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七試合目、決着
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水のジャベリンが相手に迫る。相手も射出された水のジャベリンに気が付きはしたものの、明確に対応が遅れている。何とか体をよじって回避しようと試みたが、水のジャベリンは相手の左肩あたりに直撃した。相手を貫き、更には爆発してから消えるジャベリン。これはさすがにダメージが入ったはず。
「くう、うううっ!?」
相手はたまらず苦悶の声を上げた。それだけではない、手に持っていた槍を取り落とした。アームブレイクが決まったようで、両手槍を持っていられなくなったのだろう。これで一気に流れが変わった。相手の魔法障壁の役割をしている膜をミリーの魔法は抜く事が出来る事が判明した、この時点で相手は自由気ままに攻撃することはできない。
更にアームブレイクを受けたという事は、相当なダメージが先ほどの水のジャベリンによって入っている事を意味する。これで試合展開は五分、いや、ややミリーが優勢になったか? むろんまだまだどうなるかは分からないが、それでも押されっぱなしだった先ほどまでとは空気が変わった。
「容赦はしませんよ~」
声はのんびりだが、ここまでよくもやってくれたなという圧を相手に与えつつ、ミリーが魔法を放つ。今度は相手が回避に専念する形となり、立場が逆転した。細かい魔法はもはや意味がないので、ミリーは先ほどと同じ水の大型ランスを何度も生成し、相手に向かって次々と射出している。
が、相手も回避に専念すれば回避できるようでクリーンヒットはさせてくれない。更に相手は回避しつつ、アイテムボックスから細い槍を取り出していた。それも何の因果かジャベリン。当然相手もミリーの詠唱の合間を見てジャベリンを投擲。物理と魔法という違いこそあれどこの戦いはお互いがお互いを槍で貫かんとする戦いへと移行していく。
「なんというか槍投げ勝負ですね~」「私が物理、そちらが魔法という違いこそあれ、な!」
お互いに回避行動をとりつつ、己の投げる槍を相手に充てようと牽制を交える戦いへと流れが変化していく。一定の間合いを保ちながらお互い槍を投げ合っている訳なんだが……どうやら相手が使っているジャベリンは魔剣の一種だ。普通の武器なら絶対にない相手への軽度なホーミングと、投げた後に命中しないことが確定した途端にすぐさま手元に戻っていくという機能があるからだ。
(また知らない魔剣か……まあ厳密に言えば魔槍なんだけど。本当にどれだけあるのやら)
あの魔槍があるのなら、弾切れなど気にせずいくらでも槍を投擲できるな。本当に厄介だ。しかもホーミングがついているから、ミリーは大きく回避しないと槍が直撃しかねない。その分、ミリーの攻撃チャンスが減ってしまう。もちろんミリーが放っている水の大型ランスもホーミング性があるが、最初の一発と違って手動で操作していない分追尾性のはかなり劣る様だ。
そんな戦いが続くこと数分、差が生まれ始めた。残念ながらまたミリーが押され始めた──相手の投擲速度に対し、ミリーの水の大型ランスの攻撃頻度が追い付いていない。お互いの攻撃はお互いにかするぐらいになってきており、疲労からかお互いの回避運動が遅れ始めている以上、手数の差がそのままダメージに繋がっている。
ミリーも奮闘しているが、どうしても詠唱時間が必要となる分魔槍を投擲するだけでいい相手と比べて回転率の差が生まれるのはどうしようもないのだ。そうなるとまた水による障壁を展開してほしい所だが──それを行うそぶりを見せない。あの水の障壁は、発動回数に制限があるのかクールタイムがかなり長いのかもしれない。
「ううっ!?」「くううっ!?」
そして、お互いがお互いの一撃をほぼ同時にもろに受けた。相手は左胸あたりに、ミリーは胴体のど真ん中あたりにお互いの攻撃が突き刺さった。そして二人の体から鮮血が舞い散る──だが、先に立ち直ったのは相手の方だった。ミリーも立ち直ろうとしているが、胴体ど真ん中に魔槍の一撃を受けたためか蹲ってしまっている。それは、明確な隙以外の何物でもない。
「貰ったああ!」
血を吐きながらも行われた相手の気迫溢れる投擲は、ミリーの頭部を完全に穿った。これがトドメとなってしまい、ミリーは力尽きて負けてしまった。だが、相手もその後に片膝をついて何度も喀血している。相当に苦しそうだ。先ほどのミリーを倒した投擲も、かなりの無茶をしたのだろう。
『勝負あり! 次の選手は準備を始めてください。そしてヴァルキュリアスの選手ですが……大丈夫ですか!?』
そんな大会のスタッフの声に対しての返答と言う訳ではなかったのだろうが、彼女はこう口にした。
「魔法対策をこれだけして、紙一重の勝利か……武舞台は今降りま──ぐっ、がはっ!」
一度は立ち上がって歩き出しかけたのだが、崩れ落ちるかのように武舞台の上で四つん這いのような態勢を見せた彼女は、その直後に大量の血を武舞台上に吐き出した。どうやら相手も瀕死だったようだ。本当に後一手、ミリーが先ほどの槍の相打ち前に多少のダメージを与える事が出来ていたのなら、この勝敗は逆転していただろう。
とてもじゃないが自分だけでは武舞台を降りられないほどの重傷を受けている相手を見て、慌てて武舞台に上がってきたヴァルキュリアスの人達に助けられながら武舞台を降りたが、多少の回復を受けたところで次の試合、彼女は十全には戦えないだろうな。ミリーもほんと、勝利まであと一歩の所まではいっていた事は間違いない。
「ごめんなさい、負けちゃいました」
一方で負けたミリーは肩を落としている。とは言ってもあれだけの重傷を相手に与えたのだから頑張ったと言える。それに相手の魔槍の存在も明らかにさせてくれた。相手を瀕死まで追い込み、さらに手札を暴いてくれたのだ。無意味な負けではない。
「流石に準決勝だな、ミリーの魔法をまともに受けてもなお耐えるとは。甘く見ていたわけではないが、想定以上の強さだった」
このレイジの言葉に誰もがうなずいた。ミリーの魔法も十分すぎるほどの威力があったはず、それでも耐え抜いた相手の装備を選んだ判断力と鍛えてきた耐久力を認めるべきだろう。認めた上でどう勝つかを考えていかなければいけない。
「次は私ですわね。行ってまいりますわ」
そう告げて武舞台に上がろうとするのはエリザ。エリザも今は一流の魔法使いだが、相手のあの魔法に対する防御手段を見てしまった以上彼女も苦戦は避けられないだろう。
「エリザちゃん、相手の魔法防御は予想よりもはるかに厄介ですよ~。それに感じとして、広範囲を攻撃できる爆発系統の魔法に対する抵抗力が特に高められているように感じました~。回避が難しい広範囲攻撃となる爆発系魔法を特に警戒しての事でしょうね~。貫通力のある魔法を中心に組み立てないと、あの膜はちょっと抜けそうにないですよ~」
と、ミリーがエリザにアドバイスを送っていた。確かに先ほどの試合を見る限り、相手の魔法防御を担っていた膜は、爆発する魔法──一番わかりやすいのはファイアーボールのような奴か。そういった爆発を引き起こす魔法は全く通していなかったな。ミリーの見立ては間違っていないだろう。
「貫通系ですわね、分かりましたわ。そう言った事を事前に知れただけでもありがたいですわ。今度は私があちらをぎゃふんと言わせましょう」
ぎゃふんと言わせましょうって、エリザさーん? そのセリフは結構フラグなんですけど──なんてことを口に出せば本当にフラグになりかねないので黙っておく。同じことを思ったのか、ツヴァイとカザミネも微妙そうな表情を浮かべていた。もっとも発言した本人であるエリザにはそういった微妙な気持ちは伝わらなかったようだ。彼女が武舞台に上がった後に──
(立ってませんよね?)(何が、とは聞かずとも分かるよ。そして立ってないことを祈ろう)(そうだな、俺達が明確に口を出してしまえば立っちゃうかもしれないし、お互い黙っておこう)
と、ひそひそ話をする自分、ツヴァイ、カザミネを他のメンツはけげんな表情を浮かべていた。さて、この話はこれでいったん終わりにしておいて──今肝心なのはエリザの試合だ。彼女が勝ってくれないと相手がさらに勢いづいてしまう。今の所こちらの方が勝ち星が多いとはいえ、勢いがついた相手の前には多少の差など吹き飛ばされかねない。
エリザと相手が武舞台の上で構えたことを確認した信仰スタッフが始めの声を上げた。頼むぞ、エリザ。
「くう、うううっ!?」
相手はたまらず苦悶の声を上げた。それだけではない、手に持っていた槍を取り落とした。アームブレイクが決まったようで、両手槍を持っていられなくなったのだろう。これで一気に流れが変わった。相手の魔法障壁の役割をしている膜をミリーの魔法は抜く事が出来る事が判明した、この時点で相手は自由気ままに攻撃することはできない。
更にアームブレイクを受けたという事は、相当なダメージが先ほどの水のジャベリンによって入っている事を意味する。これで試合展開は五分、いや、ややミリーが優勢になったか? むろんまだまだどうなるかは分からないが、それでも押されっぱなしだった先ほどまでとは空気が変わった。
「容赦はしませんよ~」
声はのんびりだが、ここまでよくもやってくれたなという圧を相手に与えつつ、ミリーが魔法を放つ。今度は相手が回避に専念する形となり、立場が逆転した。細かい魔法はもはや意味がないので、ミリーは先ほどと同じ水の大型ランスを何度も生成し、相手に向かって次々と射出している。
が、相手も回避に専念すれば回避できるようでクリーンヒットはさせてくれない。更に相手は回避しつつ、アイテムボックスから細い槍を取り出していた。それも何の因果かジャベリン。当然相手もミリーの詠唱の合間を見てジャベリンを投擲。物理と魔法という違いこそあれどこの戦いはお互いがお互いを槍で貫かんとする戦いへと移行していく。
「なんというか槍投げ勝負ですね~」「私が物理、そちらが魔法という違いこそあれ、な!」
お互いに回避行動をとりつつ、己の投げる槍を相手に充てようと牽制を交える戦いへと流れが変化していく。一定の間合いを保ちながらお互い槍を投げ合っている訳なんだが……どうやら相手が使っているジャベリンは魔剣の一種だ。普通の武器なら絶対にない相手への軽度なホーミングと、投げた後に命中しないことが確定した途端にすぐさま手元に戻っていくという機能があるからだ。
(また知らない魔剣か……まあ厳密に言えば魔槍なんだけど。本当にどれだけあるのやら)
あの魔槍があるのなら、弾切れなど気にせずいくらでも槍を投擲できるな。本当に厄介だ。しかもホーミングがついているから、ミリーは大きく回避しないと槍が直撃しかねない。その分、ミリーの攻撃チャンスが減ってしまう。もちろんミリーが放っている水の大型ランスもホーミング性があるが、最初の一発と違って手動で操作していない分追尾性のはかなり劣る様だ。
そんな戦いが続くこと数分、差が生まれ始めた。残念ながらまたミリーが押され始めた──相手の投擲速度に対し、ミリーの水の大型ランスの攻撃頻度が追い付いていない。お互いの攻撃はお互いにかするぐらいになってきており、疲労からかお互いの回避運動が遅れ始めている以上、手数の差がそのままダメージに繋がっている。
ミリーも奮闘しているが、どうしても詠唱時間が必要となる分魔槍を投擲するだけでいい相手と比べて回転率の差が生まれるのはどうしようもないのだ。そうなるとまた水による障壁を展開してほしい所だが──それを行うそぶりを見せない。あの水の障壁は、発動回数に制限があるのかクールタイムがかなり長いのかもしれない。
「ううっ!?」「くううっ!?」
そして、お互いがお互いの一撃をほぼ同時にもろに受けた。相手は左胸あたりに、ミリーは胴体のど真ん中あたりにお互いの攻撃が突き刺さった。そして二人の体から鮮血が舞い散る──だが、先に立ち直ったのは相手の方だった。ミリーも立ち直ろうとしているが、胴体ど真ん中に魔槍の一撃を受けたためか蹲ってしまっている。それは、明確な隙以外の何物でもない。
「貰ったああ!」
血を吐きながらも行われた相手の気迫溢れる投擲は、ミリーの頭部を完全に穿った。これがトドメとなってしまい、ミリーは力尽きて負けてしまった。だが、相手もその後に片膝をついて何度も喀血している。相当に苦しそうだ。先ほどのミリーを倒した投擲も、かなりの無茶をしたのだろう。
『勝負あり! 次の選手は準備を始めてください。そしてヴァルキュリアスの選手ですが……大丈夫ですか!?』
そんな大会のスタッフの声に対しての返答と言う訳ではなかったのだろうが、彼女はこう口にした。
「魔法対策をこれだけして、紙一重の勝利か……武舞台は今降りま──ぐっ、がはっ!」
一度は立ち上がって歩き出しかけたのだが、崩れ落ちるかのように武舞台の上で四つん這いのような態勢を見せた彼女は、その直後に大量の血を武舞台上に吐き出した。どうやら相手も瀕死だったようだ。本当に後一手、ミリーが先ほどの槍の相打ち前に多少のダメージを与える事が出来ていたのなら、この勝敗は逆転していただろう。
とてもじゃないが自分だけでは武舞台を降りられないほどの重傷を受けている相手を見て、慌てて武舞台に上がってきたヴァルキュリアスの人達に助けられながら武舞台を降りたが、多少の回復を受けたところで次の試合、彼女は十全には戦えないだろうな。ミリーもほんと、勝利まであと一歩の所まではいっていた事は間違いない。
「ごめんなさい、負けちゃいました」
一方で負けたミリーは肩を落としている。とは言ってもあれだけの重傷を相手に与えたのだから頑張ったと言える。それに相手の魔槍の存在も明らかにさせてくれた。相手を瀕死まで追い込み、さらに手札を暴いてくれたのだ。無意味な負けではない。
「流石に準決勝だな、ミリーの魔法をまともに受けてもなお耐えるとは。甘く見ていたわけではないが、想定以上の強さだった」
このレイジの言葉に誰もがうなずいた。ミリーの魔法も十分すぎるほどの威力があったはず、それでも耐え抜いた相手の装備を選んだ判断力と鍛えてきた耐久力を認めるべきだろう。認めた上でどう勝つかを考えていかなければいけない。
「次は私ですわね。行ってまいりますわ」
そう告げて武舞台に上がろうとするのはエリザ。エリザも今は一流の魔法使いだが、相手のあの魔法に対する防御手段を見てしまった以上彼女も苦戦は避けられないだろう。
「エリザちゃん、相手の魔法防御は予想よりもはるかに厄介ですよ~。それに感じとして、広範囲を攻撃できる爆発系統の魔法に対する抵抗力が特に高められているように感じました~。回避が難しい広範囲攻撃となる爆発系魔法を特に警戒しての事でしょうね~。貫通力のある魔法を中心に組み立てないと、あの膜はちょっと抜けそうにないですよ~」
と、ミリーがエリザにアドバイスを送っていた。確かに先ほどの試合を見る限り、相手の魔法防御を担っていた膜は、爆発する魔法──一番わかりやすいのはファイアーボールのような奴か。そういった爆発を引き起こす魔法は全く通していなかったな。ミリーの見立ては間違っていないだろう。
「貫通系ですわね、分かりましたわ。そう言った事を事前に知れただけでもありがたいですわ。今度は私があちらをぎゃふんと言わせましょう」
ぎゃふんと言わせましょうって、エリザさーん? そのセリフは結構フラグなんですけど──なんてことを口に出せば本当にフラグになりかねないので黙っておく。同じことを思ったのか、ツヴァイとカザミネも微妙そうな表情を浮かべていた。もっとも発言した本人であるエリザにはそういった微妙な気持ちは伝わらなかったようだ。彼女が武舞台に上がった後に──
(立ってませんよね?)(何が、とは聞かずとも分かるよ。そして立ってないことを祈ろう)(そうだな、俺達が明確に口を出してしまえば立っちゃうかもしれないし、お互い黙っておこう)
と、ひそひそ話をする自分、ツヴァイ、カザミネを他のメンツはけげんな表情を浮かべていた。さて、この話はこれでいったん終わりにしておいて──今肝心なのはエリザの試合だ。彼女が勝ってくれないと相手がさらに勢いづいてしまう。今の所こちらの方が勝ち星が多いとはいえ、勢いがついた相手の前には多少の差など吹き飛ばされかねない。
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