278 / 544
第五部 愛しいキミの為に私ができること 後編 二十四章
二十四話 ハクサンチドリ -誤解- その三
しおりを挟む
「伊藤さん、めずらしいね」
「何がですか?」
橘先輩が何を言っているのか分からない。
今日もママと私が作ったお弁当を食べているんだけど、別段どこもおかしいところなんてない。見た目ですぐに誰が作ったのか分かるくらいだけど。
「いつも正道にご飯をたかっていたのに」
「ちょ! 人聞きの悪いことを言わないでください!」
たかってなどいない! トレードしているだけですから!
先輩の作ったご飯は美味しいからつい食べさせてもらうけど、毎回しているわけではないのに。
そんな言い方されると先輩に食いしん坊だと思われるし、その指摘は最悪。橘先輩の意地悪!
橘先輩を睨みつけるけど、涼しい顔でスルーされた。
悔しいと思っていたら、私のお弁当にとんかつが……。
「ほら、トレードするぞ」
そう言って先輩は、私の卵焼きを取っていく。うれしいのやら恥ずかしいのやら……でも、顔がにやけてしまい、止められない。
先輩のとんかつを食べようとしたとき、とんでもないことに気付いた。今日の卵焼きって確か……。
「ダ、ダメです、先輩!」
「!」
「!」
遅かった! 先輩は、私が作った失敗作の卵焼きを口に入れた! いつもはママが作った卵焼きで美味しいのに!
な、なんでこうタイミングが悪いの! 先輩って本当に空気を読んでほしい!
「ど、どうしたの、伊藤さん?」
「あっ……その……あの……」
目を丸くしている橘先輩に、先輩が食べた卵焼きは失敗作です、なんて言えず、うめき声しか出てこない。
「んん……」
あっ、全部食べちゃった~。もう! 今日は絶対に仏滅だ~。
泣きたい……。
「……これって伊藤が作ったのか?」
「は、はい……」
先輩に美味しいご飯を食べてもらいたくて、料理を頑張っていた。でも、まだまだ下手で人様に食べさせるようなものじゃないのに……。(弟の剛には失敗作をたらふく食べさせている)
でも、先輩の感想を知りたい。絶対にないけど、美味しいって言われたい。言ってほしい。
顔が赤くなるのをこらえきれないまま、上目遣いで先輩の様子を見つめる。
先輩は……。
「少しコゲてるな。フライパンの熱か、油の量か? それとも巻くタイミングか?」
マジレスされた! ここは不味くても美味しいって言うところでしょ! 男が試される場面なのに! やっぱり、先輩は空気が読めてない!
「もう少し頑張ればうまく作れると思うぞ」
「本当ですか!」
「ああっ。卵焼きはある程度自分の感覚が必要になるから、練習あるのみだ。味もそう悪くない。頑張れ、伊藤」
私の望んだ答えではなかったけど、これはこれでありかな。ははっ、やばい。私、どんどん先輩の事が好きになってる。
私って本当にちょろいよね。そう思いつつ、先輩のとんかつを口にした。
やっぱり、美味しい……サクサクして、肉が柔らかくて……。
ま、負けないんだからね!
そんなことを思いつつ、美味しくいただきました。
放課後、私はすぐに風紀委員室に向かった。新聞部の人がすぐに来るわけではないけど、待ちきれなかった。絶対に情報元を吐かせてやる!
風紀委員室に入ると、まだ新聞部の人も、先輩や橘先輩もいなかった。私が一番乗りみたい。
いつもの椅子に座り、携帯をいじりながら足をぶらぶらさせる。早く誰か来てほしいな……。
メールをチェックすると、古見君と獅子王さん、園田先輩、友達、クラスメイトのメールがあるけど……馬淵先輩のメールはないか。
馬淵先輩、どうするのかな……。
嘘とはいえ、ゴールデン青島賞をとる為に馬淵先輩達が立ち上げたグループ、スターフィッシュ。
スターフィッシュはBL学園のHPで、ゴールデン青島賞最有力候補として紹介されている。
期待している女の子はたくさんいるし、せっかくできたグループなのにもったいないと思う。
それに、馬淵先輩は馬淵先輩の想い人、本庄さんの為に行動している。私もお手伝いしたいと思っているんだけど、私なんかに何ができるのかな? 何もできない、思いつかないもどかしさに、胸が痛くなる。
馬淵先輩……。
コンコン。
んん? ドアをノックする音が聞こえてきた。
風紀委員はノックする必要ないし……ということは、新聞部の子?
早いよ! 先輩達はまだ来ていないのに! そりゃ早く来てほしいと思っていたけど、どうしよう?
ま、まずはお茶を用意しなきゃ。でも、問い詰める相手にお茶を出すのも何か変だよね?
いや、そんなことはないか。警察だって、犯罪者にカツ丼を出すはず!(偏見)
コンコン。
と、とりあえずおもてなししないと!
マイおやつから、平氏パイとあっさりチョコ抹茶味、柿ピー、パッキーをお皿に並べ、飲み物に麦茶を用意する。
卵アレルギーも考慮したこの心遣いにきっと和んでもらえるはず……って和んでもらったら困る! ああっ、マズイ! テンパってるのが分かっちゃう!
コンコン。
「は、はい!」
迷っていても仕方ない。出たとこ勝負! バッチこ~い!
野球部のノックを受けるような心境で、私は来訪者を迎える。
入ってきたのは……。
「な、浪花先輩?」
「こんにちは、ほのかクン」
予想外すぎる人物に、私は唖然とした。
浪花叶愛先輩。
少し長めのナチュラルなショートヘアに透きとおる白い肌、澄んだブルーアイ。形の整った鼻筋や唇……テレビで見るジャニーズにも負けないイケメン……ではなく女の子です。
浪花先輩も同性愛者だけど、獅子王さん達とは違う。獅子王さん達の場合は、好きになった人が同性だったからだけど、浪花先輩は男嫌いで、女の子をこよなく愛している。
浪花先輩には服を脱がされたり、お尻を触られたり、キスされたり……いろんな被害を受けているけど、困ったときに優しくしてくれたり、悩みを聞いてくれたり、私の事を護ってくれたりして、憎めない先輩ってカンジかな。
まるで漫画に出てくる主人公みたい。だから、浪花先輩は人気があるんだろうなって思っている。
でも、何の用? 浪花先輩は青島祭実行委員長だし、新聞部とは全く関係ないのに。
「テーブルにお菓子があって、手付かずの状態ってことは、ボクの為に用意してくれたのかい?」
「結果的にはそうなります。食べます?」
「ありがとう、ほのかクン。キミの心遣いでお腹いっぱいさ」
ち、近い!
あっという間に距離を詰められ、目の前に浪花先輩の顔がある。腰に手を回されて、息が吹きかかるくらいの距離。同性であっても、何度か同じ目にあっても、恥ずかしい気持ちを隠せない。
このブルーアイに見つめられると、逆らえなくなっちゃう。危険だから、逃げないと……。
「やっぱり、ほのかクンは最高だ……サラサラした髪、綺麗に整えられた眉、大きくて純粋な瞳、やわらかなフローラルフルーティの香り、みずみずしいサクランボのような唇、少し幼さを残しながらの大胆な大玉、富良野メロンが二つも……」
「……」
私は思いっきり浪花先輩の足を踏もうとしたけど、避けられてしまった。体勢を崩した瞬間、浪花先輩は耳元でそっとささやいてくる。
「……でも、キミの一番の魅力は僕を虜にしてしまうこのぬくもりさ。安心するよ、キミに抱きつくと感じる体温と綺麗な心に……」
「!!!!」
み、耳たぶに甘噛みされた! 鳥肌と、頭が沸騰しそうなくらいの熱が一気にこみあげる。何、この感じ……どきどきが止まらない。
本能が告げる。逃げて、と。
言いようのない快楽が襲い掛かる。これを味わってしまったらきっと、おかしくなる。
身をよじろうとしても動けない。顎を持ち上げられ、また浪花先輩と目が合う。目をそらすことができない……浪花先輩の顔が、唇がすぐそこに……。
「何がですか?」
橘先輩が何を言っているのか分からない。
今日もママと私が作ったお弁当を食べているんだけど、別段どこもおかしいところなんてない。見た目ですぐに誰が作ったのか分かるくらいだけど。
「いつも正道にご飯をたかっていたのに」
「ちょ! 人聞きの悪いことを言わないでください!」
たかってなどいない! トレードしているだけですから!
先輩の作ったご飯は美味しいからつい食べさせてもらうけど、毎回しているわけではないのに。
そんな言い方されると先輩に食いしん坊だと思われるし、その指摘は最悪。橘先輩の意地悪!
橘先輩を睨みつけるけど、涼しい顔でスルーされた。
悔しいと思っていたら、私のお弁当にとんかつが……。
「ほら、トレードするぞ」
そう言って先輩は、私の卵焼きを取っていく。うれしいのやら恥ずかしいのやら……でも、顔がにやけてしまい、止められない。
先輩のとんかつを食べようとしたとき、とんでもないことに気付いた。今日の卵焼きって確か……。
「ダ、ダメです、先輩!」
「!」
「!」
遅かった! 先輩は、私が作った失敗作の卵焼きを口に入れた! いつもはママが作った卵焼きで美味しいのに!
な、なんでこうタイミングが悪いの! 先輩って本当に空気を読んでほしい!
「ど、どうしたの、伊藤さん?」
「あっ……その……あの……」
目を丸くしている橘先輩に、先輩が食べた卵焼きは失敗作です、なんて言えず、うめき声しか出てこない。
「んん……」
あっ、全部食べちゃった~。もう! 今日は絶対に仏滅だ~。
泣きたい……。
「……これって伊藤が作ったのか?」
「は、はい……」
先輩に美味しいご飯を食べてもらいたくて、料理を頑張っていた。でも、まだまだ下手で人様に食べさせるようなものじゃないのに……。(弟の剛には失敗作をたらふく食べさせている)
でも、先輩の感想を知りたい。絶対にないけど、美味しいって言われたい。言ってほしい。
顔が赤くなるのをこらえきれないまま、上目遣いで先輩の様子を見つめる。
先輩は……。
「少しコゲてるな。フライパンの熱か、油の量か? それとも巻くタイミングか?」
マジレスされた! ここは不味くても美味しいって言うところでしょ! 男が試される場面なのに! やっぱり、先輩は空気が読めてない!
「もう少し頑張ればうまく作れると思うぞ」
「本当ですか!」
「ああっ。卵焼きはある程度自分の感覚が必要になるから、練習あるのみだ。味もそう悪くない。頑張れ、伊藤」
私の望んだ答えではなかったけど、これはこれでありかな。ははっ、やばい。私、どんどん先輩の事が好きになってる。
私って本当にちょろいよね。そう思いつつ、先輩のとんかつを口にした。
やっぱり、美味しい……サクサクして、肉が柔らかくて……。
ま、負けないんだからね!
そんなことを思いつつ、美味しくいただきました。
放課後、私はすぐに風紀委員室に向かった。新聞部の人がすぐに来るわけではないけど、待ちきれなかった。絶対に情報元を吐かせてやる!
風紀委員室に入ると、まだ新聞部の人も、先輩や橘先輩もいなかった。私が一番乗りみたい。
いつもの椅子に座り、携帯をいじりながら足をぶらぶらさせる。早く誰か来てほしいな……。
メールをチェックすると、古見君と獅子王さん、園田先輩、友達、クラスメイトのメールがあるけど……馬淵先輩のメールはないか。
馬淵先輩、どうするのかな……。
嘘とはいえ、ゴールデン青島賞をとる為に馬淵先輩達が立ち上げたグループ、スターフィッシュ。
スターフィッシュはBL学園のHPで、ゴールデン青島賞最有力候補として紹介されている。
期待している女の子はたくさんいるし、せっかくできたグループなのにもったいないと思う。
それに、馬淵先輩は馬淵先輩の想い人、本庄さんの為に行動している。私もお手伝いしたいと思っているんだけど、私なんかに何ができるのかな? 何もできない、思いつかないもどかしさに、胸が痛くなる。
馬淵先輩……。
コンコン。
んん? ドアをノックする音が聞こえてきた。
風紀委員はノックする必要ないし……ということは、新聞部の子?
早いよ! 先輩達はまだ来ていないのに! そりゃ早く来てほしいと思っていたけど、どうしよう?
ま、まずはお茶を用意しなきゃ。でも、問い詰める相手にお茶を出すのも何か変だよね?
いや、そんなことはないか。警察だって、犯罪者にカツ丼を出すはず!(偏見)
コンコン。
と、とりあえずおもてなししないと!
マイおやつから、平氏パイとあっさりチョコ抹茶味、柿ピー、パッキーをお皿に並べ、飲み物に麦茶を用意する。
卵アレルギーも考慮したこの心遣いにきっと和んでもらえるはず……って和んでもらったら困る! ああっ、マズイ! テンパってるのが分かっちゃう!
コンコン。
「は、はい!」
迷っていても仕方ない。出たとこ勝負! バッチこ~い!
野球部のノックを受けるような心境で、私は来訪者を迎える。
入ってきたのは……。
「な、浪花先輩?」
「こんにちは、ほのかクン」
予想外すぎる人物に、私は唖然とした。
浪花叶愛先輩。
少し長めのナチュラルなショートヘアに透きとおる白い肌、澄んだブルーアイ。形の整った鼻筋や唇……テレビで見るジャニーズにも負けないイケメン……ではなく女の子です。
浪花先輩も同性愛者だけど、獅子王さん達とは違う。獅子王さん達の場合は、好きになった人が同性だったからだけど、浪花先輩は男嫌いで、女の子をこよなく愛している。
浪花先輩には服を脱がされたり、お尻を触られたり、キスされたり……いろんな被害を受けているけど、困ったときに優しくしてくれたり、悩みを聞いてくれたり、私の事を護ってくれたりして、憎めない先輩ってカンジかな。
まるで漫画に出てくる主人公みたい。だから、浪花先輩は人気があるんだろうなって思っている。
でも、何の用? 浪花先輩は青島祭実行委員長だし、新聞部とは全く関係ないのに。
「テーブルにお菓子があって、手付かずの状態ってことは、ボクの為に用意してくれたのかい?」
「結果的にはそうなります。食べます?」
「ありがとう、ほのかクン。キミの心遣いでお腹いっぱいさ」
ち、近い!
あっという間に距離を詰められ、目の前に浪花先輩の顔がある。腰に手を回されて、息が吹きかかるくらいの距離。同性であっても、何度か同じ目にあっても、恥ずかしい気持ちを隠せない。
このブルーアイに見つめられると、逆らえなくなっちゃう。危険だから、逃げないと……。
「やっぱり、ほのかクンは最高だ……サラサラした髪、綺麗に整えられた眉、大きくて純粋な瞳、やわらかなフローラルフルーティの香り、みずみずしいサクランボのような唇、少し幼さを残しながらの大胆な大玉、富良野メロンが二つも……」
「……」
私は思いっきり浪花先輩の足を踏もうとしたけど、避けられてしまった。体勢を崩した瞬間、浪花先輩は耳元でそっとささやいてくる。
「……でも、キミの一番の魅力は僕を虜にしてしまうこのぬくもりさ。安心するよ、キミに抱きつくと感じる体温と綺麗な心に……」
「!!!!」
み、耳たぶに甘噛みされた! 鳥肌と、頭が沸騰しそうなくらいの熱が一気にこみあげる。何、この感じ……どきどきが止まらない。
本能が告げる。逃げて、と。
言いようのない快楽が襲い掛かる。これを味わってしまったらきっと、おかしくなる。
身をよじろうとしても動けない。顎を持ち上げられ、また浪花先輩と目が合う。目をそらすことができない……浪花先輩の顔が、唇がすぐそこに……。
0
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】16わたしも愛人を作ります。
華蓮
恋愛
公爵令嬢のマリカは、皇太子であるアイランに冷たくされていた。側妃を持ち、子供も側妃と持つと、、
惨めで生きているのが疲れたマリカ。
第二王子のカイランがお見舞いに来てくれた、、、、
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
私の妹…ではなく弟がいいんですか?!
しがついつか
恋愛
スアマシティで一番の大富豪であるマックス・ローズクラウンには娘が2人と息子が1人いる。
長女のラランナ・ローズクラウンは、ある日婚約者のロミオ・シーサイドから婚約解消についての相談を受けた。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
妹が処刑さる……あの、あれは全て妹にあげたんです。
MME
恋愛
妹が好きだ。妹が欲しい物はみんなあげる。それであの娘が喜ぶなら何だって。それが婚約者だって。どうして皆が怒っているんだろう。お願いです妹を処刑しないで下さい。あれはあげたんです。私が我慢すればいいのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる