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お役所仕事? そしてついに踏破者現る
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そして再び六〇〇階へ、自分は駆け足で戻ってきた。
「ただいまぁ!」「おかえり~」「ちょっと質問があるんだが。落ちた時のダメージで思い出した、自分は二〇階ごとにある試練を免除されているんじゃなかったか? 七五〇階まで」
そう、五九五階に落とされた時にこれを思い出したのだ。そして、試練を免除されているからこそ二〇階ごとの試練を飛ばしたわけで……なのに、試練を免除されていないのに試練を飛ばしてきた人と同じ扱いを受けていた。これはおかしいだろう。
「あ~、思い出してくれたようで何より。でもね……君、今回はその試練のある階層を飛ばしてきたでしょ? ちゃんと二〇階ごとに試練の部屋に入って、チョーカーを見せて、はい免除ですよという手続きを踏んでこなきゃダメなのよ~」「役所かここは……」
役所の融通の利かなさっぷりと何も変わらないじゃないか。免除されてるんだから立ち寄らなくていいやと考えて、先を急ぐために飛ばしまくったのが仇となるとは。
「あ~、それともう一つ~。試練の難易度だけど一応手心は加えていたんだよ~、免除されているからね~」
──なぬ? あの難易度で免除されているって……なら、手心が加えられていないとしたらどうなっていたんだ?
「多分、そっちも手心が無い時はどうなったか疑問に思っただろうから答えておくね~。六部屋目から銀の箱になって、九部屋目から金の箱になってたよ~。更に箱の数も全部の部屋で五個増えてたね~」
うげぇ……それを考えれば十分手加減されてたわけだ。もしそうなっていたら本当に地獄だった。金の宝箱の厄介さは十分理解させられているからね……
「だから、今後はちゃんと試練の部屋に入って免除の手続きを受けてね~。手続きはすぐ終わるはずだから~。こんな思いはもうしたくないでしょ~?」
流石にそうさせてもらうよ……試練を飛ばすと先にある試練の難易度が上がるのは情報として知っていたけど、実際に上げられると厳しいな。鹿も手心を加えられてこれだった訳だし──同じ轍を踏まない為にも、今後はきちんと手続きを踏もう。
「了解、今後はきちんと手続きを踏んで進む事にするよ……」「そうしてね~、こっちもまさか飛ばして進んでくるとは思ってなくてさ~。ここで足止めさせてもらって、試練終了後に説明するつもりだったんだ~」
じゃあ、突破していてもその後に説明はきちんとしてくれたと言う事か。そこはまだ良心的か……試練前に説明しないのは、一回痛い目を見てもらおうって事なんだろう。人にもよるが、痛い目を見ないと学ばないというパターンもあるからな。もっと悪いと痛い目を見ても今回はたまたまだで片づけて反省も学びもしないってパターンもあるが。
「じゃあ疑問も解けたし、試練のやり直しを──」「あ、もう突破したって事で良いよ~。説明はちゃんと聞いてくれたし~、最後の部屋までたどり着いていたし~、十分でしょ~」
良いのかそれで。でもまあ、それで良いというのであればそれでいい。この階層でセーブして終わりにするだけである。じゃ~ね~と最後まで脱力気味なこの階層の試練の案内人の言葉を最後に塔を出る。時間は午後十一時十分前。これなら十分睡眠時間が取れるな。明日からはきちんと二〇階ごとに免除の手続きを忘れないようにせねば。
と、ここでインフォメーションが点滅。何事だろうと確認すると……黒の塔踏破者が出たという告知だった。当然踏破者はグラッドのパーティ。あちこちから「やっぱりあいつらか」「くそ、追いつけなかった」なんて声が聞こえてくる。更にインフォメーションは今後踏破者がどうなるかを教えてくれた。
まず、塔の好きな階層にいつでも行けるようになる。これは最後の戦いに備えてのスキル上げやプレイヤースキルを磨くためだろう。更に、この塔と塔の合間にある休息エリアの公共施設──宿屋なんかの事だ──の使用料が無料に。更に踏破者専用のショップが解放される。
そして、最後に踏破した塔とは別のもう一方に最初から挑みなおし、そっちも踏破すれば更なる恩恵が与えられると発表された。グラッド達ならやれるかもしれないな。まだ時間は十分残っているから、彼等の突破力なら……。
(下手したら、彼らに抜かされそうだ……)
こちらが白の塔の天辺に到達する前に、グラッド達がクリアしてしまう可能性も十分ある。まあ、そうなったらそうなったで彼らに最大級の賛辞を送るしかないだろう。
周囲の話も、この話一色に染まっていた。踏破者専用の店ってなんだよとか、これだけの優遇措置が得られるなら、明日からの塔攻略はもっと急がなければならないとかの声が次々と聞きたくなくても入ってくる。確かに、踏破者専用の店は気になるな……どんな品が並んでいるのか……その時、黒の塔から一つのパーティがやってくるのが目に入った。
「グラッド達だ!」「最速踏破者のお出ましだぞ!」
そんなプレイヤー達の声が響き渡った。だが、そんな声を聴いてもグラッドは喜ぶ様子はない。むしろ当然の事であり、いちいち騒ぐなとでも言わんばかりの表情を浮かべている。一方で愛嬌のあるガルはどーもどーもと愛想よく手を振っていて、ゼラァはま、こんなものよと自慢げな表情を浮かべていた。
一番鼻高々としていたのは間違いなくゼッド。こいつは一番分かりやすく俺達が一番だ! と言わんばかりの笑みを浮かべていた。注目を浴びると嬉しくなるタイプなんだろうか? まあ、無理もないけどな……最速踏破ってのはそれだけすごい事なわけで……そんな欠片に話しかけるプレイヤーは大勢いたが、グラッドは面倒だとばかりに付き合わない。だが、ある一言には反応した。
「なあグラッド、黒の塔制覇したって事は次は白の塔を制覇するのか?」
この一言だ。この質問を投げかけたプレイヤーだけにではなく、周囲の全員に聞こえるようにする為だろう。グラッドは大きく叫んだのだ。
「俺達は明日から白の塔の踏破を目指す! 完全攻略を果たすために邪魔すんじゃねえ!」
その一言で、グラッド達を囲もうとしていたプレイヤー達の足が止まり、モーゼの海の道よろしくグラッド達の進む方向にいたプレイヤー達が全員引いて道を作った。その道をただ当然のように進むグラッド達。彼等は宿屋の中に消えていった。そうしてグラッド達がいなくなってから少し経った後に。
「やっぱり、あいつら完全攻略目指すんだな」「まさにトップを行くプレイヤーか……すげえとしか言いようがない」「くそ、俺達もさっさと黒の塔を制覇するぞ! これ以上グラッド達にばっかりでかい顔をさせてられるかよ!」
なんて言葉が飛び交った。グラッド達を褒める面子、俺達も完全攻略を目指してやると奮い立つ面子などなど……ますます周囲は騒がしくなった。自分は……うん、白の塔だけでいいだろう。ただ、踏破した後好きな所に行けるというのなら、二五〇階のあの人ともう一回戦ってもらいたいな。踏破した後に戦えば、また違った経験を得られるかもしれない。
さて、ではログアウトをと思った所にウィスパーチャットが。ツヴァイからか、何かあったかな? とりあえず出てみる事にする。
【ツヴァイ、どうした?】【さっきの黒の塔の踏破者が出たってお知らせは見たか?】【ああ、もちろん。というかグラッド達が帰還してきて塔の合間にある休息所は大騒ぎになってたよ】
ツヴァイ達も塔の中でインフォメーションを見たのだろう。で、おそらく周囲に敵がいない状態を作ったか、五階ごとにある休息所に入ったかのどっちかの状態でこちらにウィスパーを飛ばしてきたのだろう。
【そりゃ騒ぎになるよな……最速踏破っていうのはやっぱり目立つ成果だからな】【グラッドはうっとうしそうにしてたが。後、グラッドはこの後白の塔の攻略を始めるって宣言していた。完全制覇を目指すんだろう】
ついでに、先ほどの件を含めてツヴァイ達にグラッド達の情報を伝えた。
【やっぱりあいつらは完全制覇を目指すか……もちろん、俺達も目指すけどな。白の塔、多分明日で俺達は登り切る。その後は黒の塔に挑戦するぜ】【ツヴァイ達なら十分やれるだけの実力はあるもんな、行けるだろう】
ツヴァイ達も完全制覇を狙いだしたか。でも、彼らの実力なら十分に狙える話でもある。それに黒の塔は純粋な戦闘のみだから、むしろ厄介な仕掛けが多い白の塔を先に踏破したツヴァイ達の方が、グラッド達よりも先に完全制覇を成し遂げる可能性がある。これは、ちょっと楽しくなってきたよ。どっちが先に完全制覇するのか、わくわくしてきた。
【ツヴァイ達ならやれるさ、応援しているよ】【ああ、期待に応えて見せるさ。いつもの面子もやる気十分だしな】
自分の方も頑張らなきゃいけないが、このどちらが先に完全制覇するのか──それとも予想外のパーティがグラッドやツヴァイ達を押しのけて先に成し遂げるのか。明日からがまた楽しみだな。
「ただいまぁ!」「おかえり~」「ちょっと質問があるんだが。落ちた時のダメージで思い出した、自分は二〇階ごとにある試練を免除されているんじゃなかったか? 七五〇階まで」
そう、五九五階に落とされた時にこれを思い出したのだ。そして、試練を免除されているからこそ二〇階ごとの試練を飛ばしたわけで……なのに、試練を免除されていないのに試練を飛ばしてきた人と同じ扱いを受けていた。これはおかしいだろう。
「あ~、思い出してくれたようで何より。でもね……君、今回はその試練のある階層を飛ばしてきたでしょ? ちゃんと二〇階ごとに試練の部屋に入って、チョーカーを見せて、はい免除ですよという手続きを踏んでこなきゃダメなのよ~」「役所かここは……」
役所の融通の利かなさっぷりと何も変わらないじゃないか。免除されてるんだから立ち寄らなくていいやと考えて、先を急ぐために飛ばしまくったのが仇となるとは。
「あ~、それともう一つ~。試練の難易度だけど一応手心は加えていたんだよ~、免除されているからね~」
──なぬ? あの難易度で免除されているって……なら、手心が加えられていないとしたらどうなっていたんだ?
「多分、そっちも手心が無い時はどうなったか疑問に思っただろうから答えておくね~。六部屋目から銀の箱になって、九部屋目から金の箱になってたよ~。更に箱の数も全部の部屋で五個増えてたね~」
うげぇ……それを考えれば十分手加減されてたわけだ。もしそうなっていたら本当に地獄だった。金の宝箱の厄介さは十分理解させられているからね……
「だから、今後はちゃんと試練の部屋に入って免除の手続きを受けてね~。手続きはすぐ終わるはずだから~。こんな思いはもうしたくないでしょ~?」
流石にそうさせてもらうよ……試練を飛ばすと先にある試練の難易度が上がるのは情報として知っていたけど、実際に上げられると厳しいな。鹿も手心を加えられてこれだった訳だし──同じ轍を踏まない為にも、今後はきちんと手続きを踏もう。
「了解、今後はきちんと手続きを踏んで進む事にするよ……」「そうしてね~、こっちもまさか飛ばして進んでくるとは思ってなくてさ~。ここで足止めさせてもらって、試練終了後に説明するつもりだったんだ~」
じゃあ、突破していてもその後に説明はきちんとしてくれたと言う事か。そこはまだ良心的か……試練前に説明しないのは、一回痛い目を見てもらおうって事なんだろう。人にもよるが、痛い目を見ないと学ばないというパターンもあるからな。もっと悪いと痛い目を見ても今回はたまたまだで片づけて反省も学びもしないってパターンもあるが。
「じゃあ疑問も解けたし、試練のやり直しを──」「あ、もう突破したって事で良いよ~。説明はちゃんと聞いてくれたし~、最後の部屋までたどり着いていたし~、十分でしょ~」
良いのかそれで。でもまあ、それで良いというのであればそれでいい。この階層でセーブして終わりにするだけである。じゃ~ね~と最後まで脱力気味なこの階層の試練の案内人の言葉を最後に塔を出る。時間は午後十一時十分前。これなら十分睡眠時間が取れるな。明日からはきちんと二〇階ごとに免除の手続きを忘れないようにせねば。
と、ここでインフォメーションが点滅。何事だろうと確認すると……黒の塔踏破者が出たという告知だった。当然踏破者はグラッドのパーティ。あちこちから「やっぱりあいつらか」「くそ、追いつけなかった」なんて声が聞こえてくる。更にインフォメーションは今後踏破者がどうなるかを教えてくれた。
まず、塔の好きな階層にいつでも行けるようになる。これは最後の戦いに備えてのスキル上げやプレイヤースキルを磨くためだろう。更に、この塔と塔の合間にある休息エリアの公共施設──宿屋なんかの事だ──の使用料が無料に。更に踏破者専用のショップが解放される。
そして、最後に踏破した塔とは別のもう一方に最初から挑みなおし、そっちも踏破すれば更なる恩恵が与えられると発表された。グラッド達ならやれるかもしれないな。まだ時間は十分残っているから、彼等の突破力なら……。
(下手したら、彼らに抜かされそうだ……)
こちらが白の塔の天辺に到達する前に、グラッド達がクリアしてしまう可能性も十分ある。まあ、そうなったらそうなったで彼らに最大級の賛辞を送るしかないだろう。
周囲の話も、この話一色に染まっていた。踏破者専用の店ってなんだよとか、これだけの優遇措置が得られるなら、明日からの塔攻略はもっと急がなければならないとかの声が次々と聞きたくなくても入ってくる。確かに、踏破者専用の店は気になるな……どんな品が並んでいるのか……その時、黒の塔から一つのパーティがやってくるのが目に入った。
「グラッド達だ!」「最速踏破者のお出ましだぞ!」
そんなプレイヤー達の声が響き渡った。だが、そんな声を聴いてもグラッドは喜ぶ様子はない。むしろ当然の事であり、いちいち騒ぐなとでも言わんばかりの表情を浮かべている。一方で愛嬌のあるガルはどーもどーもと愛想よく手を振っていて、ゼラァはま、こんなものよと自慢げな表情を浮かべていた。
一番鼻高々としていたのは間違いなくゼッド。こいつは一番分かりやすく俺達が一番だ! と言わんばかりの笑みを浮かべていた。注目を浴びると嬉しくなるタイプなんだろうか? まあ、無理もないけどな……最速踏破ってのはそれだけすごい事なわけで……そんな欠片に話しかけるプレイヤーは大勢いたが、グラッドは面倒だとばかりに付き合わない。だが、ある一言には反応した。
「なあグラッド、黒の塔制覇したって事は次は白の塔を制覇するのか?」
この一言だ。この質問を投げかけたプレイヤーだけにではなく、周囲の全員に聞こえるようにする為だろう。グラッドは大きく叫んだのだ。
「俺達は明日から白の塔の踏破を目指す! 完全攻略を果たすために邪魔すんじゃねえ!」
その一言で、グラッド達を囲もうとしていたプレイヤー達の足が止まり、モーゼの海の道よろしくグラッド達の進む方向にいたプレイヤー達が全員引いて道を作った。その道をただ当然のように進むグラッド達。彼等は宿屋の中に消えていった。そうしてグラッド達がいなくなってから少し経った後に。
「やっぱり、あいつら完全攻略目指すんだな」「まさにトップを行くプレイヤーか……すげえとしか言いようがない」「くそ、俺達もさっさと黒の塔を制覇するぞ! これ以上グラッド達にばっかりでかい顔をさせてられるかよ!」
なんて言葉が飛び交った。グラッド達を褒める面子、俺達も完全攻略を目指してやると奮い立つ面子などなど……ますます周囲は騒がしくなった。自分は……うん、白の塔だけでいいだろう。ただ、踏破した後好きな所に行けるというのなら、二五〇階のあの人ともう一回戦ってもらいたいな。踏破した後に戦えば、また違った経験を得られるかもしれない。
さて、ではログアウトをと思った所にウィスパーチャットが。ツヴァイからか、何かあったかな? とりあえず出てみる事にする。
【ツヴァイ、どうした?】【さっきの黒の塔の踏破者が出たってお知らせは見たか?】【ああ、もちろん。というかグラッド達が帰還してきて塔の合間にある休息所は大騒ぎになってたよ】
ツヴァイ達も塔の中でインフォメーションを見たのだろう。で、おそらく周囲に敵がいない状態を作ったか、五階ごとにある休息所に入ったかのどっちかの状態でこちらにウィスパーを飛ばしてきたのだろう。
【そりゃ騒ぎになるよな……最速踏破っていうのはやっぱり目立つ成果だからな】【グラッドはうっとうしそうにしてたが。後、グラッドはこの後白の塔の攻略を始めるって宣言していた。完全制覇を目指すんだろう】
ついでに、先ほどの件を含めてツヴァイ達にグラッド達の情報を伝えた。
【やっぱりあいつらは完全制覇を目指すか……もちろん、俺達も目指すけどな。白の塔、多分明日で俺達は登り切る。その後は黒の塔に挑戦するぜ】【ツヴァイ達なら十分やれるだけの実力はあるもんな、行けるだろう】
ツヴァイ達も完全制覇を狙いだしたか。でも、彼らの実力なら十分に狙える話でもある。それに黒の塔は純粋な戦闘のみだから、むしろ厄介な仕掛けが多い白の塔を先に踏破したツヴァイ達の方が、グラッド達よりも先に完全制覇を成し遂げる可能性がある。これは、ちょっと楽しくなってきたよ。どっちが先に完全制覇するのか、わくわくしてきた。
【ツヴァイ達ならやれるさ、応援しているよ】【ああ、期待に応えて見せるさ。いつもの面子もやる気十分だしな】
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