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第6話 謎の古文書!眠れる力「全知識吸収」の兆し
しおりを挟む霧に包まれた嵐峠の朝は、冷たく静かだった。レオンとルートウィヒ教授は早朝にローゼンの町を出発し、険しい山道を登り始めていた。
「嵐峠は魔物の出没が多いうえに、道も険しい。気をつけて進みましょう」
レオンは前方を警戒しながら言った。教授は昨夜の疲れが残っているのか、いつもより歩みが遅い。
「心配するな。この老骨、まだまだ現役だ」
そう言いながらも、教授の呼吸は荒く、時折足を滑らせている。レオンは歩調を合わせながら、「神託解析」で周囲を探った。
山道は徐々に急勾配となり、両側には深い森が広がっていた。時折、遠くで鳥とも獣ともつかない鳴き声が聞こえる。嵐峠の中腹にある休憩所まであと一時間ほどだろうか。
「教授、少し休みませんか?」
「まだ大丈夫だ。むしろ君に聞きたいことがある」
教授は息を整えながら言った。
「君の『神託解析』の能力だが、どの程度まで情報を読み取れるのだ?」
レオンは少し警戒しながらも、正直に答えることにした。
「生物の特性や弱点、行動パターンなどがわかります。物体なら材質や用途、特殊能力なども」
「なるほど。では、これをどう解析する?」
教授は懐から一枚の古い羊皮紙を取り出した。それは奇妙な文字で埋め尽くされていて、一見して普通の言語ではないことが伺える。
「これは?」
「昨日の黒い水晶と一緒に見つけたものだ。マンティコアの体内に埋め込まれていたのだが、水晶とは別の場所から出てきた」
レオンは慎重に羊皮紙を「神託解析」にかけた。
「奇妙です。通常なら言語や内容が把握できるはずなのですが、これは……」
レオンの視界に浮かんだ情報は断片的だった。
【古代言語:部分的解読不能】
【年代:大災厄以前(推定)】
【内容:儀式の断片か? 「封印」「扉」「月の輪」などの単語が散見】
【特性:魔力反応あり、触れる者の精神に作用する可能性】
「どうした?」
「わかりません。一部しか解読できない古代言語のようです」
教授は目を輝かせた。「やはり! これは私も解読できなかった。古代文明の言語なのだ。すべての情報がわからないとしても、何かヒントを得たか?」
レオンは感じた情報を伝えた。「儀式に関するものかもしれません。『封印』『扉』『月の輪』といった単語が見えました」
「それだけでも貴重な情報だ!」教授は興奮を隠せない様子だった。「これは恐らく『大災厄』直前の時代に作られた重要な文書の一部だろう。神々の封印に関わるものかもしれん」
レオンが羊皮紙をさらに見つめていると、突然、激しい頭痛に襲われた。
「ぐっ……!」
視界が歪み、羊皮紙の文字が蠢き始めたように見える。そして次の瞬間、文字が彼の脳内に流れ込んでくるような感覚に陥った。
「レオン! どうした?」
教授の声が遠くから聞こえる。レオンは羊皮紙から目を離せないまま、次第に意識が遠のいていくのを感じた。
「私に……触れるな……」
見知らぬ声が頭の中で響く。古代語だが、なぜか意味がわかる。
「扉を開くな……封印は破るな……月の輪が満ちる時……すべては終わる……」
レオンの意識が完全に失われる寸前、教授が彼の手から羊皮紙を引き離した。
「レオン! しっかりしろ!」
意識が戻ると、レオンは山道の岩に寄りかかっていた。教授が心配そうに彼を見つめている。
「何があった? 突然意識を失ったぞ」
「わかりません。羊皮紙の文字が……頭の中に入ってきたような」
教授は眉をひそめた。「古代の魔法文書には、読む者の精神に干渉するものがある。危険だ。二度と直接見ないほうがいい」
レオンはまだ混乱していたが、頭の中に残った言葉を教授に伝えた。
「『扉を開くな』『封印は破るな』『月の輪が満ちる時、すべては終わる』……こんな言葉が頭に響きました」
教授の表情が変わった。「警告だな。何かの封印についての警告だ。これは重要な発見だが……君の身に何かあっては元も子もない。もうこの羊皮紙には触れないでくれ」
教授は羊皮紙を注意深く袋にしまい、二人は再び歩き始めた。しかし、レオンの頭の中には奇妙な感覚が残っていた。何かが目覚めつつあるような、新たな力が芽生えようとしているような感覚だった。
---
嵐峠の中腹にある休憩所「風見の小屋」に到着したのは正午過ぎだった。小屋は岩場を削って作られた簡素な建物で、旅人のための休憩スペースと、住み込みの老夫婦が切り盛りする食堂があった。
「やれやれ、今日は早めに着いたね」
老人のジークが笑顔で二人を迎えた。
「嵐峠を越える旅人さんかい? 今日は他にも一組泊まっておるよ」
小屋の中には、装備の整った冒険者らしき男女が二人、食事をしていた。レオンたちが入ってくると、彼らは軽く会釈した。
「私はルートウィヒ、王立魔法学院の教授だ。そしてこちらは護衛のレオン」
「俺はダリウス、こいつはシルヴィア。王都からの依頼で嵐峠の魔物調査中だ」
頑丈な鎧を身につけた男性と、弓を背負った女性は、BランクかCランクの冒険者に見える。彼らはレオンを見て少し驚いた様子だ。
「一般職の若者を護衛に? 教授、大丈夫なのか?」
ダリウスの言葉にシルヴィアが肘で小突いた。
「失礼ね。見た目でクラスを判断しないで」
「いや、ギルドカードが見えたんだ。一般職って書いてあるだろ?」
レオンは苦笑しながら言った。「確かに一般職です。でも、なんとかやっています」
ルートウィヒ教授が口を挟んだ。
「彼はグリーン・マンティコアを単独で倒した男だ。クラス名で判断するのは早計だぞ」
「マンティコアを? 一人で?」
ダリウスとシルヴィアの表情が変わった。
「もしかして……『一般職の賢者』と呼ばれる冒険者か?」
「うわさでは魔物の弱点を見抜き、最小限の動きで倒すらしいね」
レオンは少し恥ずかしそうに頷いた。「そう呼ばれることもあるようです」
「すごいな! この嵐峠も危険だから、一緒に行動しないか?」
ダリウスの提案に、教授が答えた。
「ありがたい申し出だが、私たちは急ぎの用で王都へ向かっている。できれば明日の昼までには峠を越えたいのだ」
「そうか、残念だ。俺たちはあと二日ほどここで調査するつもりだからな」
会話の後、全員で昼食をとることになった。老婆のマルタが作った山の幸のシチューは絶品で、疲れた体に染み渡った。
食事の途中、レオンは時折、羊皮紙の件で頭がぼんやりするのを感じていた。そして不思議なことに、ダリウスとシルヴィアの会話が、まるで書物を読むように頭に入ってくる。
「嵐峠には近年、魔物の数が増えているらしい。特に『影獣(シャドウビースト)』と呼ばれる新種が出現したとの報告があってな」
シルヴィアが続けた。「そうね。影獣は通常の攻撃が効きにくいの。光属性の魔法や武器でないと倒せないって」
その言葉を聞いた瞬間、レオンは彼らが話したすべての「影獣」に関する情報が、まるで自分が長年研究したかのように頭の中に整理されていくのを感じた。生態、弱点、出現場所、対処法……すべてが明確に理解できる。
「これは……?」
レオンは驚きを隠せなかった。これまでにない感覚だった。
「どうした、レオン?」教授が心配そうに尋ねた。
「いえ、なんでもありません」
レオンは混乱しながらも、この新たな現象を冷静に分析しようとした。「神託解析」では説明できない能力だ。まるで他者の知識を自分のものとして吸収しているかのよう。
ダリウスが話を続けた。
「俺たちは明日、嵐峠の東側にある古い洞窟を調査する予定だ。そこが影獣の巣になっているという報告があってな」
「危険な任務ね。でも報酬も良いし、王都の冒険者ギルドからの信頼も得られるわ」
シルヴィアの言葉を聞きながら、またしても情報が頭の中に流れ込んでくる。洞窟の位置、地形、過去の調査結果まで。
「これは……新しいスキルが目覚めつつあるのかもしれない」
レオンは静かに自分に言い聞かせた。女神アステリアの言葉を思い出す。次なるスキル「全知識吸収」——他者の知識や情報を自分のものとして取り込む能力。
食事を終え、レオンと教授は自分たちの部屋に案内された。二段ベッドが一つあるだけの質素な部屋だが、嵐峠の中腹でこれだけの宿泊施設があるだけでも十分だった。
「レオン、さっきから様子がおかしいな。何かあったのか?」
二人きりになると、教授が心配そうに尋ねた。
「実は、新しい能力が目覚めつつあるように感じます」
レオンは正直に話すことにした。古代の羊皮紙に触れてから、ダリウスたちの会話から知識を吸収できる現象について。
「『全知識吸収』……」
教授は深く考え込んだ。
「大変珍しい能力だ。古代文献にも似たような記述がある。『知識の守護者』と呼ばれた賢者たちが使っていたという」
「知識の守護者……」
「彼らは『大災厄』の前に、重要な知識を後世に残すため、自らの脳に膨大な情報を蓄えたという。しかし、それも『大災厄』で失われたと言われている」
レオンは窓の外を見つめた。嵐峠の雄大な景色が広がっている。
「なぜ私にこんな力が……」
「わからんよ、若者よ。だが、その力は使い方次第で大きな可能性を秘めている。古代の知識を復元できるかもしれないし、失われた技術を取り戻せるかもしれない」
教授の言葉は重みがあった。
「しかし、まず君自身の身を守ることだ。新たな能力に振り回されず、慎重に扱うんだ」
レオンは頷いた。「ありがとうございます、教授」
---
夕食後、レオンは小屋の外に出て、星空を見上げていた。頭の中では新たな能力について考えを巡らせている。
「ここにいたか」
シルヴィアが近づいてきた。
「一人で考え事?」
「ええ、少し」
「さっきは言わなかったけど、あなたの噂は王都でも広まっているわ。『一般職なのに、Cランク魔物を倒す賢者』って」
「そんなに有名になっているとは」
シルヴィアは笑った。「冒険者の世界は狭いからね。特に珍しい活躍をする人の噂はすぐに広まるの」
彼女は弓を手入れしながら続けた。
「私も昔、『変わり者』と呼ばれていたわ。女性の弓使いはそう多くないから。でも、それが今の自分につながっている」
「シルヴィアさんはどのくらいの経験があるんですか?」
「冒険者歴は7年よ。最初はDランクだったけど、今はBランク中位。ダリウスとは5年のパートナーね」
彼女の言葉を聞きながら、レオンは再び知識が頭に流れ込んでくるのを感じた。弓術の基礎、矢の選び方、風の読み方、命中精度を上げるコツ……シルヴィアの長年の経験が、まるで自分のものであるかのように理解できる。
「あの、少し失礼な質問かもしれませんが、弓の引き方で悩んでいることはありますか?」
シルヴィアは驚いた顔をした。「どうして? そうね、最近は長距離射撃の精度が安定しなくて……」
「もしかしたら、左肘の位置が少し高すぎるのかもしれません。そうすると風の影響を受けやすくなります」
「え? あなた、弓を使うの?」
「いいえ、でも……なんとなくそう思ったんです」
シルヴィアは不思議そうな顔をしたが、レオンの言葉を試すために弓を構えてみた。そして肘の位置を少し下げて射撃の姿勢を取る。
「確かに、これだと安定感が違うわ。どうしてわかったの?」
レオンは曖昧に笑った。「勘というか……」
彼女は感心した様子で言った。「さすが『賢者』ね。観察力が違うわ」
その時、小屋から異変を知らせる叫び声が聞こえた。
「魔物だ! 影獣が現れた!」
レオンとシルヴィアは急いで小屋に戻った。ダリウスが武器を手に取り、教授は身を守るように壁際に立っていた。
窓の外には、黒い影のような姿をした獣が複数匹、小屋を取り囲んでいた。
「影獣だ。こんな早く出るなんて……」
ダリウスは剣を抜きながら言った。「通常の武器は効きにくい。シルヴィア、光の矢はあるか?」
「あるけど、残り三本よ」
レオンは「神託解析」を使い、影獣を観察した。
影獣の情報が視界に浮かぶ。肉体は半ば実体を持たない影のような存在。光や聖属性の攻撃に弱い。そして——最も重要なことに——頭部にある小さな赤い核が唯一の実体部分だと判明した。
「頭の赤い核を狙えば倒せます」
レオンの言葉にダリウスが振り返った。「核? 見えないが……」
「信じてください。私に剣を貸してもらえますか?」
ダリウスは迷ったが、予備の短剣を渡した。
「お前、本当に見えるのか?」
「はい」
レオンはもう一つの能力を試してみた。先ほど「全知識吸収」でシルヴィアから得た弓術の知識を思い出す。そして短剣を投げる時の姿勢と角度を計算した。
「行きます!」
彼は小屋の扉を開け、素早く外に飛び出した。影獣が一斉に振り返る。レオンは最初の一体に向かって短剣を投げた。剣は見事に獣の頭部の見えない赤い核を貫き、影獣は黒い煙となって消えた。
「当たった!?」
ダリウスとシルヴィアは驚きの声を上げた。
「シルヴィアさん、光の矢を!」
彼女は素早く弓に矢をつがえ、レオンの指示通りに放った。矢は二体目の影獣の核を射抜き、それも煙となって消滅した。
「すごい! 見えないはずの弱点を……」
残りの影獣たちは仲間の消滅を見て、急に態度を変えた。彼らは小屋を囲むのをやめ、一斉に山の上の方へと逃げ始めた。
「逃げた……?」
全てが静かになった後、ダリウスが感嘆の声を上げた。
「これが『一般職の賢者』の力か……確かに伝説は本当だな」
シルヴィアも驚きを隠せない様子だった。「赤い核なんて、影獣の報告書には一切載っていなかったわ。どうしてわかったの?」
レオンは「神託解析」のことを直接は言わず、答えた。
「見えたんです。そして……」
彼は「全知識吸収」の力も実感していた。シルヴィアから得た弓術の知識が、短剣を投げる技術に応用できたのだ。
「これは面白い発見だな」
教授が外に出てきて言った。「影獣の弱点が特定できたことで、対処法も確立できる。これは王都にも報告すべきだろう」
ダリウスは興奮した様子で、レオンに近づいてきた。
「レオン、明日俺たちと一緒に洞窟の調査に来ないか? 君の力があれば、きっと成功する」
「すみません、王都に急ぎの用があるので……」
「そうか、残念だ」
シルヴィアは笑顔で言った。「また王都で会いましょう。きっとあなたの活躍を聞くことになると思うわ」
夜も更け、全員が就寝した後、レオンは一人静かに自分の能力について考えていた。
「全知識吸収……」
他者の知識を自分のものとして吸収する能力。そしてその知識を実践的に活用できる。これは単なる記憶力ではなく、技術や経験までも取り込む力だった。
「神域の賢者」のスキルとして、それは強力な武器になる。しかし、同時に大きな責任も伴うだろう。
レオンは静かに目を閉じた。明日は嵐峠の頂上を越え、王都に近づく。そこで何が待ち受けているのか——彼の心は期待と不安で満ちていた。
女神アステリアの言葉が、遠い記憶の中から聞こえてくるようだった。
「汝の旅はまだ始まったばかり。次なる試練は、王都への道の上にある」
そして今、その言葉の意味が少しずつ明らかになってきている。新たな力の目覚め、古代の謎、そして彼を待ち受ける運命——全てが王都へと続いていた。
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