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1364 自分が嬉しかった事
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北のユナニマス大川での戦いを終えて、バーナード・ロブギンスは兵達を士気を高めるためにも、力強い演説を行った。
五万人いた兵達のうち、およそ三割が死傷により戦えなくなったが、それでもこの戦いで七割の戦力が残った。これだけの数を残せた事は大きい。
ロブギンスが今朝、写しの鏡を使い西の山脈パウンド・フォーに向かったクインズベリー軍副団長、カルロス・フォスターと連絡をとったところ、西はまだ交戦中だという連絡を受けらしい。
北は一日という短期決戦で決着がついたが、西の決着にはまだまだ時間がかかる見込みだ。
西のカルロスとどのような話しをしたのか、被害状況など詳しい話しをしたと思うが、ロブギンスは兵達に詳細は語らなかった。士気を下げる可能性がある事を口にはしないだろう。ただ、こちらの勝利は西で戦う者達を、勇気づける報告になったはずだと力強く語った。
西で戦う仲間達を信じて自分達は先へ進もう。そう締めくくり、ロブギンスの演説は終わった。
「サリーさん、大丈夫ですか?」
帝国の首都へと、列を成して砂漠地帯を歩き進んでいると、カチュアがサリーに歩み寄り声をかけた。
「カチュアさん・・・はい、私は大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます」
何に対しての言葉かをすぐに理解したサリーは、優しく微笑みながら言葉を返した。
恋人である、四勇士シャクール・バルデスが、帝国軍のロバート・フラナガンとの戦いで行方不明になってしまったのだ。
爆発の上級黒魔法、光源爆裂弾を撃ち合わせたため、中心にいたシャクールはその大爆発を受けてしまったのだ。遺体は見つからなかったため生死は分からない。遠くに吹き飛ばされた可能性もある。
サリーはそう信じて耐えている。いや、耐えるしかないのだ。表にも出さないようにしているが、心の内は悲痛であろう。
「サリーさん・・・私、気持ちが分かるなんて言えませんけど、前にアラタ君が協会に連れて行かれた事があって、その時すごく辛くて悲しくて、食事もほとんどできなかったし、夜も眠れませんでした・・・」
サリーの隣に並び、歩調を合わせながら、カチュアは前を向いたま話し出した。
サリーも口に挟む事はなく、静かにカチュアの話しに耳を傾ける。
「その時、レイジェスのみんなが沢山励ましてくれたんです。大丈夫、きっとまた会えるよって。レイチェルは抱きしめてくれて、私に悲しい時や辛い時は、いっぱい泣いていいんだよって言ってくれました。みんなが支えてくれたから、私は乗り越える事ができたんです・・・」
そこで言葉を区切ると、カチュアはサリーに顔を向けてその手をとり、そしてぎゅっと握った。
「サリーさん・・・サリーさんも辛い時は気持ちを吐き出していいんです。悲しい時は泣いてもいいんです。私じゃ頼りないと思いますけど、話しを聞く事くらいはできます。だから、一人で抱え込まないでくださいね」
「・・・カチュアさん・・・・・」
自分がされて嬉しかった事、励みになった事、支えられた事をカチュアは忘れていない。
今のサリーには、あの時の自分が重なって見えた。
だからこそなんとか力になりたい。
カチュアの真っすぐな想いは、サリーの心を打った。
「・・・はい、カチュアさん、ありがとうございます」
・・・・・じゃあ、聞いてくださいますか?
寂しそうな笑みを見せるサリー。それはシャクールの侍女だった頃から、物事を完璧にこなし、内面の弱さを一切見せる事のなかったサリーが、初めて他者に見せた心の内だった。
「フェリックス様、もうお怪我は大丈夫なのですか?」
「ん?ああ、顔に一発もらっただけだからね。芯は外したし大丈夫だよ、ルナ」
黒いローブに身を包み、白い息を吐きながら隣を歩く闇の巫女ルナに、ゴールド騎士のフェリックスは軽い調子で言葉を返した。
「もう、いつもそうやってごまかされるんですから。本当に無理はなさらないでくださいね?」
「う~ん、別にごまかしてなんてないけど、最近のルナって厳しくない?」
出会った頃と比べ、ルナはフェリックスにずいぶん遠慮なくものを言うようになった。
フェリックスは変にかしこまられるより、そのほうが気楽でいいと思っているが、最近はフェリックスの体を特に気遣われるようになり、少しやり難さを感じてもいた。
「フェリックス様、私はお体を大事にしてほしいだけなんです。今回はとても危険な相手だったそうですね?」
「ああ、実際強かったよ。僕が戦ってきた中でも過去最強かもしれない。でも大丈夫さ、僕は騎士の頂点ゴールド騎士だ。一騎当千と呼ばれるには、そう呼ばれるだけの理由があるんだよ。僕には土の精霊が付いている、次にまた僕が戦う事になったら・・・」
「フェリックス様、そういうところです。どうか自分から危険をおかす事はおやめになってください」
ルナは足を止めてフェリックスに向き直ると、真剣な面持ちでやや強めに言葉をぶつけた。
「・・・ルナ?」
これまで見た事のない、強い目で自分を見つめるルナに、フェリックスも足を止めてルナの顔を見返した。
「フェリックス様は、どこか自分の命を軽く考えているところがあります。それがゴールド騎士としての責任感からなのか、他になにか理由があるのかは分かりません。私はまだフェリックス様と出会って日が浅いので、あまり深く立ち入った事を申し上げるのは違うのかもしれませんけど・・・・・でも、私は心配なんです。私にはとても良くしてくださるのに、ご自分の事は全然で・・・私はフェリックス様にもっとご自分の事を大切にしてほしいんです」
ルナの懸念は、フェリックスが自分自身でも無自覚だった一面を見抜いていた。
フェリックスは家族の愛に恵まれなかった。
追い詰められたという事情はあるが、両親をその手にかけた時、フェリックスは命という物を軽く見るようになった。そしてそれには自分自身の命も含まれている。
クインズベリーへの愛国心はある。この戦争に勝たなければならない使命感もある。
そして勝利のためには、自分の命も一つの道具として使ってもかまわない。そう割り切ってもいた。
ルナはフェリックスのそういう危うさを感じ取っていた。
「ルナ・・・別に僕は自殺願望はないよ?だからそんなに怖い顔しないでよ?」
肩をすくめ、いつものように軽く話すが、ルナの表情は変わらない、いやむしろ厳しくなるだけだった。
絶対にごまかさせない。唇を結び、キッと睨むルナの視線を受け止めて、フェリックスは小さく息をついた。そして・・・・・
「分かったよ、ルナ。キミの言う通りにする。無茶はしないし、自分を大事にする」
なんだか調子が狂うな・・・ゴールド騎士の僕をこんなに心配するなんて、ルナって変わってるよな。
まぁ、悪い気はしないけどさ。
自分を大事に、か・・・・・
死にたいわけじゃないから、それなりに気を付けてはいるつもりだけど、鼻血くらいで昨日からずっと心配してるし、もうちょっと気をつけなきゃダメかな。
「はい、本当に気を付けてくださいね」
少しは自分の言葉が届いたかな。
フェリックスの表情や言葉から、そう感じとったルナは、安堵したように小さく笑みを浮かべた。
「ルナ、やっと笑ったね?その方がいいよ。僕は笑ってる方が好きだな」
「え!?フェ、フェリックス様!?い、今なんて!?」
「ん?急に大きな声だしてどうしたの?あ、そろそろ行こうよ。いつまでもここで止まってられないしさ」
「あ、フェリックス様!もー!わざとですか!?」
思わせぶりな言葉を口にし、スタスタと先を歩き始めたフェリックス慌てて追いかけながら、ルナはその胸が温かくなる事を感じていた。
五万人いた兵達のうち、およそ三割が死傷により戦えなくなったが、それでもこの戦いで七割の戦力が残った。これだけの数を残せた事は大きい。
ロブギンスが今朝、写しの鏡を使い西の山脈パウンド・フォーに向かったクインズベリー軍副団長、カルロス・フォスターと連絡をとったところ、西はまだ交戦中だという連絡を受けらしい。
北は一日という短期決戦で決着がついたが、西の決着にはまだまだ時間がかかる見込みだ。
西のカルロスとどのような話しをしたのか、被害状況など詳しい話しをしたと思うが、ロブギンスは兵達に詳細は語らなかった。士気を下げる可能性がある事を口にはしないだろう。ただ、こちらの勝利は西で戦う者達を、勇気づける報告になったはずだと力強く語った。
西で戦う仲間達を信じて自分達は先へ進もう。そう締めくくり、ロブギンスの演説は終わった。
「サリーさん、大丈夫ですか?」
帝国の首都へと、列を成して砂漠地帯を歩き進んでいると、カチュアがサリーに歩み寄り声をかけた。
「カチュアさん・・・はい、私は大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます」
何に対しての言葉かをすぐに理解したサリーは、優しく微笑みながら言葉を返した。
恋人である、四勇士シャクール・バルデスが、帝国軍のロバート・フラナガンとの戦いで行方不明になってしまったのだ。
爆発の上級黒魔法、光源爆裂弾を撃ち合わせたため、中心にいたシャクールはその大爆発を受けてしまったのだ。遺体は見つからなかったため生死は分からない。遠くに吹き飛ばされた可能性もある。
サリーはそう信じて耐えている。いや、耐えるしかないのだ。表にも出さないようにしているが、心の内は悲痛であろう。
「サリーさん・・・私、気持ちが分かるなんて言えませんけど、前にアラタ君が協会に連れて行かれた事があって、その時すごく辛くて悲しくて、食事もほとんどできなかったし、夜も眠れませんでした・・・」
サリーの隣に並び、歩調を合わせながら、カチュアは前を向いたま話し出した。
サリーも口に挟む事はなく、静かにカチュアの話しに耳を傾ける。
「その時、レイジェスのみんなが沢山励ましてくれたんです。大丈夫、きっとまた会えるよって。レイチェルは抱きしめてくれて、私に悲しい時や辛い時は、いっぱい泣いていいんだよって言ってくれました。みんなが支えてくれたから、私は乗り越える事ができたんです・・・」
そこで言葉を区切ると、カチュアはサリーに顔を向けてその手をとり、そしてぎゅっと握った。
「サリーさん・・・サリーさんも辛い時は気持ちを吐き出していいんです。悲しい時は泣いてもいいんです。私じゃ頼りないと思いますけど、話しを聞く事くらいはできます。だから、一人で抱え込まないでくださいね」
「・・・カチュアさん・・・・・」
自分がされて嬉しかった事、励みになった事、支えられた事をカチュアは忘れていない。
今のサリーには、あの時の自分が重なって見えた。
だからこそなんとか力になりたい。
カチュアの真っすぐな想いは、サリーの心を打った。
「・・・はい、カチュアさん、ありがとうございます」
・・・・・じゃあ、聞いてくださいますか?
寂しそうな笑みを見せるサリー。それはシャクールの侍女だった頃から、物事を完璧にこなし、内面の弱さを一切見せる事のなかったサリーが、初めて他者に見せた心の内だった。
「フェリックス様、もうお怪我は大丈夫なのですか?」
「ん?ああ、顔に一発もらっただけだからね。芯は外したし大丈夫だよ、ルナ」
黒いローブに身を包み、白い息を吐きながら隣を歩く闇の巫女ルナに、ゴールド騎士のフェリックスは軽い調子で言葉を返した。
「もう、いつもそうやってごまかされるんですから。本当に無理はなさらないでくださいね?」
「う~ん、別にごまかしてなんてないけど、最近のルナって厳しくない?」
出会った頃と比べ、ルナはフェリックスにずいぶん遠慮なくものを言うようになった。
フェリックスは変にかしこまられるより、そのほうが気楽でいいと思っているが、最近はフェリックスの体を特に気遣われるようになり、少しやり難さを感じてもいた。
「フェリックス様、私はお体を大事にしてほしいだけなんです。今回はとても危険な相手だったそうですね?」
「ああ、実際強かったよ。僕が戦ってきた中でも過去最強かもしれない。でも大丈夫さ、僕は騎士の頂点ゴールド騎士だ。一騎当千と呼ばれるには、そう呼ばれるだけの理由があるんだよ。僕には土の精霊が付いている、次にまた僕が戦う事になったら・・・」
「フェリックス様、そういうところです。どうか自分から危険をおかす事はおやめになってください」
ルナは足を止めてフェリックスに向き直ると、真剣な面持ちでやや強めに言葉をぶつけた。
「・・・ルナ?」
これまで見た事のない、強い目で自分を見つめるルナに、フェリックスも足を止めてルナの顔を見返した。
「フェリックス様は、どこか自分の命を軽く考えているところがあります。それがゴールド騎士としての責任感からなのか、他になにか理由があるのかは分かりません。私はまだフェリックス様と出会って日が浅いので、あまり深く立ち入った事を申し上げるのは違うのかもしれませんけど・・・・・でも、私は心配なんです。私にはとても良くしてくださるのに、ご自分の事は全然で・・・私はフェリックス様にもっとご自分の事を大切にしてほしいんです」
ルナの懸念は、フェリックスが自分自身でも無自覚だった一面を見抜いていた。
フェリックスは家族の愛に恵まれなかった。
追い詰められたという事情はあるが、両親をその手にかけた時、フェリックスは命という物を軽く見るようになった。そしてそれには自分自身の命も含まれている。
クインズベリーへの愛国心はある。この戦争に勝たなければならない使命感もある。
そして勝利のためには、自分の命も一つの道具として使ってもかまわない。そう割り切ってもいた。
ルナはフェリックスのそういう危うさを感じ取っていた。
「ルナ・・・別に僕は自殺願望はないよ?だからそんなに怖い顔しないでよ?」
肩をすくめ、いつものように軽く話すが、ルナの表情は変わらない、いやむしろ厳しくなるだけだった。
絶対にごまかさせない。唇を結び、キッと睨むルナの視線を受け止めて、フェリックスは小さく息をついた。そして・・・・・
「分かったよ、ルナ。キミの言う通りにする。無茶はしないし、自分を大事にする」
なんだか調子が狂うな・・・ゴールド騎士の僕をこんなに心配するなんて、ルナって変わってるよな。
まぁ、悪い気はしないけどさ。
自分を大事に、か・・・・・
死にたいわけじゃないから、それなりに気を付けてはいるつもりだけど、鼻血くらいで昨日からずっと心配してるし、もうちょっと気をつけなきゃダメかな。
「はい、本当に気を付けてくださいね」
少しは自分の言葉が届いたかな。
フェリックスの表情や言葉から、そう感じとったルナは、安堵したように小さく笑みを浮かべた。
「ルナ、やっと笑ったね?その方がいいよ。僕は笑ってる方が好きだな」
「え!?フェ、フェリックス様!?い、今なんて!?」
「ん?急に大きな声だしてどうしたの?あ、そろそろ行こうよ。いつまでもここで止まってられないしさ」
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