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第八章
3.魔物達の飢えの原因【4】
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「ではそれが人の場合ですと、食事から自分の魔力を作り出すと言う感じですか?」
「精神力、生命力が魔力と密接に関係してるから~……。確かに食事をしないと精神的に参っちゃうだろうし、全く無関係ではないと思うけどね。そこのところ、ヴォル的な解釈は?」
「厳密に言うなら精神力が魔力を作り出す。食事をとらないとならないのは肉体の方だ」
二人して真面目に答えてくれます。
聞く限りでは、魔力を持っていても人は人なのだと分かりました。魔力を直接摂取するのではなく、作り出せるのであれば魔物より上位なのではないかとも考えます。
更に言えば、魔力を持っていない人よりも心が強いのだという感じでした。
「そう言えば……ヴォルは規格外だけど、基本的に強い魔力所持者って暗いよな。何つぅの?表情があまりないっての?」
「精神が魔力と大きく関わるからだろ。己の魔力を常に冷静に判断しなくてはならない」
ヴォルの無表情をベンダーツさんが揶揄します。でもそれに対して静かに答えるヴォルでした。
つまりはいつも心を抑制していると言う事です。表情筋がさぼっているのではなく、魔力のコントロールに意識を割いている弊害のようでした。
私が疑問に思ったのと同じ事を、ベンダーツさんも感じたようです。
「だからって、感情まで抑制する必要はないと思うんだけどね」
「感情の乱れは魔力の放出となる」
「な、何だか大変なのですね」
当たり前のように答えるヴォルに、私は苦笑いを返します。
魔力を持っている事だけで色々とあるのに、自分の力の調整も必要だなんて大変だと思いました。
私が魔力所持者だったなら、自分の心を上手く調整出来なくて色々駄々漏れになりそうです。
──あ、だから魔力を持っていないのですかね?
「問題ない」
「まぁ、出会った時からこんなだったけど。あの頃から、チビのくせに何か達観してたしなぁ。人前じゃ絶対に弱音を吐かなかったもんな。その分、独りの時は反動が凄かったけど。……本当に感情が魔力に影響を与えるか俺には分からねぇけど、人の魔力所持者が魔物とは違うのだけは分かるよ。どのみち感情を抑えたところで人間じゃん?魔物のような冷たい身体を持った存在と同じ筈ないだろう。」
ベンダーツさんは剣を鞘に納め、当たり前だとばかりに言葉を綴ります。
幼い頃からお城の皆に遠巻きにされていたヴォルの、それでも一番近くに居たベンダーツさんなのでした。
ヴォルが人らしいのは、誰よりもベンダーツさんが一番感じているのではないでしょうか。
「怒ったり泣いたり愚痴ったり、そういうのは感情があるからこその当然の反応さ。今じゃ本当に上手い事隠すようになったみたいだけど、俺にとっちゃそれも見え見え?」
何処か楽しそうなベンダーツさんの言葉に、ヴォルが苦い顔をしています。
やはりベンダーツさんは、ヴォルのお兄さん的な対応をされている感じでした。年が離れているから、尚更ヴォルにとって大きな存在なのでしょう。
「余計な事を……」
「何で?ヴォルの幼い頃の話なんて、メルなら喜んで飛び付いてくるのに。ね?」
ベンダーツさんに同意を求められ、私はこの微妙な雰囲気の中でも首を横に振れませんでした。
だって、知りたいではないですか。ヴォルの事なのですから当たり前ですよっ。
「精神力、生命力が魔力と密接に関係してるから~……。確かに食事をしないと精神的に参っちゃうだろうし、全く無関係ではないと思うけどね。そこのところ、ヴォル的な解釈は?」
「厳密に言うなら精神力が魔力を作り出す。食事をとらないとならないのは肉体の方だ」
二人して真面目に答えてくれます。
聞く限りでは、魔力を持っていても人は人なのだと分かりました。魔力を直接摂取するのではなく、作り出せるのであれば魔物より上位なのではないかとも考えます。
更に言えば、魔力を持っていない人よりも心が強いのだという感じでした。
「そう言えば……ヴォルは規格外だけど、基本的に強い魔力所持者って暗いよな。何つぅの?表情があまりないっての?」
「精神が魔力と大きく関わるからだろ。己の魔力を常に冷静に判断しなくてはならない」
ヴォルの無表情をベンダーツさんが揶揄します。でもそれに対して静かに答えるヴォルでした。
つまりはいつも心を抑制していると言う事です。表情筋がさぼっているのではなく、魔力のコントロールに意識を割いている弊害のようでした。
私が疑問に思ったのと同じ事を、ベンダーツさんも感じたようです。
「だからって、感情まで抑制する必要はないと思うんだけどね」
「感情の乱れは魔力の放出となる」
「な、何だか大変なのですね」
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魔力を持っている事だけで色々とあるのに、自分の力の調整も必要だなんて大変だと思いました。
私が魔力所持者だったなら、自分の心を上手く調整出来なくて色々駄々漏れになりそうです。
──あ、だから魔力を持っていないのですかね?
「問題ない」
「まぁ、出会った時からこんなだったけど。あの頃から、チビのくせに何か達観してたしなぁ。人前じゃ絶対に弱音を吐かなかったもんな。その分、独りの時は反動が凄かったけど。……本当に感情が魔力に影響を与えるか俺には分からねぇけど、人の魔力所持者が魔物とは違うのだけは分かるよ。どのみち感情を抑えたところで人間じゃん?魔物のような冷たい身体を持った存在と同じ筈ないだろう。」
ベンダーツさんは剣を鞘に納め、当たり前だとばかりに言葉を綴ります。
幼い頃からお城の皆に遠巻きにされていたヴォルの、それでも一番近くに居たベンダーツさんなのでした。
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「怒ったり泣いたり愚痴ったり、そういうのは感情があるからこその当然の反応さ。今じゃ本当に上手い事隠すようになったみたいだけど、俺にとっちゃそれも見え見え?」
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やはりベンダーツさんは、ヴォルのお兄さん的な対応をされている感じでした。年が離れているから、尚更ヴォルにとって大きな存在なのでしょう。
「余計な事を……」
「何で?ヴォルの幼い頃の話なんて、メルなら喜んで飛び付いてくるのに。ね?」
ベンダーツさんに同意を求められ、私はこの微妙な雰囲気の中でも首を横に振れませんでした。
だって、知りたいではないですか。ヴォルの事なのですから当たり前ですよっ。
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