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第二試合
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次の試合、ツヴァイの相手は──向こうのギルマス、ネフィさんだった。奇しくもギルドマスター同士の戦いとなったか。ランダムで順番が選ばれるので本当によくできた偶然だ。
「じゃ、いくぜ?」「ああ、始めようか」
軽い言葉を交わしたのち、試合が開始された。まずはお互い様子見で、深く踏みこまず間合いのぎりぎりで武器が振るわれる。リーチ的には槍の方が長い。一方で攻撃力は大剣の方が高いんだったな。とはいってもアーツが決まればどちらも一撃必殺はありうる。心臓や首、頭部と人間の体は弱点がいくつもあるからな。
最初こそ静かなものだったが、すぐに両者のやり取りは激しい物へと変わっていった。槍と大剣のぶつかり合いで火花が散って金属通しがぶつかり合う特徴的な音が周囲に響く。お互いにまだクリーンヒットはゼロ。レベルの高いぶつかり合いとなっている。
「流石にやるな!」「そちらこそ、名声に恥じない強さだ!」
両者は戦いの合間にそう互いを称え合いながら武器を振るう。武器同士のぶつかり合いは激しさを増していくが、互いに攻撃を当てられない状況が変わらない。こうなってくると、ファーストヒットを取った方に流れが傾くんだよな。何度も見てきたが……むろん傾くだけであって勝つわけではないが、それでもこういう強い人同士の勝負は、先手を取った側が有利なのは言うまでもない。
だからこそツヴァイに取ってほしいと願っていたが、そうはさせてくれない様だ。ネフィさんが槍の長さと速さを生かして、大剣使いのツヴァイの攻撃の手数を封じ始めていた。明確にツヴァイが苦しい展開に追いやられている。攻撃を受けたわけではないのだが、このままでは押し切られかねない。
ツヴァイが大剣を振ろうとすると、そのモーションを槍で潰してくる。突きで対抗しようにも、槍の方が長くて速いのでどうしても出遅れる。ツヴァイにだって槍使いと戦った経験は豊富な筈なんだが、それでも対応できないほどネフィさんの槍さばきがすごいのだ。流石は槍を使う事を必須条件に定めているギルドのマスターだ。
「流石にこのままではまずいか……」
ツヴァイの呟きが耳に届く。が、ツヴァイは焦っているわけでは無い様だ。大剣で防御しつつ何か策を考えているように感じられる。それに、防御方法も受け止める形から徐々に受け流す形へと変化している。槍の早さに目が慣れてきているのかもしれない。
一方で攻めを継続しているネフィさん側も余裕と言う訳ではない。突きを継続しつつも表情は険しいのがそれを物語っている。おそらくこれだけ攻撃をしているにもかかわらずクリーンヒットをさせられず、更には受け流され始めている事も余裕を持てない理由だろう。
「一進一退、と言った所かしら」「お互い火力があるのは分かっています、いい一撃が当たれば、それがそのまま決着に繋がりかねません。どちらが先にそれを決めるのか、と言う勝負になっています」「向こうが狙うは首か心臓でしょう。対してツヴァイは上段からの振り下ろしがまともに決まれば、文字通りの一刀両断。だからこそ、あちらはツヴァイが大剣を振りかぶれないように攻撃を加えて阻止しているようです」
エリザの言葉にカナさんとカザミネが解説するかのような言葉を口にした。自分の見立てと差はないな、大剣の威力は当然ネフィさんが理解していないはずがない。もちろんツヴァイが心臓や首を一瞬で貫く槍の早さと威力を考えに入れていない訳がない。そんなお互いの思惑の上を一瞬上回った方が、この試合の勝者となるだろう。
やがて、ツヴァイが槍をガードしながらもじりじりと前に出始める。攻撃のほとんどを受け流せるようになっていけると踏んだのだろう、攻めに回るべく、大剣の間合いへと移動を開始した。むろんそうはさせないとネフィさんの槍がうなりを上げてツヴァイへと突きが叩き込まれる。が、それでもツヴァイは確実に前へと進む。
「決着の時は、そう遠くないな」「ツヴァイが決めるとなったら一瞬だろうし……大剣の間合いに入ってから両者がどう動くか、だな」
レイジの言葉に、自分はそう返した。そんな言葉を武舞台の上にいる二人の耳に届くはずもないのだが──まるで聞こえたかのように動きが変わった。ツヴァイが大剣の間合いに入ると、ネフィさんは突きの猛攻を止めた。攻撃をし続けて疲れたこともあるのだろうが、大剣の届く間合いで攻撃をし続ければ、大剣のダメージ軽減付きのスーパーアーマーアーツによってカウンターを貰いかねない事を警戒したとみるべきだろう。
お互いが息を整えている様子が見える。ツヴァイだって防御に集中していた以上精神的に疲労していてもおかしくはない。だからこそ、こうして武器を構えたまま呼吸を双方落ち着けているのだろう──直後に待っている攻防と、決着に向けて全力で突っ走るために。ややあって、再び両者が動く。
ネフィさんが突きを放つが、試合が始まって初めてツヴァイがその突きを完全に回避した。懐に潜り込みつつ、横薙ぎに大剣を振るう。が、ネフィさんは石突きを使って大剣の軌跡をずらしてその下をかいくぐる。しかし、その際ネフィさんの髪の毛が数本切られて宙に舞うのが見えた。ネフィさんの判断が遅れていれば、ツヴァイの体験はネフィさんの体を切り裂いていただろう。
しかし、ツヴァイは止まらない。振りぬいた遠心力を乗せてもう一度ネフィさんに対して薙ぐ形で斬撃を振るう。が、ネフィさんも来ることは読んでいたのか、今度は跳躍してツヴァイの大剣から逃れる。しかし反撃はできず、地面へと着地。ツヴァイも三連撃は行わず大剣を止めて構える。
そこからは両者にらみ合い──お互いに突きを繰り出す。狙ったわけではないだろうが、槍と大剣の切っ先がぶつかり合い──槍が弾かれた。これは言うまでも火力の差、流石に直接ぶつかり合いを行えば相殺が発生しても大剣が勝る。始まれたネフィさんは大きくよろける。ツヴァイはもちろんその隙を見逃さず距離を詰めて大剣を振るう。
だが、ツヴァイは大剣を途中で止めて横に転がった。何故ツヴァイがそんな行動をとったのか、自分は理解した。ツヴァイが大剣を振り下ろそうとしたその瞬間、ネフィさんから異様な殺気を感じ取ったのだ。まるであそこで攻撃してこい、こちらの槍が先にお前の命をかき消すからと言う感情が見えたかのように思えたからだ。
「なんだ、今のは……」
警戒するツヴァイ、当然その間にネフィさんは体勢を立て直した。殺気の殺意はブラフか? それともあのように体勢を崩した状態で繰り出せるカウンター技が存在するのか? 判断が難しいが、何もない単純なブラフではないと自分の直感は感じている。ツヴァイはどう感じただろうか?
ツヴァイが警戒し受け身に回ったことで、再びネフィさんが攻撃を仕掛けてくる。しかしツヴァイも槍の穂先をはじき返しており、追い込まれているという感じはしない。が、攻撃も仕掛けない。もしかして──ツヴァイは確かめようとしているのか? 先ほどのあの殺気を。
再び状況は繰り返すかのように槍と大剣のぶつかり合いとなり、そしてもう一度ツヴァイは槍の穂先を大きく弾いて見せた。すぐさまツヴァイは大剣を振りかぶって斬りかかる。今度は止めるつもりはないというのが雰囲気から感じられた。これで先ほどの殺気の正体がはっきりするだろう。
再びネフィさんから強烈な殺気が放たれた。が、ツヴァイは止まらない。大剣を袈裟懸けに振るう。当たればネフィさんの軽鎧などお構いなしに切り裂くだろう──が、そうはならなかった。ツヴァイの大剣の切っ先が彼女に触れたか触れないかと言ったタイミングで、ツヴァイの背中から一本の槍の穂先が見えていた。
(やはり、ブラフでは、無かった)
ツヴァイの体を貫いた槍は、ネフィさんが持っていた槍ではない。なぜならその槍は今も彼女の手の内にあるからな。つまりあの槍は召喚されたか、普段は影の中とかに隠し持っていて特殊条件で飛び出させることが可能とかそういった類のアーツだろう。ツヴァイもその可能性は分かっていたはず、だがあえて白黒つけに行ったのだろう。相手の切り札を早いうちに切らせるために。
「ぐ、う……」「まさか、即死していない!?」
が、ツヴァイは大量の血を流してこそいたがまだ倒れてはいなかった。そのことに焦ったのはネフィさん。そして──ツヴァイの大剣はまだ彼の手の内から離れていない。
「ただで、勝てると、思うなよ……」
体を槍で貫かれつつも、ツヴァイがネフィさんを見据えて最後の力で大剣を振るった。勢いも普段の物と比べると大幅に落ちてはいた。しかしそこは大剣。その重量と一撃性は残っていた。
「あ、くっ……」
驚きで動きが止まっていたネフィさんの体を、大剣が切り裂いた。しかし、浅い。纏まったダメージにはなったかもしれないが、一撃必殺には程遠い。が、それがツヴァイの限界だった。大剣を振りぬいた後のツヴァイは武舞台の上に伏し、そして消えてしまった。
「決着! 次の選手は武舞台に上がってください」
次は自分だな。ツヴァイは負けこそしたが、相手の切り札を暴いて見せた。ならばあとは残った面子がそれを無駄にしないことこそが肝要だ。気合を入れてから武舞台に上がる。さあて、行こうか。
「じゃ、いくぜ?」「ああ、始めようか」
軽い言葉を交わしたのち、試合が開始された。まずはお互い様子見で、深く踏みこまず間合いのぎりぎりで武器が振るわれる。リーチ的には槍の方が長い。一方で攻撃力は大剣の方が高いんだったな。とはいってもアーツが決まればどちらも一撃必殺はありうる。心臓や首、頭部と人間の体は弱点がいくつもあるからな。
最初こそ静かなものだったが、すぐに両者のやり取りは激しい物へと変わっていった。槍と大剣のぶつかり合いで火花が散って金属通しがぶつかり合う特徴的な音が周囲に響く。お互いにまだクリーンヒットはゼロ。レベルの高いぶつかり合いとなっている。
「流石にやるな!」「そちらこそ、名声に恥じない強さだ!」
両者は戦いの合間にそう互いを称え合いながら武器を振るう。武器同士のぶつかり合いは激しさを増していくが、互いに攻撃を当てられない状況が変わらない。こうなってくると、ファーストヒットを取った方に流れが傾くんだよな。何度も見てきたが……むろん傾くだけであって勝つわけではないが、それでもこういう強い人同士の勝負は、先手を取った側が有利なのは言うまでもない。
だからこそツヴァイに取ってほしいと願っていたが、そうはさせてくれない様だ。ネフィさんが槍の長さと速さを生かして、大剣使いのツヴァイの攻撃の手数を封じ始めていた。明確にツヴァイが苦しい展開に追いやられている。攻撃を受けたわけではないのだが、このままでは押し切られかねない。
ツヴァイが大剣を振ろうとすると、そのモーションを槍で潰してくる。突きで対抗しようにも、槍の方が長くて速いのでどうしても出遅れる。ツヴァイにだって槍使いと戦った経験は豊富な筈なんだが、それでも対応できないほどネフィさんの槍さばきがすごいのだ。流石は槍を使う事を必須条件に定めているギルドのマスターだ。
「流石にこのままではまずいか……」
ツヴァイの呟きが耳に届く。が、ツヴァイは焦っているわけでは無い様だ。大剣で防御しつつ何か策を考えているように感じられる。それに、防御方法も受け止める形から徐々に受け流す形へと変化している。槍の早さに目が慣れてきているのかもしれない。
一方で攻めを継続しているネフィさん側も余裕と言う訳ではない。突きを継続しつつも表情は険しいのがそれを物語っている。おそらくこれだけ攻撃をしているにもかかわらずクリーンヒットをさせられず、更には受け流され始めている事も余裕を持てない理由だろう。
「一進一退、と言った所かしら」「お互い火力があるのは分かっています、いい一撃が当たれば、それがそのまま決着に繋がりかねません。どちらが先にそれを決めるのか、と言う勝負になっています」「向こうが狙うは首か心臓でしょう。対してツヴァイは上段からの振り下ろしがまともに決まれば、文字通りの一刀両断。だからこそ、あちらはツヴァイが大剣を振りかぶれないように攻撃を加えて阻止しているようです」
エリザの言葉にカナさんとカザミネが解説するかのような言葉を口にした。自分の見立てと差はないな、大剣の威力は当然ネフィさんが理解していないはずがない。もちろんツヴァイが心臓や首を一瞬で貫く槍の早さと威力を考えに入れていない訳がない。そんなお互いの思惑の上を一瞬上回った方が、この試合の勝者となるだろう。
やがて、ツヴァイが槍をガードしながらもじりじりと前に出始める。攻撃のほとんどを受け流せるようになっていけると踏んだのだろう、攻めに回るべく、大剣の間合いへと移動を開始した。むろんそうはさせないとネフィさんの槍がうなりを上げてツヴァイへと突きが叩き込まれる。が、それでもツヴァイは確実に前へと進む。
「決着の時は、そう遠くないな」「ツヴァイが決めるとなったら一瞬だろうし……大剣の間合いに入ってから両者がどう動くか、だな」
レイジの言葉に、自分はそう返した。そんな言葉を武舞台の上にいる二人の耳に届くはずもないのだが──まるで聞こえたかのように動きが変わった。ツヴァイが大剣の間合いに入ると、ネフィさんは突きの猛攻を止めた。攻撃をし続けて疲れたこともあるのだろうが、大剣の届く間合いで攻撃をし続ければ、大剣のダメージ軽減付きのスーパーアーマーアーツによってカウンターを貰いかねない事を警戒したとみるべきだろう。
お互いが息を整えている様子が見える。ツヴァイだって防御に集中していた以上精神的に疲労していてもおかしくはない。だからこそ、こうして武器を構えたまま呼吸を双方落ち着けているのだろう──直後に待っている攻防と、決着に向けて全力で突っ走るために。ややあって、再び両者が動く。
ネフィさんが突きを放つが、試合が始まって初めてツヴァイがその突きを完全に回避した。懐に潜り込みつつ、横薙ぎに大剣を振るう。が、ネフィさんは石突きを使って大剣の軌跡をずらしてその下をかいくぐる。しかし、その際ネフィさんの髪の毛が数本切られて宙に舞うのが見えた。ネフィさんの判断が遅れていれば、ツヴァイの体験はネフィさんの体を切り裂いていただろう。
しかし、ツヴァイは止まらない。振りぬいた遠心力を乗せてもう一度ネフィさんに対して薙ぐ形で斬撃を振るう。が、ネフィさんも来ることは読んでいたのか、今度は跳躍してツヴァイの大剣から逃れる。しかし反撃はできず、地面へと着地。ツヴァイも三連撃は行わず大剣を止めて構える。
そこからは両者にらみ合い──お互いに突きを繰り出す。狙ったわけではないだろうが、槍と大剣の切っ先がぶつかり合い──槍が弾かれた。これは言うまでも火力の差、流石に直接ぶつかり合いを行えば相殺が発生しても大剣が勝る。始まれたネフィさんは大きくよろける。ツヴァイはもちろんその隙を見逃さず距離を詰めて大剣を振るう。
だが、ツヴァイは大剣を途中で止めて横に転がった。何故ツヴァイがそんな行動をとったのか、自分は理解した。ツヴァイが大剣を振り下ろそうとしたその瞬間、ネフィさんから異様な殺気を感じ取ったのだ。まるであそこで攻撃してこい、こちらの槍が先にお前の命をかき消すからと言う感情が見えたかのように思えたからだ。
「なんだ、今のは……」
警戒するツヴァイ、当然その間にネフィさんは体勢を立て直した。殺気の殺意はブラフか? それともあのように体勢を崩した状態で繰り出せるカウンター技が存在するのか? 判断が難しいが、何もない単純なブラフではないと自分の直感は感じている。ツヴァイはどう感じただろうか?
ツヴァイが警戒し受け身に回ったことで、再びネフィさんが攻撃を仕掛けてくる。しかしツヴァイも槍の穂先をはじき返しており、追い込まれているという感じはしない。が、攻撃も仕掛けない。もしかして──ツヴァイは確かめようとしているのか? 先ほどのあの殺気を。
再び状況は繰り返すかのように槍と大剣のぶつかり合いとなり、そしてもう一度ツヴァイは槍の穂先を大きく弾いて見せた。すぐさまツヴァイは大剣を振りかぶって斬りかかる。今度は止めるつもりはないというのが雰囲気から感じられた。これで先ほどの殺気の正体がはっきりするだろう。
再びネフィさんから強烈な殺気が放たれた。が、ツヴァイは止まらない。大剣を袈裟懸けに振るう。当たればネフィさんの軽鎧などお構いなしに切り裂くだろう──が、そうはならなかった。ツヴァイの大剣の切っ先が彼女に触れたか触れないかと言ったタイミングで、ツヴァイの背中から一本の槍の穂先が見えていた。
(やはり、ブラフでは、無かった)
ツヴァイの体を貫いた槍は、ネフィさんが持っていた槍ではない。なぜならその槍は今も彼女の手の内にあるからな。つまりあの槍は召喚されたか、普段は影の中とかに隠し持っていて特殊条件で飛び出させることが可能とかそういった類のアーツだろう。ツヴァイもその可能性は分かっていたはず、だがあえて白黒つけに行ったのだろう。相手の切り札を早いうちに切らせるために。
「ぐ、う……」「まさか、即死していない!?」
が、ツヴァイは大量の血を流してこそいたがまだ倒れてはいなかった。そのことに焦ったのはネフィさん。そして──ツヴァイの大剣はまだ彼の手の内から離れていない。
「ただで、勝てると、思うなよ……」
体を槍で貫かれつつも、ツヴァイがネフィさんを見据えて最後の力で大剣を振るった。勢いも普段の物と比べると大幅に落ちてはいた。しかしそこは大剣。その重量と一撃性は残っていた。
「あ、くっ……」
驚きで動きが止まっていたネフィさんの体を、大剣が切り裂いた。しかし、浅い。纏まったダメージにはなったかもしれないが、一撃必殺には程遠い。が、それがツヴァイの限界だった。大剣を振りぬいた後のツヴァイは武舞台の上に伏し、そして消えてしまった。
「決着! 次の選手は武舞台に上がってください」
次は自分だな。ツヴァイは負けこそしたが、相手の切り札を暴いて見せた。ならばあとは残った面子がそれを無駄にしないことこそが肝要だ。気合を入れてから武舞台に上がる。さあて、行こうか。
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