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第五部 愛しいキミの為に私ができること 後編 二十四章
二十四話 ハクサンチドリ -誤解- その五
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「えっ? 私?」
つい間の抜けた顔で聞き返してしまう。どうして、私の為なの?
この回答には先輩も橘先輩も驚いている。
浪花先輩は私の手を握り、話を続けた。
「ボクの目的は、馬淵先輩達がほのかクンに謝罪させることだよ」
「しゃ、謝罪?」
「馬淵先輩達はほのかクンを騙していたんだ。でも、安心して。すぐに答えが分かるから」
ええっと……冷静になるのよ、ほのか。落ち着いて考えてみよう。
馬淵先輩達が私を騙している? それって……。
「馬淵先輩達が同性愛者ではないことですか?」
「伊藤!」
あっ、マズ! しゃべっちゃった!
馬淵先輩達はある目的の為に私に近づいてきた。その理由が同性愛。このことは一部の人しか知らない。なのに、私は……。
「あれ? もう、馬淵先輩達は話しちゃたの? 意外と早かったな」
「えっ?」
展開についていけない。だって……。
「知っていたんですか? 馬淵先輩達の事」
「うん」
そんなあっさり……。
えっ、なんなの? 本当についていけないんですけど。
「なぜ、浪花が馬淵先輩の事を知っているんだ?」
先輩が私の代わりに訊ねてくれた。
浪花先輩はバツの悪そうな顔をして、教えてくれた。
「その件だけど……ごめんなさい! 実はほのかクンと獅子王先輩達の会話、聞いちゃったんだ! わ、わざとじゃないんだ! そこにいる藤堂も聞いていたんだよ!」
「私と獅子王さんとの会話?」
「ほら、ほのかクンをめぐって朝に男達と取り合いしたことを覚えているかい? ボクの呼びかけに出てきてくれて、男の子達を殴ったときの件だよ。ほのかクンに迷惑をかけたから、お昼休みに謝りにいったんだ。そのとき、聞いちゃった」
お、思い出した。あのときか!
馬淵先輩と最初に出会った次の日、浪花先輩と男の子達が勝手に私を取り合っていたから、私は逃げた。
そしたら、浪花先輩達が大声で私の名前を呼ぶから、鉄拳制裁したんだっけ。もちろん、両方共。
浪花先輩の言い方だと男の子達が悪いような言い方だけど、浪花先輩も十分迷惑だったんだけどね。決して、浪花先輩の呼びかけに応えたわけではない。
あのときは恥ずかしかったんだからね!
それにしても、どんどん私の知らない事実があきらかになっていくんだけど、どう反応していいのか分からない。
私達の話を聞かれていたのはびっくりだけど、まさか先輩まで……。
先輩がお昼休み、私達に会いに来てくれたのって、劇の手伝いに来てくれたのかな?
私は先輩におんぶされたことを急に思い出した。馬淵先輩に真実を問いただした後、腰を抜かしてしまった私を先輩がおんぶしてくれた。
そのときに、先輩が陰で手伝ってくれたことを教えてもらった。
先輩は私達の事、ずっと気にかけてくれていた。その裏が思わぬところで取れてしまった。
「先輩、ありがとうございます」
「……別にいい」
先輩はそっぽむいてしまったけど、それってテレ隠しだよね? 私は嬉しいようなこそばゆい気持ちになる。
「……なんか気に入らないな。藤堂、キミ、何か勘違いしているだろ? ほのかクンの礼は社交辞令だから。それを真に受けるなんてキモっ!」
「いやいやいや! 違いますから! 違いますからね、先輩! 浪花先輩、いっぺん、死にます?」
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!
「ほ、ほのかクンの愛が痛い。でも、ステキだ」
「オホン! 話を戻してもいい?」
橘先輩の言葉で、有耶無耶になってしまった。
ううっ、ちゃんと違いますって先輩に分かってほしいだけなのに。
これで先輩が誤解したら、浪花先輩には少し痛い目にあっていただこう。
ふふっ、覚悟してくださいね、浪花先輩。スタンガンって一発では気絶しないみたいですよ? 何回も、何回もご馳走してあげますからね。ふふっ……。
「浪花さん。続きをお願いできる?」
「分かった。ボクは立ち聞きして、馬淵先輩達が同性愛者であることを聞いた。でも、そのときはどうでもいい情報だった。男の同性愛なんて知ったこっちゃないしね」
すがすがしいほど興味がないことはスルーしちゃうよね、この人。
でも、おかしい。興味がないのなら、どうして馬淵先輩達が同性愛者でないと疑ったの?
「ならどうして、馬淵先輩達が同性愛者でないと疑ったんですか?」
私の疑問を橘先輩が代弁してくれた。
浪花先輩は私をジッと見つめてくる。
「それはね、ほのかクン、彼らがスターフィッシュだったからだよ。彼らは流星の如く、いきなり予想ランキング一位になったからね。突然急上昇したから、何か不正があったかもしれないって青島祭実行委員の中で意見があって、僕が調べてみたんだ。そしたら、ほのかクンが頑張ってランキングをアップしているのが分かったのさ。それと彼らを見て、すぐに分かったよ。彼らが同性愛者ではないことを」
浪花先輩は憎々しげに馬淵先輩をデスる。
「女の子を見る目がいやらしいし、友情はあっても愛情はなかった。馬淵先輩に問いただしても否定されたけど、彼って嘘が下手だね。顔に出てるからそれで確信した。彼らは嘘をついている。そして、ほのかクンを騙しているって事が分かった」
「ああっ!」
私は思わず叫んでしまった。
分かった! 男の子達が私に謝ってきたとき、馬淵先輩が誰か女の子に問い詰められたって言っていたけど、このことだったんだ!
浪花先輩が馬淵先輩を問い詰めた相手だったんだ。
何気にいろんな人が絡み合って物事が進んでいたんだね。いや、びっくり。
「どうした、伊藤?」
「いえ、なんでもありません。でも、浪花先輩。分かっていたのなら、私に直接言ってくれれば……」
そう、私に言ってくれたら、こんな騒動なんて起きなかったのに。
浪花先輩は悲しそうに首を横に振った。
「無理だよ。タイミングが悪かったんだ。この事実を教えようとしたとき、ボクはほのかクンのことを傷つけてしまっていたし、ほのかクンは馬淵先輩達と仲よさそうだった。あのときのボクの立場で伝えても、信じてもらえなかったと思う。誰だって仲のいい人の悪口を聞くのは気分のいいものじゃないでしょ? だから、ほのかクンのことをまもるってことしか言えなかったんだ」
「ああっ~……」
今度はうなってしまう。浪花先輩に告白されて、新しい恋のことで泣き叫んでしまった時のことね。
なるほど、あんなことがあった後で事実を告げられても、信じていたかどうか分からない。だからあのとき、私を護るって言ってくれたんだ。
おおげさな言い方だから何かあるとは思っていたんだけど、そういうことなのね。
「和美ちゃんに相談して、馬淵先輩の事をお願いしたんだ。和美ちゃんは二つ返事でOKしてくれた。これなら、いけるって思った。まず、馬淵先輩達の嘘を新聞で伝えて、彼らにゆさぶりをかける。彼らは同性愛者としての覚悟がないからすぐに音を上げると確信していたよ。実際そうだったようだし、ボクの勘は当たったってわけだ。でも、ごめんね、ほのかクン。ショックだったでしょ? でも、彼らの口からほのかクンに事実を伝えることで、少しでもほのかクンの負う傷を和らげてあげたかったんだ」
う、うわ……。
自分の頬が赤くなるのを感じてしまう。絶対に許せないって思っていた。この騒動の主犯を恨んでさえいた。
でも、事実は私が考えていいた事とは全く逆だった。
こんなにも私の事を考えてくれていた人がいた? こんなにも想われて、私は幸せ者……幸せ者なんだけど、その、どうしよう? この状況。
「……それでも、やりようがあるだろうが。同性愛者である獅子王先輩達のことは考えなかったのか? この件がきっかけでまた嫌がらせがおこるとは思わなかったのか?」
先輩の問いに浪花先輩は眉をひそめる。
「正直、ほのかクンの事以外はどうでもいいんだけどね。でも、そういうわけにはいかないだろ? そんなことをしたらほのかクンが悲しむ。それでは本末転倒だ。だから、アフターフォローもしておいたよ」
「アフターフォロー?」
「……なるほど、それで嘆願書ってわけか。これでやっと理解できたよ」
橘先輩と先輩は納得した顔をしているけど、私には全然理解できない。
私はおずおずと尋ねた。
「あ、あの……嘆願書ってなんですか?」
つい間の抜けた顔で聞き返してしまう。どうして、私の為なの?
この回答には先輩も橘先輩も驚いている。
浪花先輩は私の手を握り、話を続けた。
「ボクの目的は、馬淵先輩達がほのかクンに謝罪させることだよ」
「しゃ、謝罪?」
「馬淵先輩達はほのかクンを騙していたんだ。でも、安心して。すぐに答えが分かるから」
ええっと……冷静になるのよ、ほのか。落ち着いて考えてみよう。
馬淵先輩達が私を騙している? それって……。
「馬淵先輩達が同性愛者ではないことですか?」
「伊藤!」
あっ、マズ! しゃべっちゃった!
馬淵先輩達はある目的の為に私に近づいてきた。その理由が同性愛。このことは一部の人しか知らない。なのに、私は……。
「あれ? もう、馬淵先輩達は話しちゃたの? 意外と早かったな」
「えっ?」
展開についていけない。だって……。
「知っていたんですか? 馬淵先輩達の事」
「うん」
そんなあっさり……。
えっ、なんなの? 本当についていけないんですけど。
「なぜ、浪花が馬淵先輩の事を知っているんだ?」
先輩が私の代わりに訊ねてくれた。
浪花先輩はバツの悪そうな顔をして、教えてくれた。
「その件だけど……ごめんなさい! 実はほのかクンと獅子王先輩達の会話、聞いちゃったんだ! わ、わざとじゃないんだ! そこにいる藤堂も聞いていたんだよ!」
「私と獅子王さんとの会話?」
「ほら、ほのかクンをめぐって朝に男達と取り合いしたことを覚えているかい? ボクの呼びかけに出てきてくれて、男の子達を殴ったときの件だよ。ほのかクンに迷惑をかけたから、お昼休みに謝りにいったんだ。そのとき、聞いちゃった」
お、思い出した。あのときか!
馬淵先輩と最初に出会った次の日、浪花先輩と男の子達が勝手に私を取り合っていたから、私は逃げた。
そしたら、浪花先輩達が大声で私の名前を呼ぶから、鉄拳制裁したんだっけ。もちろん、両方共。
浪花先輩の言い方だと男の子達が悪いような言い方だけど、浪花先輩も十分迷惑だったんだけどね。決して、浪花先輩の呼びかけに応えたわけではない。
あのときは恥ずかしかったんだからね!
それにしても、どんどん私の知らない事実があきらかになっていくんだけど、どう反応していいのか分からない。
私達の話を聞かれていたのはびっくりだけど、まさか先輩まで……。
先輩がお昼休み、私達に会いに来てくれたのって、劇の手伝いに来てくれたのかな?
私は先輩におんぶされたことを急に思い出した。馬淵先輩に真実を問いただした後、腰を抜かしてしまった私を先輩がおんぶしてくれた。
そのときに、先輩が陰で手伝ってくれたことを教えてもらった。
先輩は私達の事、ずっと気にかけてくれていた。その裏が思わぬところで取れてしまった。
「先輩、ありがとうございます」
「……別にいい」
先輩はそっぽむいてしまったけど、それってテレ隠しだよね? 私は嬉しいようなこそばゆい気持ちになる。
「……なんか気に入らないな。藤堂、キミ、何か勘違いしているだろ? ほのかクンの礼は社交辞令だから。それを真に受けるなんてキモっ!」
「いやいやいや! 違いますから! 違いますからね、先輩! 浪花先輩、いっぺん、死にます?」
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!
「ほ、ほのかクンの愛が痛い。でも、ステキだ」
「オホン! 話を戻してもいい?」
橘先輩の言葉で、有耶無耶になってしまった。
ううっ、ちゃんと違いますって先輩に分かってほしいだけなのに。
これで先輩が誤解したら、浪花先輩には少し痛い目にあっていただこう。
ふふっ、覚悟してくださいね、浪花先輩。スタンガンって一発では気絶しないみたいですよ? 何回も、何回もご馳走してあげますからね。ふふっ……。
「浪花さん。続きをお願いできる?」
「分かった。ボクは立ち聞きして、馬淵先輩達が同性愛者であることを聞いた。でも、そのときはどうでもいい情報だった。男の同性愛なんて知ったこっちゃないしね」
すがすがしいほど興味がないことはスルーしちゃうよね、この人。
でも、おかしい。興味がないのなら、どうして馬淵先輩達が同性愛者でないと疑ったの?
「ならどうして、馬淵先輩達が同性愛者でないと疑ったんですか?」
私の疑問を橘先輩が代弁してくれた。
浪花先輩は私をジッと見つめてくる。
「それはね、ほのかクン、彼らがスターフィッシュだったからだよ。彼らは流星の如く、いきなり予想ランキング一位になったからね。突然急上昇したから、何か不正があったかもしれないって青島祭実行委員の中で意見があって、僕が調べてみたんだ。そしたら、ほのかクンが頑張ってランキングをアップしているのが分かったのさ。それと彼らを見て、すぐに分かったよ。彼らが同性愛者ではないことを」
浪花先輩は憎々しげに馬淵先輩をデスる。
「女の子を見る目がいやらしいし、友情はあっても愛情はなかった。馬淵先輩に問いただしても否定されたけど、彼って嘘が下手だね。顔に出てるからそれで確信した。彼らは嘘をついている。そして、ほのかクンを騙しているって事が分かった」
「ああっ!」
私は思わず叫んでしまった。
分かった! 男の子達が私に謝ってきたとき、馬淵先輩が誰か女の子に問い詰められたって言っていたけど、このことだったんだ!
浪花先輩が馬淵先輩を問い詰めた相手だったんだ。
何気にいろんな人が絡み合って物事が進んでいたんだね。いや、びっくり。
「どうした、伊藤?」
「いえ、なんでもありません。でも、浪花先輩。分かっていたのなら、私に直接言ってくれれば……」
そう、私に言ってくれたら、こんな騒動なんて起きなかったのに。
浪花先輩は悲しそうに首を横に振った。
「無理だよ。タイミングが悪かったんだ。この事実を教えようとしたとき、ボクはほのかクンのことを傷つけてしまっていたし、ほのかクンは馬淵先輩達と仲よさそうだった。あのときのボクの立場で伝えても、信じてもらえなかったと思う。誰だって仲のいい人の悪口を聞くのは気分のいいものじゃないでしょ? だから、ほのかクンのことをまもるってことしか言えなかったんだ」
「ああっ~……」
今度はうなってしまう。浪花先輩に告白されて、新しい恋のことで泣き叫んでしまった時のことね。
なるほど、あんなことがあった後で事実を告げられても、信じていたかどうか分からない。だからあのとき、私を護るって言ってくれたんだ。
おおげさな言い方だから何かあるとは思っていたんだけど、そういうことなのね。
「和美ちゃんに相談して、馬淵先輩の事をお願いしたんだ。和美ちゃんは二つ返事でOKしてくれた。これなら、いけるって思った。まず、馬淵先輩達の嘘を新聞で伝えて、彼らにゆさぶりをかける。彼らは同性愛者としての覚悟がないからすぐに音を上げると確信していたよ。実際そうだったようだし、ボクの勘は当たったってわけだ。でも、ごめんね、ほのかクン。ショックだったでしょ? でも、彼らの口からほのかクンに事実を伝えることで、少しでもほのかクンの負う傷を和らげてあげたかったんだ」
う、うわ……。
自分の頬が赤くなるのを感じてしまう。絶対に許せないって思っていた。この騒動の主犯を恨んでさえいた。
でも、事実は私が考えていいた事とは全く逆だった。
こんなにも私の事を考えてくれていた人がいた? こんなにも想われて、私は幸せ者……幸せ者なんだけど、その、どうしよう? この状況。
「……それでも、やりようがあるだろうが。同性愛者である獅子王先輩達のことは考えなかったのか? この件がきっかけでまた嫌がらせがおこるとは思わなかったのか?」
先輩の問いに浪花先輩は眉をひそめる。
「正直、ほのかクンの事以外はどうでもいいんだけどね。でも、そういうわけにはいかないだろ? そんなことをしたらほのかクンが悲しむ。それでは本末転倒だ。だから、アフターフォローもしておいたよ」
「アフターフォロー?」
「……なるほど、それで嘆願書ってわけか。これでやっと理解できたよ」
橘先輩と先輩は納得した顔をしているけど、私には全然理解できない。
私はおずおずと尋ねた。
「あ、あの……嘆願書ってなんですか?」
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