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後半戦、開始
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後半戦最初……まず相手は壁を立ててくる、そう思ったのだが──盾を構えている分身体が多い所は変わっていない。ただし、今度は鶴翼の陣形を敷いてきた。鶴翼の陣形とは、相手より数が多い時にとられた陣形の一つ。大きく鳥が羽を広げた姿を模したVの字型に兵士を配置する。
その形で前進して、相手を包囲。後は後ろを除いた全方向から相手を攻撃して袋叩きにする。こう聞くと強い陣形のように思われるが……明確な弱点として、大勢の兵士を左右に広く展開してしまう為に層の薄さがどうしても避けられない。なので相手が一点集中攻撃が出来る場合、一か所を食い破られる事で陣形が崩壊して包囲作戦が出来なくなり、建て直せないまま負ける事もある。
それを防ぐために、目の前の分身体は鶴翼の内側に大盾持ちの分身を配置。早々こちらが食い破れないようにしているのが伺える。当然その鶴翼の後ろには魔法と弓を使う連中が配置されている……鶴翼を担当盾持ち達は防御に徹し、自分を倒すのは後衛の火力でやるという腹積もりであると予想できる。
だが、当然こちらはその陣形に付き合わなきゃいけないという決まりは何もない。今回は各様の陣形を取った事で、前回のような高さと言う問題がない。となれば当然、やる事は決まっている。最初は鶴翼の陣形を取っている盾持ちの所へと突撃するが──飛んでくる矢や魔法をうまく相殺できるタイミングで《大跳躍》を使用する。そう、飛び越えられるのなら馬鹿正直に相手の陣に付き合う理由はどこにもない。
飛び越えて盾持ち達の背中に回ると同時に、レガリオンをスネークモードで一閃。これで分身体の首が同時に六つ飛んだ。こうして鳥の片翼が落ちる。先ほども言ったが、鶴翼は層が薄い。兵士を細長く配置しなければならないからだが──その脆さを、遠慮なくつかせてもらう。
陣形をいきなり崩されて、慌てた様子を見せる分身体たちの首をとにかく刎ねる。混乱から立て直ってくる前に、一つでも多くの分身体を倒さねばならない。レガリオンを振り、八岐の月で切り付け、それなりの数の分身体たちを落とした。だが、流石に全部を落とす事は叶わなかった。残った盾持ち分身体たちは、新しい陣形を取ってくる。
(今度は魚鱗の陣、か)
鶴翼が多数の数で取る陣形なら、魚鱗は少数の時に取る陣形だ。三角形の形を取り、相手に前進する陣形である。言うまでもなく三角形の最先端は一番の猛攻にさらされるため、強い者を置かないとすぐにつぶれてしまう。それにしても前回といい今回といい、戦国時代の陣形戦法をとことんやってくるな。
陣の形を維持したまま、盾持ち達が突進してくるので回避。トラックが突撃してくるようなものだ、真正面からぶつかりたくはない。が、回避した先に振ってくるのは後衛の魔法と矢。なるほど、魚鱗の陣形を取っている連中が自分の体勢を崩し、そこに後衛の遠距離攻撃で自分を削ろうという作戦か。
(どうするかな。魚鱗の陣形持ち達を先に潰すか、それとも後衛に襲い掛かるか……いや、先日後衛たちは実は後衛ではなく役割上陣形に従った行動をしていただけだって情報があるな。それに、突進ししてくる前衛を誘ってぎりぎりで回避する事で後衛にぶつけるように仕向けるってのも……使い古された手だから、通じないとみておくべきだろうな)
そう考えを纏めて、やはり魚鱗の陣形を取っている盾持ちから倒すべきかと結論を出した。が、向こうだって馬鹿じゃない。自分がまた飛び越えて背後を取る事を警戒していたようで、飛び越えて背後を取ると陣の最後尾が既にこちらを向いて防御態勢を取っていた。流石に背中を取られて首と落とされる戦法を二回も通してなるものかと言った所だろう。
なので、ここからはやり方を変える。相手の魚鱗の陣を飛び越えつつ──強化オイルと蛇炎オイルを相手の頭上から落としてあげる動きを取る事にしたのだ。オイルを使い過ぎると次の戦いが苦しくなるが、ここを越えられなきゃそもそも始まりさえしない。もちろん縦で自分の魔いたオイルを防ごうとした分身体もいたが……意味がないぞ。
一か所防いだところで、ばらまいた他のオイルが炎上したり爆発する事で結局ダメージを受けるし、蛇炎オイルはその名の通り蛇のように炎が動いで相手を燃やす。容易く防がれる道具なら、こんな終盤まで愛用していない。オイルの爆発、炎上で陣に乱れが生まれた事を確認したら……もちろん攻めかかる。
隙間に刃を差し込む。崩れた所に爪を突き立てる。浮足立った足元を蹴り倒して転んだところを踏み抜く。無理やり作った相手の隙をとにかくついて崩す。陣形の傷口をえぐるように差し込んで広げていく。こっちは自分一人しかいないのだから、こういう機会を逃せば逃すほど勝てなくなってしまう。無論後衛から味方ごと討つ勢いで各種攻撃が飛んでは来るが、致命的なもの以外は無視して盾持ち達の数を減らす。
それでも、盾持ちを全滅させるころにはこちらも相応のダメージを受けていた。ポーションはすでに三回ほど服用している。無論この程度でポーション中毒になる訳ではないが……やはり前半と違って後半は容易く事が進むわけではない。しかも、本番はここからだ。前回も盾持ちを倒すところまでは行けたのだから。
(実は飛び道具を使ってた連中の方が近接戦闘が上手いのです、とか初見殺しだったよなぁ……だから今回は、こちらも遠距離戦で戦わせてもらうことにしよう)
レガリオンを分離させて腰に戻し、八岐の月本来の使い方である弓としての使い方をする。回避行動をとりつつ、矢を番えて弦を引き絞って──発射。アーツを使わなかったとしても、八岐の月から放たれるドラゴンの骨でできた矢の一撃はきついぞ? 事実、射線上に飛んできた魔法や矢は全て一方的に破壊して、分身体の胴体をぶち抜いていった。
これにより、明確に向こうから感じられる雰囲気が変わった。遠距離同士で戦えばこちらが負けると考えたのだろう、大半の奴が自分に向かって突撃を開始してきた。ただ、それでも陣形は取ってくる。今回は鋒矢の陣……ほうしと読む……つまり、矢の形を取る陣形だ。まさに自分達を一本の矢に見立てて突撃すると言う事だろう……が、その陣形は悪手だぞ?
再び八岐の月に矢を番えて……今度はアーツ《ソニックハウンドアロー》を放つ。空気振動でダメージを与えられ、防御が非常に難しいアーツだ。それを、八岐の月とドラゴンの矢という凶悪な組み合わせで放つのだ。ただでは済まない。放たれた矢は相手の陣形へと一直線に飛んでいく。先陣を切っていた分身体は、その矢を切り裂こうとしたのだろう。構えてから、剣を振り下ろした。だが。
一瞬の拮抗すらせず、その振り下ろされた剣を腕ごと矢は吹き飛ばした。さらに後ろに続いていた分身体達を空気振動によるダメージて巻き込んで吹き飛ばす。この一矢だけで、相手の陣形はボロボロになった。だが、それでもお構いなしにダメージを受けなかった分身体は自分に向かってがむしゃらに突っ込んでくる。
そんな彼らを近づける理由もない。確実に当てて相手の数を減らしていく。大きな波を自分の射撃で押し返しているようなイメージだったが、すぐにそれも終わった。確実に数を減らしていった結果、相手の勢いはすぐにしぼんでいったからだ。無論、落ち漏らしなんて出さないようにしっかりと相手を射殺していく。
(よし……よし。これでついに後半戦最初の中ボスである部隊長を引きずり出せる。さあ、どんな戦い方をする?)
身構えていると、隊長格が姿を見せる。手には……やや短めの槍が両手に収まっていた。二刀流ならぬ二槍流か……手数が多い事はもちろん、ここの分身体の隊長格なのだからパワーがないはずがない。そんな分身体の隊長格は、自分に向かってまずは一礼した。
「お見事です、やはり貴方は私達の部隊も退けられましたか。前回の最後で動きが見る見るうちに変わっていったのは私も感じておりました。そして今日、更に修正を重ねた結果がこれだと言う事なのでしょう。ですが、私にも隊を預かった物としての意地がございます。いざ、勝負とまいりましょう」
彼女の構えに応じる形で、こちらも戦闘態勢をとる。そのまま数秒ほどにらみ合って……一転して激しい攻撃の打ち合いとなった。互いの武器を高いにぶつけ合う形となるので、火花が無数に咲き誇る。やはり、後半に出てくる分身体の隊長格だ、純粋に強い──無理やりにでも隙を生み出したいが、それをさせてくれないな。
互いに攻撃が当たらないため、示し合わせたように後ろに飛んで間合いを取った。自分もそうだが、向こうも先ほどの打ち合いでどういう攻撃なら当てられるかを考えているんだろう。といっても、自分もそしておそらく向こうもさっきの打ち合いは一種の挨拶みたいなものだ。本当の戦いは、ここからだろう。
(二本の槍から繰り出される無数の突きは、なかなか厄介だった。そして当然槍は払いという攻撃手段もある。本当に相手の手の内の一%も見ていないと考えた方が良いだろう……だが、焦らず対処できていたのもまた事実。この調子で落ち着いて戦おう)
やや見合った後に互いに距離を詰め始める。さて、ここからがこの部隊長との戦いの本番だな……だが、気負ってはダメだ。明鏡止水のように、穏やかに澄み切った心で相手を見極めなければ。
その形で前進して、相手を包囲。後は後ろを除いた全方向から相手を攻撃して袋叩きにする。こう聞くと強い陣形のように思われるが……明確な弱点として、大勢の兵士を左右に広く展開してしまう為に層の薄さがどうしても避けられない。なので相手が一点集中攻撃が出来る場合、一か所を食い破られる事で陣形が崩壊して包囲作戦が出来なくなり、建て直せないまま負ける事もある。
それを防ぐために、目の前の分身体は鶴翼の内側に大盾持ちの分身を配置。早々こちらが食い破れないようにしているのが伺える。当然その鶴翼の後ろには魔法と弓を使う連中が配置されている……鶴翼を担当盾持ち達は防御に徹し、自分を倒すのは後衛の火力でやるという腹積もりであると予想できる。
だが、当然こちらはその陣形に付き合わなきゃいけないという決まりは何もない。今回は各様の陣形を取った事で、前回のような高さと言う問題がない。となれば当然、やる事は決まっている。最初は鶴翼の陣形を取っている盾持ちの所へと突撃するが──飛んでくる矢や魔法をうまく相殺できるタイミングで《大跳躍》を使用する。そう、飛び越えられるのなら馬鹿正直に相手の陣に付き合う理由はどこにもない。
飛び越えて盾持ち達の背中に回ると同時に、レガリオンをスネークモードで一閃。これで分身体の首が同時に六つ飛んだ。こうして鳥の片翼が落ちる。先ほども言ったが、鶴翼は層が薄い。兵士を細長く配置しなければならないからだが──その脆さを、遠慮なくつかせてもらう。
陣形をいきなり崩されて、慌てた様子を見せる分身体たちの首をとにかく刎ねる。混乱から立て直ってくる前に、一つでも多くの分身体を倒さねばならない。レガリオンを振り、八岐の月で切り付け、それなりの数の分身体たちを落とした。だが、流石に全部を落とす事は叶わなかった。残った盾持ち分身体たちは、新しい陣形を取ってくる。
(今度は魚鱗の陣、か)
鶴翼が多数の数で取る陣形なら、魚鱗は少数の時に取る陣形だ。三角形の形を取り、相手に前進する陣形である。言うまでもなく三角形の最先端は一番の猛攻にさらされるため、強い者を置かないとすぐにつぶれてしまう。それにしても前回といい今回といい、戦国時代の陣形戦法をとことんやってくるな。
陣の形を維持したまま、盾持ち達が突進してくるので回避。トラックが突撃してくるようなものだ、真正面からぶつかりたくはない。が、回避した先に振ってくるのは後衛の魔法と矢。なるほど、魚鱗の陣形を取っている連中が自分の体勢を崩し、そこに後衛の遠距離攻撃で自分を削ろうという作戦か。
(どうするかな。魚鱗の陣形持ち達を先に潰すか、それとも後衛に襲い掛かるか……いや、先日後衛たちは実は後衛ではなく役割上陣形に従った行動をしていただけだって情報があるな。それに、突進ししてくる前衛を誘ってぎりぎりで回避する事で後衛にぶつけるように仕向けるってのも……使い古された手だから、通じないとみておくべきだろうな)
そう考えを纏めて、やはり魚鱗の陣形を取っている盾持ちから倒すべきかと結論を出した。が、向こうだって馬鹿じゃない。自分がまた飛び越えて背後を取る事を警戒していたようで、飛び越えて背後を取ると陣の最後尾が既にこちらを向いて防御態勢を取っていた。流石に背中を取られて首と落とされる戦法を二回も通してなるものかと言った所だろう。
なので、ここからはやり方を変える。相手の魚鱗の陣を飛び越えつつ──強化オイルと蛇炎オイルを相手の頭上から落としてあげる動きを取る事にしたのだ。オイルを使い過ぎると次の戦いが苦しくなるが、ここを越えられなきゃそもそも始まりさえしない。もちろん縦で自分の魔いたオイルを防ごうとした分身体もいたが……意味がないぞ。
一か所防いだところで、ばらまいた他のオイルが炎上したり爆発する事で結局ダメージを受けるし、蛇炎オイルはその名の通り蛇のように炎が動いで相手を燃やす。容易く防がれる道具なら、こんな終盤まで愛用していない。オイルの爆発、炎上で陣に乱れが生まれた事を確認したら……もちろん攻めかかる。
隙間に刃を差し込む。崩れた所に爪を突き立てる。浮足立った足元を蹴り倒して転んだところを踏み抜く。無理やり作った相手の隙をとにかくついて崩す。陣形の傷口をえぐるように差し込んで広げていく。こっちは自分一人しかいないのだから、こういう機会を逃せば逃すほど勝てなくなってしまう。無論後衛から味方ごと討つ勢いで各種攻撃が飛んでは来るが、致命的なもの以外は無視して盾持ち達の数を減らす。
それでも、盾持ちを全滅させるころにはこちらも相応のダメージを受けていた。ポーションはすでに三回ほど服用している。無論この程度でポーション中毒になる訳ではないが……やはり前半と違って後半は容易く事が進むわけではない。しかも、本番はここからだ。前回も盾持ちを倒すところまでは行けたのだから。
(実は飛び道具を使ってた連中の方が近接戦闘が上手いのです、とか初見殺しだったよなぁ……だから今回は、こちらも遠距離戦で戦わせてもらうことにしよう)
レガリオンを分離させて腰に戻し、八岐の月本来の使い方である弓としての使い方をする。回避行動をとりつつ、矢を番えて弦を引き絞って──発射。アーツを使わなかったとしても、八岐の月から放たれるドラゴンの骨でできた矢の一撃はきついぞ? 事実、射線上に飛んできた魔法や矢は全て一方的に破壊して、分身体の胴体をぶち抜いていった。
これにより、明確に向こうから感じられる雰囲気が変わった。遠距離同士で戦えばこちらが負けると考えたのだろう、大半の奴が自分に向かって突撃を開始してきた。ただ、それでも陣形は取ってくる。今回は鋒矢の陣……ほうしと読む……つまり、矢の形を取る陣形だ。まさに自分達を一本の矢に見立てて突撃すると言う事だろう……が、その陣形は悪手だぞ?
再び八岐の月に矢を番えて……今度はアーツ《ソニックハウンドアロー》を放つ。空気振動でダメージを与えられ、防御が非常に難しいアーツだ。それを、八岐の月とドラゴンの矢という凶悪な組み合わせで放つのだ。ただでは済まない。放たれた矢は相手の陣形へと一直線に飛んでいく。先陣を切っていた分身体は、その矢を切り裂こうとしたのだろう。構えてから、剣を振り下ろした。だが。
一瞬の拮抗すらせず、その振り下ろされた剣を腕ごと矢は吹き飛ばした。さらに後ろに続いていた分身体達を空気振動によるダメージて巻き込んで吹き飛ばす。この一矢だけで、相手の陣形はボロボロになった。だが、それでもお構いなしにダメージを受けなかった分身体は自分に向かってがむしゃらに突っ込んでくる。
そんな彼らを近づける理由もない。確実に当てて相手の数を減らしていく。大きな波を自分の射撃で押し返しているようなイメージだったが、すぐにそれも終わった。確実に数を減らしていった結果、相手の勢いはすぐにしぼんでいったからだ。無論、落ち漏らしなんて出さないようにしっかりと相手を射殺していく。
(よし……よし。これでついに後半戦最初の中ボスである部隊長を引きずり出せる。さあ、どんな戦い方をする?)
身構えていると、隊長格が姿を見せる。手には……やや短めの槍が両手に収まっていた。二刀流ならぬ二槍流か……手数が多い事はもちろん、ここの分身体の隊長格なのだからパワーがないはずがない。そんな分身体の隊長格は、自分に向かってまずは一礼した。
「お見事です、やはり貴方は私達の部隊も退けられましたか。前回の最後で動きが見る見るうちに変わっていったのは私も感じておりました。そして今日、更に修正を重ねた結果がこれだと言う事なのでしょう。ですが、私にも隊を預かった物としての意地がございます。いざ、勝負とまいりましょう」
彼女の構えに応じる形で、こちらも戦闘態勢をとる。そのまま数秒ほどにらみ合って……一転して激しい攻撃の打ち合いとなった。互いの武器を高いにぶつけ合う形となるので、火花が無数に咲き誇る。やはり、後半に出てくる分身体の隊長格だ、純粋に強い──無理やりにでも隙を生み出したいが、それをさせてくれないな。
互いに攻撃が当たらないため、示し合わせたように後ろに飛んで間合いを取った。自分もそうだが、向こうも先ほどの打ち合いでどういう攻撃なら当てられるかを考えているんだろう。といっても、自分もそしておそらく向こうもさっきの打ち合いは一種の挨拶みたいなものだ。本当の戦いは、ここからだろう。
(二本の槍から繰り出される無数の突きは、なかなか厄介だった。そして当然槍は払いという攻撃手段もある。本当に相手の手の内の一%も見ていないと考えた方が良いだろう……だが、焦らず対処できていたのもまた事実。この調子で落ち着いて戦おう)
やや見合った後に互いに距離を詰め始める。さて、ここからがこの部隊長との戦いの本番だな……だが、気負ってはダメだ。明鏡止水のように、穏やかに澄み切った心で相手を見極めなければ。
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