隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する

知世

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おまけ(その後)

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「ーって、ああ!」
「どうした?」
「手紙!桜ちゃんの手紙!」
イラッ「ああ…」
「ああ…じゃないよ!興味ない上に関係ないっていう顔すんな!」
「何の価値もないし」
「おい!」
「俺は大輝以外に好かれても嬉しくない。大輝さえ俺を好きでいてくれたら、他の人間には嫌われても平気」
「ええ…嘆けばいいのか、喜べばいいのか、分からないよ…」
「とりあえず掃除用具持ってこよう。ゴミ箱に捨ててもいいのかな?持って帰った方がいいか…」
「桜ちゃんごめん…」
「大輝」
「ん?」
「次、俺と二人でいる時、他人の名前を呼んだ場合、大輝からキスしてもらう。してくれるまで、…大輝が恥ずかしがるようなことをする」
「え!?何そのルール!?」
「さっきも言ったけど、俺独占欲強いし、嫉妬深いから、せっかく二人きりなのに俺以外のこと考えられるのは嫌なんだ。…どんなに不機嫌でも、大輝がキスしてくれたら機嫌良くなるよ?」
「キスはハードル高い…。ハグじゃダメ?」
「ダメ。…二人きりの時、他人の名前呼ばなかったらいいだけの話だよ」
「以後気を付けます…」



「そういえば、三年になってから、俺と距離置いてたよね。何で?」
「あー…。進路のこと考えてた時、今まで聖に頼りっぱなしだなぁ、って再認識して…。迷惑かけまくりで、申し訳なくなったっていうか…自分が情けなくなって、ちゃんと自立しなきゃなって思って…気付くの超遅いけど」
「誰かに何か言われたわけじゃないんだな?」
「うん」
「そう。ならいいよ」
「何が?」
「何でもない(誰かのせいで大輝に避けられてたなら、そいつを破滅させてやろうと思っただけ)」



「純ー!」
「いらっしゃいませ。大輝も聖も、ご機嫌だね。何かあった?」
「えへへ、うん、あった」
「人生で一番幸せだよ」
「それは言い過ぎかも…」
「言い過ぎじゃない」
「? 二人とも、凄く嬉しそう。幸せなのは、良い事だよ。大輝と聖、良かったね」
「うん、ありがとう…。あ」
「慶!いらっしゃい!」
「げっ!お前買い出しじゃないのかよ!」
「今日は、もう終わったよ。慶に会えて、嬉しい」
「…俺は嬉しくない」
「あのね、新作メニュー、考えた。慶が好きな、お肉たっぷり、野菜もたくさん、栄養バランス良い、わんぱく定食。試食してくれる?」
「…食う」
「うん、待ってて。すぐ用意する」
「…ん。……ありがとう」
「?なに?」
「何でもない!…腹減ったって言っただけだ!」
「じゃあ、急ぐね」
「あらあら。純ったら、慶くんしか見えてないのねぇ。大輝くん、聖くん、ごめんなさい」
「いや、大丈夫です。今日は焼き魚定食ください」
「同じものをお願いします」
「はい、かしこまりました。焼き魚定食お二つお願いします」
「おうよ」
「…純の一方通行だなぁ。成就してほしいけど、難しいかな…」
「いや、時間の問題だと思うよ」
「へ?そうなの??」
「きっとね(どう見ても両思いだけど。あんなに分かりやすいのに、気付かないんだな。鈍い大輝も可愛い)」



「アル。今ちょっといい?」
〔いいよ。ーどうだった?〕
「えへへ、うまくいきました」
〔そう。良かったね、大輝〕
「ありがとう!色々あって、諦めようと思ったんだけど、聖から告白してくれたんだ」
〔ふふ。声が弾んでいるよ。本当に嬉しそうだね〕
「うん!超嬉しいよ!」
〔聖とお幸せに。…でも、聖とのことで何かあったら相談してね。些細なことでもいいから。出来る限りのことはするよ〕
「ありがとう」
〔これからも友人として仲良くしよう。聖にも伝えて〕
「こちらこそ、よろしく。うん、分かった。じゃあ、またね」
〔うん、またね〕

(さようなら、幼い恋心。私の初恋は間違いなく君だったよ、大輝)



「聖、おめでとう」
〔ああ。ありがとう〕
「わざわざ言うまでもないと思うけど、大輝とお幸せにね」
〔アルの分まで、大輝を幸せにすると誓う。…困らせてしまうことはあっても、悲しませることはしない〕
「うん、分かっているよ。大輝に言えないようなことがあったら相談してね。聖と大輝の為に、力になるよ」
〔ありがとう。アルも何かあったら相談してくれ。俺に出来ることは尽力する〕
「ふふ、ありがとう。じゃあ、またね」
〔またな〕

(恋を失っても、掛け替えのない友情がある。聖と、大輝と、三人で過ごす時間は、これからも続いていく。…幸せの形は人それぞれで、私の幸せは、大輝が無邪気に笑ってくれて、聖が微笑している姿を、見ていること。だから、これでいい。いや、これが最善だ。…でも、今日だけは、自分の為に泣こう。明日も友人として笑いたいから)

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