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1270 ケイト 対 ルーベン
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「ねぇ、あんたはちょっと下がってて、こいつはアタシが相手するから」
ケイトは前を向いたまま、後ろの若い兵士に言葉をかけた。
「あ、でも・・・」
「いいから早く、悪いけどちょっと邪魔なの」
クインズベリーの兵士たる自分が、かばわれただけでなく敵に背中を向ける。そんな事できるわけがない。ここに残り自分も戦うと口にしようとしたが、目の前の青魔法使いから、戦力にならないとハッキリ告げられた。
言い返す事はできない。なぜなら彼女が護ってくれなければ、自分は今ここで死んでいたからだ。
「・・・分かった。あんたも生き残れよ」
悔しさを飲み込み、若い兵士はこの場を離れた。
「さて、やろうか?」
兵士の足音が遠ざかっていくと、ケイトは口の端を少しだけ持ち上げて見せた。
余裕がある。
周囲にはこれだけの死体を積み上げているのに、この女は自分を全く恐れていない。
それがルーベンの癇に障った。
「女、結界を張っていればとりあえずは大丈夫だと思っているのか?あまいぞ、そんな考えでこの影の四人衆・・・」
「あー、そういうのいいから。長いよ、さっさとかかってきたら?さっきまですごい速さで斬ってたくせにどうしたの?それとも攻撃できない理由でもあるのかな?」
見透かしたように目を細めるケイトに、ルーベンは舌を打った。
「チッ、殺す前に話しに付き合ってやっただけだ!」
ルーベンは大きく短剣を振り上げると、力任せにケイトの結界を斬りつけた!
金属同士を打ち付けたような固い音が響く。
結界は張っているだけでも魔力を消耗する。そして物理でも魔法でも攻撃されればダメージを受けるし、蓄積したダメージが耐久力を上回れば破壊される。
それが狙いだと言わんばかりに、ルーベンは結界を斬りつけた。短剣で何度も何度も斬りつけ、そしてケイトを恫喝(どうかつ)した。
「オラオラ!どうしたどうした!このまま結界の中でやり過ごせると思うなよ!これが壊れたらお前は終わりだぞ!逃げてないで戦った方がいいんじゃねぇのか!」
「ふーん、そんなまどろっこしい事してないでさ、他の兵士達にやったみたく、さっさと殺せばいいのに。なんでしないのさ?」
ケイトは右手を前に出して、修復と維持のために魔力を放出し続けた。
結界を打たれるたびに魔力は消耗していくが、今のケイトにはまるで焦りがない。
なぜなら、このまま攻撃を受け続けたとしても、余裕で日没まで持たせられると確信していたからだ。
師ウィッカー・バリオスとの修行で、サーチの範囲が1000メートルまで広がった事から分かるように、今のケイトは魔力量も桁違いに伸びていた。
「ウォォォォォォーーーーーーーーッツ!」
嘲るようなケイトの態度に、ルーベンは声を荒げた。
ルーベンの攻撃は決して軽くはない。並みの使い手であれば、あっさりと結界を破られていただろう。
だが目の前の青魔法使いの女は、汗一つ掻かず、表情にもまるで焦りがない。それどころか一枚の結界を隔てて挑発めいた言葉を投げて来る。
それがルーベンには許せなかった。
額に青筋を浮かべ、全力を込めて短剣を叩きつける!
しかし大きな衝突音が鳴り響き、ルーベンの短剣は真ん中から真っ二つに折れてしまった。
「ッ!?」
目を見開くルーベン。
「あーあ、残念、折れちゃったね」
回転しながら宙に舞った刃を目で追い、ケイトは顔を上げた。
その一瞬、ケイトは目の前のルーベンから視線を切った。
ルーベンにはそれだけで十分だった。
ニヤリと笑うと、結界からはみ出て伸びているケイトの影を爪先で踏みつけた!
バカめ!俺が何の考えもなく、ただ剣を振り回していたとでも思ったか?
影の中を自由に出入りできるこの漆黒の装備は、影が無ければただの鉄だが、影さえあれば無敵なんだ!
貴様の言動を考えれば、この能力に当たりをつけていたのかもしれんな?
さっきまでうじゃうじゃといた兵士達が、いつの間にか引いていて、一対一の構図ができている。
これは人の影に入って、移動ができないようにするためだな?
斬っては影に入りを繰り返した戦法は封じられたわけだ。なるほど、考えてはいるわけだ。
俺を煽(あお)り、こうして無駄打ちをさせたのは時間稼ぎか?
青魔法使いの貴様が俺に勝つには、魔道具でも隠し持っているんだろ?
このまま俺と根競べをして、疲れ果てたところで反撃に転じるつもりか?だとしたら俺を舐め過ぎだ。
俺がここで通らない攻撃を繰り返したのは、陽が傾くのを待っていたからだ。
貴様の影が結界を超えて伸びてくる事をな!
音も立てずにルーベンはケイトの影に入り、地上からその姿を消し去った。
宙を舞った刃先が地面に落ち、ケイトが視線を正面に戻した時には、ルーベンの姿は消えていた。
ケイトが視線を上げて戻すまで、ほんの数秒の事である。
だが命をかけた戦いで、いかに結界で護っているからと言っても、数秒も敵から目を離す事は慢心どころかありえないといっていい。
ルーベンが姿を影の中に入り込むには、十分な時間を与えてしまったのだから。
だが敵の姿を見失っても、ケイトには焦りは微塵も無かった。
なぜなら、部隊長から話しを聞いた時、ケイトには敵の能力のおおよそが掴めていたからである。
なんらかの能力で姿を消して襲って来る。だがそれはおよそ近距離が多い。兵達の間で消えては現れを繰り返し攻撃をしている。
ここには身を隠す場所などないが、実際に隠れながら攻撃をしている。
正確な力の正体は分からないが、ここまで手口が分かれば驚く事もないし、対策はできている。
「こういう敵にこそ、青魔法使いは強いんだよ」
ケイトは結界を解くと、足元から放射状に魔力を発した。青く輝く魔力が広範囲へと広がっていく。
探索魔法サーチ。
「・・・見つけた!」
魔法を使った一瞬の後、ケイトは自分の足元に顔を向けた。黒いマニキュアを塗った左手の人差し指に魔力を集中させ、来るであろう場所に狙いをつける。
その直後、真っ直ぐに伸びる黒い影の中から、漆黒の鎧を身につけた男が飛び出して来た!
「ッ!?」
・・・なぜ分かった!?
影の四人衆ルーベンは、ケイトの目が完璧に自分を捉えている事に絶句した。
影から飛び出す事にかかる時間はほんの一瞬である。だが飛び出したその時、ルーベンは自分に焦点を合わせるケイトと目が合った事で、自分の動きが完全に読まれていた事を理解した。
この時ルーベンの体は腰のあたりまで影から出ていた。
両手は外に出ている。ケイトの動きに反応はできていたのだから、ルーベンの本来の能力であればケイトの攻撃を防げただろう。しかし今回に限っては防御も回避もできない。無条件で直撃を受けるしかない。
なぜなら漆黒の装備の最大の弱点は、完全に影から出るまでは一切の身動きができないからである。
「アタシの勝ちだね」
勝利を確信したケイトは、ニッと笑ってルーベンの額を左手の人差し指で突いた!
「ーーーーーーーーーーッツ!」
なんだ!?こいつ、俺に何をする気だ!?
恐怖、怒り、屈辱、さまざまな感情が入り交じり、声にならない叫びを上げようとした。
だがルーベンの意識はそこで途切れた。
なぜならすさまじい衝撃がルーベンの頭を貫いたからだ。
頭蓋骨を砕かれ、脳を破壊されたルーベンは、目、耳、鼻、全ての穴から血を流して倒れた。
「なるほど、影の中を移動する能力ね。でも残念、サーチからは逃げられなかったようだね。アタシの魔道具、引斥の爪は、左手の爪は相手を吹っ飛ばす事ができる」
すでに事切れたルーベンの体を見下ろし呟いた。そしてケイトは魔力を放った左手を見つめた。
「それにしても・・・今のアタシの魔力を一点集中して頭に直接ぶつけると、ここまでの威力になるのか。思った以上だよ。店長、アタシちょっと成長したっぽいスよ」
そう言ってケイトは、心の中で尊敬する師に感謝を告げた。
ケイトは前を向いたまま、後ろの若い兵士に言葉をかけた。
「あ、でも・・・」
「いいから早く、悪いけどちょっと邪魔なの」
クインズベリーの兵士たる自分が、かばわれただけでなく敵に背中を向ける。そんな事できるわけがない。ここに残り自分も戦うと口にしようとしたが、目の前の青魔法使いから、戦力にならないとハッキリ告げられた。
言い返す事はできない。なぜなら彼女が護ってくれなければ、自分は今ここで死んでいたからだ。
「・・・分かった。あんたも生き残れよ」
悔しさを飲み込み、若い兵士はこの場を離れた。
「さて、やろうか?」
兵士の足音が遠ざかっていくと、ケイトは口の端を少しだけ持ち上げて見せた。
余裕がある。
周囲にはこれだけの死体を積み上げているのに、この女は自分を全く恐れていない。
それがルーベンの癇に障った。
「女、結界を張っていればとりあえずは大丈夫だと思っているのか?あまいぞ、そんな考えでこの影の四人衆・・・」
「あー、そういうのいいから。長いよ、さっさとかかってきたら?さっきまですごい速さで斬ってたくせにどうしたの?それとも攻撃できない理由でもあるのかな?」
見透かしたように目を細めるケイトに、ルーベンは舌を打った。
「チッ、殺す前に話しに付き合ってやっただけだ!」
ルーベンは大きく短剣を振り上げると、力任せにケイトの結界を斬りつけた!
金属同士を打ち付けたような固い音が響く。
結界は張っているだけでも魔力を消耗する。そして物理でも魔法でも攻撃されればダメージを受けるし、蓄積したダメージが耐久力を上回れば破壊される。
それが狙いだと言わんばかりに、ルーベンは結界を斬りつけた。短剣で何度も何度も斬りつけ、そしてケイトを恫喝(どうかつ)した。
「オラオラ!どうしたどうした!このまま結界の中でやり過ごせると思うなよ!これが壊れたらお前は終わりだぞ!逃げてないで戦った方がいいんじゃねぇのか!」
「ふーん、そんなまどろっこしい事してないでさ、他の兵士達にやったみたく、さっさと殺せばいいのに。なんでしないのさ?」
ケイトは右手を前に出して、修復と維持のために魔力を放出し続けた。
結界を打たれるたびに魔力は消耗していくが、今のケイトにはまるで焦りがない。
なぜなら、このまま攻撃を受け続けたとしても、余裕で日没まで持たせられると確信していたからだ。
師ウィッカー・バリオスとの修行で、サーチの範囲が1000メートルまで広がった事から分かるように、今のケイトは魔力量も桁違いに伸びていた。
「ウォォォォォォーーーーーーーーッツ!」
嘲るようなケイトの態度に、ルーベンは声を荒げた。
ルーベンの攻撃は決して軽くはない。並みの使い手であれば、あっさりと結界を破られていただろう。
だが目の前の青魔法使いの女は、汗一つ掻かず、表情にもまるで焦りがない。それどころか一枚の結界を隔てて挑発めいた言葉を投げて来る。
それがルーベンには許せなかった。
額に青筋を浮かべ、全力を込めて短剣を叩きつける!
しかし大きな衝突音が鳴り響き、ルーベンの短剣は真ん中から真っ二つに折れてしまった。
「ッ!?」
目を見開くルーベン。
「あーあ、残念、折れちゃったね」
回転しながら宙に舞った刃を目で追い、ケイトは顔を上げた。
その一瞬、ケイトは目の前のルーベンから視線を切った。
ルーベンにはそれだけで十分だった。
ニヤリと笑うと、結界からはみ出て伸びているケイトの影を爪先で踏みつけた!
バカめ!俺が何の考えもなく、ただ剣を振り回していたとでも思ったか?
影の中を自由に出入りできるこの漆黒の装備は、影が無ければただの鉄だが、影さえあれば無敵なんだ!
貴様の言動を考えれば、この能力に当たりをつけていたのかもしれんな?
さっきまでうじゃうじゃといた兵士達が、いつの間にか引いていて、一対一の構図ができている。
これは人の影に入って、移動ができないようにするためだな?
斬っては影に入りを繰り返した戦法は封じられたわけだ。なるほど、考えてはいるわけだ。
俺を煽(あお)り、こうして無駄打ちをさせたのは時間稼ぎか?
青魔法使いの貴様が俺に勝つには、魔道具でも隠し持っているんだろ?
このまま俺と根競べをして、疲れ果てたところで反撃に転じるつもりか?だとしたら俺を舐め過ぎだ。
俺がここで通らない攻撃を繰り返したのは、陽が傾くのを待っていたからだ。
貴様の影が結界を超えて伸びてくる事をな!
音も立てずにルーベンはケイトの影に入り、地上からその姿を消し去った。
宙を舞った刃先が地面に落ち、ケイトが視線を正面に戻した時には、ルーベンの姿は消えていた。
ケイトが視線を上げて戻すまで、ほんの数秒の事である。
だが命をかけた戦いで、いかに結界で護っているからと言っても、数秒も敵から目を離す事は慢心どころかありえないといっていい。
ルーベンが姿を影の中に入り込むには、十分な時間を与えてしまったのだから。
だが敵の姿を見失っても、ケイトには焦りは微塵も無かった。
なぜなら、部隊長から話しを聞いた時、ケイトには敵の能力のおおよそが掴めていたからである。
なんらかの能力で姿を消して襲って来る。だがそれはおよそ近距離が多い。兵達の間で消えては現れを繰り返し攻撃をしている。
ここには身を隠す場所などないが、実際に隠れながら攻撃をしている。
正確な力の正体は分からないが、ここまで手口が分かれば驚く事もないし、対策はできている。
「こういう敵にこそ、青魔法使いは強いんだよ」
ケイトは結界を解くと、足元から放射状に魔力を発した。青く輝く魔力が広範囲へと広がっていく。
探索魔法サーチ。
「・・・見つけた!」
魔法を使った一瞬の後、ケイトは自分の足元に顔を向けた。黒いマニキュアを塗った左手の人差し指に魔力を集中させ、来るであろう場所に狙いをつける。
その直後、真っ直ぐに伸びる黒い影の中から、漆黒の鎧を身につけた男が飛び出して来た!
「ッ!?」
・・・なぜ分かった!?
影の四人衆ルーベンは、ケイトの目が完璧に自分を捉えている事に絶句した。
影から飛び出す事にかかる時間はほんの一瞬である。だが飛び出したその時、ルーベンは自分に焦点を合わせるケイトと目が合った事で、自分の動きが完全に読まれていた事を理解した。
この時ルーベンの体は腰のあたりまで影から出ていた。
両手は外に出ている。ケイトの動きに反応はできていたのだから、ルーベンの本来の能力であればケイトの攻撃を防げただろう。しかし今回に限っては防御も回避もできない。無条件で直撃を受けるしかない。
なぜなら漆黒の装備の最大の弱点は、完全に影から出るまでは一切の身動きができないからである。
「アタシの勝ちだね」
勝利を確信したケイトは、ニッと笑ってルーベンの額を左手の人差し指で突いた!
「ーーーーーーーーーーッツ!」
なんだ!?こいつ、俺に何をする気だ!?
恐怖、怒り、屈辱、さまざまな感情が入り交じり、声にならない叫びを上げようとした。
だがルーベンの意識はそこで途切れた。
なぜならすさまじい衝撃がルーベンの頭を貫いたからだ。
頭蓋骨を砕かれ、脳を破壊されたルーベンは、目、耳、鼻、全ての穴から血を流して倒れた。
「なるほど、影の中を移動する能力ね。でも残念、サーチからは逃げられなかったようだね。アタシの魔道具、引斥の爪は、左手の爪は相手を吹っ飛ばす事ができる」
すでに事切れたルーベンの体を見下ろし呟いた。そしてケイトは魔力を放った左手を見つめた。
「それにしても・・・今のアタシの魔力を一点集中して頭に直接ぶつけると、ここまでの威力になるのか。思った以上だよ。店長、アタシちょっと成長したっぽいスよ」
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