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四連戦一試合目、決着
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攻撃を続行してはいるが、相手は明らかに何かの下準備をしている。呼吸が変わったし、眼はこちらをしっかりと見据えて期を伺っているのが窺える。大ぶりな攻撃を繰り出したら、そこから切り返されそうだな。ここではデカい一発よりも細かく相手を動かさずに押し込む連打の方がやはり良いだろう。
レガリオンで揺さぶり、八岐の月で更に相手の注意を揺さぶって蹴りを叩き込む。同じ攻撃パターンを数回行って相手の防御を誘ってから、急に動きを変えて攻撃を入れる事で更に相手の体力と冷静さを奪いながら追撃の手を緩めない。確実に弱らせ、そして狩るための動きだ。後は相手の出方次第、いつ仕掛けてくるか……
そんな攻防が数分続いただろうか? ついに相手は我慢が出来なくなったようだ。突如槍による防御を止めて、手を交差させた。自分はその手を斬ろうとレガリオンを振るったのだが、手ごたえがない。直後、自分の体は吹き飛ばされた。だが、ダメージは全くない。ただ吹き飛ばされただけだ。
(バースト? メガクラッシュ?)
バーストは格闘ゲームにおける切り返し手段の一つで、被弾中で体勢を崩されていようが無理やり相手を吹き飛ばして体勢を整えなおす事が出来る。メガクラッシュはベルトスクロールと言われる横移動アクションの技で、多少のHPと引き換えに周囲の敵を吹き飛ばして危機を脱出できる緊急回避技だ。先ほどの様子から見て、そういった無理やり切り返せる何らかのアーツを使ったと予想される。
更に相手は槍の先端を渦巻きの様に動かし始めた。当然その動きだけで済むはずもなく、突如強烈な冷気と風が吹き始めた。阻止するために距離を詰めようとしたが、風に押し戻されてしまって叶わない。なので八岐の月で矢を射て阻止しようとしたが、矢すら勢いを止められない。相手に届きはするのだが、大したダメージにはなっていない。
それでも続けて矢を連射。しかし相手の生み出した渦巻きからの冷気と風は強くなる一方で、こちらのHPもじりじりと削られている。本来ならばこんなものでは済まないのだろうが、そこはクラネス師匠の作ってくれた鎧や魔王様からもらったマントの効果のおかげで守られている事が大きいだろう。
いつしか冷気が霜の様になり、こちらにぶつけられるようになってきていた。霜が渦を巻いてこちらに襲いかかってくる光景は美しくもあるが危険極まりない。軽く霜に触れただけでかなり体温を持っていかれた。何度も当たってしまえば、あっという間に氷の彫像となってしまいかねない。そうなったら叩き割られてお終い、という流れになるのだろう。流石に攻撃を止めて回避に専念する。
(おそらく、これは槍の最終奥義かそれに近い技だろう。十中八九これが相手の切り札、これを超えれば相手を倒すチャンスが来るはず。焦らず丁寧に集中して回避し続けるべきだ)
凍れば終わり、という事は凍らなければ大丈夫という事になる、はず。霜に触れてしまうと体温と同時にHPが一気に持っていかれるが、そうでなければHPの減りは非常に緩やかだ。だからしっかりと回避を──そう思った瞬間、あるひらめきが生まれた。そういう性質の技ならば、それを逆手に取ればいいのでは? と。
そこからは回避の運動量を最小限に絞ってゆく。いきなり最小にすると相手に疑いを持たれるので、徐々に徐々に絞っていく。向こうからしたら、相手が冷気にやられて動きが鈍ったと、思わせるために。もちろん霜の回避が非常に難しくなっていくのは言うまでもないが、それでもやれる範囲には収まる。
慎重に時間を掛けて意図的に体の動きを鈍らせる。集中力が必要な動きだなこれ……でも、良い感じにできていると思う。ゆっくりと冷気で体の動きが鈍っていく人間の動きになっていると思う。そして、最終的に動きを絞りに絞ったその瞬間、相手が明確に動いた。
「【槍太刀連携術・最終奥義! 冷華雹散(れいかひょうさん)!】」
相手が手に構えていたのは、霜が降りたように青く輝いている大太刀であった。冷気の渦の向こうから姿を見せ、動かなくなった自分の事を一刀両断した──しかし、相手は戸惑っただろう。手ごたえがないのだから。その理由は単純で、相手が切った物は自分の幻影にすぎないのだから。実態がない以上、手ごたえがないのは当然で──
「これは!?」
相手が戸惑う。そこに自分の技を繰り出す。狙ったわけじゃないんだが、同じく冷気の強い世界で学んだあの技──氷のワーウルフさん直伝の奥義、【幻闘乱迅脚】を。戸惑っていた相手は、上空から襲い掛かる幻影の攻撃を回避できずにもろに食らっている。次々と幻影が相手に蹴りをねじ込んでいき、最後に自分が相手の頭部にしっかりと蹴りを叩き込んだ。
直後、相手はふっ飛んで武舞台の上を何度も転がる。直撃した、しっかりと相手に攻撃を叩き込めた感触が足に残る。だが、同時にまだとどめを刺せていないとも感じていた。流石にタフだな──防具の性能も、そして本人のステータスも高いからこそ、もろに幻闘乱迅脚が入ったのにも関わらずとどめを刺せなかったのだろう。
それでも、ダメージは十分に入ったはずだ。それに加えてミリーから受けたダメージの残りもあるだろうから、相手は瀕死のはず。これ以上ダメージを受ける訳にもいかない自分は、相手が起き上がってくる前に頭部を狙って矢を放つ。放った矢、三本は見事に相手の頭部を貫いて──これがトドメとなった様だ。武舞台の上から相手の姿が消える。
『そこまで! この戦いはブルーカラーの勝利となります! 五分の休憩を置いて次の勝負となります!』
勝敗を告げる運営役のプレイヤーの言葉を聞いて、少しだけ気を緩めるが明鏡止水の状態を維持する。心を落ち着けて、次に備える。HPを確認すると、回復はされたがそれでも二割ほど減った状態だ。予想以上に冷気と霜でHPを持っていかれてしまっていたらしい。残り三人もいるのにすでに二割削られたか……まずいかもしれない。
──マッスルウォーリアーズ側──
「すまん、やられた。最終奥義も使ったが、多少削ったぐらいだろうな……最後の一番大事な部分をミスったのがまずかった」
彼が使った最終奥義である冷華雹散によるダメージは、最後の一撃が一番大きい。故にそこを回避されると最終奥義ではあるが、大きくダメージが下がってしまうという欠点があった。故に最初の冷気で相手を凍らせるという動きが入るのだが……アースに対処され、騙されたことで本領を発揮できずに終わってしまっていた。
「人前で見せたのは初めてだったはずだが、まさかそこに幻影を出すアーツで回避してから反撃するものを合わせてくるとはな……やはりあいつの戦闘経験値の量は莫大な様だ」
と、マッスルの一人がここまでのアースの戦いを見て来た事で感じたことを口にする。更に……
「あいつが見せた蹴り技……無数の分身の後に自分まで下りてきて飛び蹴りを放つなんてアーツは初めて見た。だが、その時あいつは最終奥義とは言っていなかった。つまり、まだまだ見せてない技をあいつは持っているという事だ。次戦う俺は、それを一つでも多く暴かないといけないな。初見で対応するのは難しいアーツも多い……そして、そんなアーツをあいつは多数隠し持っている可能性が高い」
と、次にアースと戦う事になっているマッスルのメンバーが戦いの方向性を口にした。その意見には全員がうなずく。
「頼むぜ、ここが正念場なんだ。俺達の明日のためには準優勝ではだめなんだ。優勝じゃなければ、六英雄のVRゲームのプロとして参加出来る可能性は間違いなく下がる。優勝以外の選択肢はないんだ」
この言葉に誰もが頷いて、それから先ほどの彼はマッスルの選手として武舞台へと向かう。その姿と共に、誰もがアースの動きを注視する。どんな動きをされても見逃さないために。勝利につながる情報を得るために。
レガリオンで揺さぶり、八岐の月で更に相手の注意を揺さぶって蹴りを叩き込む。同じ攻撃パターンを数回行って相手の防御を誘ってから、急に動きを変えて攻撃を入れる事で更に相手の体力と冷静さを奪いながら追撃の手を緩めない。確実に弱らせ、そして狩るための動きだ。後は相手の出方次第、いつ仕掛けてくるか……
そんな攻防が数分続いただろうか? ついに相手は我慢が出来なくなったようだ。突如槍による防御を止めて、手を交差させた。自分はその手を斬ろうとレガリオンを振るったのだが、手ごたえがない。直後、自分の体は吹き飛ばされた。だが、ダメージは全くない。ただ吹き飛ばされただけだ。
(バースト? メガクラッシュ?)
バーストは格闘ゲームにおける切り返し手段の一つで、被弾中で体勢を崩されていようが無理やり相手を吹き飛ばして体勢を整えなおす事が出来る。メガクラッシュはベルトスクロールと言われる横移動アクションの技で、多少のHPと引き換えに周囲の敵を吹き飛ばして危機を脱出できる緊急回避技だ。先ほどの様子から見て、そういった無理やり切り返せる何らかのアーツを使ったと予想される。
更に相手は槍の先端を渦巻きの様に動かし始めた。当然その動きだけで済むはずもなく、突如強烈な冷気と風が吹き始めた。阻止するために距離を詰めようとしたが、風に押し戻されてしまって叶わない。なので八岐の月で矢を射て阻止しようとしたが、矢すら勢いを止められない。相手に届きはするのだが、大したダメージにはなっていない。
それでも続けて矢を連射。しかし相手の生み出した渦巻きからの冷気と風は強くなる一方で、こちらのHPもじりじりと削られている。本来ならばこんなものでは済まないのだろうが、そこはクラネス師匠の作ってくれた鎧や魔王様からもらったマントの効果のおかげで守られている事が大きいだろう。
いつしか冷気が霜の様になり、こちらにぶつけられるようになってきていた。霜が渦を巻いてこちらに襲いかかってくる光景は美しくもあるが危険極まりない。軽く霜に触れただけでかなり体温を持っていかれた。何度も当たってしまえば、あっという間に氷の彫像となってしまいかねない。そうなったら叩き割られてお終い、という流れになるのだろう。流石に攻撃を止めて回避に専念する。
(おそらく、これは槍の最終奥義かそれに近い技だろう。十中八九これが相手の切り札、これを超えれば相手を倒すチャンスが来るはず。焦らず丁寧に集中して回避し続けるべきだ)
凍れば終わり、という事は凍らなければ大丈夫という事になる、はず。霜に触れてしまうと体温と同時にHPが一気に持っていかれるが、そうでなければHPの減りは非常に緩やかだ。だからしっかりと回避を──そう思った瞬間、あるひらめきが生まれた。そういう性質の技ならば、それを逆手に取ればいいのでは? と。
そこからは回避の運動量を最小限に絞ってゆく。いきなり最小にすると相手に疑いを持たれるので、徐々に徐々に絞っていく。向こうからしたら、相手が冷気にやられて動きが鈍ったと、思わせるために。もちろん霜の回避が非常に難しくなっていくのは言うまでもないが、それでもやれる範囲には収まる。
慎重に時間を掛けて意図的に体の動きを鈍らせる。集中力が必要な動きだなこれ……でも、良い感じにできていると思う。ゆっくりと冷気で体の動きが鈍っていく人間の動きになっていると思う。そして、最終的に動きを絞りに絞ったその瞬間、相手が明確に動いた。
「【槍太刀連携術・最終奥義! 冷華雹散(れいかひょうさん)!】」
相手が手に構えていたのは、霜が降りたように青く輝いている大太刀であった。冷気の渦の向こうから姿を見せ、動かなくなった自分の事を一刀両断した──しかし、相手は戸惑っただろう。手ごたえがないのだから。その理由は単純で、相手が切った物は自分の幻影にすぎないのだから。実態がない以上、手ごたえがないのは当然で──
「これは!?」
相手が戸惑う。そこに自分の技を繰り出す。狙ったわけじゃないんだが、同じく冷気の強い世界で学んだあの技──氷のワーウルフさん直伝の奥義、【幻闘乱迅脚】を。戸惑っていた相手は、上空から襲い掛かる幻影の攻撃を回避できずにもろに食らっている。次々と幻影が相手に蹴りをねじ込んでいき、最後に自分が相手の頭部にしっかりと蹴りを叩き込んだ。
直後、相手はふっ飛んで武舞台の上を何度も転がる。直撃した、しっかりと相手に攻撃を叩き込めた感触が足に残る。だが、同時にまだとどめを刺せていないとも感じていた。流石にタフだな──防具の性能も、そして本人のステータスも高いからこそ、もろに幻闘乱迅脚が入ったのにも関わらずとどめを刺せなかったのだろう。
それでも、ダメージは十分に入ったはずだ。それに加えてミリーから受けたダメージの残りもあるだろうから、相手は瀕死のはず。これ以上ダメージを受ける訳にもいかない自分は、相手が起き上がってくる前に頭部を狙って矢を放つ。放った矢、三本は見事に相手の頭部を貫いて──これがトドメとなった様だ。武舞台の上から相手の姿が消える。
『そこまで! この戦いはブルーカラーの勝利となります! 五分の休憩を置いて次の勝負となります!』
勝敗を告げる運営役のプレイヤーの言葉を聞いて、少しだけ気を緩めるが明鏡止水の状態を維持する。心を落ち着けて、次に備える。HPを確認すると、回復はされたがそれでも二割ほど減った状態だ。予想以上に冷気と霜でHPを持っていかれてしまっていたらしい。残り三人もいるのにすでに二割削られたか……まずいかもしれない。
──マッスルウォーリアーズ側──
「すまん、やられた。最終奥義も使ったが、多少削ったぐらいだろうな……最後の一番大事な部分をミスったのがまずかった」
彼が使った最終奥義である冷華雹散によるダメージは、最後の一撃が一番大きい。故にそこを回避されると最終奥義ではあるが、大きくダメージが下がってしまうという欠点があった。故に最初の冷気で相手を凍らせるという動きが入るのだが……アースに対処され、騙されたことで本領を発揮できずに終わってしまっていた。
「人前で見せたのは初めてだったはずだが、まさかそこに幻影を出すアーツで回避してから反撃するものを合わせてくるとはな……やはりあいつの戦闘経験値の量は莫大な様だ」
と、マッスルの一人がここまでのアースの戦いを見て来た事で感じたことを口にする。更に……
「あいつが見せた蹴り技……無数の分身の後に自分まで下りてきて飛び蹴りを放つなんてアーツは初めて見た。だが、その時あいつは最終奥義とは言っていなかった。つまり、まだまだ見せてない技をあいつは持っているという事だ。次戦う俺は、それを一つでも多く暴かないといけないな。初見で対応するのは難しいアーツも多い……そして、そんなアーツをあいつは多数隠し持っている可能性が高い」
と、次にアースと戦う事になっているマッスルのメンバーが戦いの方向性を口にした。その意見には全員がうなずく。
「頼むぜ、ここが正念場なんだ。俺達の明日のためには準優勝ではだめなんだ。優勝じゃなければ、六英雄のVRゲームのプロとして参加出来る可能性は間違いなく下がる。優勝以外の選択肢はないんだ」
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