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第一ラウンド
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手早く準備を整え、戦闘態勢を取る──前に一礼。自分が礼をすると、ドラゴンが少々驚いたような表情になったが向こうも軽く頭を下げてきた。その後は互いに戦闘態勢に入って、にらみ合う形となる。
「それではよろしいですね? 試練開始です!」
この階の担当者の声と共に、自分とドラゴンはお互いに動き出した。向こうはまず空に浮かんでこちらを見ている。まずは様子見と言った所か……こちらはもちろん弓による攻撃を真っ向正面から行う。この行動で相手に攻撃が刺さるか否かを見るためだ。かつての戦いのように鱗に対して攻撃が刺さらなければ、戦い方を考えなければならないのだから。
三本矢を番えて、ドラゴンに向けて放つ。最初はあえて受ける、そう考えていたのだが──ドラゴンはこの矢を空中で急速に横にスライドする形で回避した。いきなり対空状態から急速な移動を可能としたのはおそらくドラゴンの魔法の力なんだろうが、重要なのはそこじゃない。ドラゴンが、回避行動をとったのだ。
(つまり、あの矢を喰らいたくない。自分の鱗では防ぎきれないと吐露したのと同じだ)
ならば、口を開けた所に強化オイルをぶち込んで内側からダメージを与えるしかなかったあの時とはすべての面で違う。真っ向勝負で十分やれるというのであれば、普段通りの動きでいい。と、今度はこちらの番だとばかりにドラゴンが口を開く。ブレスを放つつもりだろう。阻止してもいいのだが──
(ここは一回見に徹するか。相手のブレスの特性を最初に見ておくというのは決して悪い事じゃない)
少し距離を取りつつ、ブレスが吐かれるタイミングをうかがう。ドラゴンの喉の奥が青く発光しはじめ、圧を感じるようになっていく。そして発射されると同時に自分は横に大きく飛んで回避する。
(まるでこちらに飛んでくる渦潮だな。もろに食らえばあの渦に巻き込まれて身動きが取れなくなり、後はやられるがままになるとみて良いな。それに渦の中にいくつもの光を反射する何かがあった。ウォーターカッターみたいな水で作られた刃が混じっていると考えられる、か)
相手のブレスも見れた。後は詰めや神着による近接戦闘能力、魔法による遠近攻撃能力がどれぐらいあるかだがそれは戦いの最中で見切っていく他ない。再び自分や矢を射かけるが、今度はドラゴンは魔法障壁っぽい壁を生み出して矢を防ぐ──いや、防ぎきれずに貫通した。ただ、それでもやはり勢いは殺されるため、鱗に当たった矢ははじき返された。
ドラゴンからの攻撃は──もっぱら魔法によるものばっかりになった。水、氷系の魔法をタイミングをずらしながらばらまいてくるのである。一方でかなり至近距離まで寄っても噛みついたり爪を用いた格闘戦をしてこないで、すぐさま空中に逃げるのだ。あれだけ太い爪、立派な歯があるというのに……何故だろうか?
(むー、魔法障壁による矢の威力軽減が面倒だなぁ。もちろん向こうからしてみれば、直撃なんて御免被るって話なんだから障壁を早々解くはずもないんだけど)
接近戦を仕掛けるとすぐに逃げるんだよな……徹底的に遠距離戦のみで戦いたいというのが向こうの考えらしい。もちろん、この行動すべてが釣りという可能性はある。ひたすら焦らして、こちらが突っ込んできた所に最高の一撃をカウンターとしてはなって来るっていうパターンだな。自分もやった事があるから、その可能性は常に考慮している。
かといってこのまま遠距離戦に付き合い続けるのもなぁ。相手の手の上で動かされている気分になるから、ちょっと嫌なんだよね。ましてや相手は常に魔法障壁でこちらの矢の威力を下げている状態だ。このまま攻撃を続けて魔力消費を加速させてガス欠を狙うってのも、相手がドラゴンじゃなきゃありなんだけど……
(ドラゴンの魔力量なんて図る機会なかったもんねぇ。せめてデータがあれば、枯渇を狙うか他の手段を考えるかをすぐに決められるんだけど)
嘆いても仕方がないので、とにかく今は攻撃する。相手に魔法攻撃を相殺しつつ、こちらも遠慮なしに八岐の月九割で魔法障壁に矢をぶち込み続ける。十割にしないのは、回避をやりやすくする為だ。流石に十割で引くと、前後の隙が生まれやすくなってしまうから、これは仕方が無いのだ。
それにしても徹底した遠距離戦タイプだなぁ……自分に急接近能力があると知ると、ますます距離を取るようになった。ひたすら滞空しながら魔法を引き打ちしてくる。これインファイト特化したプレイヤーだと何もできないぞ? ここまで極端な戦法をドラゴンが取るという所に、どうしても違和感を感じてしまう。
(魔法障壁をどうにか破るしかなさそうだ……なら、複数方向からの射撃で揺さぶってみるか)
真正面から打ち合っていてはキリが無い可能性があるので、こちらも動く事にする。曲射やアーツを交えて、前面だけでなく上から襲い掛かる攻撃も増やしてみたのである。その結果は……ドラゴンが展開している魔法障壁は常時展開されている球体系であり、どこを狙い撃っても障壁による軽減は受けてしまう事を知ることになった。
だが、逆にどの角度から打ち込んでも完ぺきに魔法障壁が矢の勢いをなくすという事が無いのもまた事実だった。勢いこそ失われるが、矢自体はブルードラゴンの体に届いているのである。と、なれば……有効なアーツが存在する。使うのは久しぶりになるが……あれを使うことにしよう。
(相手の遠距離戦にまだ付き合うという風に見せかけよう。あのアーツは決まるまでバレない事が一番大事だからな……)
出来るだけ、ドラゴンの目に届きにくい場所を狙って矢を放つ。使うのは《七つの洛星》。七本の矢を三十秒以内に七本外さずに当てる事が成功条件のアーツだが、今まで相当な数をドラゴンに射かけているので、向こうが気が付かない可能性は十分にあると踏んで発動した。一本一本を、今までと変わりない様に素知らぬ顔でドラゴンに当てていく。
四本、まだバレていない。五本、六本、バレていないな。次が最後と七本目を構えた時だ。ここでばれた。ドラゴンも違和感を感じたのか、視線を自分から体の一部に向けたのだ。そこには、浅くではあるが突き立ったまま消えていない矢が存在していた。其れを見たとたん、ドラゴンは魔法攻撃を止めて高速かつ機動が読みにくい飛び方をし始めたのだ。
(この行動、《七つの洛星》を知っているな!? 最後の一本を当てられまいとするが故に行動としか思えない)
不規則に動きまくる為、狙いが定まらない。しかし、三十秒というタイムリミットは迫ってきている。なのでもうこれは相手の動きを予測して矢を放つほかない。読みが外れればアーツは失敗になるが……このまま放たなければどのみち失敗だ。ならば行動する他ない。三、二、一、そこ!
放った七本目は、ドラゴンの翼の先にぎりぎり命中した。これで発動条件が整った事により《七つの洛星》が起動する。どこからともなく七つの隕石がドラゴンに対して落ちてくる。それらを回避しようと更にドラゴンは動くが、ここで自分はドラゴンの顔を狙った射撃を行う。障壁により勢いは軽減されるが、それでも目などに当たれば痛いでは済まないはず。
事実、ドラゴンはこの攻撃を嫌がった。目などにだけは被弾しないように動いたわけだが……そうすればもちろん、動きは鈍る。そこに、七つの隕石がドラゴンを圧し潰さんと襲い掛かった。障壁が発動したのは見えたのだが、流石に矢と隕石では質量の差が違い過ぎる。大した軽減は行われなかった──様に見える。
派手な七つの音と共に、隕石はドラゴンを容赦なく地面に叩き落とした。しかし、これで屈するドラゴンでもなかった。叩き落された直後こそ動かなかったが、数秒後には落ちてきた隕石を無理やり振り払って起き上がってくる。その時の勢いで、三個の隕石が地面を転がってから消える。
(よし、明確なダメージ蓄積を確認)
複数個所から結構な量の出血が認められるし、隕石が命中したと斧われる個所の鱗はひび割れていたり、完全に破損していたりした。これで全くダメージを受けていないとしたら詐欺も良いところである。その分、こちらに向けてくる敵意というか殺気も跳ね上がっているけれど。
(今更この程度の殺気に怯える事は無い。と言っておいてなんだが、ドラゴンの殺気を向けられても動じないってどうなのよ自分。これだからあれこれ試練の担当者に言われてしまうんじゃないだろうか)
とにかく、まずは大きな一手を相手に叩き込むことが出来た。ここからが第二ラウンド開始という所だろう。向こうももう引きうちばかりしてくる事はないはず、だ。同じ行動をとれば、再び《七つの洛星》をぶち込まれかねないんだから。まあ、クールタイムがあるからしばらくは使えないんだけど……さて、ドラゴンはここからどう動くかな?
「それではよろしいですね? 試練開始です!」
この階の担当者の声と共に、自分とドラゴンはお互いに動き出した。向こうはまず空に浮かんでこちらを見ている。まずは様子見と言った所か……こちらはもちろん弓による攻撃を真っ向正面から行う。この行動で相手に攻撃が刺さるか否かを見るためだ。かつての戦いのように鱗に対して攻撃が刺さらなければ、戦い方を考えなければならないのだから。
三本矢を番えて、ドラゴンに向けて放つ。最初はあえて受ける、そう考えていたのだが──ドラゴンはこの矢を空中で急速に横にスライドする形で回避した。いきなり対空状態から急速な移動を可能としたのはおそらくドラゴンの魔法の力なんだろうが、重要なのはそこじゃない。ドラゴンが、回避行動をとったのだ。
(つまり、あの矢を喰らいたくない。自分の鱗では防ぎきれないと吐露したのと同じだ)
ならば、口を開けた所に強化オイルをぶち込んで内側からダメージを与えるしかなかったあの時とはすべての面で違う。真っ向勝負で十分やれるというのであれば、普段通りの動きでいい。と、今度はこちらの番だとばかりにドラゴンが口を開く。ブレスを放つつもりだろう。阻止してもいいのだが──
(ここは一回見に徹するか。相手のブレスの特性を最初に見ておくというのは決して悪い事じゃない)
少し距離を取りつつ、ブレスが吐かれるタイミングをうかがう。ドラゴンの喉の奥が青く発光しはじめ、圧を感じるようになっていく。そして発射されると同時に自分は横に大きく飛んで回避する。
(まるでこちらに飛んでくる渦潮だな。もろに食らえばあの渦に巻き込まれて身動きが取れなくなり、後はやられるがままになるとみて良いな。それに渦の中にいくつもの光を反射する何かがあった。ウォーターカッターみたいな水で作られた刃が混じっていると考えられる、か)
相手のブレスも見れた。後は詰めや神着による近接戦闘能力、魔法による遠近攻撃能力がどれぐらいあるかだがそれは戦いの最中で見切っていく他ない。再び自分や矢を射かけるが、今度はドラゴンは魔法障壁っぽい壁を生み出して矢を防ぐ──いや、防ぎきれずに貫通した。ただ、それでもやはり勢いは殺されるため、鱗に当たった矢ははじき返された。
ドラゴンからの攻撃は──もっぱら魔法によるものばっかりになった。水、氷系の魔法をタイミングをずらしながらばらまいてくるのである。一方でかなり至近距離まで寄っても噛みついたり爪を用いた格闘戦をしてこないで、すぐさま空中に逃げるのだ。あれだけ太い爪、立派な歯があるというのに……何故だろうか?
(むー、魔法障壁による矢の威力軽減が面倒だなぁ。もちろん向こうからしてみれば、直撃なんて御免被るって話なんだから障壁を早々解くはずもないんだけど)
接近戦を仕掛けるとすぐに逃げるんだよな……徹底的に遠距離戦のみで戦いたいというのが向こうの考えらしい。もちろん、この行動すべてが釣りという可能性はある。ひたすら焦らして、こちらが突っ込んできた所に最高の一撃をカウンターとしてはなって来るっていうパターンだな。自分もやった事があるから、その可能性は常に考慮している。
かといってこのまま遠距離戦に付き合い続けるのもなぁ。相手の手の上で動かされている気分になるから、ちょっと嫌なんだよね。ましてや相手は常に魔法障壁でこちらの矢の威力を下げている状態だ。このまま攻撃を続けて魔力消費を加速させてガス欠を狙うってのも、相手がドラゴンじゃなきゃありなんだけど……
(ドラゴンの魔力量なんて図る機会なかったもんねぇ。せめてデータがあれば、枯渇を狙うか他の手段を考えるかをすぐに決められるんだけど)
嘆いても仕方がないので、とにかく今は攻撃する。相手に魔法攻撃を相殺しつつ、こちらも遠慮なしに八岐の月九割で魔法障壁に矢をぶち込み続ける。十割にしないのは、回避をやりやすくする為だ。流石に十割で引くと、前後の隙が生まれやすくなってしまうから、これは仕方が無いのだ。
それにしても徹底した遠距離戦タイプだなぁ……自分に急接近能力があると知ると、ますます距離を取るようになった。ひたすら滞空しながら魔法を引き打ちしてくる。これインファイト特化したプレイヤーだと何もできないぞ? ここまで極端な戦法をドラゴンが取るという所に、どうしても違和感を感じてしまう。
(魔法障壁をどうにか破るしかなさそうだ……なら、複数方向からの射撃で揺さぶってみるか)
真正面から打ち合っていてはキリが無い可能性があるので、こちらも動く事にする。曲射やアーツを交えて、前面だけでなく上から襲い掛かる攻撃も増やしてみたのである。その結果は……ドラゴンが展開している魔法障壁は常時展開されている球体系であり、どこを狙い撃っても障壁による軽減は受けてしまう事を知ることになった。
だが、逆にどの角度から打ち込んでも完ぺきに魔法障壁が矢の勢いをなくすという事が無いのもまた事実だった。勢いこそ失われるが、矢自体はブルードラゴンの体に届いているのである。と、なれば……有効なアーツが存在する。使うのは久しぶりになるが……あれを使うことにしよう。
(相手の遠距離戦にまだ付き合うという風に見せかけよう。あのアーツは決まるまでバレない事が一番大事だからな……)
出来るだけ、ドラゴンの目に届きにくい場所を狙って矢を放つ。使うのは《七つの洛星》。七本の矢を三十秒以内に七本外さずに当てる事が成功条件のアーツだが、今まで相当な数をドラゴンに射かけているので、向こうが気が付かない可能性は十分にあると踏んで発動した。一本一本を、今までと変わりない様に素知らぬ顔でドラゴンに当てていく。
四本、まだバレていない。五本、六本、バレていないな。次が最後と七本目を構えた時だ。ここでばれた。ドラゴンも違和感を感じたのか、視線を自分から体の一部に向けたのだ。そこには、浅くではあるが突き立ったまま消えていない矢が存在していた。其れを見たとたん、ドラゴンは魔法攻撃を止めて高速かつ機動が読みにくい飛び方をし始めたのだ。
(この行動、《七つの洛星》を知っているな!? 最後の一本を当てられまいとするが故に行動としか思えない)
不規則に動きまくる為、狙いが定まらない。しかし、三十秒というタイムリミットは迫ってきている。なのでもうこれは相手の動きを予測して矢を放つほかない。読みが外れればアーツは失敗になるが……このまま放たなければどのみち失敗だ。ならば行動する他ない。三、二、一、そこ!
放った七本目は、ドラゴンの翼の先にぎりぎり命中した。これで発動条件が整った事により《七つの洛星》が起動する。どこからともなく七つの隕石がドラゴンに対して落ちてくる。それらを回避しようと更にドラゴンは動くが、ここで自分はドラゴンの顔を狙った射撃を行う。障壁により勢いは軽減されるが、それでも目などに当たれば痛いでは済まないはず。
事実、ドラゴンはこの攻撃を嫌がった。目などにだけは被弾しないように動いたわけだが……そうすればもちろん、動きは鈍る。そこに、七つの隕石がドラゴンを圧し潰さんと襲い掛かった。障壁が発動したのは見えたのだが、流石に矢と隕石では質量の差が違い過ぎる。大した軽減は行われなかった──様に見える。
派手な七つの音と共に、隕石はドラゴンを容赦なく地面に叩き落とした。しかし、これで屈するドラゴンでもなかった。叩き落された直後こそ動かなかったが、数秒後には落ちてきた隕石を無理やり振り払って起き上がってくる。その時の勢いで、三個の隕石が地面を転がってから消える。
(よし、明確なダメージ蓄積を確認)
複数個所から結構な量の出血が認められるし、隕石が命中したと斧われる個所の鱗はひび割れていたり、完全に破損していたりした。これで全くダメージを受けていないとしたら詐欺も良いところである。その分、こちらに向けてくる敵意というか殺気も跳ね上がっているけれど。
(今更この程度の殺気に怯える事は無い。と言っておいてなんだが、ドラゴンの殺気を向けられても動じないってどうなのよ自分。これだからあれこれ試練の担当者に言われてしまうんじゃないだろうか)
とにかく、まずは大きな一手を相手に叩き込むことが出来た。ここからが第二ラウンド開始という所だろう。向こうももう引きうちばかりしてくる事はないはず、だ。同じ行動をとれば、再び《七つの洛星》をぶち込まれかねないんだから。まあ、クールタイムがあるからしばらくは使えないんだけど……さて、ドラゴンはここからどう動くかな?
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