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女を黙らせるにはこうするんだろ? 前編 朝乃宮千春SIDE
2/6 その十三
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「それじゃあ、寝るか」
「はい!」
「……」
ウチはパジャマ姿でお客用の布団と枕を用意し、藤堂はんの部屋に入った。
桜花ちゃんは大喜びしてくれるけど……ウチは心臓がバクバクと大きな音を立てていた。
怖い……藤堂はんにウチの……を知られるのが怖い……。
ウチの過去を……知られたくなくて、逃げてきた。
先ほどまでは藤堂はんに、ウチの過去を受け入れてもらえると思っていたけど……不安になってきた。
ほんまに……ウチの事を受け入れてくれる?
穢された……ウチの事を……真面目な藤堂はんが……許すと本気で信じてる?
ウチは首を横に振る。
信じるって決めた! 共に歩くと決断したのに……。
今は……震えが止まらない……。
藤堂はんが明かりを消そうとしてる……あかん……あかん!
「……藤堂はん。電気は全部消さんとってください」
「?」
声が裏返ってる……。
脂汗が止まらない。あの日の……忌まわしい出来事がフラッシュバックする。
闇から伸ばされた手……ウチの体を押さえつけるあの暴力的な力……。
はぁ! はぁ! はぁ! はぁ!
あかん! もう、無理!
明かりを! 明かりを消さんとって!
逃げな! もう、逃げなあかん!
ここから……。
「分かった」
藤堂はんは常夜灯の状態にして布団に入った。
ギリギリ……発狂せずに済んだ……。
もう少しで叫んでしまうところやった……。
「……藤堂はんは笑ったりしませんの? 暗闇が怖いウチを……」
「笑うかよ」
はぁ……ウチはため息をついた。
なんで……ウチは藤堂はんを信じへんかったんやろ……違う……ウチが自分の事しか考えへんかったからや……罪悪感で藤堂はんの方を見られない。
何が……藤堂はんを支えるや……朝乃宮家に立ち向かうや……。
心の……魂の根底まで屈服させられたウチは……もう……手遅れ……。
「パパ~なんででんきけさないの~?」
やめて……桜花ちゃん……。
もう……やめて……これ以上……追い詰めんとって……。
「パパ~なんででんきけさないの~?」
「……」
「ママ~でんき、けして~」
「……」
桜花ちゃん……やめて……許して……もう……もう……。
これ以上は……。
やっぱり、ウチには無理……怖……。
ドンンンンンンンンンンンンン!
部屋中にに爆音が響く。
ふ、藤堂はん?
「パパ……こわい……」
桜花ちゃんが怯えてる……。
ウチに抱きついてきた。
「大丈夫だ、朝乃宮」
「……えっ?」
「朝乃宮を傷つけるヤツは俺が叩きのめしてやる! 絶対に護ってみせる!」
ほ、ほんま……藤堂はんは……。
ウチの心が折れそうになったとき、悩んでいるとき、迷ったとき、いつも助けてくれる……。
そして……。
「……おおきに」
ギリギリのところで、踏みとどまらせてくれる。
せや……一人なら無理やけど……藤堂はんがいてくれたら……。
ウチは……変われる……かもしれへん……。
朝乃宮の呪縛から……自力で解き放つことが出来るかもしれへん……。
きっと、藤堂はんは今ので、ウチがどんな目に遭ったか、気づいてくれた。
それでも、理由を聞かずにそっとしてくれた……意思表示をしてくれた……ウチを護ると言ってくれた……真面目なお人やから……。
ウチの過去を受け入れてくれた……それなら……それなら……。
「パパ……なんでおこってるの? おうかちゃんのせい?」
「ごめんな、桜花。俺は家族を傷つけるヤツが許せないんだ。桜花のことも護るからな」
「……うん。でも、おこっちゃいや……こわいもん」
「ごめんな、桜花」
ウチは怖がっている桜花ちゃんを抱きしめた。
「桜花ちゃん、パパはもう怒ってませんから」
「そうなの?」
桜花ちゃんはギュッと抱きついてくる。
堪忍な……桜花ちゃん……ウチが弱かったから……けど、もう……大丈夫やから……。
「桜花、ごめんな。もう、寝よう」
「……パパ……ママ……」
桜花ちゃんはウチから離れて小さな手で指を握ってくる。
小さくて冷たい手。
ウチは暖めるように、落ち着かせるよう桜花ちゃんの手を優しく握る。
そして……。
「すぴ~すぴ~」
桜花ちゃんは鼻提灯を膨らませながら、すやすやと眠った。
ウチは桜花ちゃんの頭を優しく撫で続けている。
それにしても……寝付き早やぁ! 一分もたってないんちゃう!
脳天気そうで羨ましいわ。
「朝乃宮、すまん」
「えっ?」
あっ……。
部屋が一瞬暗くなったと思ったら、すぐに明るくなった。
それは瞬きほどの時間。怖がる暇もなかった。
「朝乃宮はどうする?」
「ど、どうするって……」
せ、せや! 今、桜花ちゃんが寝てるから……寝室に二人っきり……しかも、偽りとはいえ、夫婦……。
夫婦が夜、寝室ですることって……。
ちょ! えっ! えっ! えええええええええええええ!
いきなり! いきなりなん! いきなり子作……。
「まだ九時半だろ? 寝るには早いと思ってな」
せやな……はいはい……分かってました……。
ウチは時計を見ると、藤堂はんの言うとおり九時半をすぎたところやった。
いろんなことがあったんやけど、まだそんな時間なんや……。
「け、けど、桜花ちゃん、手を握ってますけど……」
桜花ちゃんはウチの手を握って離さない。
安心しきった顔をしてるのに、手を離したら……。
「対策済みだ」
藤堂はんはどこからかシナモンのぬいぐるみとミッフィーのぬいぐるみを取り出した。
藤堂はんはまず、藤堂はんの手を握っていた桜花ちゃんの手をゆっくりとほどいて、その後にシナモンの耳を握らせる。
その後、藤堂はんはウチの手に触れて、桜花ちゃんの握っていた手を離し、ミッフィーの耳を掴ませる。
そうすると……。
「桜花はぬいぐるみを掴んでいると落ち着くみたいなんだ」
か、可愛えええええええええええええええええ~~~~~~~!
桜花ちゃんがニヤッと笑みを浮かべながら、幸せそうに寝息を立てている。
まるで天使やわ~~~~~~~!
ウチは桜花ちゃんの頬を指でつつく。
ぷにぷにとした感触が気持ちええ。
「朝乃宮はどうする? 俺はこの部屋で受験勉強した後、ネットサーフィンや本を読んで寝る。
朝乃宮はもう……」
「ウチもこの部屋で寝ます。けど、お弁当の仕込みとかありますので、しばらく部屋を出ますけど……一緒に寝るの、迷惑です?」
ウチはきっぱりと言い切った。
もう、逃げる必要なんてあらへん。
今度こそ……ウチは藤堂はんを裏切らへん!
「迷惑じゃないが……」
「ないけど?」
「テレる」
ぷっ!
つい笑ってしもうた。
「ウチもです」
「そ、そっか……」
藤堂はんの安心した顔を見て、ウチもほっとしてまう。
急に気恥ずかしくなってもうた。
けど……。
「藤堂はん、桜花ちゃんのこと、護ろうな」
「勿論だ、相棒」
あ、相棒?
今、ウチの事、相棒って……。
これって……認められたって事? パートナーになったって事?
「ええっ、よろしゅうお願いします、相棒はん」
恋人やないのが少し不満やけど……今は……それでええ。これからもっと、親密になればええだけやし。
藤堂はんは一瞬、目を丸くしたけど……笑顔でうなずいてくれた。
藤堂はんと別れて、お弁当の下ごしらえを終えた後、ウチは咲にメッセージを送っていた。
『咲。ウチは共に歩いて行きたい人に出会いました。だから、咲に寄りかかる回数を減らそうと思います』
咲に頼ってばかりやった……。
でも、それはもう終わりにせな……ウチが強くなるために……藤堂はんの隣を歩いていける為に……。
弱さを克服するために……。
情けないウチやけど……少し頑張ってみるわ……。
努力して……自分の事が好きになれるよう頑張る。自分を卑下せず、好きな人に胸を張って会える……そんな自分になりたい……。
その意思表示を咲にしておきたかった。
最愛の妹に……。
『頑張れ、お姉ちゃん!』
咲の激励に、ウチは一筋の涙をこぼした。
2/7へ続く
「はい!」
「……」
ウチはパジャマ姿でお客用の布団と枕を用意し、藤堂はんの部屋に入った。
桜花ちゃんは大喜びしてくれるけど……ウチは心臓がバクバクと大きな音を立てていた。
怖い……藤堂はんにウチの……を知られるのが怖い……。
ウチの過去を……知られたくなくて、逃げてきた。
先ほどまでは藤堂はんに、ウチの過去を受け入れてもらえると思っていたけど……不安になってきた。
ほんまに……ウチの事を受け入れてくれる?
穢された……ウチの事を……真面目な藤堂はんが……許すと本気で信じてる?
ウチは首を横に振る。
信じるって決めた! 共に歩くと決断したのに……。
今は……震えが止まらない……。
藤堂はんが明かりを消そうとしてる……あかん……あかん!
「……藤堂はん。電気は全部消さんとってください」
「?」
声が裏返ってる……。
脂汗が止まらない。あの日の……忌まわしい出来事がフラッシュバックする。
闇から伸ばされた手……ウチの体を押さえつけるあの暴力的な力……。
はぁ! はぁ! はぁ! はぁ!
あかん! もう、無理!
明かりを! 明かりを消さんとって!
逃げな! もう、逃げなあかん!
ここから……。
「分かった」
藤堂はんは常夜灯の状態にして布団に入った。
ギリギリ……発狂せずに済んだ……。
もう少しで叫んでしまうところやった……。
「……藤堂はんは笑ったりしませんの? 暗闇が怖いウチを……」
「笑うかよ」
はぁ……ウチはため息をついた。
なんで……ウチは藤堂はんを信じへんかったんやろ……違う……ウチが自分の事しか考えへんかったからや……罪悪感で藤堂はんの方を見られない。
何が……藤堂はんを支えるや……朝乃宮家に立ち向かうや……。
心の……魂の根底まで屈服させられたウチは……もう……手遅れ……。
「パパ~なんででんきけさないの~?」
やめて……桜花ちゃん……。
もう……やめて……これ以上……追い詰めんとって……。
「パパ~なんででんきけさないの~?」
「……」
「ママ~でんき、けして~」
「……」
桜花ちゃん……やめて……許して……もう……もう……。
これ以上は……。
やっぱり、ウチには無理……怖……。
ドンンンンンンンンンンンンン!
部屋中にに爆音が響く。
ふ、藤堂はん?
「パパ……こわい……」
桜花ちゃんが怯えてる……。
ウチに抱きついてきた。
「大丈夫だ、朝乃宮」
「……えっ?」
「朝乃宮を傷つけるヤツは俺が叩きのめしてやる! 絶対に護ってみせる!」
ほ、ほんま……藤堂はんは……。
ウチの心が折れそうになったとき、悩んでいるとき、迷ったとき、いつも助けてくれる……。
そして……。
「……おおきに」
ギリギリのところで、踏みとどまらせてくれる。
せや……一人なら無理やけど……藤堂はんがいてくれたら……。
ウチは……変われる……かもしれへん……。
朝乃宮の呪縛から……自力で解き放つことが出来るかもしれへん……。
きっと、藤堂はんは今ので、ウチがどんな目に遭ったか、気づいてくれた。
それでも、理由を聞かずにそっとしてくれた……意思表示をしてくれた……ウチを護ると言ってくれた……真面目なお人やから……。
ウチの過去を受け入れてくれた……それなら……それなら……。
「パパ……なんでおこってるの? おうかちゃんのせい?」
「ごめんな、桜花。俺は家族を傷つけるヤツが許せないんだ。桜花のことも護るからな」
「……うん。でも、おこっちゃいや……こわいもん」
「ごめんな、桜花」
ウチは怖がっている桜花ちゃんを抱きしめた。
「桜花ちゃん、パパはもう怒ってませんから」
「そうなの?」
桜花ちゃんはギュッと抱きついてくる。
堪忍な……桜花ちゃん……ウチが弱かったから……けど、もう……大丈夫やから……。
「桜花、ごめんな。もう、寝よう」
「……パパ……ママ……」
桜花ちゃんはウチから離れて小さな手で指を握ってくる。
小さくて冷たい手。
ウチは暖めるように、落ち着かせるよう桜花ちゃんの手を優しく握る。
そして……。
「すぴ~すぴ~」
桜花ちゃんは鼻提灯を膨らませながら、すやすやと眠った。
ウチは桜花ちゃんの頭を優しく撫で続けている。
それにしても……寝付き早やぁ! 一分もたってないんちゃう!
脳天気そうで羨ましいわ。
「朝乃宮、すまん」
「えっ?」
あっ……。
部屋が一瞬暗くなったと思ったら、すぐに明るくなった。
それは瞬きほどの時間。怖がる暇もなかった。
「朝乃宮はどうする?」
「ど、どうするって……」
せ、せや! 今、桜花ちゃんが寝てるから……寝室に二人っきり……しかも、偽りとはいえ、夫婦……。
夫婦が夜、寝室ですることって……。
ちょ! えっ! えっ! えええええええええええええ!
いきなり! いきなりなん! いきなり子作……。
「まだ九時半だろ? 寝るには早いと思ってな」
せやな……はいはい……分かってました……。
ウチは時計を見ると、藤堂はんの言うとおり九時半をすぎたところやった。
いろんなことがあったんやけど、まだそんな時間なんや……。
「け、けど、桜花ちゃん、手を握ってますけど……」
桜花ちゃんはウチの手を握って離さない。
安心しきった顔をしてるのに、手を離したら……。
「対策済みだ」
藤堂はんはどこからかシナモンのぬいぐるみとミッフィーのぬいぐるみを取り出した。
藤堂はんはまず、藤堂はんの手を握っていた桜花ちゃんの手をゆっくりとほどいて、その後にシナモンの耳を握らせる。
その後、藤堂はんはウチの手に触れて、桜花ちゃんの握っていた手を離し、ミッフィーの耳を掴ませる。
そうすると……。
「桜花はぬいぐるみを掴んでいると落ち着くみたいなんだ」
か、可愛えええええええええええええええええ~~~~~~~!
桜花ちゃんがニヤッと笑みを浮かべながら、幸せそうに寝息を立てている。
まるで天使やわ~~~~~~~!
ウチは桜花ちゃんの頬を指でつつく。
ぷにぷにとした感触が気持ちええ。
「朝乃宮はどうする? 俺はこの部屋で受験勉強した後、ネットサーフィンや本を読んで寝る。
朝乃宮はもう……」
「ウチもこの部屋で寝ます。けど、お弁当の仕込みとかありますので、しばらく部屋を出ますけど……一緒に寝るの、迷惑です?」
ウチはきっぱりと言い切った。
もう、逃げる必要なんてあらへん。
今度こそ……ウチは藤堂はんを裏切らへん!
「迷惑じゃないが……」
「ないけど?」
「テレる」
ぷっ!
つい笑ってしもうた。
「ウチもです」
「そ、そっか……」
藤堂はんの安心した顔を見て、ウチもほっとしてまう。
急に気恥ずかしくなってもうた。
けど……。
「藤堂はん、桜花ちゃんのこと、護ろうな」
「勿論だ、相棒」
あ、相棒?
今、ウチの事、相棒って……。
これって……認められたって事? パートナーになったって事?
「ええっ、よろしゅうお願いします、相棒はん」
恋人やないのが少し不満やけど……今は……それでええ。これからもっと、親密になればええだけやし。
藤堂はんは一瞬、目を丸くしたけど……笑顔でうなずいてくれた。
藤堂はんと別れて、お弁当の下ごしらえを終えた後、ウチは咲にメッセージを送っていた。
『咲。ウチは共に歩いて行きたい人に出会いました。だから、咲に寄りかかる回数を減らそうと思います』
咲に頼ってばかりやった……。
でも、それはもう終わりにせな……ウチが強くなるために……藤堂はんの隣を歩いていける為に……。
弱さを克服するために……。
情けないウチやけど……少し頑張ってみるわ……。
努力して……自分の事が好きになれるよう頑張る。自分を卑下せず、好きな人に胸を張って会える……そんな自分になりたい……。
その意思表示を咲にしておきたかった。
最愛の妹に……。
『頑張れ、お姉ちゃん!』
咲の激励に、ウチは一筋の涙をこぼした。
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