒せば俺達の明日が開けるからだ。お前も知っているだろう? 六英雄が主導でVRゲームの大会を開いていく事を。そこの選手となるためにも、ここでの優勝は譲れない。これは一週目の相手にも告げた言葉だったが」
騎士剣二刀流の構えを見せながら、そう告げられる。そう言えばそんな話があったな、なるほど──彼らにとってはその大会で賞金を稼いで生きていく選手として入るための実績づくりのために優勝が欲しいと。確かに六英雄主導なので賞金の額が半端じゃないからな……プロゲーマーとして賞金を稼げば、一生を生きるのにかかるお金を稼ぎだすことは十分にできる。
「だが、その優勝するにあたっての最大の壁となるのはお前だ、アース。もう一つの壁であったカザミネは落ち、ツヴァイは半死半生だから次の勝負でほぼ間違いなく落とせる。つまり、俺がここでお前を倒せれば俺達の優勝は決まったようなものだ」
ますます向けられる殺気が強くなった。闘気も感じるが、明確に殺気が上回る。何が何でも、どんな手を使っても自分を殺すという強い意志だ。自分も明鏡止水を発動し、集中力を高める。
「お前の戦闘力に関しては、データがあまり役に立たない。本来であればあまり強くない筈のスキルの組み合わせをしているはずなのに、その基本的なデータをあざ笑う結果をお前は出している。有翼人ボス、ロスト・ロスの撃破だけじゃない、お前のこれまでの戦いは調べられるだけ調べさせてもらっている。そして分かったことは──正面からのぶつかり合いも、搦め手も、奇襲も可能としている事だけじゃない……」
相手はここで一度区切って、静かに呼吸をしている。その後、再び口を開いた。
「白の塔唯一のソロ踏破者、それはアース、お前しかありえないという事だ。お前の柔軟に様々な困難や物事に対応できる能力がなければ白の塔は単独突破できない。あらゆることを調べ上げた結果、アース以外のプレイヤーが白の塔をソロで踏破した可能性はゼロになった。そんなとち狂った事を可能とするプレイヤーが相手だ……殺すつもりで戦わねば勝ち目などない。おそらくここまで、本気をお前は出してない事もうすうす分かっている」
──どうやって調べたのかは分からないが、ここで自分が何を言おうが誤魔化せる雰囲気ではないな。向こうは確信をもって、白の塔のソロ踏破者を自分だと暴いたのだ。
「だから、俺はお前を殺すつもりで全力を出す! おそらく俺はおまえを倒せない。だが、俺が食らいつくことでお前の手の内を少しでも暴く。そしてその後に戦う仲間がお前を倒して俺達が優勝する。それが、お前に殺気を向ける理由だ」
右手に持った騎士剣の先を自分に向けながらそう宣言する相手。いやまあ、本気を出してないってことは無いんだけど……そこをいちいち指摘しても仕方がないか。
「良く分かった、説明に感謝する。では、始めようか」
自分はそう告げて戦闘態勢を取る。相手ももちろんすぐさま構えて──一気に突撃を仕掛けてきた。だが、速度こそ早いがエリザとの戦闘で受けたダメージが深刻なのか、騎士剣の攻撃のキレがかなり落ちていた。レガリオンで騎士剣を二本とも弾き、相手の動きを止める。躊躇わずレガリオンの刃を相手に突き立てる。
「がぁ!?」
相手の硬直した体に対して、レガリオンの刃が遠慮なく鎧も肉体も食い破る。刃が突き刺さった部分はお腹の少し上あたり。なので即死はしないのだが……ダメージは決して軽くない。刃を抜きながら八岐の月による追撃を仕掛けたのだが、流石にこれは相手に後ろに下がる形で回避される。その回避行動のまま、大きく距離を開ける相手。自分と相手の間に、鮮血の道が出来ている。
「鎧ごと、あっさり抜いてくるのか……やっぱりお前は、今まで本気を出していなかった、な?」
口元に血を滲ませながらも、更に殺気を濃く発してくる相手。なお、鎧を貫けたのは相手が硬直している所にレガリオンの刃を正確に垂直に突き立てる事が出来たから。後はレガリオンの性能によるものだ。自分のスキル取りの関係上、レガリオンの格上に対するダメージ強化の特性が常に発動する事になるか。
「だが、俺はまだやられていない! せめて、お前の腕一本をもぎ取ってやる!」
騎士剣を投げ捨て、槍も捨て去って重量をできるだけ軽くした相手は両手斧をもってこちらを見据える。腹部からの出血で相当苦しいはずなのだが、そんな事などお構いなしとばかりに自分を睨みつけてくる。睨んでいるだけではなく、何らかのきっかけを見つければ即座に突っ込んでこちらの腕や首を奪うつもりなのだろう。
「その覚悟と意思に敬意を。だが、こちらもブルーカラーには勝ってほしいという理由がある。だからこそ、そちらの思い通りにはさせない」
こんな一人でふらふらと、明確な友人も作らずにこの世界を旅していた自分に対し、なんだかんだと最後まで付き合ってくれたのがブルーカラーのメンバーだ。そんなメンバーがそろう最後の機会となるのだろうこの大会、優勝という最高の結果を渡してあげたい。それが自分なりの恩返し、みたいなものだ。
「無論そうだろう、それをねじ伏せてこそ意味がある、勝つ意味がある! 特にこれと言ってやる気もない、ただ流されるだけの相手に勝っても意味はない! 強い意志を持った相手に打ち勝つからこそ、勝利の重みは増すのだ!」
そう言い終えた相手が、両手斧を構えて突撃を開始した。やや横薙ぎの形で左側から振るってきた両手斧を、自分は反対方向に飛ぶことで避けた。もちろん相手は両手斧を次々と振るってくる。その表情からは、この攻防に全てを賭けるという意志がありありと浮かんでいた。ここで身軽なこちらが回避を続けて相手の疲弊を待つ、というのが定石の一つではあるのだろうが……
(それでは、どうにもな)
こういう相手にそういうやり方で勝つのでは、この後に待っている『人の意地を知りたい』と願ってこの塔を建てた女神に立ち向かえるだけの気力がそがれるような気がする。それに、ここまでしてもお前を倒したいと本気になっている相手にも礼を失する気もする。勝てばなんでもいいという時もあるか、今はそういう時じゃない。
だからこそ、向かい合う。相手の両手斧のタイミングを見計らって懐に潜り込む。相手の左足が動くが、それも予想の範囲。相手の勢いが乗るよりもこちらの蹴りが早い。蹴りを見舞い、すかさず追撃の足払いで相手の軸足を攻撃する。流石に一発ではよろめかないが、動きは止まる。そして後ろに回ってからのミドルキックで相手の背中を強く蹴り飛ばした。
流石にこれには相手が効いたようで前方向に倒れ掛かる──が、とっさに踏ん張った様だ。本能的に倒れないようにしたのだろう。だが今はその行動は悪手だ。素直に倒れておけば良かったものを……なぜなら、その踏ん張って動けなくなった相手の後頭部めがけて、自分は全力のハイキックを叩き込んだからだ。動かない相手の体なんて、いい的でしかない。
(手ごたえあった、さて、どうだ?)
この後相手がどう出ても良い様に警戒を怠るような真似はしない。後は相手次第だ、どう出てくるか……
「なあ、一つだけ聞きたい。なんでそこまで明確に殺気をぶつけてくるんだ? いやまあ、戦うんだからある程度の殺気が混じるのは分かる。だが、そちらのそれはまるで親兄弟を殺された恨みつらみの様な殺気だ。そこまでの殺気を向けられる様な事、した覚えがないのだが」
まあ、義賊頭としてそれなりの後ろ暗い事もやったが、ここまで明確な殺気をぶつけられるような外道な真似はした記憶がないんだけど……すると相手が口を開いた。
「それはな。お前をここで倒せば俺達の明日が開けるからだ。お前も知っているだろう? 六英雄が主導でVRゲームの大会を開いていく事を。そこの選手となるためにも、ここでの優勝は譲れない。これは一週目の相手にも告げた言葉だったが」
騎士剣二刀流の構えを見せながら、そう告げられる。そう言えばそんな話があったな、なるほど──彼らにとってはその大会で賞金を稼いで生きていく選手として入るための実績づくりのために優勝が欲しいと。確かに六英雄主導なので賞金の額が半端じゃないからな……プロゲーマーとして賞金を稼げば、一生を生きるのにかかるお金を稼ぎだすことは十分にできる。
「だが、その優勝するにあたっての最大の壁となるのはお前だ、アース。もう一つの壁であったカザミネは落ち、ツヴァイは半死半生だから次の勝負でほぼ間違いなく落とせる。つまり、俺がここでお前を倒せれば俺達の優勝は決まったようなものだ」
ますます向けられる殺気が強くなった。闘気も感じるが、明確に殺気が上回る。何が何でも、どんな手を使っても自分を殺すという強い意志だ。自分も明鏡止水を発動し、集中力を高める。
「お前の戦闘力に関しては、データがあまり役に立たない。本来であればあまり強くない筈のスキルの組み合わせをしているはずなのに、その基本的なデータをあざ笑う結果をお前は出している。有翼人ボス、ロスト・ロスの撃破だけじゃない、お前のこれまでの戦いは調べられるだけ調べさせてもらっている。そして分かったことは──正面からのぶつかり合いも、搦め手も、奇襲も可能としている事だけじゃない……」
相手はここで一度区切って、静かに呼吸をしている。その後、再び口を開いた。
「白の塔唯一のソロ踏破者、それはアース、お前しかありえないという事だ。お前の柔軟に様々な困難や物事に対応できる能力がなければ白の塔は単独突破できない。あらゆることを調べ上げた結果、アース以外のプレイヤーが白の塔をソロで踏破した可能性はゼロになった。そんなとち狂った事を可能とするプレイヤーが相手だ……殺すつもりで戦わねば勝ち目などない。おそらくここまで、本気をお前は出してない事もうすうす分かっている」
──どうやって調べたのかは分からないが、ここで自分が何を言おうが誤魔化せる雰囲気ではないな。向こうは確信をもって、白の塔のソロ踏破者を自分だと暴いたのだ。
「だから、俺はお前を殺すつもりで全力を出す! おそらく俺はおまえを倒せない。だが、俺が食らいつくことでお前の手の内を少しでも暴く。そしてその後に戦う仲間がお前を倒して俺達が優勝する。それが、お前に殺気を向ける理由だ」
右手に持った騎士剣の先を自分に向けながらそう宣言する相手。いやまあ、本気を出してないってことは無いんだけど……そこをいちいち指摘しても仕方がないか。
「良く分かった、説明に感謝する。では、始めようか」
自分はそう告げて戦闘態勢を取る。相手ももちろんすぐさま構えて──一気に突撃を仕掛けてきた。だが、速度こそ早いがエリザとの戦闘で受けたダメージが深刻なのか、騎士剣の攻撃のキレがかなり落ちていた。レガリオンで騎士剣を二本とも弾き、相手の動きを止める。躊躇わずレガリオンの刃を相手に突き立てる。
「がぁ!?」
相手の硬直した体に対して、レガリオンの刃が遠慮なく鎧も肉体も食い破る。刃が突き刺さった部分はお腹の少し上あたり。なので即死はしないのだが……ダメージは決して軽くない。刃を抜きながら八岐の月による追撃を仕掛けたのだが、流石にこれは相手に後ろに下がる形で回避される。その回避行動のまま、大きく距離を開ける相手。自分と相手の間に、鮮血の道が出来ている。
「鎧ごと、あっさり抜いてくるのか……やっぱりお前は、今まで本気を出していなかった、な?」
口元に血を滲ませながらも、更に殺気を濃く発してくる相手。なお、鎧を貫けたのは相手が硬直している所にレガリオンの刃を正確に垂直に突き立てる事が出来たから。後はレガリオンの性能によるものだ。自分のスキル取りの関係上、レガリオンの格上に対するダメージ強化の特性が常に発動する事になるか。
「だが、俺はまだやられていない! せめて、お前の腕一本をもぎ取ってやる!」
騎士剣を投げ捨て、槍も捨て去って重量をできるだけ軽くした相手は両手斧をもってこちらを見据える。腹部からの出血で相当苦しいはずなのだが、そんな事などお構いなしとばかりに自分を睨みつけてくる。睨んでいるだけではなく、何らかのきっかけを見つければ即座に突っ込んでこちらの腕や首を奪うつもりなのだろう。
「その覚悟と意思に敬意を。だが、こちらもブルーカラーには勝ってほしいという理由がある。だからこそ、そちらの思い通りにはさせない」
こんな一人でふらふらと、明確な友人も作らずにこの世界を旅していた自分に対し、なんだかんだと最後まで付き合ってくれたのがブルーカラーのメンバーだ。そんなメンバーがそろう最後の機会となるのだろうこの大会、優勝という最高の結果を渡してあげたい。それが自分なりの恩返し、みたいなものだ。
「無論そうだろう、それをねじ伏せてこそ意味がある、勝つ意味がある! 特にこれと言ってやる気もない、ただ流されるだけの相手に勝っても意味はない! 強い意志を持った相手に打ち勝つからこそ、勝利の重みは増すのだ!」
そう言い終えた相手が、両手斧を構えて突撃を開始した。やや横薙ぎの形で左側から振るってきた両手斧を、自分は反対方向に飛ぶことで避けた。もちろん相手は両手斧を次々と振るってくる。その表情からは、この攻防に全てを賭けるという意志がありありと浮かんでいた。ここで身軽なこちらが回避を続けて相手の疲弊を待つ、というのが定石の一つではあるのだろうが……
(それでは、どうにもな)
こういう相手にそういうやり方で勝つのでは、この後に待っている『人の意地を知りたい』と願ってこの塔を建てた女神に立ち向かえるだけの気力がそがれるような気がする。それに、ここまでしてもお前を倒したいと本気になっている相手にも礼を失する気もする。勝てばなんでもいいという時もあるか、今はそういう時じゃない。
だからこそ、向かい合う。相手の両手斧のタイミングを見計らって懐に潜り込む。相手の左足が動くが、それも予想の範囲。相手の勢いが乗るよりもこちらの蹴りが早い。蹴りを見舞い、すかさず追撃の足払いで相手の軸足を攻撃する。流石に一発ではよろめかないが、動きは止まる。そして後ろに回ってからのミドルキックで相手の背中を強く蹴り飛ばした。
流石にこれには相手が効いたようで前方向に倒れ掛かる──が、とっさに踏ん張った様だ。本能的に倒れないようにしたのだろう。だが今はその行動は悪手だ。素直に倒れておけば良かったものを……なぜなら、その踏ん張って動けなくなった相手の後頭部めがけて、自分は全力のハイキックを叩き込んだからだ。動かない相手の体なんて、いい的でしかない。
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